LAW & ORDER : 性犯罪特捜班 (SVU) シーズン5 第15話 忌まわしい運命 Families

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第15話 忌まわしい運命 Families

脚本/Jonathan Greene
監督/Constantine Makris
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厳しい寒さのマンハッタンでオリビアは他の刑事と共に容疑者
を追っていた。オリビアは無線で容疑者はコロンバス度エリから
95番通りを東へ行ったとし、セントラルパーク西手前で見失った
事を語る。警察犬のサミーを導入して容疑者を捜すと車に隠れて
いた男を逮捕カル。俺は潔白だという容疑者に対してオリエット
は被害者を現場に連れて行き、彼が犯人であることを証言させる。
レイプ未遂で逮捕、余罪は11件だという。
オリビアたちは容疑者を連れて立ち去ろうとするが、警察犬を
連れて警察官がオリビアたちを引き留め、この地下室でサミー
が遺体を発見したという。体が冷たいので死んだのは随分と
前だろうという。後頭部に外傷が有るが現場に血痕はなく
遺棄したものだろうという。現場にはIDが落ちていて、シャノン
・コイル(16歳)、ブルックリン・パークスロープに住んでいる
という。WT私立高校の校章のジャンパーが落ちていることを
オリビアは指摘する。ここから2ブロック先だというエリオット。
70ドルの金、カードは盗まれていないので強盗ではないという。

遺体をモルグに運びメリンダに検視してもらう。
死因は鈍器損傷による大量の脳出血だという。体温からして
死亡推定時刻は昨夜22時から23時。生前に性交渉をしていて、
殺精子剤が検出されたという。レイプなのかと問うと、性器外傷は
ないので、頭部強打との関連性は疑問だという。
フィンがやってくると、父親は国外で、母・スーザンの弟のブライ
アンがここに来ているという。直接遺体を見たいと言っている
事を告げる。母親は娘・シャノンの姿を見て涙し、私のベイビーだ
として額にキスする。

スーザンから話を聞く。
娘は必ず外出する際には行く場所を知らせてくるのに夕べは夜
9時になっても連絡がなかったという。夫は出張で2ヶ月半前から
居ないという。バリーはフランスの会社勤務で、ダム建設の
調査の為に今はコンゴにいるという。シャノンの学校での成績
はオールAで時々授業をサボッていたが問題など起こさなかった
という。エリオットは姉さんに何かトラブルはなかったかと
弟のブライアンに尋ねるが、あれば話しているハズだという。
オリビアたちは言いづらそうに亡くなる前に性交渉していた形跡
がある事を語ると付き合っている人は居たのかと問う。そんな
人がいれば私に話しているハズだというスーザン。最後に電話で
話したのは午後2時半頃で、遅くなると電話が有ったとのこと。
恐らく合唱部の特別練習のことだろうと。二人に娘の映像だと
してVTRを提供してもらう。

署に持ち帰りVTRを再生する。
母親が撮影したもので親友のリサとシャノンが写っていた。
エリオットは娘と同じ普通の女子高生だと語る。
ホアンはその映像を見て自信に満ちていて意思の伝達も上手く
安定している事を語る。彼女のパソコンを調べたがchatやメール
も不審なものは何も無いという。フィンは携帯電話が無くなって
いる事を指摘。マンチは犯人が証拠隠滅に持ち去ったのかと問う。
知人の犯行かも知れないとすると、性交渉が有ったのに家族は
交際を否定しているとオリビアは語る。クレイゲンは学食に
行けば事情を聞けるだろうとし、学食に行きそして合唱部の教師に
話を聞くのだと語る。

12月2日(火)・WT(William Theodore)私立高校。
合唱部のコーチのスティーブ・アブルッツォから話を聞くと、
シャノンはとても優秀で2年間練習も休まず、声も美しくて
将来有望だったという。毎日来ていたのかと問うと、必ずではない
が2週間後に州大会を控えているので特訓中である事を語る。
昨日の練習は何時までだったのかと問うと、保護者からは夕食に
遅れるからという理由で5時までにされているのだという。
リサが親友なので彼氏のことなどについては知っているのではない
かとのことだった。

リサから話を聞く。
練習後に角の店でコーヒーを飲んだこと。6時頃に店を出たこと。
その後何処に行くのか言っていなかったという。
フィンやマンチ、エリオットとオリビアはそれぞれ生徒に話を
聞く。アメリカ史と数学で一緒だったという生徒。ランチを
食べたという学生はレイズに行ったということ。午前中の従業
はホームルームには居たとし、3年間毎日話したというエイダン・
コナーという男性がいた。彼女はコイルで僕の名前はコナーなの
で席が必ず後ろになるのだという。彼氏について尋ねると自分は
知らないが親友のリサならば何か知っているのではないかという。
リサは誰とも付き合っていないと語るが、よく誘われていたという。
私は帰宅に徒歩だが彼女は地下鉄を利用していたこと。しかし昨日
は寒いので彼女はタクシーに乗っていったという。

