November 23, 2009
第12話 家族の絆 Moving the Chains
脚本/Russel Friend、Garrett Lerner
監督/David Straiton
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大学に通うダリルはスカウトが来る中でプレイを見せる。
恵まれた体格を利用しズバ抜けた馬力で切り抜ける彼に対して
ダリルの母・グレンダは見に来たスカウトに対して77番の
プレイをよく見るよう売り込む。そんな中、突然ダリルは
プレイ中に抑制が利かず暴れ出してしまう。
ウィルソンが目覚めるとハウスがバスルームで鼻歌を歌って
いるのを耳にする。人のバスルームを使うなと言っただろうと
いうウィルソンに対して脚が痛いので湯に浸かっていただけ
だとしこうすると楽になるのだという。ローンを支払っている
僕に権利があるのだというが、ハウスは手すりを取り付ける
為に35ドルも払ったのだと語る。
ハウスは病院にいくとチームは集まっていた。
フォアマンから22歳男性・ダリル、身長2m・体重140kgの患者
のことを取りあげる。患者は騒ぎを起こしたがその事を覚えて
居ないのだという。CTでは異常がなく、タウブによると精神的
な疾患もない事を語る。ハウスはステロイドだろうとし、
毎試合リドカインで足首の痛みを抑えているしステロイドが
原因だと語る。しかしフォアマンたちはアメフトをしている手前
度重なる脳へのダメージによって下垂体腺腫を引き起こし、
ホルモンが過剰に出ているだけかも知れないという。ハウスは
それならば採血しMRIで下垂体の腫瘍を調べる様告げ、問題なけ
ればステロイドだと語る。
そんな中、ハウスはフォアマンを呼ぶと、雑用は子分たちに
任せれば良いとし、午後は兄弟を迎えに行けという。フォアマン
の兄・マーカスのことだと告げ、フォアマンの元に電話が繋が
らない為にこちらに連絡が来たのだという。お前には休みを
与えるので迎えにいけというが、それを拒否する。
タウブは下垂体の腫瘍を調べる中、ダリルとグレンダは今週の
土曜日にはスカウトが来てテストがあることを告げる。タウブは
大手術ではないので大丈夫だろうと語る。
ハウスの元に外来患者のダナガンがやってくる。
中東に3度派兵されたというダナガンを医師からの診断によって
派兵に行かないで済むようハウスに暗に協力を求める。
すると君の私生活を守る為に祖国を危険にさらすのかと問う。
妻と計画を立てたのだとし、先週に兵役が終わるのを見て
妊娠・出産するのだとするが、軍が派兵を延長したのだという。
ハウスに対してベトナム戦争で脚を悪くしたのだろうと問い、
協力を求めるが、俺の時代は兵役を逃れる為にはカナダに逃亡
するか、脚を銃で撃ち抜いたものだと語る。処方箋欲しさに
泣いたりなんてしなかったと告げる。
タウブがハウスの元にやってくる。
その子犬の目を見る限りでは、下垂体は正常だったのだろうと
し、俺の言う事が正しいのだという。ソマトスタチンアナログ
でステロイドを排出しろという。タウブはダリルに対して
ゴナドトロピン放出ホルモン値が高い事を告げ、ステロイドを
抜く作業をするというが、患者はステロイドなんてやっていない
と否定。そんな会話をしていると突然ダリルは頻拍になり、
アデノシンを投与することになる。
マーカスがハウスのオフィスへとやってくる。
ハウスの元に兄が居るのを知るフォアマン。ハウスは仮釈放で
