キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き Castle シーズン3 第11話 偽ベケット登場 Nikki Heat

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第11話 偽ベケット登場 Nikki Heat

脚本/David Grae
監督/Jeff Bleckner

【ストーリー】

ニッキー・ヒートを主人公にした映画化が決定し、ニッキー役
にはナタリー・ローズが演じることになる。
「ゲームオーバー、あなたの負けよトム。銃を置いて」という。
そのオーディション用のVTRを見たリックはバカにしているのか
として愛情を注ぐニッキー像が違うことを語る。
「あなたは行き詰まっている。考えて、あなたが愛している
人はどうなるのか」と台詞を読むナタリーに、ニッキー・ヒー
トは賢いんだとし複雑でもの凄い深みがある優秀な刑事なのに
この女優は何だという。映画「ナイフ2」でエロいノーブラ女子
大生を演じた子だとすると、マーサは「ナイフ2」がヒットした
のはこの子のお陰でしょと語る。あなたはの本はシェークエピア
ではないという。この女優は映画「ハロースクリーム」で
チェーンソーを振り回す売春婦役だというと、アレクシスは
あれは良い映画だと語るが、スプラッターホラーを禁止されて
いた彼女は、私は見て居ないけど・・と語る。それはあくまで
オーディション映像なのだから彼女にもチャンスをあげないと
いけないという。雑誌にも書いてあったというアレクシスは
彼女は映画「恐怖の地下室」の役作りのために地下室に一週間
いたのだという。あの脚本も稚拙だと語るリック。ケイトも
キャストに反対するハズだというリックの元に事件の連絡が
入る。

ライアンはリックの元にかけよると、ダイヤを見せる。
ジェニーはラッキーだなとしプロポーズはどのようにするのか
と問う。普通のプロポーズなんてあり得ないというと、派手に
宣言しないとダメだというリック。ケイトは女性は堅苦しくない
のを求めているという。リックはヘリを使ったプロポーズが
良いと語る。

被害者はステイシー・コリンズ(45歳)。金持ちの人を相手に
結婚の仲人を職業にしているという。抵抗の跡があるとし、
バッグが落ちていてカードと現金入りのサイフはあるが鍵が
ないという。エスポジートは彼女は昨夜パーティーにいたよう
だとし、主催したのは彼女のお陰で結婚出来たカップルたちが
開いたものだという。85丁目グリルで行い、彼女はパーティー
を10時前に出ているという。死亡推定時刻は10時から11時
だった。「結婚という幸せをくれた仲人を殺すなんて・・・」
とライアンは呟く。

そんな中、ナタリー・ローズが現場にやってくる。彼女が
ニッキー・ヒートを演じるのだという。役作りのために暫く
同行するというケイトは私がニッキーのインスピレーションだ
からだという。リックは俺に相談しても良かったのではないか
という。ナタリーは私は真剣に役作りがしたいとし、ケイト
になりきれるように観察させてもらうという。観察されること
には慣れているというケイト。

ライアンは犯人が被害者の鍵を盗んだ理由が分かったという。
彼女のオフィスが荒らされていたと報告。するとケイトは
ライアンとエスポジートでオフィスで犯人は何を探していた
のか見つけてくれという。ケイトたちはパーティーの参加者の
聞き込みだと語る。

ケイトは署に戻るとナタリーに対して事件発生48時間が重要
だと告げ、証拠が消えて目撃者の証言が曖昧になっていくの
だという。有名人が署にくることなんてないからみんなが
あなたを見て居るわと語ると、リックは不機嫌になる。
ナタリーは今のウチにサインや写真が欲しい人には対応すると
語る。
リックはケイトにナタリーのファンなのかと問うと、映画
「地獄の惨殺魔」の演技で感動でもしたのか?それとも映画
「デーモンパトロール」を気に入ったのかと問うと、刀で
ゾンビと戦うシーンはかっこよかったという。リックは彼女
はニッキーと違うとし、ニッキーはもっと上品で一流の男が
愛する複雑な女性だという。どう演じるか分からないとする
と、あんな民間人がいたら何をするか分からないと語る。
そんな民間人のリックは完全に荷物持ちにされていた。
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■今回の事件

金持ち同士を結婚に導く仲介人を職業としているステイシー・
コリンズ(45歳)が、日曜日の夜10時から11時に殺害されて
発見される。抵抗した跡があるが、盗まれたものと言えば、
高級バッグでもなく、現金とクレジットカードでもなく、
事務所の鍵。オフィスが荒らされていたことからも「鍵が事件の
鍵」というリックの言葉に象徴される事件となった。

