第12話 捜索令状 She’s a Murderer
監督/Bill D’Elia 脚本/Erika Harrison
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【前回までのあらすじ】
アナリーズの元にハンナが現れる。サムの姉であり、私の弟は
ライラを殺していないという。アナリーズも彼がライラ殺しを
したなんて信じたくなかったという。ウェスはルディ当てにク
リスマスカードが届いているという。レベッカはルディとは前に
ここに住んでいた学生だという。引っ越ししたことを家族に内緒
にしているのか?とウェス。ミカエラは指輪を無くしたとし、
中華街で偽物を買ってきていた。レベッカはウェスに本当に
悪夢だとして、テレビを指さす。ニュースではゴミの埋め立て
処分場から発見された遺体はサムだと確認されたと報道する。
【ストーリー】
先週ゴミ埋め立て処分場で発見された遺体の身元はサムだと
判明したとニュースアンカーは語る。生徒たちは集まる中、
コナーはこれはアナリーズの策略だという。偶然に見つかると思う
か?とし焼け焦げた遺体の残骸だという。場所を知っていたとしか
思えないという。ウェスの言うとおりに焼却していれば見つからな
かったというレベッカ。しかしミカエラはなんでアナリーズが
裏切るのかと問う。ウェスが裏切る理由はないでしょという
レベッカ。
フランクは電話するとローレルが電話に出る。警察が見張っていて
監視されていること。これからは普通に振る舞えと告げ、ラット
パックにもそう伝えろと語る。ローレルはみんなの所にいき合流する
と監視されているから普通にしろとフランクが言っていることを
伝える。電話すると不利な証拠が残るのだと。守ると言ったアナリ
ーズ本人も頼れないなんて・・と。
アナリーズとハンナの元に警察がやってくる。
ニュースを見ましたかと問うと、数日前に遺体が見つかったこと。
DNA照合の結果サムだと一致したと語る。ハンナはそれを聞いて
泣き崩れる中、アナリーズが犯人だと語る。失踪したと見せかけた
んだとし、ライラを殺したのも弟ではないとしやったのはこの女
だという。早く逮捕してきれというが・・・
ネイトはプリペイド携帯でアナリーズに電話すると君もプリベイド
携帯を買うよう告げる。私は最悪なのだとするとネイトも尋問に
呼ばれたことを告げる。何も話さないと約束してと語る。
刑事のブライスがアナリーズの元にやってくると、夫は失踪した
と言ったわよねと告げ、でも死んでいたと語る。死んだと知っても
まるで取り乱していないとして不審がる。
授業ではドジャー教授がアナリーズの代わりに講義していた。
チェイピンに対して「過失」とは何かという質問をする。
講義内容はシウバスに乗っていたハズだぞと語る。
そんな中アナリーズが教室にやってくるとドジャーはサムナー
学部長から欠勤だと聞いていたという。アナリーズが授業を
することになり、今日は予定の講義内容を変更するとして
チェイピンに対して修正第五条が保証するものは?と尋ねる。
自分に不利な証言を拒否する権利だという。依頼人は警察に
話す事で裁判では自分に有利となると考えるがそれは間違いだと
語る。警察に話す事は全て検察にとって有利な形に曲解される
可能性があるという。迷ったら口を閉じることだという。
ボニーはサムの死の知らせに涙しているとフランクがやって
きて、アナリーズに見られたらまた大変だぞという。ボニーは
私は信用されていないのだとし、サムがキスしてきたのを
アナリーズに話したのだという。死んだなんて・・というが、
あの男は殺人犯だというフランク。今は被害者だというボニー。
どうしてこんなことになったのか。アナリーズと君を騙した男
だという。
ボニーはアナリーズが来るとレオ・ロンバルドの秘書から日程
を再調整したいと連絡が入ったと報告する。しかしアナリーズは
今からいくと伝えるようボニーに語る。
アナリーズはレオと甥のポールに逢う。
まさか私を首にするのか?と問うとあなたは甥を20年間刑務所
に入れたいのかと問う。それならば別の弁護士を雇えば良いと
いう。私に任せれば今まで通り無罪を勝ち取って法廷にでる
ことが出来るという。私は15年前あなたの顧問弁護士になって
から一度も負けていないとし、今回も負ける気はないという。
レオは実力を心配している訳では無いとし、君が投獄されたら誰が
弁護するのかという。私は無罪だとするとポールはムキになる
と怪しいぞという。アナリーズはそんなポールに貴方の裁判だ
と告げる。私に何か合ってもあなたたちの裁判に影響はしない
と語る。法廷でFBIを叩きのめすとし信じてくれるならば・・と
語る。ポールが決めてくれとし、私を首にしたいのか?と問う。
