[E] ホワイトカラー White Collar シーズン5 第13話 ホープダイヤの在り処 Diamond Exchange

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第13話 ホープダイヤの在り処 Diamond Exchange

脚本/Jim Campolongo、Nick Thiel 監督/Russell Lee Fine

【前回までのあらすじ】

バーク夫妻はワシントンにいくとピーターはエリザベスに告げる。
エリザベスはピーターがワシントンに行くことに際して、国立
美術館で採用されたことを語る。ニールは監督官や足枷とも
縁を切りたいとして弁護士と話したらあんたの推薦が不可欠だと
されたという。モスコーニ・コデックスの件でニールはモジー
に燃やす前にページをよく見て覚えてくれと頼む。レベッカは
コデックスの絵の中に富の女神シーターが有っただろうとし、
目が貴重ダイヤのホープダイヤモンドが使われていることを
語る。モジーはテオの面倒を見る中で、モスコーニのシンボルは
文字ではなく数字を表していることが分かる。レベッカの本名
はレイチェル・ターナーでMI5のエージェントだったこと。ヘイ
ガンとシーゲルを殺した第一容疑者だという。彼女はニールを
愛しているとするが、ニールを使いレベッカを呼び出して殺人罪
で逮捕する。しかしレベッカはすぐに会えるという言葉をニール
に残す。レベッカは拘置所にいたが脱獄するのだった。

【ストーリー】

収監者RK4431が監房に居ない。市警のディスパッチが飛び交う中
メトロポリタン拘置所から銃を所持した収監者が逃亡したと
いう情報が巡り巡る。レベッカというMI5の元エージェントで
あること。制服姿で逃げるカメラ映像を見てニールへのメッセ
ージなのかという。制服を着て堂々と逃げていること。刑務官
は重体だが助かるという。昨日の運動時間に刑務官が付き添って
中庭に出たときに医務室の聴診器で刑務官の首を絞めたのだという。
30秒首を長く絞めていたら死んでいただろうとのこと。敵を殺す
スキルを身につけて、犯罪者の顔を持っていること。犯罪者の
心理を考えようとピーターはニールと語る。
まず逃亡者が行うことは?というピーターに対してニールは見た目を
変えるハズだという。髪を切って地味色に染めるだろうこと。
移動手段に車を盗むだろうこと。新しいIDなどはどうするのか?
というピーターに、彼女はプロだとし逃走用には押収されたもの以外
にも用意しているハズで複数の場所に隠しているというニール。
免許証、パスポート、金は全て揃っているハズ。でもオレならば
ダイヤを手に入れるまではこの街を離れないという。シーゲルと
ヘイゲンを殺してオレを騙してまで固執していたのは全てダイヤの
為だという。逃げるハズはないと。
そんな中ジューンから電話が鳴る。

モジーはレベッカが入って来たことを語る。テラスから侵入された
のだろうとし、オレはお前の留守電にメッセージを残したが
その後のことを覚えていないのだというモジー。腕がヒリヒリする
と言うと注射を打たれたのか。ペンタトールナトリウム(自白剤)を
使われたのかも知れないとすると、まだ効果はあるかも知れないと
いう。ピーターは試しにモジーに「最近悪い事をしてないか?」と
問うと「してません」と語る。自白剤ではないと語る。しかし謎が
解けそうだということは話しているかもしれないという。

そんな中室内の本棚から電話がなる。
シーターの本の中に携帯が隠されていてレベッカからの電話だった。
話はすぐに済むとし単純な取引だという。このままだとモジーは
死ぬとし、致死量の猛毒を打ったこと。もうすぐその兆候が出る
だろうという。5・6時間で死ぬ事を告げる。ニールは自分でダイヤ
を探して盗めばいいとするが、私は追われて居る身でありダイヤを
持ってくれば引き替えに解毒剤を渡すという。電話を切ろうとする際
にレベッカはニールに声が聞けて良かったと語る。

