第10話 取引 The Bridge
脚本/Shalisha Francis
監督/Holly Dale
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【前回までのあらすじ】
エージェントコールソンの殉職のことは知っているという
ウォードの元にコールソンが現れLV.7の世界へようこそと
語る。自分の心臓が止まったのは8秒だと言われているが何か
が違うというコールソン。ウォードはムカデって何だ?と
スカイに尋ねる。シモンズは静脈用フィルターはアースキン
博士が開発した血清そっくりだという。超人血清なのかと。
博士の研究は成功した。血清の不安定さが消えたのだという
レイナ。
【ストーリー】
ヘイヴンワース連邦刑務所。
エリソン・ポーは食事をしていると、何者かが天井を破り食堂
に侵入。刑務所内では緊急事態発生との連絡が入り、刑務官が
侵入者の3名を捕まえようとするが、3名は超人能力を持っていた。
行きましょうとしてポーを連れて行く。
移動式飛行機・バスの中で、スカイはコンピュータを使い
自分のことを養護院に置いて行った人物・自分の母親について
調べていた。コールソンはミーティングだとしてスカイを呼びに
くると、彼女はキャサリーン・シェーンというLV.4のエンジェント
のデータを見ていた。彼女とは90年代に何度か組んで行動した
というコールソン、有能な女性でフランソワ・トリュフォーの映画
好きな女性だという。スカイはもしかしたら彼女が私のママかも
知れないというが、コールソンは君の事を施設に連れて行ったのが
エージェント・シェーンだったとしても母親とは限らないという。
しかしスカイは私が産まれた時のエージェントだった人を捜して
いるのだという。年齢とか結婚していたかどうかで絞ることは
出来るという。コールソンはそれでもまだ母親探しは先が長いだ
ろうと語る。スカイは監視用のブレスレットをハズしてくれと
いうがそれは出来ない事を告げ、アクセス出来ないファイルに
関してはメイに調べる様言ってあると語る。あんまりみんなに
知られたくないというスカイだが、メイは秘密を守れる人だと
語る。
メイとウォードは格闘で手合わせしていた。
メイはウォードを打ち破る中、あなたは左をかばうとして資料に
書いて有ったという。また人とは上手くやれないとも書いて有る
と。上手くやっているだろうとして”何回も”とメイに語ると
メイは怒った顔をするが、そこにコールソンが現れミーティング
をするので司令室に来てくれと語る。
コールソンはみんなが集まると、今朝8時にヘイヴンワース連邦
刑務所に男性3人に侵入され2分後に立ち去ったという。指紋
一つ残されて折らず手がかりは一つ、ムカデを手につけている
こと。香港での研究は続いているのかとのこと。チャンの血小板
の特製を利用して超人血清を完成させたのだというシモンズ。
二度もラボを失いその度に復活していること。今回被験者は
少なくとも3人だという。侵入の目的は?エディソン・ポー
という元海兵隊が刑務所内から連れ去られていること。どんな条件下
でも対応出来る戦略のプロだという。2008年に失踪し、1年半前
のボストンのレストランで逮捕したのだという。眼をくりぬいた
ステーキナイフで食事をしていたとのこと。ポーと兵士の発見が
シールドの最優先任務で今回は応援も来るという。敵に対抗
出来る人だというが・・
マイク・ピーターソンは運動場で訓練していた。
ムカデを装着していることで力が強大化している彼はブルドー
ザー相手に力比べしても見劣りせず。俺ってキャプテンアメリカ
を越えたか?とジョークを飛ばす。
そんなマイクの元にコールソンが尋ねていくとスーツに着替えて
手伝ってくれないかという。
メイはこんなの大変な失敗だと呟く。コールソンはメイに
スカイが自分を養護院に届けたエージェントを知りたがっている
ので真相を隠す為にメイが調べておくことにして置いたと語る。
ミスは一つずつにして行こうと語る。
マイクがみんなの前にやってくる。
今は自分がどうあるべきか分かっているというマイク。力を
正しく使いたいこと。心身を鍛えたこと。コールソンにチャンス
が欲しい事を告げると、それを認めるが三度目は無いぞと語る。
ウォードはマイクを使うのはよくないのではないかとし、ヤツは
時限爆弾だという。しかし危険ならば本部も送らないだろうという
フィッツ。血清を安定させられたのではないかという。
シモンズは今までにも部外社は受け入れてきたこと。例え過去に
問題がある人も・・としてスカイを見ると、スカイは”ムカツク”
と良いながら、でもあたっているわねと語る。マイクは大丈夫
だと語るフィッツ・シモンズはムカデに詳しいし協力してくれる
と語る。しかしウォードは怒りにまかせて大暴れするヤバイヤツ
だとすると、みんなが突然固まった為にウォードも空気を読んで
