ワンス・アポン・ア・タイム Once Upon A Time シーズン3 第16話 エメラルドの悲しみ It’s Not Easy Being Green

リンク広告 テスト




第16話 エメラルドの悲しみ It’s Not Easy Being Green

監督/Mario Van Peebles 脚本/Andrew Chambliss

【ストーリー】

一組の夫婦はエメラルドの都へと向かう途中嵐に遭遇する。
竜巻が発生して木々が倒れる中、妻は赤ちゃんの泣き声が聞こえる。
この子は一体何処から来たのか。夫は竜巻で飛ばされたのだろうと
するが妻は置いていくわけには行かないとし狼に食べられてしまう
という。とても可愛い子だという。しかし夫は赤ちゃんが手で
木々を飛ばすのを目にすると不気味な子だと語る。妻は風で飛んだ
だけだとし、ウチで育てようというが、夫は冗談じゃないし普通
じゃないという。私たちで面倒を見ないと・・名前は?ゼリーナ。
オズで一番幸せな赤ん坊になると語る。

— 現在 —
みんなニールの葬式の為に墓地に集まる。
一人ずつ棺に土をかけてニールの遺体を地中に埋める。
エマはニールから受け取ったネックレスを手にして土をかける。

その頃ゴールドはゼリーナの檻の中に入れられていた。
これまであなたに長い時間をかけてこの国へ来る方法を考えレジーナ
な訓練して呪いをかけさせ、28年間それが解けるのを待っていた。
そうまでして見つけた息子はもういないとし、どういう気持ちなのか
とゴールドに問うゼリーナ。息子にそれだけの価値は有ったのかと
問うと当たり前だという。お前に家族のことは分からないと語る。

— 昔 —
ゼリーナは父親のヒゲを剃る。
父は常々ゼリーナに対して「腹の中でどんなに思っていても顔に
出してはいかん」と語っていた。ゼリーナはついやってしまうの
だとし、自分で止めろと言われるが、練習すればなんとかなるかも
知れないと口にする。しかしそんな事をしたら魔女だとバレると
いう。妻が死んだので本当のことを言うが、お前は実の娘じゃない
事を語る。お前の顔は邪悪だとすると、ゼリーナは惨めな飲んだくれ
より邪悪がマシだという。オレが酒浸りに何故なったのか分かる
のかと問うと、ゼリーナは迷惑をかけたのならばここには居られない
とし、本当の家族を捜すために私を助けてくれる人に会いに行くという。
オズの魔法使いのところだと。

— 現在 —
エマはグラニーの店でダーツをするとフックが声を掛ける。
魔女の背中にオレが的を書いてやろうかというフックに対して見つけ
たらダーツどころじゃ済まさないという。怒りをぶつけるよりも
もっと良い方法があるというフック。それはラム酒を飲むことかと
問うと、ゼリーナを片付けないと気が済まないという。フックは
オレも覚えがあるが復讐を果たしても気持ちは晴れないという。
街の安全を守る為にもヘンリーにも誓ったとしてパパを殺したヤツを
捕まえるのだという。それより父がどんなヤツなのか話してやれば
良いという。しかしエマはあの子にとってニールは私を刑務所に
入れて逃げたヤツと思っており、いきなりヒーローだったと言っても
ウソにしか聞こえないという。フックはオレから話すと語ると、
一体何を話すのかとして、レザーコンディショナー?アイライナーの
ことか?と問う。アイツがどんな子だったのか、自分と同じくらいの
頃の父親の話を聞きたいだろうという。あいつの死を静かに受け止め
られるだろうとすると、フックにゼリーナには気をつけてと語る。

ティンクとレジーナはグラニーの店で酒を飲んでいるロビンを目に
して、「獅子の刺青」だと語る。ティンクはあなたの相手で運命の人
だと語ると、レジーナは昨日気がついて分かっているという。しかし
今恋の話をしている暇じゃないという。するとロビンの方からレジーナ
たちの元にやってくる。ロビンは昨日オレが何か気に触ることを
したかと尋ねる。レジーナはティンクとロビンを互いに紹介する。
レジーナは気に触ることなど何もしていないと告げると、魔法の
痕跡を見つけたので追いかけてみただけだという。
ティンクはレジーナに耳打ちするようにして、昔の失敗から学ばなか
ったのかと問うと初めて彼に会った時に幸せを掴んでいれば、
あなたの人生は・・”これ程”と語る。これ程何か?私の人生が何だと
いうのかとレジーナは語ると、ティンクは言うまでもないと語る。

