クリミナル・マインド 特命捜査班レッドセル Criminal Minds: Suspect Behavior 第5話 時限爆弾 Here Is the Fire

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第5話 時限爆弾 Here Is the Fire

脚本/Chris Mundy
Ian B. Goldberg
監督/Andrew Bernstein

【ストーリー】

ヴァージニア州フレデリックスバーグ、午前7時50分。
フレデリックスバーグウェスト高校。
校長のスプルールは脂汗をかきながら学校へとやってくる。
校長は放送室にやってくると、生徒にカフェテリアに集まってくれ
と館内放送をする。バックを持って歩く校長。8時になると同時に
ロッカールームで爆発が発生する。

フィクスラー長官の元に高校の事件が有ったとして報告が入る。
長官はサムのチームを呼ぶよう告げるが、アシスタントの女性は
警察やATFとの合同捜査になるが彼のチームは常識破りなのに
大丈夫かと問う。長官は今はこの事件が単発かどうかを見極め
なければならないとし常識よりもスピードであり、信頼出来てどの
チームよりも正しい答えにたどり着くことを語る。すぐに連絡を
取るよう告げる。

今のところ爆弾は一つで廊下に仕掛けられていたこと。死者数は
まだ正確には分かっていないという。現場に行ってくれとサムに
命令が下り、ベスは検死に寄っているので先に現場に行っている
事を語る。

現場ではサイクス刑事とベスが捜査に於ける段取りを話し合っていた。
ベスはレッドセルがこれから危険度の査定をすることを語る。あと
一時間でチームが来ること。本部を設営中だとすると電話回線の確保
を頼むという。第二の爆弾は今のところ発見されていないという。
サイクスは全員を避難させて消防と救急が現場に入っている事を告げ
ると、ベスは良い対応だが二次的爆破への対応が必要だと語る。
イラクなどでも救助を待ってから二次的な爆破が起きるという。
爆弾処理班を待つべきだという。
けが人は100名、死亡者は確認出来ていないとのこと。地元の病院は
満員なのでフェアファックスとスタフォードに運んでいるという。
犯行声明はまだ入っていないとのこと。

しかし現場入りしたサムはみんなの前で、「自分の中でこれを取り込め」
と語る。この光景を犯人は望んだこと。その理由が分かれば犯人が見え
るという。そんな中今朝学校のポストにこれが入っていたとして持って
くる。文章が現在形になっているというジーナ。これで終わっていない
とし、次があるというサム。

サムはガルシアに電話すると高校で爆破事件が有ったことを語る。
犯人は犯行の魁けてテストしているハズだとすると、ガルシアは
サムが語る前にここ半年で現場周辺で爆弾事件を調べるという。
郵便を使っての爆破や脅迫状がないか、軍事施設で紛失リストも探して
欲しいと語る。

構内を調べるシムズとミック。
放射状になっていることからここが爆破現場だというミック。
犯人が自分でここに持ち込んだのか、ロッカーに入れたのかも知れない
というシムズ。全校生徒が廊下にいる時間帯に爆破させているので
最大現の被害者を出せるというシムズ。親から子に心配してロッカー
内からは至る所で電話が鳴る光景があり、ジーナたちは思わずその
音にゾッとしたものを感じる。犯人ならではの印を見つけようというサム
はワイヤーの巻き方やスイッチの取り付け角度など・・。
ミックはジョージ・メテスキーはFPのマークを声明に書いていたし、
テッド・カジンスキーは材料に木を使ったが、この犯人はパイプ爆弾
を使っているという。リモコンやタイマーの起爆装置。釘や画鋲、
ガラスの破片など火薬の中に色々と詰め込んでいるとし、大量殺人を
狙ったものだろうという。

ジーナは校長から話を聞く。脅迫する人が居なかったか、首にした職員
など・・・先生は今朝随分と緊張されていたと聞いたが理由を尋ねる
と、先週告知を受けたとして腎細胞ガンが見つかったので今朝生徒に
知らせるつもりだったという。生徒は家族も同然だという校長。
犯人は生徒を本気で殺そうとしたのか?と問うと、可能性は3つあるとい
う。