近くの医療センターに行こうとモジーに語るが、病院なんて死の館
であり、点滴を打たれる前にバーコードのスタンプを打たれる
という。検査している間に毒で死亡するだろうことは明らか
だった。俺たちはもうすぐホープダイヤを見つけられることをピーター
に話す。毒なんてレベッカのハッタリだというモジーは何ともないと
いう。それにダイヤを探すにはオレが居ないとどうにもならない
ことは分かっているハズで、フリーメイソンに一番詳しいのはオレだ
という。シンボルは文字ではなく数字だったとし、ヒンドゥーの
古い数字だという。モスコーニはダイヤの原作国インドにちなんで
この数字を使っていたのだが最後の2つが分からないのだという。アラ
ビア数字に置き換えられないものだという。
するとピーターは座標だろうと語る。14の数字が7つずつ2列に並んで
いること。2つは方位を表しているのだという。
「緯度 DMS 40.47.34 北 /経度 DMS 73.46.35 東」
と入力するとキルギスタンと出る。オレの一番苦手に共和国にダイヤ
があると思えないという。未だ悪しき収監があり誘拐結婚があると
いう。緯度:南、経度:西にするとチリになり、緯度:北、経度:西に
すると石の要塞ニューヨークのクイーンズとなる。
フォートトッテン、1862年に作られているとし、モスコーニが
ニューヨークにいた時にはもう有った建造物だという。安全な
場所なら軍事施設が確かだろうという。

ジョーンズにも電話が入る。ジョーンズはダイアナにモジーが
深刻な問題だとし、レベッカが彼に毒を打ったのだという。
後数時間で毒が回ってなくなってしまうこと。手がかりがないと
すると、レベッカの脱走語の窃盗事件を調べようというダイアナ。
病院、薬局、研究所などで毒を手に入れているハズだという。そんな
中ダイアナはハナワルト製剤には温室があるとし、有毒植物から
処方薬を作っている事が分かる。
——————————————————–

■今回のミッションと流れ

・レベッカが脱獄。
・レベッカはモジーに毒を注入し、ホープダイヤと引き替えに
解毒剤を渡すという取引。
・モジーとニールとピーターでコデックスの謎を解く
・ダイアナとジョーンズでレベッカの脱獄からの行動をトレース
して毒の入手先、毒の種類を特定していく。

■シーズン5最終話

最終話だけ有ってなかなか面白かった。
都会のトレージャーハンター的宝探しネタになると途端に面白くなる
けど、モスコーニ・コデックスの件で、よく一シーズンを飽きさせる
ことなく持たせることが出来たな。脅迫されて動かされるという辺り
は少々ワンパターンな感じには思えたけれど、それでもよく出来た
話だった。

しかもシーズン5の最終話ということも有って、ニールの釈放の件でも
動きは有るはずだし、ピーターのワシントンへの異動の件も含めて、
二人の関係がどうなってしまうのかということも興味深く描かれた
のではないかな。

シーズン5になりピーターとニールの関係にもちょっとした信頼関係
が揺らぐ事態が発生してしまった。そんな状況の中で心を埋めるかの
ようにして浮かび上がるニールの恋愛心や自由への渇望から、色々と
将来に向けた方向性について念頭に置いた流れなんかも感じさせる。

シーズン4の頃はニールを捜す為に自分の職を犠牲にしてでも助けよう
とした流れが有ったピーターだけど、逆に今回はニールがピーターを
犯罪を犯してでも助けようとした途端に関係が崩れ始めてしまった。
ニールの行動を容認してしまうと、ピーターとしての信念とかアイデン
ティティの問題に触れてしまうところに繋がるので、二人の微妙な
関係がこれまでの単純さだけでは居られなくなったというのがシーズン
5に於ける設定だった。

それに何と言っても良くも悪くもダイアナの存在が最後になって抽出
されて、彼女が戻った途端に戦力的には心強い流れとなった。
正直彼女が居なければモジーは死んでいた訳だし、レベッカがドS
の女性だというのは分かるにしても、モジーが死んだら見つからなか
ったかも知れない状況の中、よく時間的制限を設けて取引しようと
したね。これだけ長い間調べても分からなかった謎なので、短い
スパンの中でダイヤが見つかる保障は何処にも無かったハズ。
そう思うとホープダイヤの存在がモジーと共に去りぬにならず、
白日のもとにさらされることになって良かったね。逆にそんな宝は
新たな論争・紛争へと発展しなければ良いけれども・・。

隠されていたダイヤというと昔、ニールが軍資金の確保の為に公園の
像の中に隠し持っていたことが有ったことを思い出すな。

ニールは将来的なことを考えていたけど、ある意味そのヒントは
捜査官としての道という選択肢は頭の中になかったのだろうか?
ピーターとの捜査は彼の知的好奇心を満たすのには十分だったハズで
正式なコンサルタントとして働くことで契約すれば、ニールの存在
は安泰だったはずだしね。ニールとしてはこれ以上ホワイトカラー的
な捜査に関わると泥棒としての性格を押さえきれないと考えたのかな。

