第20話 任務と悪意 Nothing Personal
脚本/Paul Zbyszewski、Daniel J. Doyle
監督/Billy Gierhart
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【前回までのあらすじ】
ハードディスクには、このチームの全研究データが暗号化され
ているというスカイ。ヒドラはそれを手に入れるがスカイが
いないと暗号が解けないとして、ギャレットはウォードに対して
スカイから24時間内にパスワードを聞き出せと命じられる。
プロヴィデンスにいたエリックがウォードに殺害される中、
ウォードはスカイに対して俺は酷いヤツだと語る。
ウォードはスカイにフィッツからの連絡であり、急いで出ないと
いけないとする中、戻って来たコールソンたちはプロヴィデンス
に誰もいなくて、バスがないことに困惑する。
【ストーリー】
ワシントンD.C。
マリア・ヒルはシールドの崩壊に関する質問ばかりだとして、
電話していた。CIA、国家安全保障局(NSA)、国歌偵察局(NRO them)
などはまだ良いが議会はまるで幼稚園だという。ブリッジとは?
マンシングって物なのか人なのか?とかそんな質問ばかりだと。
今夜も監視チームはいつも通りのメニューだという。バス邸の
キャリアウーマンはメール見ている振りなのはバレバレで、
ホームレスは殺気じみていて、後ろの男は見覚えが有るとしロシア
系だという。そんな中消えたとしてまた後で連絡するとペッパー
に伝える。すると目の前に居たのはメイだった。話が有るという
彼女。マリアは忙しいことを告げると、スターク・インダストリ
ーズに入ったせいではないかという。諜報業界は私を牢屋に入れ
たい人だらけだという。トニーの弁護士軍団が守ってくれるという
マリア。現在民間で世界平和を守っているのだという。メイは
マリアにコールソンを助けて欲しいとし私ではもう無理だという。
今プロヴィデンスにいること。彼は色々と知りタヒチ計画を隠した
ものを突き止めようとしているとし、沢山のことがばれたという。
薬の原料や記憶操作のこと、隠蔽を命じたのが長官じゃないなら
それが誰なのかを知りたいという。ピアースの恐れがあると思って
いるのか?と問うと、ピタースはシールドの幹部で長官に提言
出来る唯一の人間だという。コールソンの脳に何か仕込んだのかも
知れないという。上から来た指示のことは聞いているが、コール
ソンを葬るまいと決めた時、その情報は葬ったと聞いたという。
しかしその長官は死んだと語ると、メイはこの目で見ないと信じない
と語る。そんな中マリアは捜査官たちによって囲まれてしまう。
3分20秒ねと。
プロヴィデンス(長官の秘密基地)。
一同この施設内で起きたことを調べていた。フィッツは屋内のカメラ
は着られていること。唯一システムが切り離されている格納庫だけ
カメラは動いているとし、メイが出て行き、その後ウォードとスカイ
が手を握ってバスで離陸しているという。ケーニグは?と問うと
トリプレットは飛行機に乗っていったのかとするが、それならばカメラ
に映るはずだという。メイは自分の判断で出て行ったのだろうという。
コールソン。シモンズはそれでも連絡が付かないのは不自然だ
という。こんな大変な時一人で逃げるなんて、何処に行ったのか。
何故一人なのかとすると、コールソンは私が出て行けと行ったの
だという。こんな大変な時に一人で逃げるなんて・・と告げる。
シモンズとフィッツは何でみんな居ないのかとして憤る。
それでも前向きで行こうというシモンズ。ギャレット、メイ、オード
リーにパンケーキだとすると、パンケーキは食べたら元気になれる
という。フィッツは室内の額の絵が夜景と昼の映像になっていて
不自然だと考える。
ケーニグは危険を察知して安全の為にみんなのことを身を隠したの
ではないかとするが、群れに狼が紛れていた可能性もあるという。
そんな中フィッツは額の絵の中から”ウォードはヒドラ”というメッセ
ージが書かれているのを見つける。
一方バスで移動しているスカイとウォード。スカイは衛星電話を
探すがウォードは先ほどコールソンにかけたと語る。みんな無事
だとしてハードディスクの暗号化が解ければみんなと合流できると
語る。位置座標でセキュリティをかけることは名案だと思った
とし、しかし裏目に出てしまったことを語る。しかし何でその座標
なのかとしてロスのダイナー”Ruthie’s seillet”のことを聞く。
スカイはマイクと始めて逢った場所なのだとし、理想の取引は?と
ウォードに尋ねると、出入り口の多さに公共の場所でトラブルの時
には安全でしょと語る。ウォードはスカイが銃を持っていることを
