April 21, 2011
第20話 プランターの骸骨 The Pinnochio in the Planter
脚本/Keith Foglesong
監督/Francois Velle
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コミュニティセンターに子供の遊び場が出来る。
プール以外に遊具なども置いて有った。一人の少年はそんなの
関心がないとばかりにコミュニティセンター内の女性のシャワー
室を覗く。女性が気が付いて悲鳴を挙げると、少年は驚いて
プランターに倒れる。するとプランター内から白骨遺体が見つ
かる。
アンジェラはこの日の朝スイーツを喫茶店に誘う。
目覚めはデカフェに限るという彼女に対して妊娠なのでカフェ
インを禁止しているのかと問う。すると飲むと赤ちゃんがお腹
の中でブレイクダンスを始めるのだという。しかしスイーツは
例え制約が有っても達成感が有って良いでしょと告げ、ボクが
マフィンを食べる間に貴方の体の中では胎児が膵臓を作っている
のだと語る。スイーツは朝食に誘った理由を尋ねる。単純に
理由もなく誘っては駄目なのかというアンジェラ。ホッジンズ
は何をしているのかと問うと、アンジェラは仕方なくスイーツ
に悩みを語り始める。ホッジンズは毎朝私の為に靴紐を結んだ
り、買い物の際にはサイフ一つ持たせてくれないのだとし、
少しやり過ぎなのだと語る。何か気持ちを感じ取っているの
ではないかとしてアンジェラが何かを隠していないかと問う。
アンジェラはホッジンズから電話が鳴るがその場で留守電に
切り替えてしまう。スイーツは子供のリスクが有って大変
でしょうと問うとアンジェラは話を切り上げ、その話題から
避けようとする。
ブースとブレナン、そしてホッジンズが現場にやってくる。
ブースはホッジンズのことをピグペンと呼び、なんで彼が
現場に居るのかとブレナンに尋ねる。すると私が遺体を調べて
いる間に死亡時期を特定してもらう為に土のサンプルを採るため
来てもらったのだという。死後3日から3年だとざっくり語る
ホッジンズ。しかしプランターは新しく設置されたもので、遊び場が
出来たのも一週間だという。ブレナンは突出した大きな乳様突起
と頑丈な体格から見て男性の遺体で、上腕骨頭に軽い変形性
関節症が見られるという。年齢は40歳代半ばから後半だと。
ホッジンズはそこに高級車の鍵が落ちている事を告げると、
アンジェラに言って車種・車型を調べてもらおうという。
ホッジンズはプランタンの中にネカトールアメリカヌス(鉤虫)が
いることを指摘すると遺体から出てきたのだという。ブレナン
は死後に肛門括約筋が緩んで排便したのだという。被害者は
寄生虫に感染していたのだという。鉤虫は一日に30.48cm移動する
ので101.76cm移動していたとなると、遺体は3日と8時間45分前
に死亡したのだという。ブースはホッジンズに対してウンチの天才
だなとすると、土は何でも知っているのだという。それならば
犯人が誰か聞きだしてくれよとブースは皮肉る。
この日のインターンはウェンデル・ブレイだった。
ブレナンと共に骨を見ると、鈍器による重度の損傷が見られる
という。損傷は冠状縫合と矢状隆起の広範囲に渡っていること。
これが死因だろうという。
そんなウェンデルの元に電話が鳴る。ブレナンは電話のことを
尋ねるとバーのオーナーからの電話で月曜のバーテンダーのバイト
わ申し込んだのだという。低所得者層に属するから申し込んだ
のかと問うとウェンデルは金欠である事を語る。カミールが
もっと勤務出来る人を捜していたので話せば仕事を回してくれる
かも知れないと語る。
ブレナンは開放骨折しているところがある事を告げると、何か
