第9話 ガラス細工の心 Weak
脚本/Michele Fazekas、Tara Butters
監督/David Platt
【ストーリー】
4:47分、コリーンからの通報を受けた刑事のタナーとギャロウ
ェイ捜査官は、オリヴィアとエリオットを連れて彼女の元に
いく。外から声をかけるオリヴィア。あなたを助けに来たとし
承諾がないと鍵を開けられないと外から告げる。無事ならば
言って欲しいとのこと。
コリーンは車椅子の女性で、まずは座らせて欲しいというと
エリオットが彼女を支える。男に襲われてから通報まで2時間
もかかったのは何故かと問うと、男は戻ってくると言ったのだ
という。警察官がノックした時も彼だと思ったのだと。彼は
見張っていてまた戻ってくると語ったと。そういって脅すのだ
というエリオット。そんな中再びレイプ事件が発生したとの
通報が入る。西95丁目63のアパートの6階・・この建物じゃない
かというエリオット。
被害者のサマンサから話を聞くと、人は居なかったとし、2時半
だった事を語る。空港から帰宅して鍵を開けた時に後ろから
男が押し入ったのだという。照明をつけさせずにずっと後ろから
迫ってきたとエリオットに語る。
コリーンは目覚めると男がベッドにいたので、夢かと思った
こと。その男は私の口を手で塞いだとオリビアに語る。窓の
鍵はいつも閉めていたとするが、この鍵は安物なので強く揺す
ると壊れるのだというシパー。彼女からは死角だというマンチ。
上階段が卸されていること。音が響いたハズだとシパーは語る。
コリーンとサマンサにそれぞれに話を聞く。
コリーンはうつぶせにされていたので顔は見ていないという。
長身か小柄とか臭いなどはどうかと尋ねる。ローションとか
石けんの香りなどなかったかというオリヴィアに対してタバコの
臭いが微かにしたという。犯人は何か言ったか?と尋ねると
サマンサは犯人はこのように言うように命じたという。
「最高の男」「気持ちいい」。私は従ったという。犯人に取って
の興奮剤でしょうと。しかし何故か彼は断念しそして怒って
いたという。息子が泣き始めて私は目を閉じたが、彼は去った
とのこと。
フィンは脱出経路を探ると手すりに指紋があるはずだと語る。
シパーの部下のCSU Technicianの女性はコンドームの袋が落ちて
いると語りここから指紋が見つかるハズだと語る。
彼は手袋をしていたという。車椅子を遠ざけたのは私が無力で
あることを思い知らせる為だろうというコリーン。オリビアは
必ず犯人は捕まえるとし、あなたの証言のお陰で見つけられる
のだから無慮ではないと語る。犯人はどんな人物かと問うと
私は知らない人だが彼は私を知っている様だったという。
その根拠は何かと尋ねると彼は言い続けたとし、お前は第一印
象よりもよくなかったと。運命の女じゃないと。
聞き込みと裏路地の検証をしているフィンとマンチ。
1時間で2人もレイプしたが、犯人の狙いはコリーンだという。
サマンサは無作為に狙ったというエリオット。最初が期待はずれ
だったのでサマンサを見つけて今度こそと思ったのだろうと
いうオリビア。同じ手口の事件が起きてないかを調べるという
フィン。そんな中近くで女性が襲われ病院に運ばれたという
刑事からの報告がまた入る。
11月15日(月)・セントキャサリン病院
運ばれた被害者はジーナという女性だった。レイプは未遂で
終わり路地に押し込まれたという。壁に押しつけられたとし、
人通りはなかったという。午前4時に発生したもので私はバー
で働いているという。脅されたので杖で殴ったという。
何故今になって病院に来たのかと問うと、犯人は私の頭を壁
にたたきつけたので、意識が戻ると男性がいて、救急車が来る
と言ってくれたのだという。杖に血が付着していることが分か
り犯人のものではないかという。以前からこの杖を利用していた
のか尋ねると、膝の手術をした後からだという。エリオット
はこれまでの被害者は車椅子、子連れ、脚に負傷をした女性だ