知り取り上げる。こんな時に銃の不法所持で捕まったら最悪だろう
と告げると、どっちみち弾は入って居ないという。何もかも終わる
までスカイのことは目を離さないというウォード。
フィッツはウォードがヒドラなんて信じないという。
トリプレットは落ち着けと告げ、俺の監督官も裏切りものだったの
だという。しかしフィッツはウォードは友達だったのだとし、これは
何かの罠だと落ち込む。先ずは検死結果を聞こうというコールソン。
シモンズによるとエリックが亡くなったのは10時間前で、メイが出て
行った後のことだという。細いワイヤーが使われ気管が潰され
部分的に切れていることから素早い犯行だという。傷から考えて
188cm以上、遺体を担ぎ上げる腕力のある人。ウォードだろうと。
フィッツは取り乱すがも取り乱したら負けだと語る。今はスカイ
のことだけ考えろというコールソンは、アイツを騙しているの
だとし、飛行機を追跡したいと語る。通信計器を直してくれとし、
スカイには作戦があるハズだという。ウォードにバレる前に見つけ
だそうという。
ジェット機の中継器を使ってバスの位置を特定するフィッツ。
彼は天才だというトリプレット。ウォードがヒドラならばギャレット
は生きていること。ハンドを殺してフリッジを攻撃し手当たり
次第に武器を盗んだのだろうと。しかし何故ウォードはここに来た
のか?。ファイルが暗号化されていてスカイしか開けないのだろう
とし、今のスカイは時間稼ぎをしている事を語る。そんな中
飛行機はロスだと語る。しかし複数の敵がプロヴィデンスに向かって
来ているという。
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ウォードがヒドラだと知ったスカイだがどうすることも出来ず
そのまま騙された振りをして一緒に付いていく。プロヴィデンス
に戻ったコールソンたちは誰も施設内にいないことやバスが無く
なったことを受けてどういうことか調べていくと、ウォードが
ヒドラだとするスカイからのメッセージが残されていることに
気が付く。フィッツは信用出来なかったがエリックを殺した状況
などを見て、それ以外あり得ないと感じる。なんとかしてスカイ
を救出に向かおうとする中で、突然プロヴィデンスには海兵隊の
タルボット大佐と共にシールドで働いていたマリア・ヒルがやって
くる。現在クラークが経営するクラーク・インダストリーズで
働いているというが・・・
流れとしてはプロヴィデンスを出て行ってしまったメイが何とかし
てコールソンを助けようとして行動を起こす流れと、ウォードが
ヒドラだと知ってスカイをウォードの元から引き離そうとして
なんとか助けようとする流れが有った。
またまた劇場版の人、マリア・ヒルが登場。
S1-1の中でヒルがウォードを雇う事になったけれど、その時の
ことに言及していた。1話の頃だったので、ウォードがどういう
人物なのか分からないままで視聴者も彼が仲間として加わったとしか
印象がないと思うので、こうなってしまうのは仕方がないけど、
その人となりの背景が少しずつ今後剥がされていくことで、ウォード
の真意などもわかっていくのかな。
興味深いのはウォードが何故・何処で・どのタイミングでヒドラの
メンバーになったのかということだと思うけど、スカイとの会話の
中で、一番長い潜入は16ヶ月で、アカデミーを出た5年後くらいに
ロシア人に化けてワルシャワ大使館に潜入していたことを語る。
今回ヒルがロシア人らしき人物から尾行されているということを
口にしていたけど、その時の潜入と何か関係が有るのかどうか。
スカイはウォードがヒドラだと公になった後には、あなたは連続
殺人犯で、任務だから悪気は無いとする彼にナチスにしか通用しない
理屈であることを語る。
ただヒドラ自体は大昔から存在していた訳で、スカイはシールド
のハンドブックの第一章にある
「ヒドラを作ったレッドスカルはナチス党員だった」とされている
ことを持ち出していたけど、その存在は根深いものが有りそう。
それぞれの正義が何処に有るのかがまるで分からないところが不気味
だね。
ハードディスクの流れに関しては、スカイとウォードで静かな心理
的駆け引きが繰り広げられていた。
ウォードは24時間内に情報を持ってこいと言われたことからも
焦っていたのかも知れないけど、しきりにスカイにハードディスク
を解除しろと迫る姿が有り、どう考えても素人目に見ても怪しい姿が
有る。スカイとしてはウォードがヒドラだと知っている事も有る
ので、彼が発する言葉の一つ一つが怪しくて仕方がなかったことだ
と思うけど、逆にウォードから見てスカイは自分のことを疑っている
とは思っていなかったのだろうか?
