ブラックリスト The BLACKLIST 第15話 判事 The Judge (No. 57)

リンク広告 テスト




第15話 判事 The Judge (No. 57)

脚本/Jonathan Shapiro、Lukas Reiter
監督/Peter Werner

【ストーリー】

雪道の中一人の髭を生やした男が紙袋片手に歩いていた。
通りかかった農夫は男に大丈夫かと声を掛け、ハリスバーグなら
逆方向だぞと語る。男が落とした紙袋の中には身分証IDが入って
いて、連邦検事補だと分かる。
地元の警察官は男が口を利かないのはトラウマが原因ではないかと
いう。ハリスバーグ郊外を有る居るところを見つけたとして
12年ぶりの発見だと妻のドナ・ヘースティングスは語る。髭の男は
マーク・ヘースティングスたけった。しかし12年間一体何処に居た
のかと。

レッドは車で黒人の男と待ち合わせしていた。
レッドは男にこのキャデラックは78年型かと問うと父はキャデラック
が好きだったと語る。写真はと問われレッドは差し出す。現在
ジョリーン・パーカーと名乗っているとすると、帽子の男は見つけた
ら知らせるという。まだ渡す情報があるというと、帽子の男はオレは
人の仕事に口出ししないとしあんたも黙って居るよう告げる。
羊飼いのところに隠れていたあんたをオレは見つけたのだとし、今回
は楽勝だという。私は帽子が好きだが紀美野は誰にでも似合う物
ではないと告げるレッド。女は見つけるという彼に居場所は分かって
いるのだというレッド。彼女が何処に居たのか、訪れた街、隠れ家、
偽名を知りたいのだという。死を装っていたが動き出したこと。今まで
何処に居て何をしていたのか教えてくれと語る。

フロリダ州オークランド、教職員研究会議。
教師が生徒の関係者と不倫したことが話題になっていた。ホイットニー
先生は心に従い不倫した。人の心は自由なのではないかと。本が問題
ではなく結婚生活が悲惨だからフリンするのだと語る。
雑談しているトムはリズからの電話を切ってしまう。ジョリーンは
トムにこの件はどう思うかと問うと、先生はツイているとし、相手は
凄い美人だったと語る。

レッドはリズに対して新聞を見たかと問う。
マーク・ヘイスティングス。メリーランド州の連邦検事のことが
書かれていた。12年前にレイノーソ・カルテルのボスを起訴し、一週
間後に失踪した検事だったが、報復殺人と思われていたが、二日前に
ペンシルベニアで発見されたという。カルテル意外の何者かに浚われた
のだとし、本人はトラウマで話せない事を語る。私の推測通り12年
捕らわれていたなら、あの伝説は本物だという。”判事”は存在する
のだというレッド。
世界のどの文化にも居るという。無辜の民に代わり報復する天使的な
存在。ユダヤのゴーレム、中国の杜伯、古代ギリシャでは復讐の
女神アドラスティア。囚人は彼に最後の裁きを求めるというレッド。
法的手段が尽きてもう何の希美もない場合、”判事”の直訴状を出して
無実を訴えるのだという。有罪にされた理由と誰に責任が有るのか。
担当検事か汚職警官か無能な公選弁護人か・・囚人の手から手を
私のモンローの連邦刑務所にある図書倉庫に行き着くとされている
が、詳しくは誰も知らないという。だが訴えは必ず判事に届くという。
精査の結果無実なら報復、えん罪を生んだものから奪うとし、目には
目をだと。

検事が浚われていたことをクーパーたちに報告。12年前彼が担当した
別の裁判の報復かという。レオナルド・デブスは28歳の時武装強盗で
14年の刑になっているが”判事”によると無罪だという。犯行現場に居な
かったという証言を検事が無視し、デブスは二ヶ月前刑期12年で
出所しているとレスラー。検事の失踪も12年前で同じく自由を奪われて
いるという。レッドによると他にもいるとのこと。
失踪中の殺人課刑事、控訴裁判刑事、検事が2名が皆判決までの間に
過誤が疑われて”判事”の標的になったこと。闇の控訴裁判所かと。
起訴状は刑務所の図書を通じて運ばれているという。図書貸し出しプロ
ジェクトの職員にこの男がいるというアラムはフランク・ゴードン
を指摘。以前殺人で有罪になったが、今はモンローの図書倉庫に勤務
していること。返却された本から訴状を回収しているのかというレス
ラー。その男を捜せと指示するクーパー。