という。オリビアは似顔絵作りに協力して欲しいとするが、
ジーナは顔を見ていないのだという。でも白人でフードをかぶり
サングラスをしていたこと。タバコの臭いがしたという。
似顔絵を作成すると、まるで爆弾魔みたいな感じだというマンチ。
警戒を呼びかけるべきだとする中、クレイゲンは同一犯なのか
と問う。犯人は相手を選んでいるが今回は抵抗したので殴った
様だという。気絶したので辞めたのだろうとすると、マンチは
小心者の犯行だという。抵抗できない人ばかりを狙っていると。
しかし被害者は誰も犯人の顔を見ていないこと。犯行を重ねて
いてこれからも続くだろうというクレイゲン。鑑識は何と言って
いるのかと問うと、指紋はなく精液も検出されていないという。
血液の分析中だとフィンは本校する。目撃者がいるとすれば
屋外で襲われたジーナの時だと。午前4時ならばホームレスや
配達業者が活動しているというマンチ。犯人はコリーンを尾行
していたのだとすると、彼女の行動を洗うよう告げる。
11月15日(月)・ネイルサロン
コリーンは人気者だったし、週1回は爪の手入れに来ていたという。
歩けなくてもおしゃれがしたいとのこと。彼女に感心をもって
いた人はいるかと問うと、車椅子に乗っていればみんな少なからず
目にするという。男性客は来た事があるかと問うと、店員の一人
アニーは妙な客が来た事が有ったという。指が汚れて爪が短かっ
たこと。エリオットと同じだという。白人で平均的体格、手しか
見ていないので顔は覚えていないがサングラスをかけていたとの
こと。
11月15日(月)・ブロードウェー土産店
11月17日(水)・アマンダの妹の家・マーゴ・サンダース
11月17日(水)・トーマス・マターズの自宅
11月17日(水)・トーマスの母の家
11月18日(木)・ミランダの自宅
11月19日(金)・罪状認否
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■ネタ
エリオットの家庭の事情が気になるぞ。
妻子と別れそうだとしていたけど、エリオットは今回、
レベッカというオリビアの同僚にちょっぴり色目を使っていた。
エリオットの精神状態が乱れるかと思ったけど、寧ろ今回は
オリビアサイドのエピソードだった。
■今回の事件
車椅子の女性・コリーンが寝ている際に男性に入られて襲われ
たということで、SVUが出動するが、彼女から話を聞いている
内に更に同じアパートに住んでいるサマンサという子連れの女性
がレイプの未遂事件に遭ったというもの。
犯人は女性に対して、「最高の男」「気持ちいい」と言うよう
命じたという。
犯人像としては平均的な白人男性。タバコの臭いがしたという事。
常に何らかの障害を持っている人を狙っているということ。
プロファイラーではないけど、海外ドラマでこの手のドラマを
見ていると、犯人像がある程度見えてくるものはあるよね。
気弱で自分のことを強く見せたがっている人物像であることは
ホアンでなくても分かりそうだ。
■顔を見られずに何度も犯行を繰り返せるものなのか
被害者に薬を使わず、そして顔や身体的特徴を見られずに
犯行を犯すことは出来るものなのか。被害者は怖くて見られな
かった部分も有るだろうし、目撃証言ではあるけど、
ネイルサロンの女性なんて顔は全く見ていないとしていた。
ネイルなので顔をマジマジと見ることは失礼に当たるのかと
いうことで、顔を見ていなかったのかも知れないけど、客商売
なのでそれなりに顔は合わせているハズ。
被害者が障害者であるのであれば、そういう状況に追い込まれ
やすいところは有るんだろうけどね。
■二人目、三人目と犯行が繰り返される
二人目の被害者で子持ちのサマンサは犯人からは
「よくなかった」「運命の女性じゃない」と言われたという。
三人目の女性は路地に押し込まれて壁に押しつけられたと
するが、杖で反撃していた。ただここでも顔を見られずに
犯行を犯している。
犯人が「運命の女性」と感じているのはどういう人物像
なのか??
