第2話 消えた名画 Kanalua (Doubt)
脚本/Joe Halpin
監督/Fred Toye
【ストーリー】
マリアの遺骨の散骨をサーフィン仲間が集まり、遺灰をサーファー
たちが囲む海の上で蒔く。そして首から蒔いていた花飾りを海へ
と放つ。
その頃アロハタワーノーケットで武装強盗が発生していた。主犯の
カプレら犯人たちはグレーのタクシーに乗り込むと、パトカーと
カーチェイスになる。パトカーたちの追跡を見事なドライビングテク
で振り切ってしまう。
チンはマリアの死のショックが抜けきれなかった。そんな姿を見て
いたキャサリンはスティーブに対していつか乗り越えるかとすると
今は無理だろうというスティーブ。そんなキャサリンに対して頼み
たいことがあるとし、母親を見つけ出して欲しいという。
母はウォーと対面した時にわざと床に向けて銃を撃っていること。
ヤツを逃がしたのだという。それが何の意味があるのかを知りたい
という。
そんな中、武装した三人組が画廊を襲撃したいう通報が入ってくる。
逃げる時に一人は撃たれて傷つき、建物内に立てこもっているとの
ことだった。要求は救命士を寄越せば人質を一人解放するという。
犯人は重傷だと聞くと、それならば待機すれば人質も安全で、犯人が
自滅するのを待つだけだろうという。しかしスティーブは生きたまま
捕まえないと・・・と語ると、それを悟ったダニーは、防弾チョッキ
が必要だと言うのだろうとし、大事な体に深い傷が付きそうな計画を
立てているハズだという。スティーブは何でそう思うかと問うと、
これだけ長く夫婦をしていれば想像がつくという。
立てこもっているのは犯人の一人・ジョージ・ソラニだった。
救命士として中に行くのはコノだった。コノは救急箱を持って行く
中、犯人がそれを開けようとすると爆発する。人質を取って警察と
にらみ合いになるが、犯人は突然意識を失い崩れるのだった。
アロハタワー・マーケットプレイス、モミ画廊。
経営者のMr.ストラサンに強盗事件が有った時のことを聞く。
強盗はレジに目を向けずに金庫の絵だけを狙っていること。高額の
リグラフを何点が盗まれたという。犯人はマスクを付けていたので
分からないとすると、特定のものを狙ったのであれば従業員やビジネス
パートナーが犯人の可能性が高いという。しかしパートナーは居ない
というストラサン。この画廊は祖父が1946年に開いたもので、これまで
全てファミリーでやってきたのだという。盗まれたアートの目録を
作って欲しいと語る。
ダノは今回は運が良かったと告げる。犯人が人質を殺すと言ってた
時に出血多量で死んだこと。スティーブはあくまで状況を掌握出来て
いたというが、そんな状況を予測できるはずないだろうという。
ダノはそれならばオレの財布に今いくら入っているか分かるのかと
問うと、お前は神なのだから楽勝だろうと語る。
そんな中マックスから電話が鳴る。
逃亡に使った車が見つかったというもので現地入りすると、その中
には焼死体も有った。車を燃やせば犯人・被害者のDNAも取れないし
指紋もなにも消えるというダノ。マックスが杖をついて歩いている
のを見て義足Dr.と呼ぶダノだが、マックスは義足は装具であり、この
杖は歩く時の補助に使う道具だと語る。人の怪我を笑いのネタに
するのは良くないよというマックス。
マックスは被害者は40代半ばの男性だという。死因は火だろうという
ダノ。するとイェ~~~~~と語るマックス。ジョークで返そうと
したというとスティーブは面白かったぞとフォローする。推測だけど
頭蓋骨の後ろの銃創が死因だという。逃走に使ったタクシーならば
渋滞に紛れ込めるが、コイツもグルだろうとして役目を終えたので
殺したのだという。この車はただのタクシーではないとして
ボンネットを開けるとそこにはナイトラスシステムのレーシングエンジン
(763馬力)がカスタマイズ/搭載されていた。これじゃあ警察も追いつけ
ないという。
ファイブオー本部。
チンの元にコノがやってくる。チンは休みのハズだが、コノは仕事が
恋しくなったのかと問う。チンは家には居られないとすると、2年前
にマリアとは終わったがこの仕事のお陰で復縁出来たのだと語る。
一緒に過ごすことが出来て今では感謝しているとし、同情する必要は
ないとするといずれ会えるのだからと語る。
モールの男はジョージ・ソラノ、武装強盗と暴行の前歴があるという。
昔の仲間と組んだのかと思ったが、過去に組んだ連中は死んでいるか
服役中だという。新しい仲間と行ったのか・・と。
画廊のオーナーのストラサンから盗まれたリトグラフの写真を送って
くれたという。価値は3万ドルだと聞くと、3万ドルの為にそこまで
やるだろうかという疑問が持ち上がる。そもそもあの車だけでそれ
以上に金がかかっており、割に合わない犯罪だという。警察を殺せば
終身刑だとし、そもそも盗んだものを売らなければならないが盗品を
買う人は少ないと。マーチから話を聞こうと語る。
■今回の事件の概要
・マリアが亡くなった後のエピソード。チンはかなり元気がない。
・スティーブはキャサリンに頼んで証人保護を受けている母を捜して
欲しいと頼む。
・現在発生した事件は、画廊のリトグラフが盗まれたものを追いかけて