バージニア州モンロー図書館プロジェクト倉庫。
女職員によるとフランクは6年前に再審で無罪になり、ここに勤務して
いるという。彼が囚人に逢うことはないが、囚人の希望に応えよう
と彼らの希望に添った本を入れたいのだという。
フランクの部屋は地下にあり暗がりの部屋を懐中電灯を使って
調べるレスラー。するとフランクが中にいてリズは止めようとして
威嚇発砲するが逃げられてしまうのだった。

■今回のシナリオ

・12年前に失踪した連邦検事補がペンシルベニアで発見される。
・レッドは帽子の男に頼んでジョリーンについて詳細に調べてもらう。
・トムはリズとケンカする中、前回語っていたフロリダの教職員研修会
に参加。そこでジョリーンと不倫関係になりそうに・・
・これまで失踪した人物たちは、全てえん罪にしたと思われる人物で
都市伝説化している伝説の人物”判事”が存在するのではないかと
してレッドは語る。

■感想

帽子の男、最初はデンベかと思った(笑)
帽子男役のLance Reddick。アメリカのドラマを見て居るとチョイ
チョイ目にするよね。代表作は「フリンジ」になっているけど、
ウチのブログでレビューしたのは「サイバー諜報員 ~インテリジェ
ンス~ 」でのDCIの捜査官・ジェフリー・テタズー役の人。

レッドが彼に要求したのは臨時職員としてトムと一緒の学校にやって
きたジョリーン・パーカーを調べよとのことだった。

ちょうど彼女がフロリダ州でトムたちと一緒に教職員の研修会で
楽しんでいる時に自宅に入って色々と情報を盗み出す。
この女性もトムと同様にして、色んなID・偽名を持つ人物だった。
そして写真を撮影して監視しているであろう事が判明し、しかもそれは
レッド周りの人物を調べていることが判明する。レッドは近いうちに
戦争になるとしていたけれど、それがどんな組織との対峙なのかは謎だ。
郵便局を襲ったものたちと同じ組織のものなのか。

さてFBIの捜査では、アメリカの司法制度では決して認めることの
出来ない誤審的えん罪事件に関して、何者かが誤った判決を出した
人物にえん罪で苦しんだ人と同じ分だけ苦しみを味わわせており
それが”判事”と呼ばれる伝説的人物だと判明する。

それだけの事件が発生していれば、関連した事件との流れから
実際に起きている事件だということが分かる気がするんだけどね。

正直リズの捜査はレッドから聞いたことを右から左に流している
だけなので、この人が捜査指揮として動き回ると途端に違和感が
出てくるし、相変わらずリズ役を演じているMegan Booneに個人的に
なじめずにいる。「キャッスル」も当初なかなかキャラクターに
なじめずにいたので、今は楽しく見られている事を考えれば
シーズン3くらいまでは我慢して見て居れば慣れてくるのか。

そんなリズの夫のトムも気味が悪くてまるでなじめず
今回トムが浮気してくれれば、遠慮無くトムという人物を恨んで
リズの立場でドラマが見られるのかと期待したけど、結局不倫は寸止め
で終わってしまった。キスした時点で不倫は成立だとする人もいる
かとは思うけど・・。

「出来ない。だから来た。妻を愛している」(Tom)
「不正解よ。妻じゃなく標的でしょ。とぼけないでトム」(Jolene)
「彼らの使いか?何のため?試す為?。ボクの役目は彼女を愛すること。
それがボクの仕事だ」(Tom)

ジョリーン役のRachel Brosnahanさんを見て居ると、若い頃の
Jennifer Love Hewittに見える。

判事の件に関しては、そう難しくない捜査とトリックのようにも思える。
そもそも働いている人たちがみんな初老の人たちって感じだし、
手紙の流れなんかは相当早い段階でフランクに渡っていることが
伝わっていた。
そもそも拉致した人物を解放している時点、レッドも語っていたけれど
見つかる可能性があるにもかかわらず殺さずにいたのは、見つかる
ことも恐れず活動していたもので、彼女の正義感は個人で行ってはいけ
ないものなんだろうけど、司法制度が機能していない時にはどうすれば
良いのかということを端的に示している感じだ。