デビッドとメアリーはエマの元にやってくると大丈夫かと問う。
そんな中突然ゼリーナが店にやってくる。
お悔やみを言わせてくれというとお葬式には間に合わなかったが告別式
には出たいという。弔辞は終わったのかと。
彼の死は私の責任だとすると、私の計画を邪魔する者には闇の王が
黙って居ないというゼリーナ。子供を奪いに来たのではないとし、今日
の所は・・と語る。正体がバレたことだし、ようやく妹に挨拶出来る
と思ってきたという。レジーナは誰の事なのかとすると、あなたに
決まっていると語る。私は一人っ子だというレジーナに対して、コーラ
はあなたに嘘をついていたのよと語る。私はあなたの姉で父親は違う
けど・・というゼリーナ。そんな話を信じると思うのかというレジーナ
に贈り物を持って来たという。この悲しい今日という日を。時間を
あげるので私たちの過去を調べると良いとし、事実を知れば信じざるを
得ないはずだという。そうしたら今夜日没後に大通りに来てくれと
いうゼリーナはあなたを倒してやるという。これは西部劇ではないと
いうレジーナに私は西の魔女だという。悪い女王が負けるのをみんな
見に来ると良いという。歴史に名を残すのはどっちかしらと。

■今回のシナリオの構成

・ルンペルの命の代償として亡くなったニールの葬式
・ゼリーナが腹違いであるレジーナと運命を分けたきっかけ
・ゼリーナとルンペルの出会い
・レジーナとロビンの関係
・レジーナとゼリーナの決闘
・ゼリーナの計画

■感想

良くも悪くも母親からの教えというのが運命を分けたという感じの
エピソード。
何と言っても今回は西の魔女と悪い女王の対決というだけで、
和風でいう所の佐々木小次郎と宮本武蔵の対決、現代で言うところの
アントニオ猪木とマサ斎藤の巌流島での対決の如く、ワクワクさせら
れるものがあったね。

男性同士が殴り合ってもそんなにインパクトは無いのに、女性同士の
戦いは何処か生々しい。
今回先制パンチとばかりレジーナがゼリーナを平手打ちするだけで
もの凄いインパクトが生まれ、今後の戦いが壮絶さを帯びることも
感じさせた。

またあのミドリ色の肌に関する事情の中に、心を写す鏡のようにして、
嫉妬心で埋め尽くされる程に全身に広がっていくという設定が面白く
出来たところだった。
養父からの教えとして、「腹の中でどんなに思っても顔に出しては
ダメだ」とされていたけれど、顔どころでなく肌の色として現れては
魔女狩り処の話ではない(笑)
出来ればミドリ色になった時の弊害なんかも提示されれば良かった
のに、単なる見た目気持ちが悪い人ってだけなのかな。

そんな彼女の事情を知ってか知らずか、母親を独占してきたことを
匂わす、”母親からの教え”をレジーナがゼリーナに向けて発したところ
は彼女の嫉妬心を引き出すには十分だったけど、その辺の意地が悪さ
がレジーナさんって感じなんだけどね。

ミドリ色になった時にこそ魔女の弱点が生まれるという設定を
なんとか身につけると面白いのに・・。

戦いに挑むゼリーナは装飾品などを身につけ今に至る過程が描かれた。
レジーナが登場した際に黒のコーデは私の色だとして主張するところ
もまた面白かったけど、ゼリーナの魔女姿も結構好き(笑)
あのデカイネックレスにどんな魔法が込められているのか気になる
感じで、結構頻繁にクローズアップされているのでその内争奪戦が
有ったりするのかな。

ドラマ視聴者としては、強大な力を持つ敵を目の前にして、これまで
散々嫌なことをさせられてきた悪い魔女の存在が頼もしく写り、
仲間でいることへの安堵感に繋がるところがまた不思議な感じで、
気がつくとレジーナに肩入れしている。
「ドラゴンボール」でピッコロとか悟空の兄弟?が仲間になった時みたい
だね。
ただその分だけ魔法を使えないものたちが脇役に回るばかりか、
何も出来ずにただ黙って見守るほか無いというところは少々残念な
ところ。時に「救世主」だと名乗るエマさんが全くお話にならずに
吹き飛ばされるという辺りが切ない。

■過去の世界・オズ

ゼリーナもまたエマさん同様に捨てられた赤ちゃんとしての側面を
持っていた。そこには当然母親のエゴが存在するか否かの違いは
有るけれど、やはりどの人物も親子関係は重要な要素としてこの
ドラマでは存在している。

本来「オズの魔法使い」では、竜巻で見知らぬ土地に飛ばされるのは
ドロシーであり、オズではドロシーが生まれ育ったカンザス州に戻る
までに東西南北の魔女と対峙するなり取引するなりして、最終的には
オズの魔法使いが詐欺師だということを暴く流れが有ったり、良い
魔女との出会いが有ったりして、銀のクツを手に入れる訳だけど、
その辺の物語を上手いことアレンジする格好で、物語を構成していた。

またしてもオーギーもといウォルシュ役のChristopher Gorham登場。
猿に化かされる経緯まで描かれた。
彼が沢山の魔法のグッズを集めているとのことだけど、この辺は
ある意味ルンペルもレジーナも同様のことを行っているよね。

■レジーナとしては良い迷惑?

