第22話 懇願 Plea
脚本/Alex Taub 監督/J. Miller Tobin
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【前回までのあらすじ】
旧グレイソン邸が爆発し、遺体が出たという。ベンは歯の診療
記録を調べた結果ヴィクトリアだと分かる。マルゴー宛に
ヴィクトリアからの遺書が残されていた「親愛なるマルゴー、
私は命を絶ちます」と。メイソンはエミリーに対して2日以内
に名誉を回復しろと脅してくる。ルイーズは誰かがヴィクトリ
アのペントハウスに押し入った形跡があることを語り、ヴィク
トリアを襲ったのだろうという。マルゴーもあれは自殺ではなく
殺されたのだという。エミリーはサフォーク郡警察でジャック
とすれ違う。聞きたいことが有るとして呼びだされたのだと
いうジャック。ベンからジャックは事情を取り調べられる中、
恋人が関わる事件の担当は問題になるのではないかと告げる
が、あの夜に俺とエミリーは別れているとし、エミリーは空港
に逝ってお前を選んだのだという。デビッドはリンパ腫だが
早期発見で最新の治療を受けるので大丈夫だという。
エミリーの元にメイソンは電話しヴィクトリアからメッセージ
を預かっているとして、この屋敷で貴方が私を殺した様に見せか
けるという。ビデオは消去される中、ベンはエミリーの家にやっ
てきてヴィクトリア殺害容疑でエミリーを逮捕する。これは罠
だとして私は無実だと訴えるが・・
【ストーリー】
エミリーはローレンス弁護士と話合う。検察側は強気で、仮釈放
無しの第一級殺人を狙っているという。あなたはテレビでヴィク
トリアを精神的に追い詰め駐車場で襲いホテルの部屋に侵入して
拉致して屋敷に監禁した後に火をつけたのだという。あたかも
自殺したようにみせかけたて。それも私がデッチ上げた事になっ
ている遺書なのか?と問うとそれはヴィクトリアの筆跡だという。
しかし検察の鑑定で僅かな違いが見つかり偽造と見なされたの
だという。向こうはエミリーが成りすましていたなら、この手の
ことは得意なハズだと主張するという。司法取引して減刑を
図った方が・・・というが絶対にやらないという。第一級で有罪
になれば終身刑になるとし第二級ならば・・というが、容疑を
認めるつもりはないとし、取引なんて良いから保釈を認めさせて
くれと頼む。
いよいよ罪状認否の法廷。
マスコミは関係者が入ってくるところにマイクを向けていた。
ノーラン、ジャック、デビッドもやってくる中、ノーランは
これを見てくれとタブレットを見せる。懐かしい顔を見つけた
としてヴィクトリアの共犯だろうという。ウェブ上の防犯カメラ
映像を乗っ取り顔認識ソフトでスキャンしたらコイツが出た
という。トレーラーパークに住んでいるのか。150km圏内に
11箇所あるとし突き止めるというノーラン。しかしトレーラー
パークにリムジンで駆けつけるなんてあいつらしいという。
そんな中ジェシー・モス判事が入廷し、開廷することになる。
その頃マルマシャルメディアでは「アマンダクラーク、罪状否認」
という記事に関してマルゴーはシモーンに対して、今後彼女の
記事を書くときには「殺人容疑のアマンダクラーク」ということ
に統一して記事を書くよう命じる。
ルイーズがマルゴーのオフィスにやってくると、マルゴーは電話
に返事出来ずにゴメンと語る。裁判の記事や新しい本社デザイン
を考えていたら電話を折り返すのを忘れていたという。
ヴィクトリアの葬式のことで来たとし、教会を押さえたし、お知らせ
出したが、写真が欲しいという。ホテルに行ったら部屋に入れて
もらえなかったとのこと。ホテルの人が言うには警察の捜査が
入った後は財産管理をするとし遺言執行人の命令で封鎖したと
言われたという。執行人は実のお嬢さんのシャーロットだろうと
語る。遺品に触れたり写真を見たりしたいとし、もう一度ペントハ
ウスに行ってお別れしたいという。連絡先を探して見るという
マルゴー。ルイーズは神父の説教の後、詩を読んでくれないか?