忘れ去られているけど、モジーに渡された金貨の収益件は結局忘れたまま
で居ることにしたのか(笑)この辺はダイアナが鍵を握っているんだ
けどね。

レベッカとの駆け引きは面白かった。
レベッカとニールは互いに泥棒という立場でなければ、フォートトッ
テンの石の要塞の崖の上で見たあの光景は最高のシチュエーション
だったのにね。
「もう無理だ、逃げられない。この辺で諦めた方が良いよ」と。

フォートトッテンの”フォート”が要塞だというエピソードは昨日見た
「ザ・ラストシップ」でもフォート・デトリックの基地に於いて
フォートは崖だと語っていたね。

第10話 苦い帰郷 NO PLACE LIKE HOME 脚本/Steven Kane 監督/Brad Turner 【前回ま...

モジーが毒が体に回って体調が悪くなる際に、

「死は何でもない。でも不名誉に生きるのは日々死ぬ事だ」

とナポレオンの言葉を引用していたところもまた、彼らの今後を考える
上で示唆するところが大きかったのかも。

モジーも「BONES」のホッジンズばりに陰謀論者なので、フリーメイソン
の力が現るものに及んでいるとして、「1ドル札に描かれた全てを見通す
目」とか「ワシントン記念碑」「マイケル・ジャクソンの”デンジャラス”
のアルバムジュケット」が該当するものだとばかりの主張をしていた。

ダイヤを発見した流れに置いてはモジーが倒れた後には、倒れたモジー
が天井を見つめて
「六角形だあれを調べてくれ」と語っている姿が有り、より高見の
所に行くとそこには旗竿の台座が有った。
ピーターの知識で昔は大砲を撃つのに最適な風向を知る為に旗をしよう
していた事を告げ、FBIアカデミーでの訓練でも習うみたいなことを
言っていた。台座がコンパスになっていて、方位の位はくらいという
意味で最高は階段にも表現されていた33だとされていた。そこで
33度の方位を調べると、そこにはレンガで出来た窓が三角形だった。
元は火薬庫だった場所。要塞の中でも最も守られていた場所だった。
レンガではなくアルカリ分の多い粘土で一部作られていて油でより
固められていた。だまし絵のようにしてあるとしてレンガを壊すと
そこから出てきたのがダイヤだった。

ニールと捜査することでピーターやダイアナも相当スキルアップして
いる。ダイアナは温室に於いてどの毒が使われているのかを探る流れ
が有ったけど、トラゴマの種に含まれるリシンが猛毒だと知る。
しかし足跡が沢山ついていることから逆に不審に感じて、
近くに有ったベラドンナという悪魔の草が使われているのではないか
とされていた。
モジーに使用されたのはベラドンナだとしてフィゾスチグミンの投与
をすべきことを語っていたけれど、ベラドンナと聞いてよく解毒剤が
その薬だと分かったものだ。

ニールの刑期は元々4年だった。恋人ケイトと会うために脱獄した
彼は再度刑期が延長して捜査協力をしていた。
人間関係は上々で完全な自由とは言えなかったけれど、残りの刑期を
全うするくらいの我慢は可能ではないか。元々やりたいこともない
みたいだし・・・

■使用された曲

・Something to Shake by The Black Cadillacs
・I Know What You Are by Carter Burwell

■出演者

ニール・キャフリー (Matt Bomer) 天才詐欺師
ピーター・バーク (Tim DeKay) FBI知能犯専門チームの捜査官
モジー (Willie Garson) ニールの友人、犯罪者社会との深いコネ
ダイアナ・バリガン (Marsha Thomason) FBIピーターの部下
エリザベス・バーク (Tiffani Thiessen) ピーターの妻
クリントン・ジョーンズ (Sharif Atkins) FBI ホワイト・カラー・ユニット

レベッカ・ロウ (Bridget Regan) 元ガーション美術館員 レイチェル・ターナー
ジューン (Diahann Carroll) ニールの部屋の大家

アラン・ホッパー (Alex Cranmer) フォートトッテンの管理人
デ・ソーサ (K.K. Moggie) モジーの医者
— (Anitha Gandhi) ハナワルト製剤の研究者
— (Toby Leonard Moore) Cowboy Boots / ニールを見る最後の人間
— (Jeremy Dash) EMT

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