自分の知らないところでゼリーナからは嫉妬の対象となっていたレジ
ーナ。全ては母親のコーラがしたこと。

ティンクがなにげにレジーナに失礼なことを言うところが笑える。
レジーナは私が何故彼女を怒らせたのかも分からないとした際に、
ティンクが

「あなた色んな人から恨まれているから・・」

と語ってみたり、ロビンとの出会いの時にも

「初めて逢った時に幸せを掴んでいればあなたの人生は”これ程・・”」

と何気に失礼なことを言って居る。

レジーナはコーラがゼリーナと姉妹である証拠を残しているハズだ
として手紙を見つけていたけれど、その手紙を読んでいた際には、
ロビンがその手紙をレジーナから取り上げていた。
そんなロビンが手品師からスリ師としてのスキルを何年にも渡って
習ったというセリフも気になるけれど、レジーナの気持ちが分かるとし
分かっていなければ今頃黒こげになっていただろうと発言する辺り、
今のレジーナは愛されキャラになりつつあるんだよね。

■コーラへの手紙

「コーラへ、ついに君の最初の子を手に入れた。見つけると思わなか
ったろ?君が隠したのも当然だ。これ程強力な魔女は見た事がない。
君よりも力を持っている。実に素晴らしい。」

これってルンペルがコーラに宛てた手紙だったのかな。
ドラマの途中でそれを書いたというシーンは描かれていなかった
けどね。
レジーナは自分のことが書かれているものとして励みにしていた
みたいだけど、違うと分かってショックを受けた様だった。

■ルンペルの試験

ゼリーナが一番の良い思い出としてルンペルと出会った今日のこの日の
ことを引き合いに出していた。大抵は過去に於いて一つは良い思い出
が有るはず。あのルンペルでさえも糸紡ぎのおばたちが焼いてくれた
パイの匂いと最初の一口を食べさせてくれた時の思いというのが
有る。

ゼリーナはルンペルに依存するあまり、レジーナの立場を奪おうと
して殺そうとするところにまで至る。人は妬みに駆られるととんでもない
ことをするとして、不合格の烙印を押した。
「呪いには大きな代償が伴うんだ。一番愛しているものを捨てること」

しかしルンペルも不合格だというのであれば、何で魔法を教える前に
そんな事を見極めなかったんだろうか。

■ルンペルの計画・ゼリーナの計画

今までレジーナに魔法を教えて呪いをかけさせたとする意味がようやく
語られた。魔法のない世界に行く事。そこで息子と過ごすということ。

ゼリーナの計画は、また人生をやり直すこと。
家族をもって幸せに暮らすということなのかな。
この辺はレジーナ・ゼリーナだけでなくみんなが持っている幸せ計画
って感じがするね。

しかしゼリーナはレジーナを殺すとは言っていないとしたたきのめす
と言ったとし、心臓を求めていたけれど、あの心臓を使って何を
するのだろうか。昔そんな心臓を使った「フランケンシュタイン」
の実験的エピソードみたいなのが有った気がするけど、強い心臓が
必要だったので誰かを生まれ返したいみたいなところが有るのか?

■出演者

メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ヘンリー母、メアリーの娘
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、コーラの娘
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、質屋
キリアン・ジョーンズ (Colin O’Donoghue) フック船長

ベル・フレンチ (Emilie de Ravin) レイシー
ニール・キャシディ (Michael Raymond-James) ベルファイア
ゼリーナ (Rebecca Mader) オズの世界の悪い魔女、レジーナの義姉
グラニー (Beverley Elliott) 狼族、ルビーの祖母、店、宿屋

ウォルシュ (Christopher Gorham) オズの魔法使い
— (Sean Maguire) ロビンフッド
— (Rose McIver) ティンカーベル
修道院長 (Keegan Connor Tracy) ブルーフェアリー
— (Adrian Hough) Woodcutter
— (Maria Marlow) Woodcutter’s wife
— (Jack di Blasio) ロストボーイ
— (David-Paul Grove) ドク /ドワーフ
トム・クラーク (Gabe Khouth) スニージー 、雑貨店/ドワーフ
— (Christoph Kositza) Background
— (Rose McGowan) 若い頃のコーラ

スポンサーリンク
レンタグル大336

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336