お前の兄は仕事が必要なので助けてやらないといけないのだと
語ると、フォアマンは兄に対してここでは働くなと忠告する。
面会にも迎えに来てくれないのは分かるが、信頼はこれから
取り戻したいのだという。フォアマンはハウスという人物は
俺をからかう為にマーカスを雇っただけだと告げる。
一方ウィルソンはバスルームの中にフクロネズミが居るのを
知って大騒ぎする。
ダリルに対して、心電図で心筋シンチをするが心臓は正常である
事を知る。卵円孔開存症ではないかというフォアマン。
そんな中、ハウスはみんなの前でフォアマンに対して、ボビー
の家に泊めてもらった時にオネショしたのだろうと語る。25年前
のことだとするが、フォアマンはそれを否定する。
マーカスはアメフトの患者が原因不明の頻拍を起こしたのを知り、
ロヨクマリモント大学のバスケ選手のハンク・ギャザーズも
カンファレンストーナメントでマリウープダンクを決めた後に
ディフェンスに戻る最中に心臓で倒れた事を語る。肥大型心筋症
なのではないかとするタウブ。ハウスもフォアマンの手前
マーカスの意見を尊重する。
そんな中カンファレンス中のチームハウスの元にウィルソン
がやってくるとハウスに対して逝かれているのかと問う。バスルー
ムの使用は禁止しただろうと告げ、あの仕打ちはやり過ぎだ
と語る。修理費と復讐を覚悟しろというウィルソン。
一方ハウスはダリルが心臓に異常があるのであれば、運動の
負荷テストをしろと語る。
フォアマンはカッディにハウスがマーカスを雇っている件で
相談する。兄がこの病院で働いて欲しくないというが、
そんなに気にしなければ良いでしょという。フォアマンは前回
兄が出所した時に薬を買うために親から金を盗み、店を襲い、
高級車を盗んだ事を語る。30年以上兄のことを見ているのだとし
問題を起こすと言うが、カッディは自分でハウスに話すよう
求める。
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■ウィルソン
今回はウィルソンが購入した家を巡って室内で不可思議な
ことが起きるというエピソード。バスルームを勝手に使う
ハウスを見てそれ以降、バスタブ内にフクロネズミが居たり
消火用のスプリンクラーが作動して水浸しになることに
対してハウスの仕業だと思っていたが実際には違うという
事が分かる。徹夜して犯人が来るのを見張ろうとするも、
それもハウスの仕掛ける作戦だと疑心暗鬼になっている所
がまたこれまでの根深いハウスのイタズラ工作によって
信頼感を失っている様子がうかがえるな。
ウィルソンがハウスに対して「俺に優しい男だと言われたの
が気にくわなくて反対のことをしているだろう」と疑う。
ハウスは取っ手が取れたのはウィルソンが仕掛けたものだと
考えて戦争だと宣言する。確かに今回のエピソード、兵役
逃れをする兵士が居たので戦争という言葉を持ち込みたいのは
分かるけどね。
しかしハウスはウィルソンが仕掛けたものではない事が
分かる。バスルームに取り付けた手すりがマイナスのドライバ
ーによって取り付ける必要が有りウィルソンはそのドライバー
を持っていなかったこと。ノラに借りに行き返しに行ったら
ノーブラのノラの姿を見たとした際のウィルソンの食いつきが
また凄かったな。
一晩中眠らせないのが復讐だろうとするが、ハウスは自分
も寝ないことを告げ、誰かが仲を引き裂こうとしていること
を告げる。今寝たら馬の生首と目覚めることになると
語るシーンは「ゴッドファーザー」ネタなのか?
