第17話 15年後の女王 Dead of the Class
脚本／ Tom Mularz
監督／Alec Smight
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デビッドはナイフを持ってエイミーのベッドへ。
デビッドは僕にとっては恐怖の儀式だとすると、高校の同窓会
くらいでビビらないでという妻・エイミー。デビッドは美人の
奥さんを見せびらかしたくて行こうとしたのだが、エイミーは
出産間近だということも有りデビッドに一人で行くよう告げる。
会費の200ドルがもったいないでしょと。
セージブラッショ高校1998年卒業組。まるで戦場の4年間だった。
なんとか生き延びられたのは透明人間見たく存在を消していた
からだという。なのにそんな所に行けというのかと問うと、
カップケーキも出るわよという。留守中に陣痛が始まったら
どうするのかとすると、電話で呼ぶから良いという。折角の
同窓会だし、みんなだって昔のままという訳では無いと語る。
同窓会に行くデビッド。
「ようこそ98年度卒業生」と書かれていた。
マックスと挨拶し、受付にいるベッカに声を掛ける。
ベッカはデビッドのことを覚えていなかった。
デビッドは話し相手を捜すために会場内を回る。セージブラッ
ショ高校で開かれたものだった。保険外交員の男は、この場所
はリスクの巣窟だという。そんな中デビッドは飛んでくるシャ
ボン玉が割れると赤くなるのを見て、どういうことなのか
シャボン玉のコードを辿っていくと、なんとベッカがテーブル
の上で亡くなっており、その血痕がシャボン玉の液の中に滴り
落ちているものだった。
すぐにラッセルとフィンが知らせを受けてやってくる。
デビッドはベッカとは一時間前に話したばかりなのにまさか
殺されるなんてと驚く。元風紀委員としてベストを尽くしたとして
現場汚染を防いだことを語る。
ベッカ・セービンは学園のクイーンでチアリーダーでイベントの
顔だったとし、今日も幹事をしていたという。でもこれでお開き
だという。女王の15年後の姿か・・問題は王国のどの民がやったか
だというフィン。
アルは検視の結果、ギザギザの裂傷が有り、出血量から見て
動脈が切れたであろう事を告げる。その血がシャボン液のケース
に入ったこと。
ニックは部屋の中に生徒たちの没収箱が有り、犯人はこういう
武器を咄嗟に掴んだのかも知れないという。グレッグはヌンチャク
を振り回して退学なんてアホらしいことをするものだと語ると、
アルは思春期特有の行動で、脳の前頭前野が完成するのは20代
なので10代は後先考えずに無謀な行動に走る傾向に有るのだという。
15年経った今ではホシも言い訳できないとし、年月が皆心ある
大人になるとは限らないという。シャボン玉ケースに血染めの
血液が付着し手形が付いているが、隆線はないという。被害者の
手のひらに付いているのはガラスなのかと呟くラック。
ケリー・ニベンスはベッカとは親友だったという。
当時はセレブ姉妹みたいだったとすると、モーガンは卒業後も
付き合いはあったのか尋ねる。仕事や家庭で忙しくて疎遠
になってしまっていた事を語る。しかしだからこそベッカも
同じで逢うのが楽しみだったという。赤いシャボン玉の跡が
ケリーの服に付いていたので服を押収するというモーガン。
ただの染料ではないのかというケリーだが・・
ジャネットから話を聞く。指紋やDNAの採取に勤しむ美女二人に
見とれるとしてモーガンとフィンの姿を見ていた。現在マンハッタン
の法律事務所の弁護士をしているという彼女は卒業生総代として
来ないわけにはいかなかったという。ベッカと私は接点はないと
し水と油で、私はハーバード大一直線だったという。ジャネット
はデビッドは学生時代頭が良かった事を告げ、本気で目指せば医者
になれたのではないかと語る。デビッドに対して元同級生の中には
今は死体が友達なのか?とし、ゾンビ博士と呼ぶものもいた。
被害者のベッカの夫のグレイディ・フォスターも現場に来ていた。
去年出会ってすぐに結婚したこと。ベッカは幹事をしていたとし
久しぶりの再会を楽しみにしていたという。
グレッグはニックに対して現場に有った刃物類に被害者の血痕は
付着していなかったという。グリーンの小さな破片はホッジスに
よるとガラスで出所は不明だという。ニックはコピー機でガラス
の破片が見つけると、有る事に気が付く。コピー機に頭を押しつけ
られて殺されたのではないかとして、メモリーを確認すると案の上
それが記録されていた。
モルグでデビッドはややくすんだ心臓は失血死の特徴と符号。
胃の内容物からアルコール臭、パンのような未消化物がある
という。デビッドは幻視でベッカからクラブパフだとしてあなた
は7個も食べたでしょと突っ込まれている光景を目にする。
