Dr.HOUSE ドクター・ハウス シーズン8 第8話 危ない妄想 Perils of Paranoia

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第8話 危ない妄想 Perils of Paranoia

脚本/Thomas L. Moran
監督/David Straiton
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裁判が開かれる。フォーリー判事、検察側のトミーは容疑者
と一緒にいた友人にマイクと9時まで一緒にいたという証言に対して
話を聞く。その日マイクの家で一緒にホッケーを見たとし、
デビルズ対レンジャース戦を三田という。しかしトミーは
ニュージャージークロニクル紙の記事からマイクが情報を
得ていたとして、その紙の記事は間違っている事を指摘。
ウィリアム弁護士もお手上げでマイクの有罪は決定的だったが、
何故かトミーは休廷を求める。心臓発作を起こした様だとして
倒れてしまう。

フォアマンはハウスの元にやってくる。
患者のトミーは心臓発作で倒れて運ばれて来たが、心電図、
心筋梗塞もカテーテル検査も正常だという。ハウスは不安発作
だろうとすると、妻の話では最近変わったことはないという。
入院させてアルプロゾラムを飲ませたがよくならないという。
不安発作の場合、その事実を話せばそれだけで不安になるので
患者には呼吸器感染症と言ったのだという。
心臓発作と不安障害を除外した事を語るとハウスは興味深いこと
を語る。

チームはトミーの件を扱うことになる。
資料をみんなに配る中タウブはハウスに凄いですねと語る。
フォアマンが患者に嘘を付いたのはオレに診断させる為だと語るが、
凄いのは先生のことだとして、どのページにもジャムが付着して
いるという。パクは帯状疱疹ならば胸痛を伴うとするが、それを
否定。喘息による気胸ならば胸部正面像じゃ分からないってことも
有るというタウブ。チェイスは側面蔵も撮って確認し気胸ならば
横隔膜が深く切れ込むハズだという。アダムスは似た症状の
囚人を見た事が有るとし、ルームメイトを塩素ガスで殺そうとした
人だという。同じ空間に居たら二人共死ぬのではないかとする
とその囚人は二段ベッドの上に居ればガスは来ないと思ったらしい
という。でも毒ならば隔離したところにいないと殺せないという。
ハウスはだからアルセウスは固体と液体と気体で宇宙を作った
のだとし、可能性のある毒は300ある事を語るハウス。尿をアル
カリ化して、自宅を調べて妻に何を使ったのか白状させろと
指示する。しかしどうして妻なのか?というパク。危険な連中は
家に押し入らないこと。元々一緒に住んでいること。子供は父に
死んで欲しいと思う年頃だが手を下す程じゃないと語る。
タウブは先生の頭の中に住むと楽しそうだと語る。

チェイスとアダムスは自宅と妻と患者を二人で調べろという。
パクかタウブかどちらか選べと告げると、チェイスもアダムス
も”タウブ”と語る。アダムスは特に深い意味は無いとすると、
それならはアダムスがパクだと語る。楽しいやりとりだとする
ハウスにパクは私はそうではないと語る。

チェイスとタウブはフォアマンに対して患者に嘘をつくとは
やるねと語る。不安障害を除外しないとハウスが担当しないと
知っていたからだという。しかしタウブはフォアマンに対して
彼女を作るべきだと語る。女が居れば刺激を求めなくて良い
という。色々とフォアマンは言い訳するが、チェイスは取りあえず
彼女を作れば?とし、嘘を付くよりも危険じゃないという。二人分
の養育費を払っている私が言っているので間違い無いとタウブ。

アダムスとパクは二人で自宅へ向かう。
アダムスはカーブコントロールだとしてイチイチ運転の説明を
する。私がそんなことに興味が有ると思うのかというパクは、
私と組みたくない理由を話したくないだけではないかという。
アダムスはハウスは蟻の巣を棒で突くみたいにわざと私たちの
仲を裂こうとしていると語る。パクはハウスは最低だが直感は
鋭いという。ハウスはイジメる相手を探しているんだというアダムス。