としロバート・フロストの詩だという。マルゴーは人前で話すのは
嫌だとし、今は無理だという。涙で何も話せないと。悲しむことも
大事だとするが、マルゴーは私のやり方はこれだとして、
「日常に潜む殺人鬼・アマンダ・クラーク」という記事を掲載
しようとしていた。
検事補のガンツは被告人は保釈に強く反対するという。先日の
テレビでも世間を欺いたとしていたが巧妙に他人になりすまして
復讐を成し遂げた事を語る。しかし弁護士のローレンスは彼女
は地域社会にも強い絆で結ばれていることを主張。過去4年
地域を恐怖に陥れただけだと反論すると、弁護士もそれは父の
汚名をそそぐ為だと語る。判事は両者の言い分を聞いて保釈は
認めるが厳しい条件をつけるという。条件を破ればただちに
収監すると語る。保釈金200万ドル、条件としては自宅の外に出たり
監視装置を外したり壊したり改造したりすればすぐにサフォーク郡
警察と連邦保安局に通報されることを語る。
エミリーはベンに対して巻き込んだことを謝罪するが、この家を
よく知っていると言ってヤマダ刑事に志願したことを語る。
そんな監禁の仕方をするなんてとエミリーは呆れ、何週間かで
随分変わるものだという。君の事を知っているとし、装置を外す
ことを考えているのだという。俺が来たのはそんなことをするなと
言うためだと語る。
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旧グレイソン邸から遺体が発見され、歯の治療記録からヴィクト
リアの遺体だと分かる。マルゴー宛に残されていた遺書から見て
自殺だと思われたが、ペントハウスには無理矢理侵入して
ヴィクトリアを拉致った後が発見され、エミリーがテレビで
ヴィクトリアの罪も含めて全て答えた後で、駐車場でヴィクトリア
がフードを被った人物によって襲われていることから容疑者と
してエミリーが捕まってしまう。検察側は第一級殺人で起訴する
予定だとされるが・・
そんな中、エミリーはアリバイを証明出来るのはメイソンだと
考えて捜し出そうとする中、彼はトレーラーハウスに居ること
が分かり、場所を特定する過程で、防犯カメラ映像に映る
メイソンの写真にはマルゴーの乗っている車両が写っていること
からヴィクトリアは生きていて協力者の手を借りていることを
突き止める。しかしベンにそれを主張するが、なかなかこれまで
欺いてきたエミリーの過去が邪魔をして信用してもらえなかった。
エミリーの付いてきた嘘を考えると狼少女状態でなかなか信用
されることはないのは無理も無いのだけれど、ヴィクトリアのことを
崇拝しているルイーズもまたなかなか手強い感じでそこまで妄信
できる彼女との間には何が有ったのかって感じ。そもそもルイーズ
ってヴィクトリアと出会った時から裏切られて精神病棟から逃走を
手伝わされていたのに、なんなんでしょうかね。
メイソンの居場所はストーニーブルックだ!と聞いた瞬間、
まさかおとぎの国の話に転換していくのかって感じだったけど、
ヴィクトリアの存在自体が既に伝説のような人物だ。
一番簡単なのはやはりエミリーのアリバイを証明することの
ように思える。ただメイソンを捕まえたとしてもアリバイを証言
させてどれだけその証言に信憑性があるかも分からないし、
ヴィクトリアが生きていることを知るのが一番なので、
その辺は時間の問題のような気もする。ただ最後にまさかの
ホワイト・ゴールドの登場ってことで、この人が全てを処分して
しまう可能性が有る。
マルゴーは復讐の流れにホワイト・ゴールドが関与すること
を止めようとしていたけど、カモフラージュだったのか、それとも
ヴィクトリアによって唆されたのかよく分からない。
刑務所の拘置所内でマルゴーとエミリーが会話するシーンが
有ったけど、重要なところは何一つ見せなかった。最終話の中で
マルゴーがエミリーとの間で何が起きたのかフラッシュバックの形で
見せられるのか。エミリーがバターヌンチャク(c)サム、もとい、
懐中電灯と靴下を使ってマルゴーを脅していたけど、脅した証言
