第1話 教室がナイアガラ! Classroom Catastrophe
脚本/Joe Williams
監督/Matt Bloom
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ディスレクシアを患うハンクは、アドルフ先生によって廊下で
追いかけられる。止まりなさい!!と。普通の一日かと思って
いたら、ハンクは全身びしょ濡れ。ハンクは自ら流石ザ・トラ
ブルメーカーだと呟く。
夏休みが終わっての投稿初日。
ウエストブルックに通うハンクたちは、アドルフ先生の授業を
見ていた。今日の宿題として4段落の作分を書いてくる様生徒に
告げる。テーマは「夏休みに私がしたこと」だという。ハンク
はアドルフ先生が何をしたのかなんて知りませんと答えるが、
あなたが夏休みに何をしたのかを書くのだと告げる。一つの
文章を書くのも大変なのに4段落も書くなんて・・。僕の字は
元々ニワトリの足跡みたいだという。
ウエストブルックに初登校のエミリーは校長室に呼びだされる。
Mr.ラブ先生はウエストブルックは去年学校ランキングで2位に
なったとし、1点差でライバル校・イーストブルックに負けた
事を語る。たったの一点差だとすると、トラブルの実を摘むと
いう。ジップツァーファミリーの人間は一人で十分なのにまた
一人増えるのは大変だという。しかし私の兄ではないと告げる
と、気の強いところは一緒だという。こんなのバカみたいだと
して酷いと語ると、怒って暴言をはいたなと告げ、君の事は
よく見ていると語る。
ハンクは僕が学習障害だって知っているのに作分を書かせる
なんてと告げる。でも作分のネタはあるだろうとして親友の
フランキーとアシュリーは語る。家族でナイアガラの滝に旅行
に行って来たのである。しかし文章にするのは僕には無理だと
いう。フランキーはマジックにハマっている親友、そして
アシュリーは両親が医者なので血を見るとドラキュラ並みに
興奮する子だった。床にゴミを巻いたとしてイタズラの罰で
10分間の居残りだというのは風紀委員のニック・マケルティ。
校長のペットで世界レベルの嫌なヤツだった。イタズラではなく
マジックで学芸会の練習をしていただけだという。学芸会が
あるなんて聞いていないというニックにゲイのないヤツは知ら
ないのだろうという。口でハンクに勝てるヤツは居ないなと語る。
ハンクはアドルフ先生の元にいくと、一方で良いので話を聞いて
欲しいという。作文を書けない10個の理由が有るという。
1) 長く座ると尻がいびきを掻くので家族が起きる
2) 後世に残す貴重なインクのムダ
3) 字が汚いので古代文字に見える。アクシデントで何か呪いの
封印を解き放つかも知れないと。くだらない良い訳は良いとして
追い出される。
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ハンクはウエストブルック校に通う12歳の学生。
彼はディスレクシアと呼ばれる「読み書き障害」や「読字障害」
などの学習障害が有って、文章を上手く書くことが出来ずに
いた。そんな状況の中夏休みも終わり、教師のアドルフは
夏休みなに体験したことを作文に書くことを宿題に出す。
ハンクは作文を書けない為に、得意の工作能力を使って家族で
行ったナイアガラの滝を表現しようとするが・・・。
イギリス発のシットコム。しかも僅か13話構成。
イギリスはコメディも文化として確立されていて盛んなところでは
あるのだけど、シットコムに関しては正直どの程度浸透しているのか
あんまりよく知らない。
昔ユアン・マクレガー目当てで「カラーに口紅」(1993年、
Lipstick On Your Collar)という軍事もののシットコムがチャンネル
NEKO辺りで放送していたのを見たことがあるけど、全然面白く無かっ
たし(笑)、「Mr.ビーン」は日本でも人気が出てそれなりに面白かっ
た記憶もある。ウチのホームページで過去取り上げたものと
いえば「アブソリュートリー・ファビュラス」くらいしかないな。
今回のこのドラマも初回はほぼ人物紹介に終始した感じで、イマイチ
面白味は感じ無かった。
アメリカのシットコムでも世界観に馴れるまでなかなか面白くならない
ドラマが多いので、13話で楽しさを見出すというのはちょっと難しい
のかも知れない。
なによりも設定がよく分からず、ハンクの妹が校長に呼びだされて
いたけど、一人でも厄介なジップツァーが・・って下りで語るも、
まるで今日引っ越してきたみたいな言い回し方をしていた。
妹はZipzerではなく、自分はTziipserだとしていたけれど、名前
からすると相当珍しいような気がする。
学習障害であることを知っているのに、教師は無理矢理それを
文章として書かせようとしているのを見ると、嫌がらせにも
思えるし、全校生徒の前で恥をかかせようとしている。
そもそも学習障害なのに名前が難しいという時点で皮肉なのか。
アドルフと校長、ニック以外はみんなハンクの味方ってこと
になるのかな。黒人とアジア系の友達ということでイギリスにも
多くの人種が入り乱れている感じだけど、意外とこのパターンは
定着しているのかも知れないね。
教師の一人・ロック先生役のHenry Winklerは、「ロイヤル・ペインズ」
での、ハンクとエヴァンの父親・エディ役を演じている。
ロック先生は授業中にコラボレートを希望していたので、それが
楽器同士の調和ではなくハンクの講演とのコラボレートだという
辺りの妙だったり、最終的には冒頭で描かれているトラブルの様子
が時系列を巡り巡って、授業中に起こした騒動の流れだったという
辺りの工夫が施してあった。
ローザ・ジップツァー (Juliet Cowan) 母親、イタリアン”スパイシー・サラミ”
スタンレー・ジップツァー (Neil Fitzmaurice) 父親、スポーツ記者
ニック・マケルティ (Jude Foley) 同級生、ハンクにイジワル
エミリー・ジップツァー (Madeline Holliday) 11歳、妹、成績優秀
ハンク・ジップツァー (Nick James) 12歳・ディスレクシア
フランキー・タウンゼント (Jayden Jean Paul-Denis) 親友
Mr.ラブ (Nick Mohammed) “ウエストブルック”の校長
Miss.アドルフ (Felicity Montagu) 先生、厳しくて怖い先生
パパ・ピート (Vincenzo Nicoli) お爺ちゃん、店を娘ローザに・・
アシュリー・ウォン (Chloe Wong) 親友、夢は外科医
Mr.ロック (Henry Winkler) 音楽の先生