第7話 5:00 p.m.-6:00 p.m.
脚本/Tony Basgallop
監督/Jon Cassar
【前回までのあらすじ】
マーゴットはヘラー大統領が投降しなければロンドン市民が
犠牲になるとする犯行声明を公表する。ナビードを殺害した
マーゴットだが、遺体を処分しようとする際に、ナビードの
姉・ファラーからナビード宛てに留守電が入っている事が
分かる。マーゴットはナビードが何処まで情報を話したのか
シモーヌに調べてくる様告げ、必要ならば処分せよと語る。
シモーヌはファラーに逢うとヤスミンを連れてロンドンから
逃げて欲しい事を告げ、母親から守るためだという。ファラー
が警察に知らせるとしたことでシモーヌはそれを止めようと
して思わずナイフで彼女を刺してしまう。
マークはロシア大使の副大臣に会うと、ヘラー大統領を巻き込
みたくないの優でもあるのかと問われる。ジャックはケイトに
何故本部に戻されようとしているのか尋ねると、私の夫が
外国に国家機密を売って有罪判決が出たという。ジョーダン
はアダムのアーカイブに妙なものがあるとしてスティーブに
HDDのデータ復元の許可をもらおうとするが、忙しいという
理由でまずは目の前の仕事に集中しろと言われる。スティーブ
の元に電話が鳴り、アダムに不利な証拠を組み込んだのを
知ったら君は終わりだぞと言われる。大統領はジャックに
対してマーゴットの居場所を突き止められそうかと問うと、
彼女が信用していた武器取引の相手なのでその人物から情報
を引き出すという。イギリス首相はキャロラインからヘラー
大統領は脳神経外科に通っているとし、認知症だろうことを
聞かされる。それを受けてジャックの動きをMI-5チームに
見張らせろとして、我々でこの件を対処するという。クロエは
ラスクがその口座にログインすれば通信記録が見られることを
告げる。MI-5が現場に踏み込んできてメチャクチャになる中で
ジャックはラスクに変わってログインボタンを押す。クロエは
ロンドンの南部の何処かにマーゴットはいると語る。
【ストーリー】
シモーヌはファラーを殺してしまった後に自宅から逃走した
ヤスミンを追いかける。道を渡っていくヤスミンを追いかけた
ところシモーヌはバスによって轢かれる。
警察に事情を聞かれる運転手はいきなり女の子を追いかけて
飛び出してきた事を告げ、そこにいる子を追いかけていたんだ
と語る。ヤスミンに対して警察官はあそこで倒れている女性を
知っているか尋ねると、ママを殺した人だという。
ジャックたちの現場はMI-5の突入で作戦は失敗に終わるが、
一応最低限のことは出来た。ジャックはベルチェックを拘束から
外すと何故MI-5が居るのかと尋ねる。お前らの邪魔で死ぬところ
だったとすると、首相官邸からの命令だという。
ケイトに大丈夫かと問う中、ジャックはクロエから携帯の追跡
をしている中で、そのエリアで人がはねられて警察や救急が
来ていることを報告する。被害者はシモーヌ・アルハラジだ
とし、生きて居るが重傷だという。母親のマーゴットは近くに
はいないという。搬送先はと尋ねるとセントエドワーズ病院だ
というクロエ。そんなクロエの端末に「そこから逃げろ」と
メッセージが送られて来る。外に捜査官が査察に入ろうとして
いた為にクロエは一端ジャックとの交信を止める。
ジャックとケイトはシモーヌが搬送されることを語る中、
大使館ではマークが大統領に対して20分前に裏ルートからの
情報で通信課が解析したところ、マーゴットの連絡先が判明
したという。まだ決断までに時間が有るのに何故なのかと
問うと、恐らくゲームの一部でしょうとし、彼女が定めた投降
時刻が迫る中で交渉電話の一本でもしてみろという挑発では
ないかという。データルートは保護されていて、発信元は
たどれなかったというマーク。
大統領の元にジャックから電話が鳴ると、マーゴットの娘の
シモーヌが事故で現在セントエドワード病院に搬送中だと語る。
マーゴットはその事実をまだ知らないハズなので、その線から
たどれるかも知れない事を語る。地元警察の邪魔が入らない
ように手配をして欲しいという。また先ほどの隠密作戦では
MI-5の妨害で失敗しそうだった事を告げ、彼らが言うにはデー
ビス首相の命令だと言っていたという。一体どういうことなの
かと問うと、街に軍を配備されたら困るので首相には話した
のだという。その際に介入させないよう約束を取り付けた
という。そんな中、デービス首相がやってきたというヘラー。
大統領は首相に対して予めお願いしていたハズだという。
しかし首相は私は待ちに軍を配置しないと約束したたけで
犯罪者(ジャック)を信じるとは言っていないと語る。残された
時間は一時間もないのだとし、アルハラジの要求に応じないと
大変な事態になるのだという。手をこまねいている暇はないと
いう主張に誰もが休まず戦っているとし、手を携えて戦うべき