1) 恨みのある職員
2) イデオロバーを持つ者
3) 生徒による犯行。

ジーナは素人の爆弾の4割は17歳未満が作るとし、場所柄から見れば
その可能性は倍だと語る

そんな中、シムズは現場から犯行メッセージかも知れない文字が
あると語る。「火はここだ」と刻まれていた。

またガルシアから電話が有り、フレデリックスバーグの放火を調べ
てみると一年で43件発生していること。ここの生徒の犯行を調べると
デビッド・ヘンリーという生徒がボヤと動物虐待で保護されていて
現在2年生の生徒、成績は低空飛行中だと語る。

デビッド・ヘンリーについて教師から話を聞くと、家庭環境が複雑
で問題を色々と抱えているという。顔写真とロッカーの場所を教えて
欲しいと頼む。
ロッカーを開けると銃とマリファナとクスリを持っていたことが判明
する。ジーナとベスとサムは近くにいるであろう生徒を探す。
するとデビッドは逃走し、追い詰められたところで銃を取り出す。
オレは何もしていないという彼にサムは落ち着かせて銃を捨てるよう
告げる。取り調べをするが彼にはアリバイがあり早朝学習をしていた
こと。駐車場からカウンセラーがついていること。プロファイル通り
の人物だが彼が犯人ではないという。

犯人は何を伝えたがっているのか。
「私はここだ、火がここだ」とミックは犯人からのメッセージを
改めて語る。生徒ならばガキっぽいとして自慢かも知れないという
ベス。するとサムはラテン語で(Hic est incendia)と語り、
2つの文章は繋がりがあるという。シムズもそれに気がつくと
サムとシムズで以下のことを交互に語り合う。

「アブラハムに言った。私はここで息子よ。イサクは答えた、火はここ
です。薪はここにある。捧げ物の羊は何処に?」

どういう意味なんだというミルズに対してこれは旧約聖書のアバラハム
の話だという。神への忠誠心の証に息子を殺そうとしたという話だった。
息子を殺したがる父親がいるのかとすると、近くの教会を調べようと
いう。過激な思想を吹き込んでは居ないかどうか。
こういうのは一家心中を図るタイプだというジーナ。
しかしベスは私は個人的な動機が爆弾犯の動機だと思うとすると、
家族殺しと爆弾犯のプロファイルの両方を持っている可能性を追求
していこうと語る。エリック・ルドルフやティモシー・マクベスも
聖書の言葉をねじ曲げていたのだという。

■今回の事件の概要

ヴァージニア州フレデリックスバーグの高校・校内で爆弾が爆発
し多数の死傷者を出す。全校生徒が最も集まる午前8時のロッカー
ルームで発生した事件故に被害者を最大限に出す為に行われた
犯行ではないかとして可能性を探る。レッドセルに求められるのは
素早い処理と同時に第二・第三の可能性があるかどうかの精査と
それがあると分かれば素早い犯人への対応だった。

■感想

皮肉にも多くの子供を持ちたいと考えているウィリアムだが、妻が
4人目の子を産む際に胎盤剥離によって母子共に命を失い、突然
狂ったような信仰を啓蒙し始めて、自分の3人の子供を利用して、
大量殺戮を企てるというもの。
近くの教会の牧師にも協力を仰ぎ、レッドセルが割り出したプロファ
イルの結果、白人で中年男、献身的な夫で理想の父親が、ここ最近
突然激しい喪失感を抱えていたような人が居ないかどうかを尋ねる。
喪失感の原因として金銭的なもの、離婚、死別などがあるとし、
家族を消し去りやり直すしかないと思い込んで自分の信念を押しつけ
がちな人の存在を尋ねる。
またガルシアには、必ず爆破事件に於いてテストしているハズであり
そんな事件がなかったかを調べてもらう。

なんだか身勝手な父親だけど、家族を愛している分だけ、妻を失った
時の喪失感が大きかったのだろうか。
理想の家族を作ることが目的で、その一角が崩れ去ってしまった為に、
一からやり直すという考えを持っているかと思えば、突然思想は壮大
になり、繁殖を辞めて世界を救おうとするラストジェネレーション的
集団の話になり、地球は衰退の一途で人口増加、テロリスト、温暖化
などの苦しい世界に新しい世代が生み出されるのは非人道的行為だと
考える意識を持っている可能性に言及していく。

