第7話 ストリッパーの秘密 Almost Famous
脚本/Elizabeth Davis
監督/Felix Alcala
【ストーリー】
女性達はアパートの一室でバチュラーパティーを開く。
キャサリン、ジェイミー、サラが集まる中、デレクがやってくる。
ジェイミー・ルイスに逮捕状が出ているとして自分はNYPDだと
してドアを開けろ!というと、ドアが開いて中に入れるのだった。
マーサとアレクシスはなにやら発声練習をしていた。
リックは起きてくると、自分は夢を見ていたという。ハスの葉
の上で寝ているとビキニ美女たちが「裸のヒート」を絶賛して
くれている夢だという。しかしマーサたちの声で突然泣きわめく
ネコの夢に変わったという。マーサは腹式呼吸を強くする
エクササイズをしていたのだという。朝5時から?。オーディシ
ョンに合格したいならば準備が必要だというマーサ。
アレクシスによると学校で「グリース」のオーディションが有る
のだという。リックはそのことを祖母に言ったのかとして、
「お前には女優の血が流れている」とか何とか言われたのでは
ないかという。役者は演技のためならば犠牲を払うものだという
マーサ。そんな中リックの元に電話が鳴る。
ケイトに合流すると、リックは何故そんなに急いでいるのかと
等。死体はどこにも行かないと語る。
ラニに合流する二人は被害者は警察官なのかと問う。休憩中の
タクシー運転手が発見したもので、胸に一発撃たれているが
防弾チョッキを着ていないことを確認するケイト。116分署の
バッジだが昔使っていたタイプで偽物の銃を携帯していると
いう。銃の中には安物テキーラで、銃は水鉄砲だった。
本物の警察じゃないとし、女を餌食にしていたのかというリック。
逆に餌食にされていたのだろうとして、彼はストリッパーだと
語る。鍵があるので車で来ているようだとしてケイトは鍵の
ボタンを推すと、アンサーバックブザーがキュキュと鳴る。
被害者の車を調べる。まるで大学の時の寮を思い出させる車だ
という。ダッシュボードの中のIDカードから被害者はデレク・
ブルックナー(27歳)。入金伝票によると住所は二市59丁目だと
いう。
すぐに4Bの部屋にいくと、そこには二日酔いの女性たちが
寝転んでいた。デレクが殺された事を告げ、彼は何時までいた
のかとして署に来て話を聞かせてくれと語る。
署でもサラ・リーバーマンは嘔吐していた。
誰もが昨日のことを覚えていなかった。デレクは車に戻る途中
に殺されたのだとし、最後に居たのはパーティーだという。
パーティーではごく普通だったとし、女性しか居なかったのだ
という。キャサリンが手配したとし、ジェイミーの結婚前の
お祝いだという。デレクをどう派遣したのかと問うと、ネットで
「ムーチョ・メン」というサイトでピザを頼むように注文した
とのこと。支払いはクレジットカードで、一時間300ドルだと語る。
写真を撮影したのだろうとして、みんなのカメラを回収する。
すると写真の中にデレクと後ろで言い争っている女性がいた。
その人はカミーユだとし、ジェイミーの高校の同級生だという。
デレクの知り合いなのか。
カミーユについて調べると5年前に接近禁止命令が出ているとい
う。付き合っていた彼氏の荷物を窓から逃げ捨てたようだという
エスポジート。
ライアンはカミーユは勤務先のカフェにいたとして呼び出して
取調室にいるという。デレクの部屋も調べたが映画のポスター
とドナルド・トランプの経済書が大量に有ったとのこと。
手帳にはジェッシー・マンダレイという人の名刺が入っていたと
いう。
ケイトはカミーユと話す。
昨日はパーティー気分ではなかったので家で一人で居たという。
彼の姿はなかったとし、彼とは付き合っていて接近禁止令が
出たのも大昔のことだという。今はもう吹っ切っているとのこと。
元彼がストリップを始めたら普通は動揺するでしょと。ケンカ
別れしているのは分かっているとして正直に話すよう求める。
私たちが出会ったのは演劇クラスで、彼は期待されていたこと。
役者の夢を貫いて欲しかったという。ストリップは金が必要で
やっていることで、別の仕事もしているが、命にかかわるので
辞めると話していたのだという。
ケイトはモンゴメリーに対して彼女ではないと語る。しかし
モンゴメリーは念のために硝煙反応を調べる様告げる。
エスポジートによると彼は一年以上役者の仕事はしていないと
し、エージェントが貧弱だという。彼の仕事のVTRがあるとし、
それをみんなで見る。プロロングという商品のCM出演。
アメリカの危険な犯罪者たちの容疑者手配リストの広告。