そこにアルがやってくる。
胃粘膜にクレーター状のただれが見られる。胃潰瘍だったのか。
下部食道括約筋にも1cm大の糜爛が出来ていること。胃酸の逆流
によって出来たものなのか。胃酸の逆流の原因はストレスとか
飲み過ぎによるものだという。また喉は喉頭蓋に炎症が有り、
切り裂かれたようなキスがあること。鋭器損傷の大部分は気管中心
で周辺組織のキズは不規則で頸動脈に及んだという。唇には単核
疱疹が有るのか、性病によるものなのかポッチが有った。
デビッドは再びベッカの幻覚が見え始めて、彼のことを初デート
は26歳までしたことが無かった癖に・・と告げると、デビッドは
それを否定し25歳だと語る。アルはその行動に驚く。
死因は失血を招いた頸動脈部分の切断だと結論づける。
ニックはコピー機の画像を鮮明化ツールを使う。
すると特徴的な装飾品を手に身につけている人物だと判明し、
現場で撮影した写真と見比べるとケリーのものだと分かる。
ラッセルはケリーから事情を聞くと、コピー機に押しつけたのは彼女
が同窓会を滅茶苦茶にされそうだったからで、ゲームを企てて
いたという。ビンゴゲームだが、それぞれに該当する人物を書き入れ
るというもので、そこには「過食症」「ベビーシッターとの浮気」
「親の金で麻薬三昧」など書かれていた。配られた分は回収した
が、彼女はもっとコピーを用具室にしに行ったので止めただけだという。
これはおふざけのレベルではなかったとし、ベッカの夫はセラピスト
をしているので私は彼の患者であり、全ての秘密が書かれている
のだという。ゴシップ好きの女の亭主がペラペラと秘密を妻に打ち
明けていたなんてとし、彼が夫だというのはパーティーで初めて
知ったのだという。因みにケリーの悩みは盗癖でラッセルの
ペンも盗んでいた。グレイディの患者は他にもいるハズで、ベッカ
はそれぞれの秘密を紙に書いたのだと語る。
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検視官・デビッドは高校の同窓会に出席することになるが、
出席しようとしたきっかけは自慢の妻・エイミーを同級生に
見せつけたかった為で、その妻は臨月を迎えていた為に、デビッ
ドだけが出席することになる。高校時代のデビッドはとにかく
目立たない様にしていた為にあまり良い思い出もなく彼女無し
ではあまり気乗りしなかった。そんな同窓会で幹事を務めていた
ベッカが殺害されて発見される。ノドもとを鋭利なもので切られた
ことによる失血死。彼女の血痕のついたシャボン玉が場内に
飛び散っていたのをデビッドはいち早く勘づいて被害者に気が付
いたものだった。チアリーダーでイベント好き、ゴシップ好きの
彼女は一体誰によって殺害されたものなのか。
いよいよキャラクターの掘り下げは検視官にまで及び、デビッド
の事情・私生活・過去が取り上げられた。
デビッドの彼女については言及されていたのを耳にしたことが
有ったけど、まさか結婚してしかもこんなに美人さんだとは
思わなかった。
ドラマとしてはハリウッド学園ホラー映画にはよく有るような
設定で、同窓会で殺人事件が発生し、15年前の復讐によって
殺されたのではないかとする疑いが持たれる中での捜査だった。
元学園のクイーンとキング、そして元秀才とか取り巻き連中など
15年が経過した今、高校時代と何が変わったのか知りたいものが
有るのは事実だろうね。
当時虐められていた人たちは、他人を足蹴にして栄華な時を味わっ
ていたものたちの脱落した姿を見たいところもあるのだろうし、
過去不遇な時代を過ごしていて、今は華やいだ時を過ごしている
ものはそれを誇示したいものが有りそうだ。
デビッドは確かに幸せな時を過ごしているけど、当時透明人間みたく
存在を消していたということを象徴するようにして、今でも
検視官という透明人間とは違うけど、影の存在として仕事を裏から
支える人物として、高校時代からの性格を引きずっているような
感じに思えるのは気のせいかな。恐らくそんな性格故に今の仕事も
意外と合致しているところが有るのだろうね。
大抵同窓会と言えば自分の成功した姿を見せたくて、現実の自分をよ
りも大きく見せたがるものだと思う。
そんな真理を突いているのか、ジャネットはマンハッタンの大手
法律事務所の弁護士をしていると嘘を付いていたし、元学園の
キングは中学の体育教師をしている姿が有る。体育教師は彼にとって
はそう悪い仕事ではない気がするんだけど、なんだかCSIでは妙に
その職を下に見ていたよな(笑)ただ二人ともその仕事は解雇された
り自主的に辞めたりしていた。しかし解雇の理由も凄くて、
地元の教育委員会が中学の学科から体育の授業を無くす決議を
して可決したみたいだけど、アメリカにはそんな傾向が有るのか?