違和感がある事を語る。もしかするとその傷跡から凶器の微粒子が
見つかるかも知れない事を告げホッジンズに調べさせるよう
告げるブレナン。
そんな中アンジェラがやってくると、現在ホッジンズは機嫌が悪い
ので気をつけた方が良いという。アンジェラからの電話に出ない
からだった。しかもウェンデルは手動でアンジェラが電話を
留守電にしていることに対してそれは大問題だと語る。
アンジェラは鍵を調べたが、これはスマートキーと呼ばれる小さな
マイクロチップ入りのもので、所有者が分かるのだという。
ブースとスイーツは車の持ち主のロス・ディクソン邸を尋ねる。
失踪した4日が経つ人物だった。ロスは離婚して元妻は去年に
マドリードに帰国しているとのこと。子供は独立して友達も
いないようだと語る。彼は広告マンであり凄い豪邸に住んでいる
事が分かる。スイーツは選ぶ仕事を間違えたかと呟く。
ブースは室内に入るとスイーツに何か怪しいものを探せと語る。
場違いなモノはないというスイーツにビビッとくるものがあるだろ
うとして、テーブルの上の箱に目を付ける。
その箱の中には彼が広告マンとして手がけた広告のポスターが
入って居た。スラムボルトドリンクのあくびにパンチ一発。
ロードセーフ保険、ロシアンムースウォッカ。
そしてハンクファーターズは最近騒がれた企業で本物の肉を
使っていないのにビーフ100%をうたって販売した為に商品が回収
された企業だった。
部屋にはトロフィーが多数飾られていた。
フランクージ&シェスは大手広告会社で、半年前までロスが働いて
いた会社だという。独立したとのことだが、首になった可能性も
あるとして会社を調べようと語る。
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大手広告会社の優秀な社員の一人ロス・ディクソンがコミュニティ
センターのプランターの中から遺体として発見される。
遺体の骨の微細物からはチタンが出てきたことから、凶器はチタン
かに思われたが、チタンは軽く凶器になり得るものなのかとして
疑問に感じていく。実習生のウェンデルは4度も骨折の跡が有り
骨修復した形跡があることから、外科的治療に使われるチタンの
インプラントではないかと推察していく。
生前の被害者について調べていくと、一年前から彼の様子が変に
なり始めた事が分かる。一年前にビーニー帽のロボット
のプロペラを飲み込んだ子供がいて、ロスはそのことに責任を
感じて、「正直になれ」という会に入って居た。
スイーツは最近話題の度を超した正直さを推奨する”オネスティー・
ポリシー”と呼ばれる思想の一つで、真実を語る事で人によく見られ
ようというプレッシャーから解放し自由になれるものだいうことで
人気が有るものだとされるが・・・
人生の全てのことに正直になるというのは難しいだろうなと思って
見ていたドラマ。断酒会とか色んな自助会に於いても集団的な
カウンセリングセラピーでは、参加者はみんなが正直に告白すると
いうシーンがあるけど、ここまで極端に正直になるということはない
よね。
ブレナンは冒頭から、「真実を語るのが何故攻撃的だと見なされる
のか分からない」と語っていたけど、ブースにしてもスイーツに
しても罪のないウソが人間関係に重要な役割を果たしているとし、
人間関係の要であることを指摘している。「ウソがない方が遥かに
効率的だ」とするブレナンだが、人には感情があるものだとして、
ブースはブレナンを説得する辺り、オーソドックスなBONESのブース
&ブレナンの葛藤部分だった気がする。
人間が何かをきっかけとして人生観が変わるというのは分かるけど、
自分の人生を壊してまで正直さを貫くというのは、相当無理が
有り、ここまで滅茶苦茶にしてまで寧ろ自由や開放感を得られることが
出来るのだろうか?