最終的にはチームの全員のアリバイを疑い、フォアマンが
最も妖しいとしていたけど、それ以外のメンバーは
チェイスとサーティーナは抗凝固薬点滴の為に病院にいたこと。
タウブ大佐は妻と食事。フォアマンはハウスの家も知らない
と語っていた。
結果的に復讐していたのはルーカスだった。
夢のマイホームを奪った罰だとして、ハウスを食堂で転ばせる
シーンには驚いたけど、ハウスはルーカスにはこれ以上
仕返しはしないことを語る。
■カッディ
フォアマンからハウスが彼の兄・マーカスを雇う件で相談を
受けたり、またハウスの患者が呼んでいるとして、ハウス
を呼びに来たり、最後はルーカスからハウスに対してマイホーム
を取られた仕返しはしないのかと言われたが、ルーカスとの
関係さえ上手くいっていれば良いと感じているのかな。
しかしこの二人上手くいくんですかね。
■フォアマン、チェイス
今回はなんと言ってもフォアマンだった。
フォアマンの兄・マーカスが登場。過去三度にわたって両親
を裏切り服役していた様だ。
ハウスはどういうつもりかそんな彼を雇い入れて、フォアマン
の過去に於ける失敗談を聞き出していたり、ICレゴーダーを
渡してフォアマンの発言を監視していた。
おねしょをした話とか。何よりも母親の葬式にフォアマンが
行かなかったことを述べていたけど、なんでフォアマンは
3ヶ月前に亡くなった母の件をみんなに言わなかったのだろうね。
高校時代に母親の経口避妊薬を飲んで乳首が腫れ”エリカ”
と呼ばれていたというのはマーカスのついた嘘だったらしい。
ウィルソンによるとハウスはフォアマンとマーカスにとって
共通する敵”ハウス”をぶつけることで結束感を持たせよう
としたようだ。
■サーティーン、タウブ
サーティーンとタウブは大して目立たなかったけど、相変わらず
ハウスの前で腰の弱いタウブの鈴田を見た感じだった。
■今回の患者
・ダリル
アメフト選手で22歳。
母親思いでなんとかアメフトの契約金を得て母の一生面倒を
みたいという人物だった。2mという体格。
記憶が無くなるということから脳を疑ったり神経を疑ったり
腫瘍なども疑う。
心臓を疑うときには負荷試験を行うも体力が有り過ぎて負荷
試験にならないところが凄いね。
リンパ腫を疑い脾臓を摘出すべきという主張も飛び出した。
リドカインを売っていることから注射器を使い回した事による
ウィルス感染も疑った。
フォアマンは命を犠牲にしても母に楽にさせたいということ
を聞いて兄に対する見方を変えていた。
入院中に体重が減っていないことに気がついて、成長ホルモン
に関係するガン検査を求めていた。
体内には無かったが、彼は黒人故に黒色腫というガンを患って
いる事を知る。黒人なので見過ごされたがホクロに皮膚がん
があることが原因だったようだ。
・ダナガン
23歳の患者。
ちょうど今回のダリルとは同世代の患者。
愛するものの為に何処まで馬鹿が出来るのかということが
テーマとして存在していたのか。ハウスが言うように足に
銃弾を撃ったり、指が9本でも除隊にならないと知って足を
切断するまで悪化させるのだからちょっと怖い感じがしたね。
■使用された曲
・Teddybears SthlmのRocket Scientist
・Sean HollandのSide to Side
グレゴリー・ハウス (Hugh Laurie) 偏屈な医者
リサ・カディ (Lisa Edelstein) 院長
エリック・フォアマン (Omar Epps) 黒人
ジェームズ・ウィルソン (Robert Sean Leonard) 冷静
アリソン・キャメロン (Jennifer Morrison) 女性
ロバート・チェイス (Jesse Spencer) 金髪・美形
レミー・”サーティーン”・ハドリー (Olivia Wilde) ERから来た医者
— (Bobbin Bergstrom) Nurse
クリス・タウブ (Peter Jacobson) 元整形外科医
ルーカス・ダグラス (Michael Weston) 探偵
ダリル (Da’Vone McDonald) 大学生・アメフト選手
グレンダ (Denise Dowse) ダリルの母
ジム・ダナガン (Trever O’Brien) 兵役を拒む患者
マーカス・フォアマン (Orlando Jones) エリックの兄、出所
— (Shon Little) Scout / ダリルのプレイを見るスカウト
デニング (Harry Zinn) コーチ
— (Christopher Robbins) Quarterback
— (Rick L. Dean) Parent
— (Ray Leonard Jr.) Running Back
— (Mark Anthony Lopez) Football Player