第16話 悪魔の贈り物 Tipping Point
脚本/Oliver Grigsby 監督/Dwight Little
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【ストーリー】
オハイオ州シンシナティスタントンビル。
マイケルは花束を持ってビルにやってくると受付嬢の女性に
ダーリーンだろうと語る。ネットで知り逢った”リック”だと
いうマイケル。私の会社を教えたことは有ったかと問うと、
Facebookに君の写真が載っていたとし、このビルで写ったもの
だったという。ダーリーンは体よくマイケルにまたネットで
話しましょうと告げると、もらった花束を花瓶に入れるとして
出て行く。その会田にマイケルはIDを盗むとビルの中に潜入
し、サーバールームからHDDを盗んで行く。
ニキータはマイケルに対して、”私は嫉妬深くはない方だ”と
しながらもシンシナティのダーリーン643って人が誰なのか
気になると語る。
マイケルはハイデッカーのことを口にすると、それを聞いた
バーコフはイカれた科学者集団”ザ・ショップ”のヤツラかと
いう。バーコフは自分が名付けたとし、スティーブン・キング
のパクリで人殺しの道具を作るヤツラのことだという。
バーコフは連中とは関わらない方が良いと語る。マイケルは
ハイデッカーの飛行機の機内の手がかりを追っていたら、その
甲斐が有ったとし、その中に駐車券が有ったのだという。
それがシンシナティのビルのもので、モニター室に入って
監視カメラを盗んできたのだという。コソボのハイデッカーは、
このビルには月に二度来ていたこと。行き先はベルファーシス
テムというところだという。彼らのサーバーは厳重で暗号化
されているというバーコフ。何をする気なのかというと、ドア
をこじ開けて手を奪うという。バーコフにセキュリティをハッキ
ングしてくれと語ると、ニキータは自分も一緒にいくという。
一方ディヴィジョン内でも密かな動きが有った。
レイチェルはハッキングするとクリスはサーバールームに侵入
する。たまたまソーニャが現場にいた為に、彼は逃走していく。
ソーニャは目くらましの為に小型爆弾で行く手を阻まれていた。
サーバーの破壊をしようとしていたらしいという。
爆弾は探知の難しい小型爆弾。サーバーには診断ランプが
ついていること。ここはディヴィジョンの頭脳なので
キーシステムを不能に出来るしファイルも消せるのだという。
ライアンはターゲットサーバーを見つけて、その理由も探る
様指示する。
マイケルとニキータはこのビルでダーリーンと逢っていたのか
という。「運命の人」だと言っていたとし、彼女の好きな映画
は「マック」らしいと。バーコフは自らを流石はシャドーウォ
ーカー!だとして、セキュリティを解除したという。
二人はエレベーターに乗り込むと、マイケルに理想のデートは
何なのかと問う。警備が厳重なビルにこっそり忍び込むことだ
という。それで落ちない女は居ないわねというニキータは二人
で盛り上がりエレベーター内でキスをする。バーコフは監視カメラ
映像を見ながら、イチャ付き鑑賞がミッションの内ならば
断れば良かったと語る。
しかしそんな中二人の乗ったエレベーターは停止してしまう。
一帯どうしたのか。更にバーコフとの通信も遮断してしまう。
バーコフとは通信が取れなくなるが、エレベーターは動いて
あるフロアて止まる。俺たちが来ることがバレていたものなのか。
ライトがついたデスクがあり、そこにはパソコンが付いていた。
ハイデッカーがモニタには映ると、私は生き返ったわけではない
としながらこれはデジタルマスクだという。君たちと和解する為
に監視映像を用意し、和解の為に先ずは目の前のケースを
開けてくれという。殺す気ならばとっくに殺しているとのこと。
中には腕が入って居た。バイオプロテーゼと呼ばれる技術で
作られたもので、組織細胞はマイケルのDNAから作られているもの。
拒絶反応はないという。これをくれる見返りは何なのかと問うと
それはプレゼントだという。ディヴィジョン組織と我々の関係を
修復したいのだという。
それをディヴィジョンに持ち帰るニキータとマイケル。
医者に診てもらうと本物だという。しかし何処でマイケルの
DNAを取ったのかというバーコフ。気味が悪いと。ショップは
私たちの血液型もしているということ。問題は何処でオペを
するのかであり、医療施設が必要だという。映画「僕の右手は
殺人鬼」って映画も有ったと語るバーコフ。ショップしか
オペは出来ないってことなのかとすると、何とも連絡を取れない
のかとマイケルはバーコフに告げる。そんな中持ち帰った
ラップトップからまたしてもショップがメッセージを送ってくる。
我々の興味はディヴィジョンのスキルのみで、我々も頭脳集団で
有って実行犯ではないという。行為はパーシーに一任していた
こと。我々の専門は数学だという。そちらが動けばこちらも手を
貸すとし、ある品物を取り返して欲しいという。それが済んだら
オペするとし、連絡を待つという。
バーコフはラップトップを塩酸で溶かせ作戦をした方が良いと
するが・・・
マイケルはニキータの言いたいことも分かるとしながらも、義手に
慣れるように努力していること。しかし本物を見てしまうとこの
義手の誤動作や痛みなどがどうにもやるせないとのことだった。
