ザ・ラストシップ The LAST SHIP 第7話 SOS SOS

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第7話 SOS SOS

脚本/Jessica Butler
Jill Blankenship
監督/Michael Katleman

【前回までのあらすじ】

ニカラグアで猿を入手したものの、ワクチン作りに成果は出ず。
焦りの色が濃くなる頃、ダニーが高熱で倒れる。艦内では
ウィルス感染ではないかとしてパニックになり、ウィルスの
艦船ではないことを説明すべきだが、レイチェルへの不信感
から船を下りたいとするグループまで出る。ダニーはデング
熱だと判明し、全クルーに向けてトム艦長はこれまでの作戦の
経緯とワクチン作りの詳細を打ち明け隠し事はしないと宣言
する。翌日下船を希望していた16人は再入隊を申し出る。
グリーンは最高の兵士で本当のリーダーだとトムはカーラに
語る。だからと言って規則違反は見逃せないとして、カーラな
らばどんな罰がふさわしいと思うかと問うと、4週間の両舷直
1日12時間が良いのではないかとすると、トムは2週間で良いが
それに加えて、機関家の若手士官向けに新しい訓練プログラム
を作成し実施させ、全員をCICでも代役が出来るようにしたい
と言われる。

【ストーリー】

— ノルウェー・オスロ6週間前 —
ニルスはリンドブロム教授に対してせめて話を聞いて欲しい
という。免疫に直接遺伝子を使ったオーバーラップPCR法ならば
ウィルスの道程と抗体作りの助けになるという。しかし教授は
君はSFまがいのお遊びで時間を無駄にするなという。しかし
ニルスはウィルスが拡散しているのだとし、中東の外に出て
オスロに達するのも時間の問題。致死性が高く変異も予想され
ること。教授はそんな情報は周知しているが、君の案は危険す
ぎるとしオーストラリアでマウスで試したが結果は悲惨だった
という。実験はもう済ませているとし、僕の体でだという。
それを聞いた教授は君はイカれているとし、君とはこれまでだ
と語る。そんなニルスの元に妻のマヤがやってくると、このまま
上手く接続が進めば24時間以内に、オスロからロンドン、ロンドンからフランクフルト、そしてローマまでいけるという。その彼女
はちょっと風邪気味だとして、サプリを飲んだがダメみたいだ
と語る。

— キューバ・グアンタナモ湾 —
レイチェルはそう遠くに入っていないというルスコフ提督は、
ニルス博士に必ず見つけるという。ワクチン開発が目前ならば
何処に行くと思うかと問うと、実験の動物が必要でネズミより
も大きい動物・・猿だろうと。一番近いのはプエルトリコだが
トムならばもっと離れたところに行くはずだという。中米辺り
に行ったのだろうがと規定するのは無理だというニルス。

レイチェルはトムに対してウィルスには特別な遺伝子がある
とし、その出生を探ろうとずっと苦労してきたがやった分かった
と語る。人の遺伝子を誰かが加えたのだという。その理由は
分からないがウィルスは私の研究の一歩先を行きなかなかその
変異に追いつけずにいるという。今ではオリジナルのウィルス
の10倍は強くなり致死性も増しているという。猿の残りは2匹
だけしかとのことだった。

コセッティはチャンとリンに声を掛けるが、嫌そうな顔して避
けられる。更にピートとミラーに声を掛けるが、そこでも
コセッティは反逆者としての烙印を押されて相手にされなかった。
ミラーは許しには時間がかかることを語る。

ダニーの元にマイクがやってくる。
ダニーはトレーニングをしていた。チームはどうかと尋ねると、
ダニーが倒れている間にクルズが新入りをしごいたという。
コセッティの件で話がしたいというダニーは、彼も後悔の念が
あり強く復帰を望んでいるという。マイクはカーラが懲罰を
受けたのは知っているだろうとし、お前の罰は二週間の両舷直
の監視だという。マイクはそうなった原因も話すつもりだとし、
規則を破ることの危うさを教えないといけないという。しかし
ダニーはそんな事をすれば部下の信頼を失うとして、止めよう
とするが・・ならば行動から勝ち取れと言われる。

通信室。
色々と無線を傍受するアリーシャやメイソン。
するとマリリンの曲が流れているのを知りメイソンはパームビ
ーチだという。60年マイアミプレイボーイクラブのバニーガール
だという。今日は当たりの日だとする中、ベアトリスという
ジャマイカ人女性からの救難の無線が入る。実は前にも何度も
助けを求める無線が入っていて、記録によると2週間以上前から
定期的に助けを求めるものが入っていた。メイソンはトムに
報告する。
ジャマイカ出身の18歳の女性が漁船に乗って救難無線が入って
いること。st.ジョン岬沖に漁船で避難し、乗員50人だったが
2週間前15人になり今では彼女1人になっているという。
それを聞いたレイチェルは彼女は自己免疫を持っているのだと
し、レイチェルは見つけるべきだという。しかしマイクはなんだか
都合が良すぎないかという。メイソンは耳には自信があるとして
確かにベアトリスからずっと救難無線が入って来たものだと
いう。ゲーターに対して漁船の場所は何処かと問うと半径10マ
イル内だという。水もなく孤独に耐えている状態だとすると、
無線封止を破って呼びかけてみるのはどうかとマイクは提案する。
ベアトリスに話しかけると応答があった。近くにGPSが無いか
と尋ねその数値を読んで欲しいと語る。
ゲーターはそれを聞いて北緯18度36分4秒だという。北に280マイル
だという。ベアトリスは船名はオクトパスだというと、必ず
見つけると語る。