オリビアたちはクレイゲンに現在彼女が乗ったというタクシーを
探していることを語る。18時以降の目撃者が居ないこと。死亡の22時
までの空白の時間に何が有ったのかとオリビア。
フィンはWT高校男性教師全員を調べたが前科を持つ者は居なかった
という。しかし合唱部の教師スティーブは怪しい事を告げる。
6年間勤めた高校を辞めて移ってきていること。話を聞いても
“突然辞めた”としか言わないのだという。

合唱部へ。
エリオットとオリビアはスティーブから話を聞く。
部活を休むべきか悩んだが、意図は休めばシャノンが悲しむとした
為に癒しにもなるので活動している事を語る。エリオットは彼に
前の学校では何が有ったのかと問う。生徒が一人死んでいるのだ
とすると、若い子を好むタイプかと問う。その苦情で辞職し、昇給
を諦めたのだという。事実無根だというスティーブ。しかし女生徒
は君の家に特別練習に招かれたと言っている事を告げると、彼女は
授業をサボったのでD判定を出したら報復したのだという。僕に
とって教師は転職であり子供を傷つけることはないと言いきる。

12月2日(火)・警察署鑑識課
バートはハート型のキーホルダーが有り、スーパーロック用の
ガキもあるという。コンドームを使う為の鍵だというと、彼氏も
居ないのにセックスの準備をしていたのかという。相手は袋の指紋
の主だろうとし照合したという。教育委員会の採用記録に教師の
指紋が登録しているという。エリオットはそれってスティーブの
指紋じゃないか?と問うとよく分かったなと言われる。

スティーブのアパートに行くと鍵を使って中に入る。
通学鞄があること。シャノンと同じコンドームが置いて有り、
寝室から声が聞こえてくる。なんとリサがスティーブと関係を
持っていたことが分かる。

12月3日(水)・エイダンの家
12月3日(水)・技術支援部(TARU)
12月5日(金)・NY州・警察署
1月13日(火)・第38法廷
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別件で容疑者を追跡していた際に、セントラールパーク西手前
の建物内で警察犬が女性の遺体を発見する。
後頭部に外傷が有るが血痕が現場にはないことから、別の場所
で殺されて遺棄されたものだろう事を知る。被害者は現場に
落ちていたIDからシャノン・コイル(16歳)だと判明し、WT私立
高校に通っている事が分かる。金もカードも盗まれていないこと
から強盗目的ではないだろうと推察。レイプが有ったかどうかを
調べる中、性交渉が有ったが、避妊具を使っていたであろう殺
精子剤が検出されたことや、性器外傷がないことからレイプでは
ないだろう事を告げ、性交渉と死の関連性に関しては疑問である
との見解が示される。当日の被害者の足取りを調べていくと、
合唱部の練習が17時まで、友人のリサと18時まで喫茶店にいたこと
まで確認された。死亡推定時刻が22時であることを考えると
それまでの空白の時間を何処で過ごしていたのか調べることになる。
また性交渉が有ったことからボーイフレンドの存在を探していく
ことになる。

一つの隠し事から派生した壮絶な事件。

ある意味では”愛すること”のタブーにチャレンジしたもので、
ドラマでは不倫とか生徒と教師の関係、そして16歳同士の未成年
など愛するものたちの関係性に触れていくもの。

性犯罪自体が既にタブーの領域だと思うけど、このドラマの中での
捜査官が持つ宗教的概念からすれば、近親での交配なんて流れは
相当罪深いことで、正直、理解を遥かに超えたところで起きて
しまっている部分も有るのだろうね。

一つのウソ、一つの秘密、一つのエゴがここまで破壊力の
有る事件に発展するとは思わなかったし、恐らくウソを付いていた
本人もここまで大事にはならなかったのだと思う。このドラマ
で起きてしまったことを考えると、悪いのはジェイソンと
スーザンであり、それ以外の人は全て被害者だろうことを感じる。

冒頭からレイプ事件の容疑者を追及する過程で発見された事件で、
レイプ事件の非情さ以上に、今回の一件が人権とか人格を破壊
させるだけの相当強烈な破壊性を持つ流れが有る。決してレイプ
事件の被害者の方が楽だととか救われるというものではないけど、
今回の事件を通して見ると、愛することが逆にタブーで罪深いこと
になるという不可思議な状況でも有り、人間不信に陥りそうな感じ
にも思えるし、一度に家族も恋人も失ったものたちが、今後まとも
に生活していけるのかどうか不安なラストだった。
二人の子供・義兄弟が残された格好だけど、其の中には正直、希望
とか安堵感を微塵も感じ無い。寧ろこの二人は引き離さないと
悲しみの段階が後に怒りの段階に発展した際に、互いに非難し合い
状況的には最悪になるのではないかなと思わせるものも有る。

