脚本/Ted Sullivan 監督/Jennifer Wilkinson
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イギリスの実家に戻ったエイダンとエミリー。
そこでエイダンは父親が亡くなった場所を調べると、机の
上に”オスカー・チャップマン”と書かれた傷が残されている
事を知る。調べて見るとルマルシャルメディアと契約し、1993年
に事故死している人物だった。メイソンと同様に死を偽装した
のだろうと突き止める。
『一人で勝利を勝ち取る事は出来ない。強敵を倒す為には
共に戦う仲間が不可欠だ。同じ志を持った仲間なら良いが、
やむを得ず組む相手も居る。いずれにせよ見極めが肝心だ。
同盟を組んだ相手が真の味方なのか、それとも味方のフリを
した敵なのか・・。』
バスカルに呼ばれて競馬場にいくエミリー。
エミリーは私の提案に興味がないと思っていたがコンラッド
によって痛い目にでも逢ったのかと問う。私と組んで仕返し
したくなったのではないかというパスカルは、君の機密を十分な
額で買い取りたいと提案する。エミリーは今の財政状況を
考えればその提案に乗りたいところだが、貴方の行動には
矛盾があるという。コンラッドに仕返ししたいのであれば、
私以上に秘密を知っている人がソバにいるでしょとしてヴィク
トリアとの関係に言及する。コンラッドとは20年以上結婚
している人だとして色々と知っているのではないかと。
貴方はヴィクトリアに頼まれて様子を探りに来たのでしょと
いうとエミリーは立ち去る。
一方エイダンはルマルシャルの本社ビルに来ていた。
保管庫の中にオスカーに関する情報が有るのか否か。
指紋認証システムで守られているとして、エミリーにパスカル
の指紋が必要だとすると、既に手を入れたとして、指紋を
携帯メールで送る。それを利用するとエイダンは保管庫の中に
入ることがで来るのだった。
ノーランはハビエルの部屋にいくと、こないだ揉めたことに
関して話合わないかという。ハビエルはまた後で話そうと
すると、ハビエルの部屋にはシャーロットがいて一緒に寝て
いたのだった。ハビエルはシャーロットに対してまだ俺を
ダニエルと組ませようとしているのかと問うと、俺はノーラン
を悲しませるようなことはしたくないという。シャーロットは
そんな彼に兄・ダニエルはノーランには出来ない事が出来る
のだという。一度逢って欲しいと語る。
ダニエルとマルゴーは、ハビエルの件で、良いカモが居ること
を語る。シャーロットがくれたコピーだが、彼が開発している
ソフトは、ネット上に残された足跡を取得し分析するソフト
だという。試しにマルゴーの欲しいものをソフトで試して見て
欲しいというと、ピッタリとそれに該当する結果が出てきた
為にマルゴーは感心する。君の父はグレイソン家を嫌っているが、
このソフトが有れば文句は言わないのではないかというもの。
僕たちは観客ではなくオーナーになったのだという。
エミリーはヴィクトリアと逢う。
ヴィクトリアはエミリーと逢うなんて最悪だとするが、あんた
が恋人を差し向けて私を寄越したのでしょと語る。
そんな中突然ヴィクトリアはもっと面白い人物がいたとして、
エミリーの元から立ち去る。
ヴィクトリアが話しかけたのはルーク・ギリアムだった。
ルークは環境技術の貢献が認められて表彰されることになったの
だとし、ここに来たのだという。クリーンエネルギーの掘削
技術に於いて、彼の所有するギリアム天然ガスは、地下層の
ガスの採掘に成功したというものだった。
ヴィクトリアは昔はコンラッドにこびを売っていたとして
随分と大層な身分になったと告げる。君だってあの事件の
当事者だろうとすると、デビッドはあなたの身代わりで死んだ
のだと非難するヴィクトリア。コンラッドは私のことを必死で
陥れようとしていたのだとし、私はそれをなすりつけただけだ
という。私には切り札があるのだとしてこれ以上攻撃するのは
辞める様警告する。その会話をエミリーは影で聞いていた。
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エミリーとエイダンはイギリスで見つけた手がかりを元に
死亡偽装したであろう元記者のオスカー・チャップマンの消息を
探っていく。
一方エミリーはなんとかしてデビッドの汚名を晴らそうとして
パスカルに接近しようとする中で、ヴィクトリアが謎の男性・
ルーク・ギリアムとなにやら言い争いをしていることが判明する。