■ニッキー・ヒートがついに映画化に・・

最初リックはニッキー役を演じるのがナタリーだと知り、
上品さや知的さに欠けるということで否定的な視線を持って
いた。

なんとナタリーは役作りのためにケイトと捜査に同行すると
いう。
ニッキーの小説の為にケイトの捜査に同行しているリックと
リックが生み出したニッキーというキャラクターの元になって
いるケイトに同行するというナタリーの構図は、よく考える
と似ているような立場でいて、それでいて本人たちにとって
見れば複雑な心理が発生している。

初めてナタリーがケイトらの前に登場した時に彼女が興味を
持ったのはケイトだけで、リックが原作者だということなど
まるで関係ないとばかりに無視していた。

ナタリーのケイトに対する観察眼は、リックの小説家として
持つ観察眼とも似たものが有り、ナタリーはケイトを自分の
中に取り込むのが上手くて、リックはケイトを見て架空の
ニッキーを描くのが仕事であり、上手いところ。

ケイトが高いヒールを履いているのは、男性社会に於いて
女性が存在感を保つ為に男性よりも上からの視線でモノを語る
ことに意味があるとばかり、エスポジートに対してナタリー
がモノを語るシーンが面白い。

■原作と脚本の違い

これはいつの時代も議論になることがあるよね。
原作者は映画化・ドラマ化された脚本を見て絶賛することも
あればまるで別物だとして憤怒するケースもある訳で、今回の
リックは憤怒するところだった。

リックとしては冒頭では上述したように、ナタリーは原作も読ん
でいないことも有って、ニッキーという人物を分かっていない
のではないかと憤怒していた。しかしその中にはナタリーが
ケイトばかりに関心を持ち、肝心の原作者を邪険にするような
態度の違いに憤りを感じた部分も有るのだろう。

最初に署に戻って来た時にはリックが荷物を持つ係のように
なっていたし、最初の取り調べに於いてはケイトが語る言葉が
リアルだとしてメモする姿が有るのに対して、リックが語る
言葉には論外とばかりに却下する姿が有る。

「数を打てばいづれ何かに当たる」(kate) <-採用 「金の採掘みたいだろう、捜査っていうのは金を見つける前に 石をどけないと」(Ric) 「イマイチね。」<- 不採用

■ケイトは上機嫌、リックは不機嫌

「あんな民間人が居たら邪魔だろう」とリックがケイトに言う
姿が笑えた。民間人が二人いることもそうだけど、この署に
於ける自分の存在感が薄れていく恐怖をリックは感じていたの
かも。

しかし徐々にナタリーの中でケイトの性格を取り入れて行く
中で、ケイトそっくりの人物像が完成していくと、今度はケイト
が居心地の悪さを感じ始める。

この辺の流れがなかなか上手く出来ていて面白く出来ていた。

正直ケイトとナタリーってまるで顔も違う感じがするのに、
これぞデニーロアプローチならぬ、ナタリーアプローチで、
ケイトそっくりになっていく姿は、映画「ルームメイト」
のブリジット・フォンダ(アリー役)とジェニファー・ジェイソ
ン・リー(ヘディ役)のようで凄いところ。

■ケイトはオフィスを乗っ取られる

注目されるケイトの上機嫌な姿も徐々にかげりを見せ始める。
歪みを感じ始めたのは、ケイトはステイシーがドイツ製の
ハンドメイドバッグ、パーグリンエクロフの6千ドルもする
バッグを持っていたことに関して、
「こんなバッグに6千ドルを払うなんて何処のバカ?」
と語ったことから徐々に何かが変わり始めていた様子。

取調室に於いて、
“人の振り見て我が振り直せ”とばかりに、ケイトは完全に
ナタリーによって活躍を奪われて、ケイトのマネとばかりに
威圧する演技を見せた。

毎朝リックがケイトに持ってくるコーヒーをケイトに奪われた
ことでケイトはもの凄く切なそうにしている姿が印象的だった
けど、その後もナタリーの暴走は止まらず、ホワイトボードに
自ら容疑者のことを書き始めて、ケイトになりきって行動を
取っているところを遠く窓越しに眺める光景が有り、ケイトは
普段の私はああなのかとして、不安になっていた。

「私の人生が乗っ取られる」(kate)

■切ない顔と言えば・・・

ステイシーは殺害されたけれど、彼女はデュークの助手のクロエ
という女性と共に浮気する証拠写真を撮って、自分が結びつけた
カップルに対する素行調査をしていた様だ。婚前契約を破らせて
別れさせようとする姿が有り、浮気した時の写真も離婚の際の
訴訟ファイルの中でばっちり入っていた。リックはエロイ写真
だと聞いて見たいと目を輝かせていたけど、ケイトに取り上げ
られてしまい切なそうな顔をする。

上述したコーヒーをナタリーに奪われたケイトの顔のような顔
をしていてなんだか滑稽なシーン。
ライアンは写真をコピーしておいたとする辺り、男同士のバカ
な団結みたいなところがあるよな(笑)