別の仕事とは俳優のことではないとし、エスポジートとライアン
は「ムーチョメン」について調べて欲しいと語る。
ケイトの元にラニから電話が鳴る。
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■今回の事件
NYPDのコスプレをした男性ストリッパーのデレク・ブルックナ
ーが銃殺されて発見される。
デレクは女性たちの独身最後のパーティーに呼び出されており、
帰宅する際に駐車場に行くまでに待ち伏せされて殺された
様だった。
■テーマとしては・・
ニューヨークで役者を目指して苦労しているものたちの話だった
のだろうか。役者を目指すならばニューヨークに行くか、
ハリウッドに行くかでまた変わってくるのだけど、デレクは
ニューヨークで役者を目指していた様子。
学生時代は演劇部で期待されていたとしてカミーユという同級生
が出てきたけれど、役者の夢を貫いて欲しかったというのは
身勝手な期待だけど、売れるまでに行う仕事によって人生が
分かれてしまった感じ。
そんな流れと同期するようにしてアレクシスとマーサの間でも
演劇の話が持ち上がっていた。アレクシスは学校で「グリース」
の講演が有り、その中で映画ではオリビア・ニュートン・ジョン
演じるサンディ役を巡ってケリーと争っているらしい。
よく考えると、「グリース」の主人公のダニー演じたジョン・
トラボルタも苦労人で、イケメンだが売れず飛ばずのデレク
と似たようなところがあるのかも。今でこそトラボルタは
アルゼンチンのサッカー選手・マラドーナばりに太ってしまった
けど、当時はダンス切れ切れのイケメン役を演じていたよね。
目指したくないのにアレクシスはマーサから演技のノウハウ
を伝授されていた。女優の血が流れているとしていたけど、
作家としての血も流れているし、最終的には舞台監督をさせて
もらうことになったとしていたので、誰のものでもありません
って感じのオチだった。
しかしアレクシスが思いっきり眠くてリックに寄りかかって
爆睡している光景はカワイイ。
■色んな顔を持つデレク
女性からも人気が有り、詐欺にも手を出していたということで
ニューヨークに来て相当落ちぶれてしまったのかと思わせた
けど、最終的には利用されていただけみたいだし、生きる為
の仕事だったハズが逆に殺されてしまうところなど切ないオチ
だった。
マーサも売れない時代に、エルフ役とか自由の女神像を外で
やらされたことも有ると苦労話をしていた。
■容疑者たち
・カミーユ
ジェイミーの同級生。バチュラーパーティーでデレクと口げんか
している姿が有った。
・ハンス・ヴォン・マンシャフト
パッケージ(イチモツ)ストアというストリップクラブでダンサー
をしている人物。デレクは役者気取りで「パイレーツ・オブ・
エロビアン」のダンス練習にも一度も出てこないとして激怒。
しかもハンスは元々スターだったがデレクがスター扱いされる
ことに嫉妬していたことも有り疑われる。
・レベッカ・ダルトン
デレクを気に入り、4ヶ月毎週高価な花束を彼の為に贈っていた
人物。彼女は未亡人で、夫は出版社を立ち上げ2005年には
フォーチューン誌の企業番付に入る程の金持ちだったようだ。
デレクが2万5千ドルを無心に来たことを知り、恋も冷めたと
いう彼女の主張。
・ビリー・グリム
モーターサイクルギャングのリーダー。デレクがビリー役を
演じて犯罪番組で彼を逮捕させたのでもっとも容疑者像に近か
った。彼が求めていた2万5千ドルとは彼の彼女のマンディから
揉めたくないのであれば”寄付”すべきだとして仲裁役に入った
ことが判明。
■ストリップの流れを追う
デレクが勤めていた”ムーチョメン”はネットで簡単に注文できる
ものだという。その支配人のロイドの元にライアンとエスポジー
トで話を聞きに行ったところ、刑事と名乗る前に仕事を求めに
来た男たちだと勘違いされ、エスポジートのような人物は有り
余っているとして、寧ろ現在「トワイライト」人気で色白ガリ
ガリ系のライアンの方が人気があるとして、採用すると言われて
いた。ストリップで履くTバックを渡されて、パットを入れろ
とされていたけど、ライアンとしては要らないとして、ドラマ
はイチモツネタで溢れていた。
エスポジートは「大学で3年、特殊部隊で2年トレーニングを
して、NYPDのカレンダーにも載った」事を告げ、そのオレが
足りていると言われたことにプライドを引き裂かれていた。
■リックとケイト
冒頭のケイトは相変わらず真っ赤なコートのハデハデな登場。
容疑者がストリップクラブにいるということで、二人で行く事