ヤツが後ろにいるのかと告げる。
コールソンはマイクをみんなに引き合わせる中、自己紹介がてら、
駅で君を撃った男ウォード、その銃の生みの親のフィッツ・シモンズ
そしてスカイは人質女だと語る。マイクはスカイを見て君も
シールドに入ったのかと告げると、スカイはスーツ連中も悪くない
って分かったのだと語る。俺はユニオン駅で殺されてもおかしくは
なかった事を告げ、他のチームならば生け捕りなど考えなかった
ハズ。このチームは命の恩人だと語る。息子のエースは?と尋ねる
と親戚に預けたと語る。
取りあえずどうするのか?と問うと、ポーの昔の住所、海兵隊時代
の連絡崎を調べたが手がかりはない為に脱獄前のことに眼を向けよう
という。刑務所生活に手がかりがあるのかも知れないとのこと。
兵士の一人はブライアン・ヘイワードでアフガニスタンに3年
従軍し、帰還後に失踪しているという。妹のローラはオハイオ大
の2年生なのでこれからクリーブランドに向かうというコールソン。
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ヘイヴンワース連邦刑務所に突如ムカデを身につけた3人の男が
侵入し、あっという間に一人の囚人・エディソン・ポーをさらって
いく。その知らせを受けたシールドは相手は分からないがムカデ
を装着した人物であることだけは分かっているという。二度も
彼らのラボを破壊したが未だに活動していること。連れ去った男
は一年半前にボストンのレストランにいるところを逮捕したが、
彼は戦術のプロだという。ポーと刑務所に潜入した兵士の捜索が
シールドとしての最優先だとして、コールソンは協力者の力を
借りて彼らを捕まえるという。その協力者とは、S1-1でシールドの
陰謀説を暴こうとしていた時代のスカイと接触し、ムカデの被験者
であるマイクであることが分かる。
S1-5に登場したレイナとS1-1で登場したマイクが再登場。
何れのキャラクターも準レギュラーなので当分死んだり居なくなった
りしない。長い目で見ていくべき人たちなので行動には逐一眼を
見張らせて置くというのが正しい見方なのかも。このドラマ、
基本的には1エピソードで物語は集結するのだけど、伏線が張られて
いて、後にその時の情報が役に立つことが多いからね。
S1-5の時レイナが最後に刑務所に収監されているエディソン・ポー
に接触しているのだけど、その際に脱出計画なり協力者としての
契約・リクルート活動をしていたということなのかな。
マイクはS1-1の際に暴走したことで、射殺命令なんかも出ていた
けれど、コールソンの一声で駅での一件に於いてはなんとか死は
免れた。その後どうなったのか分からないけどシールド監視下の元
で、働いていたのかな。元々そんなに悪い人物ではなかったからね。
ただ当時戦ったものたちとしては罰が悪い感じで、ウォードとか
特に銃で撃ったものにとってはマイクに背後を取られてちょっぴり
ヒヤリとする辺りの流れは笑えたかも。
二度目のチャンスを与えられ、三度目はないというコールソンの
言葉があるけれど、結果的に息子を助ける為に、コールソンを裏切
ってしまうような行動を取ってしまった。コールソンは人が良い
ので裏切りとは取らないだろうけどね。
また3人の兵士がムカデに協力している訳だけど、彼らの中には
義眼の中にまた何かが仕込まれている。協力しているというよりも
させられているというのが正しいのか。
S1-4の中でアケーラ・アマドールが装着させられて、監視・命令
されていた感じだったけど、今回は兵士の一人・ブライアン・ヘイ
ワードに義眼が装着されていた。二つのMRI画像を比較した結果、
殆ど同じものだとしながらも、過去には追跡出来た義眼の発信機の
存在が今回はセキュリティも強化されてスカイでさえも追跡不可能
だという。
マイクと再会するが未だにムカデ装備は外せずにいる。
色々と生態チェックをしていたけど、マイクはその装備を使うこと
でどれだけの能力が発揮されるのか。
ムカデによって能力は引き出されているけど、所詮利用している
体は人間そのものであり限界がある。力を使った後には食事は
普段の10倍は食べて、死んだように眠るということを語っていた。
任務中のバイタルを図る為にスーツを開発。そのスーツ姿を見て
ウォードが”ちょっと格好良いじゃないか”みたいな言葉を口に
して嫉妬した感じがなんとも言えない。
ムカデ組織とシールドの追いかけっこ状態になっている感じで、
常にムカデに先を越されているけど、幾つかシールドが先行して
いることも有る。
義眼カメラでレイナが未だにマイクの存在を知り驚いていたけど、
その力や感情の抑制なり薬の効力の消えておらず、力を発揮して
いる事実に驚いている様だった。エクストリミスの安定性の
問題に関しても、麻酔銃で撃たれたお陰で、冷やされたことで
吸収し安定したという。