レッドの話では、次に判事が狙っているのは、死刑囚とされている
アラン・レイ・リフキン事件。リフキンは大学中退後に陸軍に入隊し
アフガニスタンにいくが、2003年にタリバン側に寝返り反逆罪で死刑判決
を受けるというものだった。刑の執行は明日。起訴状ではリフキンが
タリバン兵士と共に村を襲い市民を殺害したとされているけれど、
リフキンによると米軍がタリバンの前線基地の間違えて空爆したと
訴えていた。軍側も情報を隠していたり、この一件では担当検事は
トム・コノリーであり、そして捜査担当者はクーパーだったことで、
もしもそれが本当にえん罪事件ならば、このチームの根幹を成す
人間関係に於ける信頼関係は完全に崩壊するけれど、ここでもやはり
最終的に手を貸したのは、レッドがテネシー州ミリントン海軍州兵
採用事務所のリチャードから事情を聞き、彼がグルダラ築の作戦を
担当していたのだろうとして、機密文章を証すように要求した。

国防総省のファイルによると、2002年10月3日アメリカ軍の情報将校たち
がヘリで部隊を派遣していること。場所はアフガニスタンのカブール県
グルダラ。正体がバレた協力者を救出する為に行ったこと。その頃
リフキンはタリバン兵と活動を共にしていて、スパイがいると知って
彼らがタリバンに殺させたこと。そもそもの引き金となったことはアメ
リカ軍の諜報活動だったことも有り、関連とされることを恐れて機密に
していたことが判明する。

フランクがこの件で首謀者かと思っていたけど、死刑囚に寄り添う
アムネスティの女性・ルース役がDianne Wiestだったことも有り、
役者としての格付けからして、どう考えてもルースが主犯にしか見え
ないんだよね(笑)

■使用された曲

・The Blacklist Opening Theme
Written by Dave Porter
・Co-Education by Officers
・Slow Ass Jolene by DJ Good Little Buddy
・I Never Forget by Giorgio Rosciglione

■出演者

レンモンド・レディントン (James Spader) “レッド”
エリザベス・キーン (Megan Boone) FBI新人プロファイラー”リズ”
ドナルド・レスラー (Diego Klattenhoff) FBI捜査官
トム・キーン (Ryan Eggold) リズの夫、教師

ミーラ・マリク (Parminder Nagra) CIA捜査官
ハロルド・クーパー (Harry Lennix) テロ対策本部長
デンベ (Hisham Tawfiq) 南スーダン解放軍元兵士
アラム・モジタバイ (Amir Arison) FBIのコンピューター専門家
ジョリーン・パーカー (Rachel Brosnahan) 臨時職員 (ルーシー・ブルックス)

ルース・キプリング (Dianne Wiest) アムネスティ・コレクティブ、”母”
トム・コノリー (Reed Birney) リフキン事件の担当検事
アラン・レイ・リフキン (Trevor Long) 陸軍入隊、2003年にタリバンに寝返り
— (Lance Reddick) The Cowboy
フランク・ゴードン (Thomas Kopache) ルースの協力者
adm.リチャード・エイブラハム (Robert Clohessy) 海軍
— (Brian Keith Russell)
— (Brian Patrick Russell)
— (Ezra Barnes) 銀行員
— (Jimmy Gary Jr.) ガード
— (Patti Goettlicher) バレリーナ
ローザ (Robyn Hatcher)
バート (Warren Kelly)
アン・ランス (Jacqueline Knapp) モンロー図書館
— (Victor La Mantia) 囚人
— (Oksana Lada) ロシア人女性
ジャッキーライン・ナップ (Anne Lance)
— (Gregory Porter Miller) Federal Warden
— (John Mondin) Trooper
— (Charlie Romanelli) 農夫、マークを見つける
マーク・ヘースティングス (John Leonard Thompson) 判事、12年失踪
ドナ・ヘースティングス (Mary B. Ward) マークの妻
— (Nancy Ellen Shore) Teacher at Conference

スポンサーリンク
レンタグル大336

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336