■ナタリーとリックは意気投合

ナタリーはケイトがモデルとなっているニッキー・ヒート役を
演じている。リックはケイトとの関係が成就しないことも有り
小説の中でのニッキーに擬似的に性的な関係を結んだりしている
ことをナタリーは指摘していた。
そもそもナタリーの観察眼は鋭く、冒頭からケイトが髪の毛を
耳にかける姿は、相手の気を反らせる意図があるとして細かい
ディテール的心理を見抜いている。

ナタリーがリックの小説を読んだことで、完全に意気投合した
二人がエレベーターでキスするシーンをケイトは目にしてしまい
なかなか切ない流れが有る。

そんなナタリーがケイトに対して、リサーチの為にリックと寝た
い事を告げ、ケイトに対して説得して欲しいと頼む。
「やっちゃいなー」とか行ってくれと。

■ライアンとジェニー

ライアンはエスポジートと出かけると嘘をついてジェニーの
両親に結婚の了承を求めに行く中、色々とサプライズに
していたことが裏目に出た。
しかし誤解だと分かり、いよいよそのサプライズも隠せない
ところまで来たことでプロポーズをすることになる。

冒頭からライアンはプロポーズする場所を求めているところが
有ったけど、ケイトからは
「ヘリコプターでプロポーズするとパイロットに聞かれて恥ず
かしい」ような台詞が有ったけど、署内でプロポーズされたら
みんなに見られるよね。

昨日見た「BONES」s9-4がペラントに発砲した後、ブースが
ブレナンにプロポーズするシーンをみんながモニタ越しに
見て居るシーンを思い出すな。

■アレクシスネタ

色々とリックの相談に乗る中で、彼女は色々とホラー映画を
鑑賞していて、ナタリーは演技も上手いことを語っていた。
しかしリックからはそういう映画を見ることを禁止されている
のか、「私は見て居ない」的姿勢を持っていた。
アメリカだと、rating systemが採用されていて、
日本でも同様に存在するけど、日本のそれとは明らかにアメリカ
なんかの方が厳格なところがある。ドラマなんかでも最近は
海外のドラマを見る際に、断り書きがされているけど、それを
守る人はいるのか(笑)

■ナタリー役のLaura Prepon

この人、ちょっと「ミストレス」のジョス役のJes Macallan
に似ているなと思っていた。
Laura PreponのFilmographyを見るとAshton Kutcherなどが
主演していた「That ’70s Show」のドナ・ピンチオッティ役
の人だった。今話題のnetflixで放送中の「オレンジ・イズ・
ニュー・ブラック 塀の中の彼女たち」でもアレックス役で
出演中だ。

■使用された曲

・Castle Theme
Written by Robert Duncan
・Flower by Amos Lee

■出演者

リチャード(リック)・キャッスル (Nathan Fillion) 作家
ケイト・ベケット (Stana Katic) NY市警12分署殺人課の刑事
マーサ・ロジャーズ (Susan Sullivan) キャッスルの母親。女優
アレクシス・キャッスル (Molly C. Quinn) キャッスルの一人娘
ハヴィエル・エスポジート (Jon Huertas) ベケットのチーム
ケヴィン・ライアン (Seamus Dever) ベケットのチーム
ラニ・パリッシュ (Tamala Jones) 検視官
ロイ・モンゴメリー (Ruben Santiago-Hudson) 警部

スコット・ドナー (Thomas Calabro) パーティー客
ビル・ウェリントン (Stephen Macht) 夫
トーニャ・ウェリントン (Melody Thomas Scott) 妻もバッグの持ち主
ジェニー・ダフィー・オマリー (Juliana Dever) ライアンの彼女
ブラッド・ウィリアムズ (Randall Batinkoff) ステイシーの恋人
ジュリー・タイラー (Tymberlee Hill) ステイシーの助手
デューク・ジョーンズ (David Parker) 探偵、セコイ犯罪者
ナタリー・ローズ (Laura Prepon) ニッキー役を演じる女優
クロエ・グレーヴス (Kelly Thiebaud) デュークの助手、浮気屋
— (John L. Curtis) Desk Clerk
リチャード・ワイス (Jon Briddell) パーティー客
アメリア・ワイス (Rene Ashton) リチャードの妻
— (Lenny Citrano) Lead Lawyer
— (James Andrew Walsh) Desperate Man
— (Juan Alfonso) Delivery Man
バラスケス (Schae Harrison) 捜査官
ヴィッキー・ルーベンス (Sahlima) パーティー客
Mr.ルーベンス (Adam O’Byrne) パーティー客
ジョリーン・アンダーソン (Andrea Harrison)
ステイシー・コリンズ (Monica Staggs) 仲介業

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