そんなマイクのマッチョな体にうっとりするシモンズを見て、
フィッツもまたマイクの存在に煙たがる光景があるようだ。
捜査の為にオハイオ大に行き、ウォードが”オハイオビッグ6″なって
ブライアンの妹・ローラと接触を図る。女性心理学を専攻して
いるということを聞いてコールソンもマイクもウォードも女性心理
に疎いものとしては、それを教えている現代にちょっぴり時代の
流れを感じたのかも。
その際、コールソンはポートランド交響楽団にいるチェロ奏者で
元恋人のことについて語っていた。美人のチォロ奏者の神々しさ。
私のジョークを笑ってくれたとして、ウォードのジョークを笑って
もくれないメイとの関係にどう影響があるのか。
同僚とつきあう事に関する話合いなんかも交わされていたけど、
このドラマ、身近なところで結ばれる可能性ばかり示している
からね。
ウォードが変装したのは賭博委員会・ダン・フィンチという人物。
如何にも怪しい。
しかしローラが兄・ブライアンに電話することで探知することには
成功した様子。
工場跡地にいくが居たのは兵士たちだけ。
もの凄く強く一般人では歯が立たない。メイやウォード、コールソン
もただ相手の攻撃を交わすくらいしか出来ず、ムカデの怖さを
感じるところ。
今回ドラマとして気になったのは、都市伝説なのかどうかはよく
分からないけど、クレアボヤンド(Clairvoyant)というワードが
出てきたこと。透視が出来るということで、彼らが装着している
ムカデ以外にも今回組織が開発している義眼の存在が抽出された。
透視能力は人によるものなのか開発されたものなのか分からない
けど、少なくともコールソンはインデックスはされていないことを
口にしていた。
残念ながら最後はマイクと息子のエースの交換をするかと思った
けど、敵の作戦はコールソンの拉致にあった。彼が何故生き返った
のか。
またエクストリミスの安定に関して、ムカデ組織も知りたがって
いるハズで、その辺がどうなっていくのか。
シールドだって相当大きな組織なんだし、ムカデ組織が巨大だと
しても、シールドほどの組織なのかは謎。
そして今回はメイとウォードの間で起きた葛藤も面白かった。
上述したようにシモンズがマイクの筋肉質の体にうっとりして
いた際にフィッツが嫉妬したように、体の関係にあるメイと
ウォードの間でもちょっとしたことでプロ意識の問題に於いて
互いに見解が割れていた。ウォードはメイを庇ったのではなく、
脚が早いので、メイを活かすことが戦術的により効果的だと
おもったことを口にしていた。
またメイとスカイの間でも口論となり、ここではスカイの母親
探しをする気が無いことを口にしていた。
最後にコールソン、マイクたちの近くで車が爆破した時には
ダメかと思ったけど、ヘリコプターが出てきて逃げていく。
「何か私に遭った時はメイが指揮を執れ」とコールソンが語って
いたことが現実化してしまった訳だけど、メイが指揮していく
ことになるのかな。
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
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■キーワード
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フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) 捜査官、エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) S.H.I.E.L.D.のブラックオプスの専門家
スカイ (Chloe Bennet) ハッカーグループ「ライジング・タイド」
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 捜査官、兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 捜査官、生命科学に精通
マイク・ピーターソン (J. August Richards) ムカデ、超人
レイナ (Ruth Negga) ムカデ組織、花柄の服の女
エディソン・ポー (Cullen Douglas) 元海兵隊、戦術のプロ
ローラ・ヘイワード (Molly McCook) ブライアンの妹、オハイオ大2年生
ブライアン・ヘイワード (Paul Lacovara) 元兵士、ムカデ
エース・ピーターソン (Ajani Wrighster) マイクの息子
— (Rico Devereaux) Prison Guard
(Paul Sanchez) Tiny
— (Albert Marrero Jr.) Trainer
— (Jaclyn Rose) Science Student