弁護士が嘘付きだというのは分かるし、「MAD MEN」などに見る
広告マンの物語を見ると、広告業者のウソというのが取りざた
されることも有る。
それぞれに抱えている他人に対するウソに対して告白することで
本当に人間関係はうまくいくのかどうか興味深い流れとして描かれ、
ウェンデルはカミールとの絡みの中で仕事が欲しいことを要求。
カミールの香水(ローション)の臭いが強いとして指摘することで
カミールを怒らせてしまったウェンデルだけど、均等に振り分ける
としていた流れを強引にウェンデルに引き寄せたということは、
今後のインターンとして登場するのはウェンデルがメインとなって
いくのかな。正直ウェンデル以外の実習生は癖がありすぎて
マンネリ化を防ぐ為に色々と変えて居るのかも知れないけど、
そろそろキャラクターとして無理のある人も多くなってきたからなぁ。
そしていつまでも実習生という形で止めておけるものなのか(笑)
アンジェラとホッジンズは赤ちゃんの遺伝・障害に関する流れ
だった。アンジェラとホッジンズともに遺伝的側面から見て
生まれてくる子がレーバー先天症黒内障害である可能性がある。
目が見えない障害でホッジンズが無理に明るく振る舞っているとか
妊娠に対して気を使いすぎているとしてアンジェラは不満そうだ
ったけど、良い父親になりそうだけどね。
ソックスのままセックスするのは辞めてとも語っていたがその
辺はどうでもいいか。
ブースとブレナンの間では、ブースがブレナンに対してウソをついて
いたことが有るのかとしてその事を何度も問い詰める姿が有った。
恋心に対してもう少し言及していくのかなと思ったけど、ブースは
ハンナと別れた時に傍にいてくれたことで救われたことを語っていた。
「グッドワイフ」のウィルの主張じゃないけど、分からないこととか
話さないことが偽証ではないということは有ると思うし、ハンナの件
でブースがウソをついていたというのは、そういうところではない
と思うのは気のせいか(笑)
ネタとしてはウェンデルが今回インターンだったので、アンジェラ
を巡り、元彼と今彼の対決って感じでバチバチしていた。
ホッジンズはウェンデルに対して正直にお前がアンジェラと付き合って
いる時には詳細な殺害プランを練っていたと語っていた。
また証拠での見立てを巡り、チタンがどういう役割りをしていたのか
を二人で言い争い、「ラボのキング」争いをする姿。
またブースの前にはピエロの登場。
「正直になれ」という会でピエロ恐怖症の起源について正直に
言及するのかなと思っていたのに、パンツがどうとか関係ない
話にスライドしていった。
事件はレントゲンの写真が偽造されたもの(オトガイ隆起で見抜いた)
だと分かり、弁護士が犯人だと判明していく。ジャングルジムの
チタンが結果として犯行に利用されたようで指紋が検出されていた。
テンペランス・ブレナン (Emily Deschanel) 骨
シーリー・ブース (David Boreanaz) FBI捜査官
アンジェラ・モンテネグロ (Michaela Conlin) 骨格から似顔絵
ジャック・ホッジンズ (T.J. Thyne) 知識が豊富、実家が金持ち
カミール・サローヤン (Tamara Taylor) 博士、”カム”
キャロリン・ジュリアン (Patricia Belcher) 検事
ランス・スイーツ (John Francis Daley) 心理学博士
ウェンデル・ブレイ (Michael Grant Terry) 実習生
バート・アイバーソン (Eyal Podell) 弁護士
トビー・ホルコム (Andy Milder) ピエロ、暴行傷害
ニコール・フランクージ (Terri Hoyos) 大手広告会社”フランクージ&シェス”CEO
ジョナ・ヒンクル (Steven Crowley) ロスの息子、ピザ”ファリーニ”店員
ドロシー・エムリッジ (Sharon Brathwaite-Sanders) ディクソンと事故?
— (Carole Gutierrez) Honest Woman
— (Matthew Haddad) Tweenage Kid
— (Caroline Pho) Woman in Towel
ロス・ディクソン (Con Schell) 被害者
— (Kaylyn Slevin) Community Center Girl