だというヘラー。友人だと思っていたとすると、首相は
貴方が普通の状態ならば判断を疑わなかった事を語る。私に隠
していることがあるのではないかとして健康上の問題を抱えて
いるのではないかと尋ねる。健康を案じているのであれば
何故私に直接聞いてくれないのかと問う。自分の健康上の問題で
人命ほ危険にさらすと感じれば職を辞するという。それを聞いた
首相は誤解があったようだとして、謝罪する。まだ阻止できる
可能性はあるとし、ジャックが手がかりを掴んだ事を語る。今度
は全面的に協力することを約束する。
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■MI-5の介入にアメリカとイギリスの思惑の違い
アメリカ大統領の権限がないなと思うのだけど、ここはイギ
リスのロンドンで起きていることなので、本来イギリスが
主導して行うべき何だよな。
アメリカの大統領からの頼み事に対して、イギリス首相も誠意
を見せてきたけれど、結局隠していることは多いし、どちらも
隠密情報に関しては相手に話すはずもない。
ただ現在大統領がいる場所は治外法権とも言えるアメリカの
大使館なのでここではわがままが許されるのかも知れないけど。
MI-5の介入で死にそうになったというのは分かるけど、助かっ
たというのも事実。
ジャックはベルチェックとケイトを助けて次なるステージに
進むことになる。
■結局クロエはマーゴットの携帯を見抜けたのか?
マーゴットの携帯情報はロンドン南部の何処かということで
クロエの調査は終了。
ただその周辺で事故が発生し、人身事故の被害者がマーゴット
の娘のシモーヌだったことで、ジャックたちは活路を見いだし
ていた。
セントエドワーズ病院に運ばれたということで、何とかして
シモーヌから情報を聞き出そうと努力する。
彼女は頭部外傷、内臓の損傷、小指の切断とのこと。
■なかなか上手くはいかないものだ
携帯電話ってある意味罪だね。
ナビードが亡くなった際に携帯電話でファラーからの留守電が
残っていたことで、今回の事件が派生してしまった。
今回は意識不明の重体に陥ったシモーヌの携帯に母親からの電話
が鳴ったことで、現実を知らない救命士が色々と情報を与えて
しまう流れが有る。
クロエがシモーヌの携帯を調べればそれが一番マーゴットに
近い連絡の道ではないのか?
■マーゴットはシモーヌの事情を調べる
カリームという人物にSt.エドワーズ病院の様子を探らせること
に。生きて居ると分かると無人機で病院ごと爆破させようと
するのだから凄い。
シモーヌの状態に対してイアンが母親の言いなりになって
攻撃を繰り返していたけど、実の妹まで殺そうとするのだから
大したものだ。
シモーヌにしてもイアンにしても、もう少しの良心と勇気が
有ればこの流れを止められそうなんだけどね。
カリームは病院が全館封鎖されていることからもシモーヌ
の存在がバレていることをマーゴットに報告。更に、下に書い
たヤスミスとケイトの会話を通して、シモーヌが裏切ろうと
している事が分かる。
■ヤスミンとケイト
ヤスミンが一連の流れの生き証人となった。
しかし母親が殺されたショックで話をしてくれないために
ケイトが彼女を落ち着かせて事情を聞くことになる。
「LAW & ORDER SVU」に於けるオリヴィアみたいな役割だと
思わず感じた瞬間。
ヤスミンはシモーヌが言っていたことをケイトに話す。
「すぐにロンドンを離れろ。私たちを守ろうとしている。彼女の
母親から守るために。」
残念ながらヤスミンはマーゴとは逢ったことがないという。
助けてくれようとしていたであろうことを感じさせつつも、ヤス
ミン本人はシモーヌのことを
「あんな人死んじゃえ!」と語る姿が有った。
■カリームの存在に気がつくジャック
話を聞きたい相手は必ず事情を知らないイギリスの関係者に
殺されるという無情な展開が続いている。案の定カリームも
またイギリスの警察官によって射殺された。
ある意味当然の措置だとは思うけど、実に遠回りな展開だな。
カリームの携帯から8分以内に無人機の攻撃があることを知り
全館避難を要請する。
衛星から監視しているイアンたちはシモーヌが出てくるところ
を見つけてジャックたちを攻撃していたけれど、大統領が
投降しなければロンドンの街を攻撃すると言いつつも、既に
もう至る所ドッカンドッカン無人機で攻撃している気がする
んですが・・・(笑)
ミサイルよりも早いジャックの車のスピード。
イアンは高度から見つからないようにして飛行している為に
精度が低いことを唱えていたけど・・
■スティーブの流れもヤバイ
CIAのロンドン支部長ともあろう人物が、裏切っているという
ところはにわかに信じられないところ。
スティーブと精通していたのがエイドリアン。
確かに情報に関してエイドリアンは精通していたところが有る