オリビアから毒を盛られる可能性について尋ねるタウブ。
するとそれはあり得ないとし職場でも夫は人気が有るという。
囚人にも人気で酷い扱いせず、司法取引したり、更正のチャンス
を与えていたという。何処かで毒を盛られたのではないかとする
が、夫はウチで作ったものしか口にしないという。例え水でも
そうだという。何かに怯えているのか。ネズミやゴキブリに
怯えているのだという。

トミーはロースクールを出た後、保険所で働いていたが厨房や
加工工場を検査するようになり外のものは食えないと言った
という。チェイスは食べ物だけでなく毒は手紙などにも塗れる
とし、そういうものをもらっていないかとするが否定する。
小さい子が2人もいる家に毒などないというトミー。妻とは
上手くいっているのかとすると、妻が毒を盛るなんてあり得ない
と語る。
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裁判中の検察官・トミーが胸痛を訴えて倒れる。
心臓発作かに思われたが、心電図の検査では心筋梗塞もカテーテル
検査でも心臓に問題は無く、不安発作なのではないかというハウス
に対してフォアマンはそれも患者に症状を嘘をついた上で除外済み
だと語る。アダムスは囚人の中で同じように症状を見た事が
あるとしてその時には塩素ガスが使用されたということ
だったが・・・

嘘と妄想がテーマとなった今回のエピソード。

しかしネタとしてはもの凄くてんこ盛りで、それぞれに付いている
嘘のネタを拾うだけでも大変そうだけど、それぞれにもっている
価値感とか人間関係なんかとしては面白く描かれているのかな。

同じ日に見た「BONES」S8-19でも同様に世界は破滅するとして、
自己防衛する人たちの状況が描かれたので偶然とはいえ、ネタ
的には被るところが有ったな。

大きく分けるとネタとしては、

・パクを巡り、ハウスはアダムスと対峙させようとしていたのか。
・ハウスが銃を所持しているのかを巡りウィルソンとの対決。
・ハウスに固執しているフォアマンに対して、タウブが恋人を
作ることの勧めをしたこと。
・外来患者・診察時間を増やされたハウスの患者への対応。

などなど色々と有ったね。

冒頭ではチェイスとアダムスに対して、それぞれパクかタウブの
どちらかを助手として連れて行って良いとした際に、二人が共に
“じゃあタウブで”とハモっているシーンからして笑えたけど、
何故二人共にパクのことを避けているのだろうか。

そんなアダムスとパクが家宅侵入した際に、発見したのはパクの
洞察力の鋭さから来る隠し部屋の存在。そこにはなんともの凄い
数の銃器が隠されていて、患者のトミーは世界が崩壊するような
考えを持っている様だ。それが症状による妄想なのか、元々持って
いる恐怖心から現れなのか。
そんな気持ちを持っていることはともかく、妻のオリビアは夫が
隠してそんなことをしていてことに許せない様子。

パクは妄想とは言えないとし、社会は実際に崩壊するものだと
語ると、チェイスは極地的暴動と文明の崩壊には大きな違いが
あるとして語る。しかしパクはテロが起きて食料供給が止まった
ら、疫病が流行し抗生物質で手に入りにくくなるとして、
崩壊までのロジックを語る。アダムスは馬鹿なことは言わないでと
反論して少しずつ議論が加熱していくところで、それこそハウス
が望んでいるキャットファイトが始まるということなのか。
二人は意見が一致しないだけでケンカではないとしていたけど、
ゼリーレスリングでも良いが、それが無いので検査するよう告げ
る姿が有った。

パクとタウブなどの会話の中で、貴方たちは私の事をバカに
していることを指摘していた。みんなパクは銃を所持しているタイプ
の人間だと思って敬遠しているのだろうか?
パクは銃を持っていたら家族を撃ち殺しそうなので持っていないと
していた。

一方銃の流れではハウスとウィルソンのやりとりにも繋がって居た。
患者もバカだが、君もバカだとし、銃を持っているだろうことを指摘。
「君は必要なものではなく欲しい物を持つ」
「銃を欲しがるタイプで、君は危険なものが好きだ。モンスタートラ
ックとかバイクに花火etc..」