エイダンとエミリーの流れが終盤にきてかなり安っぽく感じられた
のが残念だった。
エイダンの流れは亡くなった記者を捜すというものだったけど、
彼が行動を起こすまでもなく、パスカルによって殺害された。
記者を見つけたらすぐにでも当時の事件に於ける解明作業なり暴露
作業に取りかかれば良いのに、なんで彼のことを守るとしながらも
完全に放置しているのかまるで分からないものが有った。
この部屋に盗撮の機器でも設置してあればパスカルによる犯罪が
証明されて良いのだろうけど、オスカー自身が世捨て人で、死亡人
扱い認定を受けている男性なので、殺害されても未解決事件と
して処理されそうだ。
メディア王とはいえ銃に長けているという辺りちょっと違和感が
有るし、そもそもこのドラマで銃を使って処理してしまうと
何の面白さもなくなってしまうという欠点があるよな。
だったらエミリーもエイダンもさっさと銃殺してしまえば良いのに
・・・みたいな。
エミリーの流れもまた不自然なストーリーだった。
ただ目の前の展開を見た限りではエミリーが主導権を握っているの
か、それともヴィクトリアが主導権を握っているのかあまりに
単純なトリックによるものだったので分からない部分がある。
ヴィクトリアが裏の裏をかいているのか、エミリーがそのまた裏を
ついているのか。あれだけ大きな帽子を被っているエミリーが
立ち聞きするというシーンが滑稽だったし、ヴィクトリアに
してみれば当然エミリーの視線を浴びる中での会話だったという
ことで、意識していない筈は無い状況の中で、どれだけの駆け引き
が行われているのかというところなのだろうか。
ノーランのエピソードがここに来て楽しくなってきたかも。
ダニエルさん、ホントに殴りたい程憎たらしい顔してます。
「俺たちは観客じゃない・・オーナーになるんだ。」
この人何もしていないのにもう天下取った気になっています。
マルゴーにしても野心が優先し、結果的にはジャックのことを
ないがしろにすることになる。ジャックが可愛そうというよりも
やはり身分の差というか、受けて来た教育環境の差というものを
感じるので、ジャックとマルゴーは何れにせよ関係は上手く
いかなかったのだろうけどね。
ノーランとハビエルの関係。
意外とハビエルはノーランが言うように未完成であるけど、ノーラン
に対してはそう悪い奴ではなさそうなところが有った。
彼が開発した「マイクローン」。もう何年も前にグーグルが
似たようなシステムを導入していて検索履歴から使用している人
の人物像を特定するようなことが出来るけど、顧客ターゲット
を探る為にはメディアとの融合は必要なソフトなのかな。
エミリーにしてもヴィクトリアにしても肝心のところで核心の
部分が分からずにいるけど、シーズン1の頃に比べて互いの
神秘性を失った為なのか、あんまり賢く見えなくなっているのが
ちょっぴりドラマを混迷させている感じがする。
ヴィクトリア・グレイソン (Madeleine Stowe) 母親・女王
エミリー・ソーン (Emily VanCamp) アマンダ・クラーク、娘
ノーラン・ロス (Gabriel Mann) IT長者、エミリーの父に恩
コンラッド・グレイソン (Henry Czerny) 株長者、父親
アシュリー・ダベンペート (Ashley Madekwe) エミリーの友人
ジャック・ポーター (Nick Wechsler) 酒場の息子、”アマンダ”を思う
ダニエル・グレイソン (Joshua Bowman) エミリーの婚約者、長男
シャーロット・グレイソン (Christa B. Allen) 娘、デクランの彼女
エイデン・マシス (Barry Sloane) タケダの弟子
マルゴー・ルマルシャル (Karine Vanasse) ダニエルの幼なじみ・フランス人
スティービー・グレイソン (Gail O’Grady) コンラッドの最初の妻
ルーク・ギリアム (Tim DeKay) ギリアム天然ガス社長
ハビエル・サルガド (Henri Esteve) ノーランの刑務所仲間
オスカー・チャップマン (John Prosky) 元記者
パスカル・ルマルシャル (Olivier Martinez) マルゴーの父
Mr.マリノ (Sal Landi) 殺し屋
マリア (Tessa Munro) 秘書
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