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アナリーズの夫・サムはライラ殺しを疑われて失踪している
かと思われたが、ゴミ処理場でポリ袋に入れられたバラバラ
遺体が4箇所から発見され、サムの遺体だと確定する。
ハンナは再び殺害したのはアナリーズだと主張し始め、警察に
掛け合い家宅捜索をするよう主張する。アナリーズはボニーに
頼んで令状の申請の却下を申し出るが、判決を覆すことは出来ず
にアナリーズ邸が捜索されることになる。生徒たちはいつ証拠の
品が見つからないかと心配して見守る中、アナリーズが本当に
自分達を守ってくれるのかその信頼関係に疑問を持ち始める。
一方そんな事件が有りつつもアナリーズは顧問弁護を長年して
いるクライアントの貿易会社・ロンバルド家のポールの件で
相談に乗る。彼は販売目的の薬物300kgのヘロインを港のコンテナ
から発見されたことで起訴されることになるが・・・
なんだか面白いようなつまらないようなよく分からないドラマ
だけど、相変わらずどの人物も好きになれないところがまた
困った感じで、誰か一人でも肩入れ出来る人がいれば良いんだけ
ど、なかなか今のままではその状況が好転するとも思えない。
今回の案件は表向きロンバルド流通という会社を経営している
マフィアのロンバルド家を担当する。
アッシャーがフランクの名前がデルフィーノだというイタリア系
なので一家にその筋がいるのか?と尋ねていたけど、そんな
フランクの活躍がイザという時に発揮されるというのがこのドラマ
の特徴ですね。
デルフィーノというと「デスパレートな妻たち」のマイクとか
スーザンの名字でも有ったけど、フランクがアッシャーを怖がらせ
る為に語るシーンがちょっと面白かったかな。「ミッキーがオレの
オヤジを殺しに現れたんだよ」・・・「お前マフィア映画の見過ぎ
だぞ」。ミッキーってゴッドファーザーだったっけか。
ドラマとしてのテーマは「信頼関係」だったのかな。
依頼人と弁護士の関係。従業員と経営者の関係。生徒と教師の関係。
そして夫婦や親子、兄弟の関係、愛人との関係、弁護士スタッフ
同志の信頼関係・・。
ロンバルドの件は完全に茶番な感じがする。
このコンテナが仮に計量担当者のペドロ・ホートゥアが意図的に
紛れ込ませたのであれば違法で無意味な証拠になるのだけど、現実に
その薬物を発注したのが誰なのかはまるで問題にされず、あんな
主張で無罪に出来る法廷ならばFBIの捜査も取引もまるで意味が
ない。
誰かが密告したであろうことなんてバカでも分かる流れだろうし、
寧ろそれを密告したペドロ本人の命が危険なのではないかとする
心配の方が大きかった。ここで問題になったのは、証拠能力なの
だろうし、恐らく国籍を持たない不法滞在者だったということも
実際には問題なんだろうけどね。その後ドラマでは出来れば、
ロンバルドがそのコンテナを所有していたのかどうかなどの
流れからでは捜査の足取りが終えないみたいな流れくらいは提示して
欲しかった。
さてバラバラ遺体が4箇所から発見された。
証拠は色々と有り、共通するゴミ袋とか鈍器による頭蓋骨の損傷。
カーペットの線維、森の落ち葉や腐葉土などが証拠に上がる。
「CSI:科学捜査班」ならば1話で犯人は捕まりそうな案件だけど、
現場を掃除したのがアナリーズだったという辺りの流れは、弁護は
プロでも証拠隠しは素人だし、バラバラに切り刻んで捨てたのは
コナー含めた生徒たちだし何処かで足が付きそう。
当初このドラマでは遺体を燃やすとしていた流れも、アナリーズが
変更させてバラバラ遺体にさせていたんですね。確かになんで
コナーが遺体を切り刻んでいるのかよく分からなかったんだけど。
ボニーが凶器を見つけ出したくらいなんだから、鑑識さんなんて
即効で見つけるでしょうに・・・
カーペットの線維が見つかったこと。ボニーは当日カーペットが
ないことに気が付いていた様子。ホッブスはアナリーズが二階から
眺める視線から、二階から突き落としたのではないかとする
心理分析を使って捜査させていた。
殺害後のアナリーズからの指示に関して、色々と生徒の間でも意見
が分かれて、アナリーズは予防線を張っていざという時には尻尾切
りをして生徒に全てを押しつけるのではないとする流れが有ったり、
アナリーズには考えが有ってのことだとしたり、意見が割れている。
相変わらず都合良く利用されてしまうネイトが実に可愛そうで、
そろそろ学習しろと小一時間だけど、アナリーズと関わる人は破滅
に導かれるとするハンナの主張はまるで暴論という感じでもない気は
する。
ただドラマでは殺害したのはウェスであることは言うまでもなく、
正当防衛で有ったことも事実。しかしまだライラをサムが殺した
という確証は見つかっていない。
ハンナがサムに固執する理由の中には、アナリーズが語っていた
ように姉弟以上の関係が含まれていたのだろうか?
