第22話 キッチン・ウォー Food to Die For
脚本/Terri Miller
監督/Ron Underwood
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フアンとスパイクはレストランにやってくるとシェフが倒れて
いることに気が付く。しかも何故か凍っていて、手に触れると
バラバラになってしまう。
アレクシスはくだらなグラスを割ってしまったと語る。
リックに対してレイシーの家族からハンプトンの家に招待された
事を語るが来週は大事なテストだから旅行と勉強の件で悩んで
いることを語る。将来は遊びっぽい仕事に就けというリック。
アレクシスは何で早起きしているのかとしてリックのことに
驚く。
デミングとケイトは一緒にコーヒーを飲んで居た。
リックはカプチーノマシンは殺人課の為に買ったのにと文句
を言う。デミングと明日の夜のことを話していたが何かと問う
とトムが出かけようと誘ってくれたのだという。
そんな中レストランのQ3で殺人が発生したとの連絡が入る。
主任シェフのバルタザール・ウルフが被害者だとすると、
リックは”バットウルフ”かという。”キッチンウォー”で勝利
した人物だとするとケイトにテレビを見ていないのかと問う。
パティシエのスパイク・リデンアワーと皿洗いのフアン・コスタ
が遺体を発見したとのこと。検視官のパールマターはリックに
対して現場を荒らすなと忠告する。LN2・・つまり液体窒素で
凍った遺体だとすると、まさにクールだというリック。ウルフ
は分子ガストロノミーを得意としていたという。科学を駆使して
美食を追求しているのだと説明する。死亡推定時刻はと尋ねるが
液体窒素で凍っているウチは分からないという。ただ現在は
モルグに運ぶにも脆くなっているので少し溶けるまでまたないと
行けなかった。被害者は残業していたこと。ウルフはケークの仕上げ
を作っていたという。パティシエのスパイクの担当ではないのか
と問うと、奇抜な飾りつけに関しては彼がやっていたという。
エバポレーターが現場に落ちていた。遺体を動かせるようになったら
繊維痕と指紋を調べる様ケイトは指示する。
そんな中オーナーのマディソンがやってくるとケイトは、まさか
こんなところで逢うなんてと語る。二人は高校の同級生だった
とのこと。マディソンは学校で一番のワルが刑事をしているなんて
意外だという。従業員の連絡崎を教えて欲しいとすると、侵入した
跡がないので顔見知りによる犯行、店の鍵を持つ人の犯行の可能性
が高いという。
ウルフに敵は居たのかと問うと、悪役を演じていたからねと。
悪役とはキッチンウォーズのことだとするとケイトは見ていない
という。高校時代学園ドラマの再放送を死ぬ程見ていたのに・・と
語る。ウルフは仕事に夢中するタイプだがここ最近は3時頃になる
と姿を消すようになっていて、5時になると戻って来ていたとの
こと。
ライアンはスタッフによると帰宅した際に皿は全て洗ってあった
のに汚れたボウルとスプーン、鍋が流しに置かれているという。
ポップコーンスープを作ったドミンゴ特製のものだという。
ドミンゴに話を聞こうとする中、ケイトはウルフの連絡崎も教えて
欲しいとマディソンに尋ねる。
リックはマディソンとケイトが高校時代の親友ならば彼女に聞けば
ケイトに秘密を聞き出せると考える。しかし聞いてもムダだと
告げ、私も彼女の秘密を握っているからだという。
ウルフの緊急の連絡先はデヴィッド・ニコライデスとセシリーだった。
ウルフは本来の家族が居ないのだとし、養護施設で育ったのだという。
身内と言えば僕とセシリーくらいで兄弟みたいにして10代の頃から
付き合っているという。デヴィッドの父の店で働き始めたのが
きっかけで彼が少年院から出てきた後に働きに来たとのこと。優しい
人だったというセシリー。優勝して名声も金も手に入れて楽しんで
いたという。ただ経済的に問題が合ったようだという。父が先日
亡くなったが遺産として僕とウルフにレストランを残してくれたのだと
いう。Q3とは違ってクイーンズに有るダイナーで、店の権利を2週間前
僕に買って欲しいと売ってきたのだという。4万ドルで買い取った