アダムスとチェイスはパクの件で話していた。
アダムスはハウスがケンカをけしかけようとしていることを嫌がる。
意見が合わないのは医者の間ではよくあることのハズ。
何故今朝彼女を選ばなかったのか。
チェイスは彼女は変だろうとし、良い医者だが大抵良い医者は変だ
という。私も変なのか?というアダムスに対して、「君はセクシー
だから耐えられる」という相変わらずチェイスの女性へのアプローチ
に際限はない。

また銃を持っているかどうかで語り合うチェイスとアダムス。
チェイスはアダムスに対して、「娯楽の為に持っているのだろう
とし、犯罪者は滅多に見知らぬ人を狙わないということを刑務所
で知っているハズ。金が有るので変わったこと・楽しい事が好きな
のだろう」として銃を持っている理由を推察。
チェイスは「アメリカでは持っていないが、オーストラリアでは
持っているとし、カンガルー狩りをするんだと。」「あんなにカワイイ
のに・・」「カンガルーは凄く美味しいんだ」「からかってるのね」。
もう完全に二人の世界です。

パクはハウスに対して、私が役立つことを証明する段階は終わって
いるとし、敬意を払って接して欲しい事を語る。しかしみんな
敬意を払っているが嫌いなだけだろうという言い回しがハウスらしい
ところ(笑)

ウィルソンとハウスの対決は完全にウィルソンがオモチャにされて
いるな。あんまりハウスにばかり勝利を持たせると、ハウスも
飽きてしまいそう。ウィルソンは根深くハウスが銃を持っている
ことを証明しようとして家捜し。結局罠にハマってしまった。
反撃するもあっさりとバレてしまったけど、トイレに閉じ込めること
には一応成功したようだ。

互いに自分の方が賢いということを認めさせようとしていたけど、
それが何になるのかって感じがするし、アダムスがパクを嫌って
いる理由の中には、彼女の中の才能にも関わっているのではないか
という感じがするんだよね。

ハウスは結局銃を持っていた。
嘘を付いてオモチャだとしていたけど、実際には銃だった。
更に自宅にはジョン・ハウスと掘られた短剣が有ったね。

フォアマンはタウブが恋人を作らせようとしていたようで、
病院中の看護師に声をかけていたようだ。フォアマンが恋人を
作りたがっているということを流布したのだろうか。
みんなフォアマンを狙っている人も多いようでアプローチしてくる
こと。そんな中スケジュールの電子化を巡りレジナが、ナース
の日割り票を手書きしていることを非難するけど、クローディーンが
辞めて以降は誰も入力していないという。ハウスが嫌で辞めたと
いうレジナにハウスがどこからともなく現れて、それはナディーン
だろうとしていたけど、二人共そうだということで、パクはともかく
ハウスは嫌われている様だ(笑)

フォアマンはボクシングジムでアニタという女性と知り逢う。
タウブの差し金かと思ったけど実際には違った。しかし彼女は
既婚者。しかしフォアマンはそんなアニタとの関係を続けていきそう。
やっぱり彼もハウス同様スリルが好きな人なんだね。

■今回の患者

・トミー

胸痛で運ばれて来た患者。心臓発作かと思ったがそれは否定。
不安発作でもない。

毒によるものではないかということで、自宅を調べて妻からも
話を聞くことになる。
すると自宅から大量の銃器が出てきた。

「妄想」と「胸痛」を引き起こす病気は何か。

フォール病なのか。メンタル検査をすべきではないか。
CT検査で大脳基底核を調べるべきだというアダムス。
パクは甲状腺機能高進や睡眠時無呼吸による心房細動の可能性
を指摘する。
ゼリーレスリングで決める事は出来ないので二つとも検査をしろ
というハウス。