提督に対してディミトリたちは怪しい無線を傍受したと報告する。
救難要請に応じたこと。アメリカの漁船だという。ディミトリは
すぐに追いかけようというが、まだは確認が必要だという提督。
レーダー探知圏外に留まり様子を見ると語る。
——————————————————–

■今回のネタ

・レイチェルのワクチン開発に於いて、ワクチンの開発に対す
る進展はなかなか無かったが、ウィルスに特別な遺伝子が
埋め込まれていてそれが人間の遺伝子だったこと。

・グアンタナモ湾でネイサンジェームズ号から受けた攻撃をの
ダメージを回復している中、ラスコフ提督らが抱えている研究者
のニルスの事情が6ヶ月前のノルウェー・オスロの回想シーンを
通して描かれたこと。

・通信室で観測していたものたちは、ベアトリスというジャマ
イカ人の救難無線が届く。彼女の乗った漁船は2週間以上前に
50人の乗員を乗せて大陸から離れて過ごしていたが、その中で
も現在生きて居る唯一の人物だということで、彼女にはこの
ウィルスに対する免疫が備わっているものとして、救出して
ワクチン開発に繋げようとする。

・船内では、ウィルス騒動が有ったことで、下船しようとして
扇動していたコセッティが仲間の船員からの信頼を失う。
更にグリーンも公にはされていないものの、愛していたカーラ
との関係を優先したが為に上司の命令以上にカーラの命を優先
した行動を取っていた為に、上司からの信頼を失い懲罰を受ける
ことになる。

■ベアトリス救出作戦

もしもの為にネイサン・ジェームズ号とは距離を置いて
ボート二艘でベアトリスの救出・探索に向かう。
マークは都合が良すぎるとしてこの作戦には気乗りしない様子
だったが、メイソンは耳には自信があるとして2週間前に聞いた
ベアトリスで間違いないことを語る。ゲーターが場所を特定し
ようとするが、どうしても無線信号だけでは追跡出来ず、
無線封止を一時解除して、相手に向けて応答し、GPSの座標から
漁船の場所を特定していく。大体280マイル(450km)先だという
ことが判明。ベアトリスによるとオクトパス号という船名。

キューバグアンタナモ湾沖では、ロシアの戦艦が待ち受けていて
完全にズラだろうみたいな髪の毛をしているロシアのディミトリ
が、ネイサン・ジェームズ号が無線封止を解除したことによる
漁船との無線交信を傍受したことをラスコフに報告。

果たしてトム艦長らが先にベアトリスの漁船を見つけるのか。
それともロシア側が先に見つけるのか。

■コブラ作戦来たーー

最近このフレーズ使うことが個人的に多いな(笑)
「Once Upon a Time」でヘンリーという少年が救出作戦で
使った時の作戦名。今回のボートに於ける呼び名はコブラONE
コブラTWOだった。コブラONEは精鋭部隊とも言えるトム艦長
らが乗る部隊。コセッティは先日の件で何とか仲間達の信頼
を取り戻す為にも活躍する必要が有った。

「お前はフランキーの穴埋め。期待はしていないが近づくため
にガンバレ」とグリーンに送り出される。

ボートを先に発見したのはネイサン・ジェームズのボートだ
った。マスクを装着して乗船してベアトリスを探す。
しかしまたなかなか見つからない。漁船がこんなに広いものな
のかというくらいに見つからなかったね。

■ロシアのボートも接近し目視される

ベアトリスを発見したのと同時にロシアUボートが2槽近づいて
来た。
トムとテックスが乗るコブラONEが敵を引きつける間に他の部下
たちをベアトリスを連れて本艦に戻る様指示。
トムとテックスたちがボートでの銃撃戦をする中で、上手いこと
コブラTWOを逃がすことは出来た。

タナーに急いでヘリコプター(セイバーフォークONE)を飛ぶ
用意をさせるマイク。

またマイクはロシア軍の無線を傍受する為に、クインシーを
通信室に連れてきて通訳させることに。

■無事帰還したコブラTWO

搭乗していたのは、バーク、クルーズ、コセッティ、ジーター
デニソン、ローラー、ウォーカーの7名だった。

トムとテックスが乗ったコブラONEは2槽のボートを撃墜したもの
の、自分たちのボートも浸水することになり、飛び込むことに
なる。

ビーコンは敵に見つかるので外してあるというトム。
テックスは無線を使って早く助けを求めろとしていたけれど、
トムは・・・

「捜索・救援活動を中止せよ。」「荷と共に夕日の中を馬で去れ」
「諸君と共にこれまでの任務に付けて光栄だった」
「これが最後の通信だ」

Ride off into the sunset(夕日の中を馬で去れ)って表現は
色んな映画の台詞で使われて居そうだ。西部劇なんかでは
よく見られる光景なんだろうね。