というが・・・
ジャニファーとウルフは”キッチンウォー”でバトルした相手だった。
この放映の8ヶ月後には死んでしまうとは・・と語る。口座の令状
を取って調べるという。ドミンゴが空港で5千ドルとスーツケース、
エクアドル行きのチケットを持って捕まったとのライアンから
連絡が入る。海外逃亡を図っていたのか・・怪しいと。
ドミンゴ・ヴェルドラゴから話を聞くと、殺人から逃れようと
して逃げようとしたのではないかという。しかし彼はそれを
否定し、故郷の妹が病気で手術をすると連絡が有ったので暫く
シェフに休むと伝えに行っただけだという。妹の手術代に使え
と言って5千ドルはシェフからもらったものだという。ウルフとは
5年も一緒に働いていたこと。ウルフが持っていたリュックには
5千ドルどころか大金が入って居たという。自分はそんな大金
を持っていたら危険だとして注意したとのこと。怒っている女
が24:45頃に持って行ったのだという。エスポジートは口座の
確認をすると、2週間前に貯金全部1万5千ドルを下ろしているという。
ウルフがデビッドの店の権利を売ったのも二週間前だという。同僚
に聞き込みしてカードの履歴を調べてくれというケイト。ウルフ
が何処に通っていたのか知りたいという。浮気の件は誰なのか。
通話記録を調べたいが液体窒素でSIMカードが壊れて現在技術班
が調べているという。
毎週土曜日に夫婦で来ている客がいるとのこと。
ドミンゴによるとウルフの恋人だと言っていたという。
マディソンはシェフを失って悲しんでいるヒマも無いと告げ、
変わりのシェフを見つけなければいけないのだと語る。ウルフの
作ってたケーキの注文者が誰なのか・・・。
明日はロッコの店のチャリティに顔を出さなきゃ行けないので
ケイトにこないかと誘う。ケイトは用事が有るというと、
リックはもし良かったら自分が同行するという。
ウルフの恋人はサンドラ・マイヤーズだと顧客名簿を見てマディソン
は語る。
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レストランのシェフが厨房で液体窒素をかけられて死亡する。
殺害された主任シェフのバルタザール・ウルフはテレビの料理
対決番組”キッチン・ウォー”で優勝したシェフであり、彼は
Q3というマンハッタンの人気レストランで働いていた。彼が得意
とするのは分子ガストロノミーと呼ばれる科学を駆使した料理
でそのシェフの人気でレストランも連日大入りだった。
捜査に行ったケイトはそこでオーナーをしているのが高校時代の
親友のマディソンであることを知る。
ケイトの学生時代の親友・マディソンが出てきた。
ケイトの秘密を知る機会だと知ってリックがちょっぴり目を光らせる。
ケイトのことは元々小説の主人公・ニッキー・ヒートとして
見ているところも有って、キャラクターの掘り下げの為には
学生時代のことも知りたいのだろうし、シーズン2も終盤に入って
妙に、この二人、恋愛対象としての関係として相手のことを意識
しているシーンが有るので、リックとケイトの間に、互いに異性と
逢うというセリフが出てくると互いに敏感にレーダーが反応する。
今回恋愛に於ける優位性を発揮したのはケイトだったのかな。
ケイトとデミングとの関係は順調そのもので断る理由もなく、続いて
いる。朝早くからリックはケイトの為にコーヒーを持って
署に行くけれど、既にデミングと一緒にコーヒーを飲んで居る姿が
有って、なかなか歯車の合わない状況が続く。
そんな状況の中で、ケイトに対して優位性を保つことが出来そうな
ケイトの秘密を握る相手を味方につけることで、恋愛に影響を
与えるとまではいかないけれど、相手に自分の存在を意識させる
為には十分な役割を果たしそうなところが有るよね。
事件としては、「BONES」などFOX系のドラマが他のテレビ番組と
タイアップするような形でシナリオに取り込むような形で、この
ドラマに於いても今時の流行やらテレビ番組を取り上げた内容だった。
殺される動機として、金銭的問題が関わっているのか、それとも痴情
の縺れが関係しているのか、ライバル関係に有るシェフ同士の対決