のだろうけど、どういった関わり合いがあるのか。
解明されそうなところで、ジョーダンがスティーブの寄越した
暗殺者によって撃たれてしまったが、取りあえず生きて居た
ので良かった。この忙しいときにスティーブの件まで関わり
ホントスティーブが語るように人員足りないじゃないの。
■マークの流れもヤバイ
大統領の署名を偽造したことがロシア大使館の副大臣には
バレているようだ。反逆罪に問われるのではないかとして、
マークにジャックの引き渡しを改めて要求する。
ただまぁこう言っては何だけど、この事態でジャックの引き渡し
も何も無いな。ロンドンがこれだけドッカンドッカンして
いるのに・・・
■イギリスは狙われる
「Agents of S.H.I.E.L.D.」だか「Thor: The Dark World 」
だかでもイギリスが舞台となってしまったよな。
これだけアメリカの無人機ミサイル攻撃されたら、外交問題
では相当大変なことになりそう。問題とされる大統領が
殺されれば相殺されそうな感じだけど、マーゴットとの取り決め
の中で彼は自殺することで事を収めようとするのだろうか?
もうそういう次元のところで問題が進んでしまっている感じが
する。勿論最低現人民に被害がないみたいな感じにはなっている
んだろうけど。
不自然な流れは幾らでもあり、あれだけ重傷だったシモーヌ
を病院から連れ出してしまう流れとか相当いい加減な描写だ。
「ウォーキング・デッド」に於けるキャロルも車と衝突して
治療中に連れ出されたことが有ったけど、ちょっと無理っぽい
展開が続く。
あと裏情報でマーゴットとの連絡方法を入手したとしていた
けれど、その辺の流れもなんだか嘘っぽくて、イマイチ意味
不明だった。
それにしてもジャックのドライブシーンは凄かったですね。
■使用された曲
・24 Theme
Written by Sean Callery
■出演者
ジャック・バウアー (Kiefer Sutherland) アメリカ人、
ケイト・モーガン (Yvonne Strahovski) CIAロンドン支局
マーク・ブードロー (Tate Donovan) 大統領首席補佐官
クロエ・オブライエン (Mary Lynn Rajskub) 反逆
ジェームズ・ヘラー (William Devane) 大統領、認知症
エリック・リッター (Gbenga Akinnagbe) CIAロンドン支局
ジョーダン・リード (Giles Matthey) CIAロンドン支局・ヒゲ
エイドリアン・クロス (Michael Wincott) ハッカー・リーダー
スティーブ・ナバロ (Benjamin Bratt) CIAロンドン支局・支局長
オードリー・ブードロー (Kim Raver) マークの妻、ヘラーの娘
マーゴット・アル・ハラジ (Michelle Fairley) 大統領を狙う
クリス・タナー (John Boyega) 中尉、無人機操作
コバート (Colin Salmon) 海兵隊・大将
ロン・クラーク (Ross McCall) 大統領府、マークの部下
シモーヌ・アル・ハラジ (Emily Berrington) マーゴットの娘
イアン・アル・ハラジ (Liam Garrigan) マーゴットの息子
アナトル・ストルナビッチ (Stanley Townsend) ロシア副大臣
ギャビン・レナード (Adam Sinclair) CIA、ジョーダンの様子見
カリーム (Amir Boutrous) マーゴットの仲間
ケヴィン・コルデロ (Alec Newman) 海兵隊・大尉
キャロライン・フォウルズ (Miranda Raison) 首相の補佐官
アラステア・デービーズ (Stephen Fry) イギリス首相
ヘレン・マッカーシー (Shelley Conn) 警部、病院を警護
ジェームズ・ハーマン (Alex Lanipekun)
— (Ben Dimmock) バス運転手
— (Adrian Grove) 救命士
— (Christopher Hatherall) 隣人
— (Bella Heesom) ヤスミンの看護師
— (Daniel Hill) Hospital Surgeon
— (Aykut Hilmi) MI-5 Agent
— (Jamie Martin) MI-5 Commander
ヤスミン・アジザン (Nikita Mehta) ファラーの娘
ベルチェック (Branko Tomovic) ジャックの仲間
— (Courtney Winston) 人身事故取り調べの警察官
— (Nathanjohn Carter) CIA Agent
— (James L. Muller) CIA Agent
— (Jon Wennington) Presidential staff