第2話 JJ JJ
脚本/Erica Messer
監督/Charles S. Carroll
【ストーリー】
ケイト・ジョイス(19歳)が3日前友人と訪れたメリーランド州
アトランティックビーチで姿を消した事件について話し合う
BAUの面々。地元警察はまだ容疑者の取り調べに進展が無いよ
うだというモーガン。ロッシは遺体も自白も無しでは起訴には
持ち込めないだろうという。
そんな中、JJとストラウスがホッチのオフィスからまだ出てこ
ないとして、何か嫌な雲行きだと語る。リードはプレンティス
の胃腸薬を食べると、美味しいのだという。後10分で出発なの
にJJたちは一体何をしているのか。事件のことではないみたい
だが何か知っているかというガルシア。リードは賃上げ交渉?
という。
JJはストラウスたちに考えたが興味はないと語る。ストラウス
は所属長に相談もなく2度も断るのは問題だという。この件では
私への報告は義務ではないとホッチはフォローする。部下に
ペンタゴンから直接引き合いがあったのだとし、知っておくべき
だというストラウス。ここは離れたくはないというJJ。しかし
もう6年(7年)もここにいるので変化は必要だという。
今度の仕事は出張が少ないので子供のためにもなるという。今は
犠牲にしていることも多いのではないかというストラウス。
人としても親としても成長出来ているし家族に理不尽なことは
強いていないと語る。
ホッチはJJに対してペンタゴンならばいい話ではないかという。
国防総省の渉外担当なんて大出世だが断っても良いのかとすると
私の居場所はここだと語る。
ようやくJJたちが出てくる中、みんな心配な顔をする。
ロッシはみんなプロファイラーなのに下手だと語る。
今回の事件に関して、話し合う。容疑者の2人は一見典型的な
主従関係にあるがそうは思えないところもあるとして見極める
必要があるという。拘束して60時間進展がないとし、12時間
で釈放されるという。リードはシド・ピアソンは金とコネが
有るので釈放したら終わりだろうとし、バレットの方は裕福では
ないという。二人は子供の頃からの仲で裏切るように仕向けたが
無駄だったという。ここから30分で到着するとすると、ガルシア
は行方不明の女性と二人の資料だと手渡す。通話記録やカード
記録を調べて欲しいとホッチは語る。JJに大丈夫かと語ると平気
だという。
リードもまたJJに大丈夫かと声をかける。プレンティスやモーガン
もJJの顔を見る度に元気かと問う。ペンタゴンからの誘いを二度
断りそのことをホッチやストラウスに黙って居たのだという。
行けと言っているのかと問うとストラウスの場合、上司として
泊がつくから言うだろうという。ホッチはどうなのかと問うと
彼からは意志を確認されただけで、ガルシアにも心配されたと
語る。
事件の概要について語る。
ケイト・ジョイスと最後にいるのを目撃されたのは二人の男性
シドニー・ピアソンとジェームズ・バレット、共に20歳だと
いう。翌朝ケイトは友達と待ち合わせに来なかったのが3日前
のことだというJJ。二人はケイトをモーテル前で下ろしたという
が、その光景はカメラに写っていないという。彼らが行った
とする入り江からも遺体が見つからず、二人とも彼女とのセック
スは合意だと語っているとのこと。ケイトを見つけないと
合意とも思えないというモーガン。彼女と一緒にいただけでは
有罪は無理だというロッシ。供述に矛盾点は今のところ無いよう
だとし、心理的揺さぶりをかけないといけないという。モーガン
とプレンティスが取り調べを行い、ロッシとリードはナイトク
ラブへ、JJはケイトの両親が失踪の知らせを聞いて以来ずっと
署にいてホテルにも行かず泊まっているので、会って欲しいと
のことだった。
●メアリーランド州アトランティックビーチ・アトランティック
ビーチ警察。
担当の刑事・マサイアスから話を聞くと、ご両親はテコでも動か
ない状態だという。母・パティ、父・ジェフと面会するJJ。
すると彼女はジェニファー・ジャロウだと名乗ると、あなた
はJJなのねとし、ケイトもジェニファーにしようとしていたと
聞かされる。そうなるとジェニファー・ジョイスなのでJJだと。
JJはホテルで休んだらどうかと声をかけるが、あいつらがいる
内は残るという。
マサイアスは今日全国ニュースでこの事件が大々的に取り上げ
られたのでプレッシャーも大きくなっているという。
彼らがケイトと共にクラブから車に乗る映像が写っているが、
その後は分からないのだという。ある程度供述していることは
事実なのだろうとし、シドは理屈ばかりでジミーはバカだという。
二人は昔からの友人で取り調べとトイレ以外の時には檻に入れて