になった際にリックは「君をリサーチしてからストリップクラブ
を捜査するわといわれるのを待っていたのに、男性ストリップ
とわ」としてガッカリした様子だった。
ただ女性客が多いクラブなので客としてやってきたリックも
女性から人気が有って取り囲まれていた。しかしケイトがやって
きたことで蜘蛛の子を散らすように女性達が去っていったところ
が笑える。
■リックの推察
色んなところで脚本家としての想像力を活かして犯行に至るまで
の道筋を想像するリックの姿が有る。
年増のレベッカ(48歳)からデレクに対してアプローチが有った
際に、デレクとレベッカが別れたのは、デレクに同世代の恋人
が出来て乗り移った為に、悲しみのレベッカは嫉妬でデレクを
殺したのではないかという。他の女に渡すくらいならば死んで
もらう方が良いとした際に「サンセット大通り」を見て来た
だろうとしてライアンに突っ込まれていた。
熟女の恐ろしい罠だとして、リックは自分が作品を作るので
有れば、キャストはAshton KutcherとDemi Mooreにすることを
語っていた。そういうばこの二人って結婚していたんだよね。
■付着していた毛髪
今回は役を演じるということで変装するシーンが多く、
毛髪がポイントとなるところも有った。ロンゲの金髪の毛髪は
ホルモン剤を注入しているものだとしてハンスが疑われたが
違っていた。また被害者本人は銀行のカメラ映像の中では
白髪でスーツを着た男性像を演じていた。
■使用している銀行
本人が使用している銀行の違いから、今回の事件は一気に進展
を見せていた。中国では白人男性を雇う企業が有り、重役の振り
をさせることで投資家の信頼を得るということで、ジェシー・
マンダレイという投資家のサクラを演じていて、サンファイア
有限会社という名前で口座が開設されていた事が分かる。
ただそんな大金を得ている割には未だにストリップを演じている
のを知り、違和感があることが分かる。
サファイア口座の保有者は定款にサインしていて、それがレベッ
カのサインだとされていたが、実際に詐欺を行っていたのは
彼が雇っているマイクという弁護士だった。
デレクを殺害したのに告白させる為に司法取引していたけど、
最近司法取引が多いとして、何かのドラマで指摘されているところ
が有ったよね。
■使用された曲
・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・Stars Like You by Troy MacCubbin
・Hot in Herre by Nelly
・Friday Rock by Jim Bacchi
・Never Easy by Pierluigi Ferrantini, Pierfrancesco Bazzoffi & Alessandro Sgreccia
■出演者
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部
レベッカ・ダルトン (Mary Page Keller) 金持ち48歳、デレク
キャサリン・パーク (Samantha Quan) パーティー主催者
ジェイミー・ルイス (Christina Vidal) パーティー参加
マイケル・グラント (Philip Anthony-Rodriguez) 弁護士
ロイド・サンダース (Gideon Emery) “ムーチョメン”経営
ビリー・グリム (Blake Gibbons) モーターサイクルギャングリーダー
バート・クレイマー (David Barry Gray) 開発業者
ベラ・ロナバルド (Adriana DeMeo) 投資した女性
ハンス・ヴォン・マンスカフト (Clint Glenn) “パッケージストア”ダンサー
カミール・ロバーツ (Austin Highsmith) デレクの元彼
— (Leandro Cano) Bouncer
マンディ・カーソン (Sam Doumit) ビリーの女
— (Dana Frances) Bachelorette
— (Tracey Graves) Bachelorette
— (Simona Morales) Bachelorette
サラ・リーバーマン (Kelsey Gunn) パーティー参加。二日酔い
デレク・ブルックナー (Corey Saunders) 27歳、役者を目指す
— (Dana Ward) Sexy Reporter
— (Mobin Khan) Gas Station Shopkeeper