しかし三人目の犯行の際、配達人が不審者を目撃。
80年型の黒いフォードに飛び乗って逃げていること。
そんな人物2万人はいるぞというエリオットだけど、容疑者が
絞れたことは朗報だ。
■ホアンはワシントンに出張中
プロファイルを頼もうとしたが残念ながら出張中だった。
そんな中、署にやってきた女性ミランダ・コールは被害を訴えて
やってきた女性で4人目の被害者かも知れないことが判明するが、
重度の統合失調症を患っている為に、言葉にしていることが
署員たちには意味不明だった。
病院に連れて行くと、オリビアとは警察訓練の同期だったという
女性、レベッカ・ヘンドリックス医師が働いていることが分かる。
同期というと、色々と今の人生を比べてみてしまうところが
あるんだろうね。
昨日見た「HAWAII FIVE-O」で、コノがチンに対して警察官に
なって後悔したと思うことは?と尋ねる際に、「毎日だ」という
ようなことを語っていたけど、警察官と病院・医師という
まるで違う環境に別れてしまった。
しかし刑事を諦めて医者になるというくらいだから、相当
頭の良い人なんだろうね。
■統合失調症
過去このドラマでも統合失調症患者による犯行とか、色々と
事件として絡めて描かれたことは有るけど、そんな彼らの
証言は本来法廷に於いては役に立つものなのか難しい判断も
有る。寧ろ彼女の証言が法廷では不利に働いてしまうのではな
いか。
運ばれて来た際に、ロラゼパム、ジプラシドン、ベンツトロプ、
オランゼピンなど凄い勢いで投与していた。
追体験することで心的外傷を負ったものは思い出すことは有る
けど、患者の心は傷つくということで、ただでさえ精神疾患が
ある患者に無理強いすることへの抵抗感が医師のレベッカの中
には存在していた。
しかし刑事の側としては、本人は辛くても次の被害者を出さない
為に話を聞きたいとすることで、対立の構図ができあがって
しまった。
ミランダの話を聞いていると、かなり意味不明だけど時折何と
なく男性が体の中に入ってきたみたいなニュアンスの言葉に
聞こえたことは確か。
■難しい判断
統合失調症の人物が語る言葉が何を意味しているのか、無意味
なことなのかそれとも、比喩的表現で何から証言しようとして
いるのか。
複雑になった要因の一つは、レイモンドという精神疾患
を患う男性が登場したこと。レベッカはレイレイは私の常連
の患者だとしていたけど、ミランダと院内で合意の元で性的関係
を持ったのではないかというもの。そうなるとレイプと合意の
事件の話が複雑に絡み合ってしまう。SVUでも恋人と性的関係
に及んだ後にレイプされたということで、問題が複雑になる
ことが有るけどね。
もう一つ懸念すべきものとして、後に容疑者として出てくる
人物がゲイではないかという事。
ゲイが女性を襲うことなどあるものなのか。
性的な目的ではなくて力を誇示することを目的としている
ような感じには見えるところは有るのだけど、正直そのためだけ
に女性を襲うものなのかな。
■エリオットとオリビアの対立
二人とも刑事の立場として、一刻も早くミランダのレイプ検査
をして犯行の確定をしたいと考えていたが、医師のレベッカは
それは酷なことだとして、捜査よりも患者の心を優先したいと
していた。両者に挟まれてしまったエリオットの立場(笑)
エリオットは冒頭ではレベッカを同僚なのだから説得しろと
語っていたけど、後にオリビアに対して「彼女に嫉妬しているの
ではないか?」と語り、オリビアはエリオットに対して
「彼女への好意を仕事に持ち込まないで」と言われる姿が有った。
■ミランダの発言に嘘はなかった
「テロリスト」「塩化物、無水物、ジカルボン酸」
「ユニット3、4」「このパターンが原理」
など色んなことを口にしていたけど、全ては襲われたという
ことを説明しようとしていたのではないか。
母の死後にミランダはアッパーウェストに家を買ったとして
いたけど、よくそんな金が有ったね。
彼女が病院から退院した後の消息が分からなくなっていたけど、
このアパート内で、彼女は隠れていた。
その彼女は、クローゼットに隠れていたけど、それと同時に