クイーンだったベッカは当時とまるで変わるものがなかった。
元々持つ性格はなかなか変わるものがないのだろう。大抵彼女の
様なものは幸せを掴むことは無いような結末を送る事が多いけど、
金を持っていそうなグレイディというカウセラーと結婚して
幸せな生活を過ごしているというのだから世の中不条理だね。
当時冒そうとした過ちを正す為に参加した同窓会で、結果的には
不本意にも復讐するような形で相手を殺してしまうことになって
しまったことは悲しいものが有った。
この爆弾男も行動が安易で、あんなことするのであれば、ドアに
鍵くらいはかけて置くべきだろうし、もう少し人がいなくなって
から行動を起こせば良かったんだよね。
シャボン玉に付着してい痕跡はアスベストと褐色ペンキだった。
ポップコーン天井だとしていたけど、まだアスベストの天井が
残っていること自体が衝撃。先日Dlifeで放送した「コールドケース」
のS6-13が、1988年前後のエピソードだったので、やはりアスベスト
のことが取り上げられていた。
天井のハッチがグレーだということに気が付いて誰かが開けた
であろうことを知り、天井を調べたモーガンが発見したのは何と
爆弾。ホッジスが調べたところでは爆弾に使用されている
道具が古いことから、在籍当時に仕掛けられたであろうことを
掴む。そして不本意にも爆弾を安全に解除する為使用した液体
窒素が被害者のノドに直撃し窒息死しそうになるのを防ごうとした
際に、切開のために喉に穴を開けようとしたところで、動脈に
傷をつけて死なせてしまったようだ。
検死官のデビッドがそこに居れば上手く切開して助けることが出来た
のか思わず考えてしまうな。
爆弾を設置する目的となったのは当時マックスが仲良くしていた
キャロライン・ハートウェルを自殺するまでに追い込んだもの
たちに復讐する為だった。デビッドはキャロラインのことを
覚えて居て、図書館でレイ・ブラッドベリの小説を読んでいたこと
を語る。数日前放送のDlifeの「クリミナル・マインド」s5-20
のタトゥーをしている連続殺人鬼のエピソードの中で、リードが
この著者の「刺青の男」の話を語っていたよね。
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=2691
ラストはデビッドとエイミーの赤ちゃんが産まれた。
名前はジョシュア・アダム・フィリップス。
アルとホッジスがそんなデビッドの元を駆けつけてアルが赤ちゃん
を抱いている姿が有った。ホッジスが意味ありげに君はラッキー
だとしていたけれど、結局あのイタリア人女性との件はどうなって
いるんだろうね。
高校のエピソードだったということでそれぞれの高校時代に言及
したところも興味深かった。ラッセルは一家で移動生活をしていた
ことが度々語られていたけど、そういう家系・民族の人なのかな。
フィンはイケイケだったので高校時代は楽しかったことを口に
していた。デビッドは捜査に於いて乾いた血痕ナイフの謎が解き明か
せない時に、役立たずの高校時代に戻ったみたいだとしていたけれど
彼の閃きによって上手い事正確な死因に至るまでの経緯を突き止めて
いた。
■その他
・
D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA
ジム・ブラス (Paul Guilfoyle) 刑事、警部
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI上司
ミッチェル (Larry Mitchell) 捜査官
ケリー・ニベンス (Michaela McManus) ベッカとは親友
ショーン・マクヘンリー (Lucas Bryant) 元学園キング、体育教師
マックス・ディネロ (Adam Busch) 卒業生、フリースクールの教師
ジャネット・モース (Jeanette Brox) 元弁護士
ベッカ・セービン (Bree Williamson) 学園のクイーン、被害者
グレイディ・フォスター (T.J. Ramini) ベッカの夫、
エイミー・フィリップス (Emme Rylan) デビッドの妻、妊婦
ゲイリー・ドロスディック (Kevin Cahoon)
— (Tiffany Splettstoeszer) Scott’s Date
— (Stacy Ann Garcia) Labor Delivery Nurse
キャロライン・ハート () 2年年下だった、当時自殺