■ロシアはドローンで再度偵察

海の中で熱探知で捜索されたらすぐに見つかってしまいそう
だけど、熱帯の海なので少なくとも凍えて死ぬことはなさそう
だ。テックスが途中で眠りそうになるけどね。

マークたちはミサイルを発射して、一発で無事ドローンを消滅
させた。

しかしロシア側のラスコフは優秀な頭脳を持っていて、
「奴らの弱点は、艦長を救うためなせば何でもすることだ」と
語っていた。

■テックスとトムの会話が面白い

なんで救助を拒否したのかと問われて死ぬのは平気なのかと
聞かれたトムは

「あの時は考えもいなかった。今は考えても手遅れだ」
と語る。

トムたちは岩礁に向かって泳ごうとしていたけど、海の潮流
を考えると無駄に泳いでも目的地には着かないんだよね。

テックスが作戦に参加したのはレイチェルの気を引き為だと
して、横からちょっかいを出すなよとトムに語っていた。

トムが海軍に入った理由を聞かれて、
「父のせいだ。父は陸軍。反発した」

テックスは体力の限界が来る中で、
「ネコは9つの命を持つがオレは12・13の命は使っている」
と語る。

そんな中助けに来たヘリは給油を追えてリレーしてやってきた
セイバーフォークONEかと思えばロシア軍のヘリだった。

■ベアトリス救出

ウィルスに対して、免疫抗体があることが判明。

レイチェルはベアトリスにこれまでのことを聞くと、父が
ホテルをしていて病気は北のリゾート地で発生し、2週間で街を
襲ったこと。ホテルは病院に早変わりして、母が亡くなり、
父はドミニクと逃げたこと。ジャマイカで船に乗り込んだ時
には51人がいたが2週間後には15人になり、最後は私だけになった
という。

■クインシーの妻、ニルスの妻

クインシーの妻のケリーは美人だから助かったところも大きい
のね。完全に提督の人形のような扱いをされているけど。
ちょっと狂信的な研究員のニルスの妻・マヤ??も綺麗な人だった
ね。ただ風邪を引いているとしていたけれど、彼は自分自身で
研究したのではなく妻を使って人体実験したということは
ないのかな。

■グリーンとコセッティ

「何千時間もの訓練も5分の実践のため。結果は何千時間もの
後悔を生み出す。」
無力で落ち込むコセッティにそんな言葉をかけていた。

■使用された曲

■出演者

合衆国海軍駆逐艦ネイサン・ジェームズ・艦籍番号151

トム・チャンドラー (Eric Dane) 中佐(艦長) (CO CDR)
レイチェル・スコット (Rhona Mitra) 博士、CDC/鳥類ウイルス学者
マイク・スラッタリー (Adam Baldwin) 中佐(副長)
ジーター (Charles Parnell) 先任曹長 (CMC)
クインシー・トフェット (Sam Spruell) 博士
テックス・ノーラン (John Pyper-Ferguson) グアンタナモ・刑務官
ダニー・グリーン (Travis Van Winkle) 大尉、海軍山岳戦闘ユニット
カーラ・フォスター (Marissa Neitling) 大尉、戦闘指揮所(CIC)
アリーシャ・グランダーソン (Christina Elmore) 大尉、通信士官
Lt.カールトン・バーク (Jocko Sims) 黒人
Lt.アンディ・チャン (Andy T. Tran) エンジニア、エンジンを直す
メヒア (Michael Curran-Dorsano) Gator
ウィル・メイソン (Chris Sheffield) Comms Officer

クルーズ (Ness Bautista) 機関士
ベアトリス (Hope Olaide Wilson) ジャマイカ人
— (Eugene Alper) Russian Officer
ディミトリ (Ilia Volok) ロシア軍
ケリー・トフェット (Alice Coulthard) ロシア軍に捕まるが・・
エバ・トフェット (Jade Pettyjohn) 娘
ニルズ (Ebon Moss-Bachrach) ロシア軍の研究者
コンスタンチン・ニコラジェウィッチ・ラスコフ (Ravil Isyanov) 提督
ミラー (Kevin Michael Martin) 兵士、気弱
コセッティ (Tommy Savas) 兵士、不信感
ベイカー (Jamison Haase) TAO
リン (Chris Marrs) 機関士
マヤ (Jessica Martin) ロシア人
リンドブロム (Nick Jameson) 教授
— (Anton Narinskiy) Russian Sailor
— (Charles Carpenter) CS3 Sampson

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