いく。
■感想
取りあえずこれでまたシーズン3としての通常エピソードに戻った格好
なのかな。スティーブが母親のことを追いかける流れを見ればまだまだ
シェルバーンとウォー・フォットなどの関係については言及していく
のだろうけど、取りあえずはメインは現在発生している事件に戻る
様だ。
前回のエピソードではマックスが元気そうに見えたけど、今回を見る
限りでは、「CSI:科学捜査班」の検死官、アルみたいに杖を突いている
流れが有ったね。
アロハ・タワーの画廊で盗まれたものは、手間や罪に対するリスク、
そして金をかけての犯行から見て、どう考えても裏の意図がある
ことは明らか。
逃走するタクシーのドライビングテクニックがあまりに凄すぎた。
話を聞くとそれを運転していたのは、焼死体として発見された
ストックカーレースの人気ドライバーのタイラーだった。
S2-19で登場したオーガスト・マーチが再び登場。
盗品売買に精通しているが今では引退しているという。
スティーブとダニーで圧力をかけるようにして二人で彼が座るベンチ
にサンドイッチのように座るところが笑えたけれど、調べておくので
ミータイムを大事にしたいという。
しかししっかり裏では商売していて、狡い姿が有ったのだけど、
今回の捜査の過程で自動車に轢かれて亡くなってしまった。
逮捕されて刑務所に行くよりはマシだということでの自殺。
自殺するのが突発的だったのかどうかはよく分からないが、価値の高い
絵画を隠している倉庫とは逆方向に逃げていることから、その時までは
死ぬ意図は無かったのかも知れない。
ただ正直マーチは悪巧みをするには少々年が盗りすぎていることも
有るので静かに余生を暮らしていれば良かったのにね。
タイラーが協力していたのは娘のカレンが誘拐された為のもの。
カプレ兄弟、マットとトニーによって強盗が行われたであろうこと
を知り、サンドアイランドの盗品の保管倉庫へと足を運ぶ。
倉庫では二人とも殺されていて、殺された銃弾、そして盗まれた絵
を調べると、マーチと一致した。
衛星を利用して駐車場に駐めてある車から赤のアルティマを探す。
マット・カブレが使っていた偽名で借りられていたレンタカーだった。
ハワイという暑い土地でトランクに入れられた状態で何時間いきられる
ものか分からないけど、取りあえず生きて居てよかった。
カマコナはまた新しい商売を始めそうだ。
「カマコナーズ・シュリンプとヘリツアー」。
ハワイの一番の産業はエビじゃないとのこと。デスフライトかと
問われていたけど、カマコナの運転でヘリを飛ばしたくないのは
確かかも(笑)
スティーブママはオアフ島にいることが判明。
ビリヤード場でチャニングという男性に接近したのは何なのかと思った
けど、この人捜査官なのね。会話した内容からパスワードを探り出して
上手いこと情報を盗み出していた。
盗まれた絵は1941年12月7日、アートディーラーから大量に盗まれた
もので、真珠湾攻撃のどさくさに紛れて盗んだ絵画を元に祖父が
商売を始めていたことが判明していた。
■使用された曲
・Hawaii Five-0 Main Title Theme by Brian Tyler
・The Sound of the Sea Surrounds Me by The Brothers Cazimero
・The Heist by Rival Sons
・Chartreuse by ZZ Top
・Like That by T.I.
・Into the Groove by Ziggy Marley
■出演者
スティーヴ・マクギャレット (Alex O’Loughlin) 元シールズ部隊
ダニー・”ダノ”・ウィリアムズ (Scott Caan) 刑事
チン・ホー・ケリー (Daniel Dae Kim) ホノルル警察の元刑事
コノ・カラカウア (Grace Park) チン・ホー・ケリーの従姉妹
Dr.マックス・バーグマン (Masi Oka) 検死官
カマコナ (Taylor Wily) 友達、エビ店
sgt.デューク・ルケラ (Dennis Chun) 警察官
キャサリン・ロリンズ (Michelle Borth)
カール・ストラサン (Adam Kaufman) 画廊のオーナー
クリス・チャニング (Carlos Bernard) Witsec Agent、ビリヤード場
エリザベス・マクナマラ (Missy Yager) タイラーの妻
カレン・マクナマラ (Jasmine Stiefel) タイラーの娘、誘拐
オーガスト・マーチ (Edward Asner) 盗品売買
チャーリー・フォン (Brian Yang) 科学捜査、指紋照合
ジョージ・ソラニ (Valen Ahlo) 強盗の一人
ジェームズ・チャン (Keo Woolford) HPD Patrol Sgt.
— (Michael Nakada) HPD Officer
— (Kordell Kekoa) 司祭
— (Damion Scandrick) Co-worker
マット・カプレ (Mokuahi Ribuca) 強盗
キモ (Akiu Sale) 盗品売買
トニー・カプレ
アンジェラ・ブランソン