March 18, 2014
第2話 再挑戦に向けて Second Time Around
監督/Bethany Rooney 脚本/Greg Berlanti、Molly Newman
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スーザンがエレインの息子・TJが自殺未遂した時のことを
嗅ぎつけそれがマスコミへと流出することになる。
エレインはスーザンに対して、新聞や本では夫婦の複雑な
事情は伝えられないとして黙秘していた。
そんな中、イランではアメリカのジャーナリスト3名が不当に
拘束されイランの裁判所では有罪判決を出す。24時間以内に
刑を執行するとし、それを止めたくばアメリカ大統領と直談判
の必要が有るとハカム大統領は求めていた。
元大統領のバドは元妻で国務長官をしているスーザンを利用し
て、現大統領のガルセッティに自分を中東のハカム大統領の元
に交渉のため派遣するよう誘惑する。見事に引っかかった
スーザンは護衛官のクラークに大統領選に出馬することを
こっそり語る。
— 過去 —
バドが大統領時代、サラ・レーサムとの浮気疑惑が浮上
する。エレインの元部下で彼女が解雇した格好だったが、
サラはマスコミに対してバドと寝たことを公表したのである。
スーザンはバドに対して彼女と寝たのかと問うがそれを否定する
バド。彼女は日付なども記録しているのだとするが、首による
腹いせだろうと語る。ホワイトハウスでは大人しくしていると
約束したのにと告げるスーザンは激高して、17世紀の清王朝の
ツボを投げつけて壊す。バドは名残惜しそうに毛沢東がニクソン
にプレゼントしたものなのに・・・と呟く。
— 現在 —
イラン大統領のハカムとオマーンで話合うと説得したという
ハリス。エレインはガルセッティに対してバドを中東に派遣
すべきことを説得するが、バドは世間の笑いものだとして
ハリスは否定する。ハカムは超保守派を説得するのに元大統領
との席巻には十分にインパクトがあるのだとして、イランに
核開発を辞める様にも説得出来るし、テロリストの言いなりに
なったとは思われないと語る。コリアー副大統領は現職の議員
を送った方がインパクトがあるとし、君の元夫はかつて私の
ことをメキシコに送ったことがあるという。しかしエレインは
当時のマリファナ少年の解放とはまるで意味が違うとして、
これはイランでスパイ容疑に掛けられているジャーナリストの
生命がかかっているのだという。彼ほど名の通った人でこの
レベルの交渉を行っただけの経験者はいないとし、このプランを
承認するよう求める。ガルセッティはバリーに対して副大統領
とドノバンで声明文を書くよう指示する。エレインに対して
これで失敗したら政治生命は終わりだとハリスは語る。
エレインの元に息子のダグラスがやってくると、まさか父の
ことを送るなんて・・・と告げる。アンとの婚約パーティーが
延期すること。またTJは依存症でありエレインは心配している事
を語りダグラスへ対応を求める。
TJはゲイのリーヴァイと関係を持つ中、レストラン兼ナイト
クラブの”ザ・ドーム”計画について話していた。少しくらい金
を出してくれても良いのにというTJ。そんな中、リーヴァイの
恋人がやってきたので窓から逃走する。
スーザンはバドと中東での交渉に同行する許可が出たので
行く準備をする。ラスに対して取材で出張するが何処へ行くかは
極秘である事を語る。アレックスに伝言を頼むと告げると、
荷物は運び出したので”クソッタレ”と言って置いてくれと頼む。
そんなの言える訳ないだろうとラス。
TJのことを迎えに行くダグラス。
母が死ぬほど君を心配しているんだという。ダグラスはくだらない
記事が掲載されて残念だとするが、TJはどうせいつかはバレる
ものだと語り気にしていないという。ダグラスは今週はボクに
とっては大事なことで忙しいのだとし、婚約パーティーに出席する
時にはシラフで来てくれとTJに約束させる。
バドとエレインは飛行機に搭乗する中、オマーンに到着したら
すぐにハカムと話合い、その後にアルジャジーラ向けに
笑って握手をして撮影するのだと語る。バドは来る途中にエヴァと
は別れてきた事を語ると、君とヨリを戻す為だという。しかし
エレインはそれを拒否するとあれは一回限りのものだと語る。
あの時の私は弱っていたのだと。
ガルセッティは自分の手を汚したくないのは明らかで、オレに
任せればハカムを国連に連れて行き核燃棒に小便をひっかけさせ
てやるという。するとエレインはバドがまた調子にのっている
ことを非難する。これは無実の人を助けてきてと頼んだもので、
あなたは自己陶酔しているという。オレは世界を救えるとでも
思っていること。そんな気持ちは捨てるよう語る。
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イランに拘束されているアメリカ人ジャーナリストを救う為に
国務長官のエレインは、元大統領であるバドを使って派遣・交渉
させるよう大統領のガルセッティに提言していく。
大統領の首席補佐官や副大統領はその決断にはエレインの政治生命
がかかっている事を告げるが、エレインはバドほど今回の派遣
に適任者は居ないとして推していく。そしてその交渉の現場には
エレインが何故度重なる夫の浮気にも耐え続けてきたのか理解
することの出来ないスーザンを同行させることになる。
なんだかんだ言ってもバドの交渉術が上手いということを示す
モノがあり、女性の扱いが上手いものは、外交交渉に於いても
機転が利いて円滑に物事を運んでしまうものがあるんだなと思うと
ちょっぴり皮肉な感じ。異性の心を掴むのが上手いということは
やはりそれなりにカリスマ性が有るのだろう。勿論元大統領という