の構図が殺人へと発展したのか、テレビ番組で優勝したことで人生が
変わってしまったことに対する何らかの反動なのかって感じで
なかなか犯人像を絞るのは難しい案件だった。
学生時代にはケイトは学校一のワルだと言われてもあんまり想像が
付かない。でもキスの仕方を教えてもらったとするマディソンの
セリフを見ると二人はちょっぴり同性間での悪ふざけ的な性的関係
に及んでいた可能性はあるな。これぞ・ザ・ニューヨーカーなのか。
女性遊び、ギャンブルで身を滅ぼしそうだったウルフが、家族同然で
育ち、既婚者のセシリーと関係を持ち、妊娠していたということで
人生マジメに生きようとする。2週間前から色んなことを精算し始めて
足繁く通うカフェレックスには何が有るのか。
凍った遺体のことを死体のアイスだとする辺りは相変わらずの
キャッスル節なのか。
テレビのライバルだったジェニファーはテレビでレシピを盗んだ
としていることから、ウルフには手癖の悪さが有るのではないか
と思わせるものも有ったけど、テレビ上の演出だと分かる。
ロッコの店に行った際には、突然リックに対して
「ブリックストームを殺したな!お前を殴ってやろうかな」と語る
姿が有り、何の事かと思ったけど、リックの小説ネタだった様子。
捜査が進むごとに看板シェフが今のレストランを辞めようとして
弁護士を立てていることを知り、マディソンまでも疑わねば
ならない状況だったけど、取調室の会話では、ケイトはリックの
子供を欲しがっているという突端発言まで飛び出していて、リック
としては嬉しそうにしていた。
被害者のウルフは指輪を用意していたことが分かり、兄弟のように
して育った男から、妻を奪おうとしていたことが判明し結果的に
殺害した様子。
とても切ない流れだったけど、謎のケーキはプロポーズする為に
用意していたもので、でも彼女は離婚はしていないみたいだし、
彼女に取ってはどんな気持ちだったのだろうね。
アレクシスはハンプトンへ友達の家族と共に旅行に行こうとして
いたけど来週に試験があるということで、結局悩んだ挙げ句に
いかない選択。
マーサとリックの会話の中で、ケーキの中に指輪を入れるなんて・・
として「男ってぶっ飛んだプロポーズで女性が喜ぶと勘違いしている」
としていたけど、その辺はどうなんでしょうか。
リックの2番目の妻・ジーナのことが突然引き合いに出され、指輪を
渡した時のことに言及された。
出版の編集者なので時々今でも出てくる人物だけどね。
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・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・Sleep Comes Lately by Malpais
・So Far, So Long by Alexander Cardinale
・Slow Down by Dry Spells
リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部
マディソン・キューエラー (Julie Gonzalo) レストランのオーナー
シドニー・パールマター (Arye Gross) 検視官
ジェニファー・ウォン (Suzy Nakamura) シェフ、ウルフのライバル
デヴィッド・ニコライデス (Max Greenfield) ウルフの仲間
セシリー・バーケット (Erin Cahill) デヴィッドの妻
ウェズリー・スレイド (Richard Gleason) ギャング
本人出演 (Rocco DiSpirito) チェリティパーティー
サンドラ・マイヤーズ (Allison Dunbar) ウルフと浮気していた
ドミンゴ・ヴェルドラゴ (Benny Nieves) シェフのトリ
Det.トム・デミング (Michael Trucco) 捜査官
バルタザー・ウルフ (Ryan Daniel Dobson) “バッドウルフ”、シェフ
スパイク・リデンアワー (Colin Kim) パティシエ
フアン・コスタ (Ronnie Alvarez) 皿洗い