いるとのこと。言葉以外の仕草から弱みを探るしかないという。
バレットは衝突を避けてピアソンは挑発的だという。彼はケイト
の居所を知っているだろうと。
プレンティスはシドの取調室を覗くと何か食べないかと尋ねる。
ローストビーフサンドとポテトとビールを・・というと、ビール
以外は持ってくるという。信頼関係を築いている事を告げ、
2日半も同じ質問をされてたので、これ以上繰り返しても無駄
だという。もう暫く反応を待つしかないというホッチ。
リードはケイトの家庭的な問題はなく、成績は優秀で友達にも
恵まれていること。まるで絵に描いたような良い子だというロッ
シ。19歳だとすると、周りの証言では知らない男について行く
タイプではないという。それなのに何故危険を冒したのか?。
写っている画像が少ないが、ケイトと友達は積極的にクラブ内
を動き回っているという。容疑者は逆に彼女が来るのを待って
いること。何故彼らに近づいたのか。
ここに来て一週間でも信用していること。普通は時間をかけて
ケイトを見極めているハズだという。金曜日よりも前にも会って
いるのだろうと。
JJは両親から情報を引き出すために、過去の写真を見せてもらう。
ここの土地へと2度目に来た時は水泳を教えたという。95年の
ことで、隣にいる男性は誰かと問うと、ドリューという彼女の
弟だという。白血病で他界したとのこと。ケイトは弟をとても
かわいがっていたという。ジェフは僕たちも一緒にくれば良かっ
たのだとすると、妻のパティは私たちから逃げたかったのだと
語る行き詰まっていたのだと。19歳なのに厳しく監視していた
こと。しかし結果的に目を離したことが間違っていたと語るジェフ。
JJはやりきれないのは分かるとし、理不尽なことだという。
しかしジェフはそんな彼女に僕たちの気持ちが分かってたまるか
と語る。二人は奪われたとし、どう慰めてもその事実は変わら
ないことを語る。辞めたくなるのは当然だがここは夫婦二人で
支え合って欲しいというJJ。
ガルシアは過去の二人の記録を調べたが、補導歴も山盛りで
二人は札付きのワルだと語る。最初の補導は2000年の夏。
10歳で何をしたのかと問うと万引き・器物破損・家屋全焼だと
いう。廃屋で花火をしたこと。去年は暴行罪を起こしているが
不起訴になっているという。悪い方向に高め合っていると
プレンティスは語る。
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■今回の事件
メリーランド州アトランティックビーチで行方不明になった
ケイト・ジョイス(19歳)の事件。
遺体が発見されていないので事件といえるのかどうかはまだ
不明だが最後にいた人物はとりあえず確保していて、拘束して
置けるのも72時間だという。
容疑者として捕まっているのは、シドニー・ピアソンとジェー
ムズ・バレットの二人。シドニーは実家が金持ちで、バレット
は転校して転々としていた感じ。シドニーの方が高慢で挑発的、
バレットは大人しそうで少々気弱そうにも見える。
二人は小学5年生(10歳)の時に知り合ったとのこと。
■JJを巡り上層部の様子が変だ!
メリーランドの事件は時間的制約があるにもかかわらず、出発
する時間になってもなかなかホッチのオフィスから出てこない
JJとホッチとストラウス。
なんとJJにはペンタゴン/国防総省から直接渉外担当としての
引き抜きが有り、2度も断ってもまだ圧力がかかっているという
くらいなので相当スキルを買われているんだろうね。
今思うとJJはシーズン6の頃からずっとこのドラマの降板か継続か
みたいなニュースに振り回されていた。
tvgrooveさん辺りの記事でその辺の時系列を探っていくと
色々と興味深いものが有り、シーズン6の頃、A.J. Cook自身は
ツイートで残り2話に出演するみたいな感じの書き込みが有った
みたいだけど、またシーズン7では戻るかもと書かれていたり
本当に戻ったり、やっぱり辞めたりと忙しい姿が有る。
とりあえず今回のエピソードの次の出演はS6-18。
■嘘をついているのは誰なのか
色々と心理的に誘導していたけれど、どれも箸にも棒にもかから
ない状況だった。
二人の待遇の違いを見せつけてって作戦だったぽいけどね。
プレンティスがピアソンを優遇してバレットにそれを見せつける
様にして、食べ物の臭いで誘おうとしていたり、彼は16歳の
頃からレクサスに乗っていることを告げ、家庭環境の違いを
指摘したり・・
モーガンはちょっと悪い刑事役っぽく語気を荒げて対応して
いた。
シドニーがおかしくなってしまったのは金持ち故のことなのか。