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マイケルは単独でハイデッカーの痕跡について調べていると、彼が
活動していた組織に行き当たる。そのオフィスに勤務している
ダーリーンと接近してIDを入手し、手がかりを探して持ち帰る。
一方その頃ディヴィジョンのサーバーが内部のものと思われる
ものによって狙われる事件が発生する。ソーニャがたまたまサー
バールームを訪れた為に事なきを得るが、このサーバーはディヴィ
ジョンの頭脳であり、サーバーの中でも相手は何を探っていたのか
調べることになる。そしてそれを狙っていた人物は誰なのか。
マイケルとニキータは再びベルファーシステムに乗り込むと、
そこでは待っていたとばかりに用意されていて、ラップトップ越し
にハイデッカーの顔をしたものがディヴィジョン側にマイケルの手
を治す代わりにある取引を持ちかけてくることが分かる。
またまた面倒なことになりそうな状況ですね。
ニキータとマイケルの行動は完全にエゴの領域で、彼らが取引
することによってディヴィジョンの利益を侵している事実があり、
アレックスが語る様に、ニキータたちが秘密任務をする毎に
実際には他のディヴィジョンのものたちを危険にさらしている現実
があるというのも否めないものが有る。
それに対して、ディヴィジョン内部でも先日のダンフォース一件で、
政府がいつでも軍部を投入してディヴィジョンの組織を壊滅しよう
としている事実が発覚し、ライアンの信用が失墜している中で、
契約とか約束がなんの効力も無いのではないかとするちょっぴり
悲観的思考が生まれて、どうせ殺されるのであれば自分達の力で
なんとかしようとするものたちが現れ始めたというもの。
それを率いているのが誰なのか。
一度は関係を修復したのかなと思ったけど、アレックスが暴走
し始めたであろうこと。そんな暴走の発端にはアマンダと接触
した流れが有り、その際にアレックスの自尊心を擽るような
洗脳に近い問いかけだけでなく、物理的に脳に何かを施したので
はないかとする疑惑までも生まれて来た。アレックス本人は否定
していたし、あの短い時間の中で何か出来るとも思えないけど、
レイチェルが中心となっている反乱軍だと思われた流れの中で、
レイチェルとアレックスの会話を聞いていると、何処かアレックス
の様子がおかしい感じもしてくる。
なんと言っても多くのエージェントが居るのに対して、結局任務
は限られた人たちだけでしか行っていないので、ディヴィジョンの
中でも信用が生まれないのも当然な感じはする。限られた人数で
ミッションをこなさなければならず、今回はオーウェンもまた
ダンフォースの尾行・監視で居なくなる中で、色々と任務しなければ
ならないという縛りを作って難儀な展開を用意した。
ニキータたちに接触してきたものたちが一体何者なのか。
ディヴィジョンの責任にしようとして一度はプリオン送信システム
を盗ませたけれど、結局のところ彼らはそれを使って何かをしよう
と企んでいる。
そう考えると彼らにとってディヴィジョンは敵対組織なので、
マイケルの手を治すという行為そのものに意味があるのかという
ことになるし、本当に治したのかどうか疑わしい。
延々と免疫抑制剤を与えるのと引き替えに、マイケルをコントロール
しようとしているのではないかと思うところも有るな。
ニキータが鋭くマイケルの行動をチェックして、彼がダーリーン
と逢っていることに嫉妬している姿は面白かった。また任務中に
キスしている姿を見てバーコフが嫌そうにしているところも憎め
ない流れ。
■使用された曲
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■検索用キーワード
ニキータ・ミアーズ (Maggie Q) 暗殺者
マイケル・ビショップ (Shane West) ニキータの仲間
アレックス・ウディノフ (Lyndsy Fonseca) ニキータと精通、組織員
シーモア・バーコフ (Aaron Stanford) IT関係、ニキータらと手を組む
ヘレン・コリンズ “アマンダ” (Melinda Clarke) ディヴィジョンのトップ
ショーン・ピアース (Dillon Casey) オーバーサイト
ソーニャ (Lyndie Greenwood) ディヴィジョンの分析官
ライアン・フレッチャー (Noah Bean) 元CIA
オーウェン・エリオット (Devon Sawa) 元ガーディアン
レイチェル (Jessica Camacho) ディヴィジョン
ハイデッカー (John Billingsley) 死んだ科学者
リン (Jeff Yung) 中国・南京 バイオテクデバイス開発ラボ
Dr.ウォン (Russell Yuen) バイオテクデバイス開発ラボ
— (Pascal Langdale) Man in Shadow
クリス (Chad Connell) ディヴィジョン
ジェイソン (Patrick Kwok-Choon) ディヴィジョン、任務中死亡
ダーリーン (Laura Miyata) “スタントンビル”の受付
サミー (Samy Osman) ディヴィジョン
— (Brianna Goldie) Division Tech Agent