肩書きはカリスマ性に於ける圧倒的なものの一つとなり得ている
ことは確かだろうけどね。
コロンビア大で調査した結果、歴代大統領としての思い出す
印象として、リンカーンは正直、ニクソンはウォーターゲート、
バドはセックス、ケネディは暗殺だと語っていた。ケネディ
だって本人はセックスと言って欲しかっただろうとするバドの姿。
過去にバドが浮気していた時の様子が映像としても挿入された。
バド自身の方から自分の浮気癖は治らないとして離婚の申し出を
していた事実が有り、それを拒否してまで隣に居座ったエレイン
の意図していることは一体何だったのか。
「貴方は最高裁判事の前で聖書の上に指輪の手を乗せて宣誓した。」
「そして私はファーストレディ、ファーストワイフ、アメリカ
と結婚した」という彼女。
バドは一期目の時に石油タンカーを乗っ取ったソマリアの
海賊退治の時のことを語り、その頃から浮気していたことを
語るが、ある意味そんな外交的緊張感がバドの中での性的興奮を引き
立たせていることは確かな様で、今回のミッションをクリアした
後に早速ロクサーヌというスタッフを物色していた。
スーザン自身を同行させたのも彼自身のそんな不思議な魅力を
味わせるものがあるのだろうし、権力を持つことの大変さと
その困難を解消した時の達成感が彼女の中でベータエンドルフィン
を発生させて、離れられない魅力へとつなげていったのかも
知れない。この流れの中で、彼女が彼から多くを学ぶことが
出来たというのであれば良いんだけどね。
ただこのドラマ、なかなかエレインの魅力自体を見出すことが
難しいところが有るな。
副大統領とのやりとりの中で「否定も肯定も出来ない」とする
やりとりくらいしかない。トルコ大使と面会する為に男性
サウナの中にズカズカっと入り込むくらいでは魅力とは言えない
気がする。
逆にバドはスーザンとのゲーム”Words with Friends”でも
勝利していたり、会談場所が変わったという際にもトルコだろう
とすぐに見抜く辺りのキレのよさは存在していた。イランの大統領
にも亡くなった後の葬式に参列することを約束していた。
警察官同様に議員・大統領の家庭も例外なく維持するのが難しい
ものがある。
TJは家族の中でも爆弾的存在感を放っているけど、祖母マーガレット
がTJを眺める視線の中には、自分が愛したミュージシャンの夫
の姿を重ねていたようだ。
マーガレットが婚約パーティーで披露するというTender Trap。
Second Time Aroundか、When I Fall in Loveにするかとして
いたけど、恋は二度目の方が良いという歌詞を巡り、それが
どの人物に向けて歌ったのかは興味深いものがある。
スーザンのエレインを見る視線が最後のコラムとして現れており
初めて「ありがとう」と書き綴る姿が有った。まるで無骨で愛想
のない夫が長年尽くしてくれた妻に語るというような言い回し方
だね。
・Do My Thing (feat. Janelle Monae) by Estelle
・The Second Time Around by Frank Sinatra
・Why Try to Change Me Now by Frank Sinatra
エレイン・バリッシュ (Sigourney Weaver) バドの元妻・国務長官
スーザン・バーグ (Carla Gugino) ジャーナリスト
ダグラス・ハモンド (James Wolk) エレインの補佐、息子・次男
T.J.ハモンド (Sebastian Stan) エレインとバドの息子、長男・ゲイ
アン・オガミ (Brittany Ishibashi) ダグラスの婚約者、摂食障害?
マーガレット・バリッシュ (Ellen Burstyn) エレインの母
バド・ハモンド (Ciaran Hinds) 元アメリカ大統領
フレッド・コリアー (Dylan Baker) 副大統領
アレックス・デービーズ (Dan Futterman) ワシントングローブ誌デスク
ポール・ガルセッティ (Adrian Pasdar) アメリカ大統領
バリー・ハリス (Roger Bart) 大統領の首席補佐官
クラーク (LaMonica Garrett) エレインのエージェント
ゲイリー (Eric Mabius) フリーランス記者、スーザンと・・
アリス (Kristine Nielsen) エレインの秘書
ポーリーン・サムソン (Linda Powell) 国家安全アドバイザー
サルカン (Waleed Zuaiter) ハマムにするトルコ大使
— (Ali Afshar) Translator
ジャマール・カバッチ (Dean Alai) テヘランのジャーナリスト
ハカム (Iraj Anvar) イラン大統領、末期がん
アサド・アバッシ (Neimah Djourabchi)
レビ・シムス (Nick Mathews)
ラス (Griffin Newman) ワシントン
ロクサーヌ・セラジ (Nazanin Nour) バドと関係を持つ?
ステワード (Nicolas Torrens)
— (Maureen Torsney-Weir) Housekeeper
— (Shawn Gonzalez) Washington Globe Employee
— (Alan Davis) Washington Globe Intern
— (Justin Fortmeier) Agent
— (Joseph Queroli) Nightclub Patron
— (Julisita Salcedo) Club Girl
— (William Waddell Jr.) Campaign Supporter
— (Paul Weaver) Party Attendee