クリミナル・マインド 特命捜査班レッドセル Criminal Minds: Suspect Behavior 第10話 死刑囚 The Time Is Now

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第10話 死刑囚 The Time Is Now

脚本/Melissa Blake、Joy Blake
監督/Tim Matheson

【ストーリー】

カリフォルニア州・ロサンゼルス、2001年。
寝ている両親の元に長男のピーターは猟銃を持っていく。
やりなさいという女性の声。彼女に従うピーターはその猟銃で寝ている
両親の頭を撃ち抜かせると、その後彼らの血で壁に文字を書かせる。
「時は今(The Time is Now)」。ピーターは手を洗っていると妹のレイ
チェルが起きてくることに気がつく。確か今日はリンジーの家でお泊まり
ではなかったのか・・時は今よと女性に言われる。

— 現在 —
ミックはシムズと格闘の訓練を行う。ミックがシムズを年寄り扱いした
かと思えば形勢は逆転してミックが締め付けられる。その隣でジーナ
は運動していた。ベスがやってくるとジーナはこの2日はミルウォーキー
の連続レイプ事件のプロファイルで缶詰だったからトレーニングを
している事を語る。ベスに対して今は入らない方が良いとして、
サムはFBI長官ジャック・フィックラーと電話中だという。

サムはジャックからヴェロニカ・デイの裁判が開かれるとし、弁護士
が再審理を要求したのだという。私のプロファイルが不当だとした
のだという。ヴェロニカは三人の少年にそれぞれの両親を殺害させたが
肝心のヴェロニカは数年前に自分の母・ナンジー・デイを殺害した
だけだという。死刑判決が出た10年で同じ手口の事件が二度有った
こと。少年が両親を殺したのは全く同じはメッセージを残している
のだという。「時は今」と。サムは裁判で言葉は公表されているので
模倣犯ではないかという。メッセージは彼女特有の署名的行動と断言
したが、模倣事件で特有性が否定されたのだという。一人の判事が
無効に耳を傾けたのだという。法廷は10年前の裁判の見直し、
プロファイルに関しても見直すことになったとし、プロファイルの
仕組みを説明出来る第三者が法廷証言として必要になったとのこと。
サムはホッチの方が適任ではないかと問うが、BAUの説明を任せるのに
君より上の人は居ないというジャック。ホッチに断られたという事
かと告げると、彼らはフロリダで捜査中なのだという。プロファイル
が有効だということを証明して欲しいという。

ベスにサムはロサンゼルスに行く事を告げ、自分だけで長官の手伝い
をしてくるという。ベスは上級捜査官であり、留守の指揮権を任せる
という。

ロサンゼルスに到着するとジャックは現在ヴェロニカ事件の担当検事
のアンディ・アーマスを紹介する。5年前からこの事件を担当して
上訴を処理してきたという。ムニエス判事はプロファイルを馬鹿に
している人物でかき回す人物だという。法律もかき回されないと
良いが・・と。ヴェロニカ側の弁護士は10年前からずっとレオン・
ランプルが担当しているという。19年前の誤審を正したいだけだと
いうレオン。注目の事件だけに断らず担当しているようだという。また
ゴードン・ラミレス検事はヴェロニカの有罪を勝ち取った方だという。
この期に及んで再審なんてばからしいというゴードン。

法廷審理が始まる。
弁護士の再審要求に対して州は却下を求めるという。
あなたが10年前殺人特有の署名的行動があるとし、同じ組み合わせの
犯行手口と儀式的行動が見られたとしているが、母を殺したと言われる
現場だけは例外だという。依頼人に結びつく証拠が出ていないとして
被告代理人は反論する。我々は科学捜査での証拠ではなく犯人の行動に
目を向けたこと。ヴェロニカは母をストーカーしていて彼女の生活に
入り込んだのだという。殺害後に疑われないように娘であるのを隠して
いたこと。その計画性は2001年の事件でも彼女によって誘導された
と見られる事件が見つかったという。
「何故自分でやらず他の人間に殺させたのか」「何故少年たちなのか」。
人を操り支配力を満たす情緒不安定な殺人者という犯人像のプロファ
イルは間違っていないという。
BAUのトップのファロファイラーを連れてきたとしてサムを紹介する
が、レオンはサムは面白い経歴の持ち主だとして何度か懲戒処分を
受けていること。また数年の間の記録が欠落しているという。
それは国防に関わることだというジャック。検察側はジャックに頼んで
FBIの宛て推量を陪審員に売り込んだのだとし、行動分析なんて
非科学的だと語る。当時の陪審員2名の宣誓供述書があるが、有罪に
達したのはジャックの証言が決め手となっているという。誤りが証明
出来れば依頼人の逮捕は不当なものだと語る。

■今回の事件の概要

・10年前に殺人事件に於いて有罪判決が出たヴェロニカ・デイの裁判。
・最近ヴェロニカが行った犯行と類似する犯罪が発生出している為に、
当時のプロファイルが不当なものだったとして、弁護士は再審理を
要求する。
・プロファイル捜査に関してその仕組みを説明してくれる第三者が
必要だということで、サムが再審請求での証言人となって欲しいと
いう。
・サムは弁護士が法廷で、「誤りが証明出来れば不当なものだと証明
できる」と自信を持って発言していたことを気にする。
・現在担当する検事補・アンディの元にもヴェロニカが行ったような
署名的行動と類似する脅迫が届く。