アナリーズは当時サムの愛人であり何者かからサムを奪ったことが
語られているけど、まさかハンナということは無いよね。
ハンナとサムは血のつながりがないとかそんな事情が有るのかどうか。
またアナリーズは過去に虐待されていたという家庭で育ったことも
語られており、その辺の事実が今の彼女を構成しているにしても
事件の流れとかに大きく関わっているのか。
問題は目の前で起きたウェスがサムを殴打したこと以上にそれ以前
から抱えている問題に関して、アナリーズが何処から何処まで
生徒たちを誘導していたのかというのが意外とサプライズとして
浮かび上がってくるのかな。レベッカが襲われる様に仕組んで
ウェスがそれを庇うようにして殺す状況を作ったとか。
そしてここに来て不気味に存在するウェスの部屋の前の住民である
ルディとアグネスの件でも謎めいた感じだけど、この辺はまだ
なんとも言えない。
■使用された曲
・Homeostasis by Nostalghia
・Nitesky (feat. John LaMonica) by Robot Koch
・Back to the Start (Instrumental) by Digital Daggers
■キーワード
・
アナリーズ・キーティング (Viola Davis) 弁護士
ネイト・レイヒ (Billy Brown) 刑事、アナリーズの浮気相手
ウェスリー・ギビンズ (Alfred Enoch) 学生
コナー・ウォルシュ (Jack Falahee) 学生、ゲイ
レベッカ・サッター (Katie Findlay) ウェスリーの隣人
ミカエラ・プラット (Aja Naomi King) 学生
アッシャー・ミルストーン (Matt McGorry) 学生
ローレル・カスティロ (Karla Souza) 学生
フランク・デルフィーノ (Charlie Weber) アソシエイト
ボニー・ウィンターボトム (Liza Weil) アソシエイト
サム・キーティング (Tom Verica) アナリーズの夫、心理学教授
グリフィン・オライリー (Lenny Platt) ライラ事件容疑者
ライラ・スタンガード (Megan West) 殺された大学生
オリバー (Conrad Ricamora) IT部門、ゲイ
レオ・ロンパルド (Peter Onorati) マフィアのドン
Mrs.ロンバールド (Marie Caldare) レオの妻
ポール・ロンバルド (Karl Makinen) レオの甥、貿易会社オーナー社長
ホッブス (Michael McGrady) AUSA
クレア・ブライス (April Parker-Jones) 捜査官
ペドロ・ホートュア (Hector Luis Bustamante) 計量の担当
ハンナ・キーティング (Marcia Gay Harden) サムの姉
アンソニー・ファイン (Matthew Downs) 捜査官
Mr.フィッシャー (Thomas W. Ashworth) アパートの管理人
ジーン・エスコバー (Nelson Mashita) 判事
ジェームズ・バッジェリー (Jerry Hauck) 判事
ティム・ドジャー (Cyrus Deboo) 教授
Ms.チェイピン (Ellen Haun) 法学生
— (Brandon Morales) 警察官
— (Bret Green) 警察官
— (Greg Collins) 警察官
本人出演 (Joy Benedict) Desk Reporter
— (Sara Welch) Field Reporter
— (Jessyka Finnoy) Law Student