現場を保存していたという正常な判断も持ち合わせていること
が判明する。
「気持ち良いと言え」「言わないと殴る」「俺を称えろ」
「世界一の男と言え」と言ったこと。
「何かが私の中に・・彼自身よ」「彼の目は黒いもので覆われ
ている」「彼は分身の虫を残していった。監視する為に」
「気持ち良いか俺の名前を呼べ、トーマスと。」
■ミランダのキッチンの血とジーナの杖の血
この二つの血液が同一のものだと判明。
容疑者とされるトーマスを説得してDNAサンプルを取りに行く。
その際彼はアランという男性と住んでいた。
同行したワーナーはアランが裸で対応に出たとき、目の色を
輝かせていたし、彼がゲイだと知ると、「残念だ」とつぶやく
姿が有った。
■難しい判断
トーマスのアリバイが母の家にいた件で崩れて、その母親が
タバコを吸う人物だと判明した。
タバコの臭いを嫌っていることや母親に命令されることを
いやがっていたけど、トーマスは内向的で母親にこれまで
命じられてきたような過去があるのだろうか?
ゲイが女性を襲うケースはあるのかとした際に、レイプは力の
誇示でも有るとのこと。
またトーマスにゲイではないかと問い詰めると、かなり嫌悪感
を示していたことから本来はゲイではないのではないかと
思わせた。
しかし問題はDNAが現場のものと一致しないこと。
これが正直よく分からなかったのだけど、彼は確かに学生時代
に病気で骨髄移植などをしているのかも知れないけど、最近
採取した血液と比較した結果であれば、DNAは一致するのでは
ないのか?比較した血液は彼がミシガン大学時代に病気の時
のものではないだろうし、すぐに判明したのではないかという
機がする。
■使用された曲
■出演者
エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
? (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) “フィン” 刑事
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識
ジョージ・ホアン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医
ケイシー・ノバク (Diane Neal) A.D.A 検事補
ライアン・オハロラン (Mike Doyle) Forensics Tech
ジュディス・シパー (Caren Browning) CSU主任
レナ・ペトロフスキー (Joanna Merlin) 判事
— (Angel Desai) CSU Technician
Dr.レベッカ・ヘンドリックス (Mary Stuart Masterson) 元刑事
トーマス・マタース (Dallas Roberts) 保険会社の事務員
Mrs.マタース (Angela Pietropinto) とーますの母
マーゴ・サンダース (Geneva Carr) ミランダの妹
ミランダ・コール (Amanda Plummer) 統合失調症
コリーン・ヒートン (Becki Newton) 車いすの女性
レイモンド・エッティンガー (Casey Spindler) 統合失調症の男性
アラン・リヒター (Ward Horton) Alan Richter トーマスと同棲
サマンサ・トラバー (Justine E. Boyriven) 被害者、子持ち
ジーナ・コウナッキー(Adara Almonte) 被害者
ギャロウェイ (Greg Vaccariello) 捜査官
ターナー (Paul Borghese) 捜査官
マルティネス (Joselin Reyes) 救命士
アニー (Hettienne Park) ネイルサロン
ヴェロニカ (Molly Noe) ネイルサロン
— (Nilaja Sun) トリアージの看護師
キャシー (Natalie Carter) 看護師
— (Archie MacGregor) Elderly Man
— (Matt Wells) Uniform Officer