■感想

ホッチがかつて語っていたことだけど、プロファイルとは本来容疑者を
特定する為に利用されるのではなく、容疑者候補から除外する為に利用
されるのが本来の目的だとしていたけれど、このドラマを見ると完全に
それを否定していて、まさか裁判での証言の一つとしてではなく、
それが判決に於ける決定打となっているところに相当な違和感を
覚えるところだ。

BAUのホッチは今回フロリタで捜査中だという。
ホッチが語れば、プロファイルはあくまで参考の一つ程度のことを
言いそうな気がするけど、決定的な証拠に結びつける為の物証が
ないところが問題なのね。
何よりも問題なのは「自分の手を汚していない犯人を有罪にする
のは難しい」としていたので、実際に殺す機会のあった母親殺害事件
を無理矢理有罪に結びつけたであろうことが今回の全てだった。

しかしフィックラーとサムはホッチのことを引き合いに出している
けれど、BAUとしての証人として呼ぶのであれば、メディア慣れして
いるロッシとかJJなんじゃないかな。

検事補に対して脅迫が送られて来るようになる。
ドアを破り、室内には新聞にかかれたメッセージと、ボンネットに
もまたメッセージが書かれていた。
その時までは検事補のアンディも大して気にしていなかったけれど、
流石に寝室にまで血の付いたメッセージが送られてきたとなると、
ただごとではない。

ピーターは洗脳されている一人。
2001年11月19日の取り調べの映像が流れていた。当時はそんな洗脳に
苛まれていたとしても、今のピーターが変わらずに洗脳を受けたまま
でいられるのか。妹のレイチェルは生きて居るので当時の段階でも
自制心を持っていたハズ。

サクラメントで発生したヴェロニカの母・ナンシー・デイが働くダイ
ナーにヴェロニカ自身も近づいていたことだけで殺害が疑われてしま
ったけれど、現実には目撃証言として警察署には「隣人が銃声を
聞き黒髪の白人男が逃げるのを目撃」。ただしその目撃者がバーボン
を大量に飲んでいたので信憑性に欠けるとして当時の検事補のゴードン
は判断したようだ。

ドラッグの常習者とか飲酒した人物の目撃証言者の証言が使えない
事情も全く分からないでも無い。ただこの一件での殺害に関しては
ヴェロニカの殺害ではなかったにしても、結果的にその後の3件の事件
では他人の人生を狂わせている。

現在の検事補の脅しの件では、なんと息子が起こしたことだった。

またヴェロニカの件でサムが刑務所に面会に訪れた際に母親の件では
動揺していた現実に目を付けて、新たに母親の件では別に犯人がいる
と疑ったことで、ヴェロニカはサムのことを信用するようになった
けど、それでもやはりこの女性が猟奇的な思考を持っていることには
変わらない気がする。

■ベス

今回はベスがある意味陰の主人公だった。
ベスは安定した役所ではあるのだけど、正直偉そうで、ちょっと捜査官
としては小柄なところも有って、誰かを率いるというにはインパクト
に欠ける。
みんなからはベスのことをプロファイルされるようにして、私物を
持たずにいるのは逃亡犯の様だぞと指摘されていた。
しかしベスが今回サム不在の中で捜査指揮を求められ、自分にはそれ
が出来るのかどうかで疑問に持っていた。
しかし彼女は今回父が脳神経外科医であったこと。なんとか注意を
引こうととしてグレていた過去を語り、今の検事補の息子のベンに対して
気持ちを共有・共感していく姿が有った。

■登場キャラ

今回犯罪者で囚人のヴェロニカ・デイを演じたのはDlifeで放送中
の「デビアスなメイドたち」でペリ様役のMariana Klavenoだった。
この時に比べると年を取った感じがするけど、このドラマに出ていた
時は若くてキレイだったな。

■使用された曲

・Changing Us by Brendan James

■出演者

サム・クーパー (Forest Whitaker) 「レッドセル」のリーダー
ベス・グリフィス (Janeane Garofalo) 副リーダー
ジョナサン・シムズ (Michael Kelly) “プロフェット”、ベテラン
ジーナ・ラサール (Beau Garrett) 若手の女性プロファイラー
ミック・ローソン (Matt Ryan) かつて英国のある特殊部隊

ペネロペ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 元全米屈指のハッカー、BAU
— (Christopher Nissley) Opening Narrator
ジャック・フィックラー (Richard Schiff) FBI長官

ゴードン・ラミレス (Giancarlo Esposito) 当時の検事補
ジェニファー・コンロイ (Victoria Goring)
レオン・ランプル (H. Richard Greene) ヴェロニカの弁護士
— (Marc Istook) レポーター
ヴェロニカ・デイ (Mariana Klaveno) 死刑囚
— (Angela Martinez) Correspondent
— (Byron McIntyre) Bailiff
ピーター・リッジ (Drew Osborne) 両親を殺害した兄
レイチェル・リッジ (Melissa Strom) 妹
— (Cara Picton) レイチェルの従姉妹
ダリラ・ムニエス (Jeryl Prescott) 判事
アンディ・アーマス (Eric Roberts) 検事補
リサ・アーマス (Rebecca Tilney) 母親
— (Joe Souza) エージェント
ベン・アーマス (Raviv Ullman) 息子、芸術大志望
若い頃のレイチェル (Izabela Vidovic)

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