ウォードから見たスカイに関しても、ウォードが仮にも訓練を受けて
いるシールドアカデミーの人材ならばスカイの表情から彼を不安視
していることにバレてしまいそうだけど、この人相当色ボケしている
ところも有りそうだしバレなかったのかな。
「嘘ばかりついていたが私の事は好きなのか?」と尋ねるシーンも
有ったけど、それでスカイの心を掴めるとも思えない。
一応スカイを殺そうとしたクインの流れはウォードの意図しない
ところで起きたことだということは弁明出来ない事もないけど、
それを語って信じてもらったところでウォードの汚名も注げるとも
思えないし、「この生き方は簡単だと思っているのか」と主張する
ウォードの姿が有るも、そんなの知るかみたいなところも有る。
マイクに対してメッセージが送られてきた。
「ギャレットは待てない。プランBを実行せよ。」
一体誰がそんな指示を送ってきているのか。
HDDのパスワードは高度35000フィートに起因するものだった。
ウォードとヒルの会話では、トリスケリオン(Triskelion)で死ねば
良かったのにと語っていたり、長官はヒルを何故NO.2に選んだのか
とした際には、綺麗どころで選んだのであればロマノフにすれば
良かったとして、嫌みを語っていた。流石にScarlett Johansson
さんはドラマ版では出そうにないけど、どっちも綺麗どころだよね。
一方メイの流れはよく分からなかったけど、気が付くとコールソンの
墓を掘っていた。その中に隠されていた動画には一連のタヒチ計画
に対する全ての謎が含まれていて、これでほぼ謎らしい謎が判明
したということなのかな。命令自体はコールソンが行っていたこと。
元々この計画はエージェントたちの回復のために行っていたが、
副作用が激しいが為に記憶を操作しなければならなかったこと。
コールソン自らそんな実験台の形で行われていたことの皮肉なんかも
感じるけれど、自ら憤っていたコールソンとしては怒りの矛先の
ヤリ所はない感じがするし、メイに対して失礼な態度を取っていた
ことに関しても結局は自ら行っていた計画の一端から発したものだ
と考えると誰も責められないって感じがするね。
地味にフィッツとシモンズが互いにヒドラじゃないよと語り
合っていたところが良かった。でもフィッツもシモンズに対して
嫉妬心から近づくトルプレットを牽制しすぎかも。
スカイはデータを奪われたけれど何らかの仕掛けを残してきたと
いう。それがどんな功を奏するのか。
いよいよこれを書いている際にはWOWOWの方でシーズン2の放送が
開始。取りあえず録画しておくけど、いつ見られるのかな。
初回4話放送とかまたまた録画スペースが厳しいことになりそう。
■使用された曲
・Agents of S.H.I.E.L.D. Theme Song
Written by Bear McCreary
・
■キーワード
フィル・コールソン (Clark Gregg) S.H.I.E.L.D.の捜査官
メリンダ・メイ (Ming-Na Wen) 捜査官、エースパイロットで兵器の専門家
グラント・ウォード (Brett Dalton) S.H.I.E.L.D.のブラックオプスの専門家
スカイ (Chloe Bennet) ハッカーグループ「ライジング・タイド」
レオ・フィッツ (Iain De Caestecker) 捜査官、兵器技術を専門
ジェマ・シモンズ (Elizabeth Henstridge) 捜査官、生命科学に精通
マイク・ピーターソン (J. August Richards) デスロック
アントイネ・トリップレット (B.J. Britt) エージェント
グレン・タルボット (Adrian Pasdar) 海兵隊、大佐
マリア・ヒル (Cobie Smulders) フューリー長官のNO2
— (Jeris Poindexter) Older Man
— (Josh Breeding) Parking Attendant