コカインでもフォール病でもなかった。
また石灰化もないこと。
そんな中、患者の体から血が出ていることが判明し、一晩中高熱
が有った。

タウブは全身性硬化症で下肢に潰瘍が出来たのか。
しかし初発症は数日前で妄想は一年前には始まっているという。
病変の生検をしてエノキサパリンの投与を求める。

しかしここでもアダムスとパクが争いになっていた。
ハウスはアダムスに「チャンスだ、パクをぶちのめせるぞ」と
けしかけていた。途中の会話の流れではアダムスのことをバカ扱い
していたのにね。

そんな中深夜にトミーは熊に襲われるという妄想で暴れていた。
妄想症なのか、それとも急性発疹なので野兎病(パク案)なのか。
慢性ならば抗GAD陽性の自己免疫疾患ではないかという。
チェイスは精神疾患の可能性を改めて指摘し、統合失調症を放って
置いたので抑えられなくなったのではないかという。

症状から考えて感染症が脳にまで広がったのではないか。
広域抗生物質を大量投与しようとするが、パクは死んでしまうと否定。
GADならばコルチコステロイドと免疫グロブリンで治せるという
もの。

熱が上昇したことかGADは否定される。やはり感染症でステロイド
のせいで酷くなったのではないかということ。それでもハウスは
ステロイドを増やすよう告げる。どっちみち死ぬみたいなハウス
の言い方が有ったけど、パクは菌に勝てる治療をすれば良いと
語る。遺伝子解析で感染症を特定しろとのこと。
スポロトリーコーシスなのか髄膜炎菌血症なのか。

アン看護師からアナフィラシキーが起きたという。
切開部の下が詰まっていて呼吸できないのだとし、ラセミ型エピネ
フリンを投与。気管浮腫なのか。

扁平上皮がんなのか。腫瘍随伴症候群なのか。
生検することになる。

ウィルソンとの絡みで銃のやりとりをしている際に、ハウスは患者
の件で閃く。
細菌の毒素が原因だという。胸痛、呼吸困難、皮膚潰瘍も偽膜を
形成して塞ぐのもマレに幻覚を起こすことも有るとして、CDCに
連絡して抗毒素を要求。結果としてジフテリアだということだった。

「本当に恐いものから守るものは武器ではなくワクチンだ。」

「銃にたよる生き方をしたくない。怯えた人生に価値はない。」
夫婦は引っ越しすることになるけど、アメリカに住む限りそんな
危険性は何処にでも有りそうだし、世界経済の破綻なんてことも
有る事だからね。なんとも難しいところだ。

■その他


■使用された曲

・Waking Life by Schuyler Elizabeth Fisk

グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人、S8から医院長
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 腫瘍科、ハウスの親友
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 外科医、離婚
クリス・タウブ (Peter Jacobson) 元整形外科医、離婚歴、浮気
チ・パク (Charlyne Yi) 脳外科医、ボスを殴る
ジェシカ・アダムス (Odette Annable) ジョンズホプキンスで研修した医師
— (Bobbin Bergstrom) Nurse

トミー (Vincent Spano) 地方検事、夫
オリビィア (Amanda Foreman) トミーの妻
アニタ (Yaya DaCosta) 不倫、フォアマンに接近
レジナ (Tracy Vilar) 看護師、ナチョスを食べようとルディーに誘う
イーサン (Blake Anderson) 外来患者、レジの金を盗む
マイク (Yan Feldman) 被告側証人、アリバイ偽証
フォーリー (Inger Tudor) 判事
ウィリアム・アンダーソン (Michael McLafferty) 被告側弁護士
アン (Liz Benoit) 看護師、患者がアナフィラキシーだと・・
マリエル・ウィルカーソン (Rachel Sterling) 外来患者、ハウスが・・
— (Dana Foist) Juror
クリス・サリヴァン (Steven Allen)
ヘザー・スウィーニー (Audrey Dundee Hannah) 外来患者

エイプリル・ドナルドン ()  外来患者
クローディーン () ハウスが嫌で辞めた看護師
ナディーン () ハウスが嫌で辞めた看護師
ダリル () アニタの夫

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