ノースカロライナ大進学が不意になった過去が影響しているの
ではないかとして頑張り屋の挫折感について共感しようとしたり
もする。
■少しずつ感情を露わにしていくが・・
それでも二人の落ち着き方は普通じゃないと語る姿が有った。
シリアルキラー型の人格だとしていた。
ピアソンが支配的でバレットが従属的だとしていたけれど、
実際に事件の全容が発覚しても、そういう二人の支配と従属の
関係って有ったのかなという感じだった。
そんなバレットが気にし始めたのはビデオカメラがピーピー
となる音。
■異常者の予備軍なのか、それとも嫉妬心なのか
ケイトはピアソンとは確かに仲を良さそうにしている姿が
有ったけど、顔がちょっぴりイケてないバレット側が
残念なことに、ケイトから拒否されたことがきっかけで
単独で犯罪を犯したのではないかとする疑惑が出てきた。
嘘発見器にかかる姿が有ったけど、二人ともクリア出来たのは
本当のことを言っているからだという。
しかし現実に殺した姿を目にしていないとはいえ、船で
沖合に落としていったとなればそれなりに動揺が反応として
現れないのかな。
また彼は彼女の名前を言わなかったし、海とは言わずに入り江
と語る姿が有るところは、不自然さを感じたところ。
バレットは引っ越しが多かったので順応性の高さを培った
みたいだけどね。
■携帯に写る携帯
これを見た時、実は一瞬、父親が犯行を犯したのではないかと
いう思いも浮かび上がるところがあった。携帯が手元にあると
いうことはホテルに戻ったとする話が嘘ではないこと。
一度は戻ってきたことを考えるとジェフがケイトの行動に
何ら憤りを感じて殺したのかなと。
ジェフ演じたGil Bellows、どこかで見たなと思ったけど、
「アリー・myラブ」のアリーの幼なじみのビリー役の人だね。
後々分かるけど、娘が見つからなければ自殺しようとしていた
らしい。
■結局信頼を得たものとは何?
後半急激にドラマが急変した。
特に容疑者の二人があるときをきっかけにして相当な疲労感
を表したこと。今までの余裕は何処に行ったのかって感じ。
それよりもケイトは慎重派で容易に相手を信用しないとして
いたけど、結局この二人との関係を深めたものとは一体何だった
のだろうか。弟を失った気持ちから父親は親元に娘を置きたか
ったのだろうし、娘は離れたがっていたことは容易に想像が
付く。
女性ならば2対1の状況は避けるハズだとしてJJが語っていたけど、
結局友達と2対2の状態で居た後の行動がどういう状況になった
のかイマイチよく分からなかった。
そしてバレットがホテルの外に連れ出せたという状況もまた
分かりづらいところがあったな。
■JJ、しばしのお別れ
寧ろどういう形で再会していくのか、今後が楽しみだ。
それぞれに簡潔に別れを告げていたけど、ガルシアとの別れ
が一番強く印象に残るシーンだったかな。
「遠くに行く訳じゃない」。
「その内誕生日やクリスマスにしか会わなくなっていくのかも」
「そんなことにはならないわ」
「何処に隠れても見つけちゃうよ」<-これ凄く説得力有り(笑)
書類を置いていく際にストラウスには何も言わずにいくところ
は唯一のJJの抵抗ってところだろうけど、憎まれ役になって
しまったストラウスもかわいそうだな。
■使用された曲
・Let It Be Me by Ray Lamontagne
・Contagious by Piel
■出演者
デビッド・ロッシ (Joe Mantegna) BAU創設に携わったベテラン
アーロン・ホッチナー (Thomas Gibson) リーダー
デレク・モーガン (Shemar Moore) 爆弾処理が得意
スペンサー・リード (Matthew Gray Gubler) ドクター
ジェニファー・ジャロウ (A.J. Cook) 広報官
ペネロープ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 解析
エミリー・プレンティス (Paget Brewster) FBI歴10年
エリン・ストラウス (Jayne Atkinson) BAUの部長
ジェフ・ジョイス (Gil Bellows) 父親
パティ・ジョイス (Rya Kihlstedt) 母親
ケイト・ジョイス (Anna Lunberry) 19歳、行方不明
シドニー・ザビエル・ピアソン (Michael Welch) 20歳、家庭裕福
ジミー・バレット (Chris Marquette) 20歳、家族は転勤だらけ
マサイアス (J. Downing) アトランティックビーチ警察・捜査官
エリー・スパイシー (Isabella Murad)