ベスのスキルが今回は役立つものが有り、レッドセルが完成させた
プロファイルに対して異を唱えていたのも彼女だった。
ベスの単独行動をサム許したのも彼女は国内の過激派の事件で実績を
あげた人物だからだとしていた。

そもそも長官がレッドセルを認めたこと自体、型破りな捜査という
触れ込みも有るので、そこで働く人物も必ずしも足並みは揃わない
ところが有りそうだし個性的な人物が揃っていてもおかしくはない。

冒頭での高校での爆破で次男は死亡。
三男は動物園に行く際にスクールバスに乗せられた状況の中、
カバンの中に爆弾が詰め込まれていて、危うく爆破するところだった
けれど、ジーナとシムズとミックの三人で寸前の所で助けた。

どのシーンも緊迫感を煽るものだとはいえ、時間ぎりぎりで助ける
という辺りの演出がかなり臭く感じるのは残念だが、せめて最初の
爆破が8時ちょうどの爆発で最も効率的に生徒を殺していたところ
を見ると、次男のバスの件でも、長男の産婦人科に於いても、何か
爆破のタイミングに於ける時間的な何かを知るきっかけがあれば
良かったんだけどね。流石に時間まではプロファイルでは割り出せない
ものなのか。

ジーナがかなり統計的な数字を毎回出していることから、この人の
役割も分かるところが有ったし、今回のベスが主張したことも間違い
ではなかった。ベスが地理的プロファイルをすることが多いけれど、
4つの教会のウチで1つだけ均等な位置関係にない場所に建っている
ことから犯人がいくとすればそこだと感じる嗅覚も鋭かった。

信仰心がある人物が勝手な考えを以て解釈して行動を起こすのだから
怖いね。そして子供たちは死んでも良いけど自分は生きたいとする
身勝手な行動を見ると、子供さえも人間だと思っていないのではないか
と思うところも有り、シニアルキラーとしての資質は持っていたの
かなと思う。

無限大の解釈についても、「永遠に続く」ということか「始まった場所
で終われる」ことという二つの側面があり、考え方違いで、まるで
プロファイルの流れも変わってしまいそうだね。

ミックが爆弾処理を任せられていたけれど、レッドセルを活躍
させたい意図も分かるけどそこはFBIの爆弾処理班に任せましょうよ(笑)

一カ所に集められた手法を見てミックはファルージャでのことを
思い出すことに。忘れようとすると余計鮮明に思い出すところが怖い
としていたけれど、ミックも相当傷のある過去を持つ人なのかな。
まだ若そうだけど・・

■使用された曲

・Place To Be by Nick Drake

■出演者

サム・クーパー (Forest Whitaker) 「レッドセル」のリーダー
ベス・グリフィス (Janeane Garofalo) 副リーダー
ジョナサン・シムズ (Michael Kelly) “プロフェット”、ベテラン
ジーナ・ラサール (Beau Garrett) 若手の女性プロファイラー
ミック・ローソン (Matt Ryan) かつて英国のある特殊部隊

ペネロペ・ガルシア (Kirsten Vangsness) 元全米屈指のハッカー、BAU
— (Christopher Nissley) Opening Narrator
ジャック・フィクスラー (Richard Schiff) 長官

ウィリアム・ミークス (Gary Basaraba) 父親
ショーン・ミークス (Chris Sheffield) 長男
ポール・ミークス (Aaron Refvem) 三男
ジョージ・スプルール (John Posey) 高校の校長
サンズ (Ron Perkins) 牧師、フランクリン通りの福音派教会
— (Susan Chuang) Director’s Assistant
サイクス (Sam Ayers) 捜査官
ジム (David Trice) 高校の事務員
ローズ・ヘイワード (Lenora May) 叔母、ポールの為にやってくる
デビッド・ヘンリー (Carr Thompson) 生徒
— (Michelle N. Carter) 救命看護師
— (Rico McClinton) 警察官
— (David Cohen) 教師
— (Raya Wright) バスに乗る女性
カイル・ミークス () 次男

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