とか違法に家宅侵入しての集めた証拠なんかを寄せ集めている限り
ではそれが証拠になるのかって感じのシーンが実に多い。
起訴するには相当弱い気がするんだけど、こういう時の検察って
妙に先走り感が強いというか、状況証拠だけしかないのに
みんなエミリーを起訴したくて仕方がないみたいだ。
ヴィクトリアに虐げられたものたちからのアクションが一切ない
のが不気味だなとおもっていたけど、この辺はルイーズに掛けられた
ヴィクトリアに対する魔法を解くために、シャーロットが久しぶり
の登場によって上手いことヴィクトリアの人間性というものが
彼女にも伝わっていくのかどうか。
「私が知っているのは人を手玉に取る悪魔の女」
ペントハウスから見つかったヴィクトリアが襲われた時のフード
が彼女を現実へと引き戻しそうだったけど、ノーランが仕込んだ
のではないかと言われると否定出来ないところも有るし、なかなか
その辺の駆け引きは難しい。取りあえず鑑識に回せと小一時間。
最後は整合性を合わせるの如く、ジャックとエミリーは気持ちを
伝え合うことが出来たし、デビッドが実は末期がんだったという
流れをもって一連の流れに関与した人物を終息に向かわせていく
のかなという感じもする。
親は子供を守るものだということだけど、エミリーがそれは当然
の如く父親に監視装置をつけて行ってしまうところはちょっと
笑えた。
マルゴーの乗っている車はベンツのS550だった。
LMM16Q NY エンパイヤステートナンバー。アメリカのナンバープレ
ートってよく分からないけど、カラフルなものが有ったりするよね。
遺体は別のものが使われたということで、メアリー・ゲインズ邸
に行ったは良かったがベンも殺されることに。
こんな現実にヴィクトリアとかマルゴーとかルイーズ辺りの
人物が罪悪感に耐えられるのかどうか。
最後はもう女性たちだけの戦いって感じになっているね。
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■使用された曲
・End Credits Theme
Written by Fil Eisler
・Revenge Opening Theme
Written by Fil Eisler
ヴィクトリア・グレイソン (Madeleine Stowe) 母親・女王
エミリー・ソーン (Emily VanCamp) アマンダ・クラーク、娘
ノーラン・ロス (Gabriel Mann) IT長者、エミリーの父に恩
ジャック・ポーター (Nick Wechsler) 酒場の息子、”アマンダ”を思う
デビッド・クラーク (James Tupper) エミリーとシャーロットの父
マルゴー・ルマルシャル (Karine Vanasse) ダニエルの幼なじみ・フランス人
ベン・ハンター (Brian Hallisay) サフォーク郡警察警察官
ルイーズ・エリス (Elena Satine) 金持ち?ヴィクトリアと精神病院
ホワイト・ゴールド (Courtney Love) 殺し屋
メイソン・トレッドウェル (Roger Bart) 小説家
ローレンス・スタムバーグ (Tom Amandes) エミリーの弁護士
ダリル (Drew Rausch) 警備会社、ジャックの知人
シャーロット・グレイソン (Christa B. Allen) ヴィクトリアの娘
シモーン (Kal Bennett) マルゴーの部下
ガンツ (Angela Elayne Gibbs) 地方検事補
モス (Stephen Mendel) 判事
ミゲル (Al Carabello) バーテンダー
ガス (Jayden Lund) トレーラーハウス
アンリ (Stewart Skelton) マルゴーが利用する宝石店
— (Ajarae Coleman) Jail Guard
— (Josh Breeding) Morgue Clerk
— (Cazimir Milostan) Desk Sergeant