どう考えても教師が怪しいと思っていたけど、今回の事件を見ると
色んな所でタブーが起きすぎて、教師と生徒の関係はまだマシ
なのではないだろうかと感じてしまうほどに異常な状況下だった。

このドラマを事件の中の日付を通して見ている人はまず居ないと
思うけど、12話から12月の事件に突入した。
すぐに解決する事件も有れば、今回の様に法廷が多少なりとも
絡んでくると、ドラマの中の歳月が1ヶ月以上流れてしまうことも
有る。色々と過去の事件の時系列をすりあわせて見てみると
複数の事件を同時進行で捜査していることになるし、
今回のエピソードも事件の発生は12月に始まり、解決するのは裁判
の流れが加味されたので1月にまで及んだ。

12月のニューヨークは相当寒そうでみんな防寒具を深く被って
いる姿が有り、冒頭では道路が氷の中走っているオリビアの姿が
有った。
そんな状況下で、体温がどうとか死亡推定時刻が図れるものなのだ
ろうかとちょっぴり疑問に感じるところも有った。
遺体から血が出ていないとしていて遺棄されたことを語っていたけ
ど、結局殺された場所は何処だったんだろ。寒くて瞬間冷凍されて
しまったのか。

2人の交際を反対されたが隠れて逢っていたこと。
クレイゲンがその事をRomeo and Julietに例えていたけど翻訳では
スルーされていた。

シャノンがジェイソンから事実を聞かされて死亡してしまった格好
だったけど、エイデンもまたそれを聞かされた時には嘔吐し、
自分の罪に対して相当心を痛める姿が有った。
エリオットがハグして慰めていたけど、何処までそれが慰めとして
心に響くのか。

ラストは「LAW & ORDER クリミナルインテント」ばりに、エイデン
から事情聴取する光景をデブラに見せることで、息子にウソを付かせる
訳にはいかないとした母が自から罪を告白させるという流れを演出。
ウソから始まった流れにようやく終止符を打つ格好になるという
皮肉ではあるけど、愛とか恋心の前に「ウソとか真実」というのは
形無しだなと感じさせるものもあったな。

ウソが暴かれる瞬間を見ていくと楽しいものが有るのか。

・スーザンは最初の段階からジェイソンがシャノンを死なせてしまっ
たことを知っていてウソを付いていて、それでもウソを付いていた。
・エイデンは母親がついたウソを知ったのは法廷に於ける証言の
場面だった。銃を見た事がないとしていたけど、実際に銃の在処
は知っていたこと。

1985年にジェイソンが購入した銃で登録者はスーザンだった
訳だけど、結局この時点から既に不倫は始まっていたのか。
結婚生活26年だということで、このドラマ放映が2005年だという
ことを、ドラマが同じ時を刻んでいる事を勘案すると1979年に二人
は結婚していたことになる。
そんな二人が同じ年の子を育てているというのも不思議な感じ
はするけどね。
子供の数で言うのもなんだけど、やっぱり2人も作っているスーザン
の方をジェイソンは愛していたのかな。

近親相姦を疑われてしまう弟のブライアンが可愛いかったけど、
母に信用されず辛い目に有ったという感じだね。しかも姉と関係
を持っていたなんて疑われ方するのだから、たまったものではないな。

エリオット・ステイブラー (Christopher Meloni) 刑事
オリビア・ベンソン (Mariska Hargitay) 刑事
ドナルド・クレイゲン (Dann Florek) 主任警部
ジョン・マンチ (Richard Belzer) 刑事
? (Steven Zirnkilton) Opening Announcer (voice)
アレクサンドラ・キャボット (Stephanie March) A.D.A 検事補
オダフィン・チュツォーラ (Ice-T) “フィン” 刑事
メリンダ・ワーナー (Tamara Tunie) 鑑識
ジョージ・ホアン (BD Wong) FBIにも精通する精神科医

ケイシー・ノバク (Diane Neal) A.D.A 検事補
バート・トレバー (Daniel Sunjata) CSU Technician
ルーベン・モラレス (Joel de la Fuente) TARU Tech

スーザン・コイル (Helen Slater) 母親
ブライアン・コイル (Spencer Treat Clark) 息子、16歳
スティーブ・アブルッソ (Geoffrey Nauffts) 合唱部コーチ
ジェイソン・コナー (Tom Mason) 父親
エイデン・コナー (Patrick John Flueger) 息子
デブラ・コナー (Jane Seymour) ジェイソンの妻
シャノン・コナー (Jenna Gavigan) 娘、殺害される、16歳
シェルドン・タイラー (Michael Mulheren) 判事
デーヴ・シーバー (Michael Boatman) 弁護士
リサ・ファーバー (Stefanie Nava) シャノンの親友、16歳
— (Joan Rosenfels) 隣人
— (Dennis T. Carnegie) Dog Handler
— (Demosthenes Chrysan) Man
— (Seneka Johnson) Victim
— (Kathrien Ahn) 学生
— (Seth Michael May) 学生

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