第7話 兄弟の秘密 Ohuna
脚本/Mike Schaub
監督/Larry Teng
【ストーリー】
カイルア少年院。少年・ザックは出所すると家族全員が外で待ってい
た。ヴィーダゼン、お世話様というと、ザックに家族は集まってくる。
母のパトリシアは息子にハグ、父・ライアンにザックはごめんなさいと
謝罪する。ジェームズはずっとタブレットに夢中だった。
みんなで車に乗って帰宅するが運転していた父は道に迷う。ナビの
指示通りに走ったとする中で、ザックは後ろから白いバンが走って
くるのを見て車を駐めず急いで逃げてと語る。しかし車を駐められると
ザックは拉致されてしまう。
ホノルル国際空港。
スティーブは妹のメアリーを迎えに来ていた。するとメアリーは
車椅子の老人とやってくる。連れは誰?というとモーティーだという。
まさか結婚したとか言うなよというスティーブに、妹はしていない
と語るが、逢った時からプロポーズはされていると語る。実は現在
介護の仕事をしているとし、客室乗務員はダメだったという。私は
この仕事は天職なのだという。人の世話をするのが好きだとすると、
自分の世話も出来ていないだろうという。するとモーティーはメアリー
のお尻に触れる。それを見たスティーブは今度妹に触れたら手をへし
折るぞと語る。聞いた通りの人物だというモーティー。ハワイに
来るのがモーティーの夢だったので連れてきたとし、電話では言えない
話とは何なのかと問うと、母さんだという。
マクギャレット自宅。
スティーブはドリスが待つ自宅に戻る。あの子は何処なのかとするが
話したら来ないとしたのだという。あの子は来ないのかとすると、
母さんは責められないと語る。ホテルを見つけるとしターゲットの居場所
を調べるのが私の仕事だったのだという。スティーブは気持ちは
分かるが少し距離を置いて時間をあげれば会いに来るという。スティー
ブの元に電話が鳴ると仕事の電話だと語る。
誘拐・拉致されたのはザック・スレーターだった。
スレーター家から事情を聞く。ザックは良い子だったとすると、
半年間少年院に入っていたのではないかと問う。父親はイタズラの
度が過ぎて捕まったのだという。遊び半分でホワイトハウスのデータ
ベースに侵入したこと。見せしめで半年間少年院に入れられたのだ
という。しかしどうしてこんな寂しい場所に居るのかと問うと、
ナビに従ってきたのだという。フォンにナビはハッキングすることが
出来る物なのかと問うチン。相当難しいとするが、おびき出された
のかも知れないという。周到に計画された犯行だろうと。
コノはずっとタブレット端末に触れている次男のジェームズに話し
かける。何か兄ちゃんを襲った人の事を見て居ないかと問うと、
彼はタブレットを手渡す。するとそこには654 TZEと書かれており、
それがナンバープレートだと感じすぐに問い合わせると、盗難車
であることが判明する。しかも15分前に発見し回収されているとの
こと。チンとコノで押収車保管所に行く事になる。
検死官室。
マックスはようやく杖から解放されていた。もうすぐバイクエクササ
イズも再開出来るとダニーに語る。死因は心臓発作だとすると、
17歳で心臓発作なのかと問う。被害者は長い間不整脈にあの、
それが悪化したのだろうと。しかも指一方ずつ折られているとのこと
だった。それを聞いて拷問を受けたことを知る。しかし心肺蘇生をした
アザがあるとのマックスの言葉に、知りたいことを聞き出すことは
出来なかったのだろうと語る。
ファイブオー本部。
少年院でのトラブルは一切無く模範囚だったとのこと。一回だけ母親
以外に面会に来ている人がいるとし、そこで怒鳴り合っていたとの
こと。コン・リチャンという中国籍で有名なサイバー犯罪者。
トロイの木馬、個人情報窃盗など年に2500から5000万ドルを稼いでいる
という。FBIが追いかけているが尻尾を掴ませないのだという。世界中
から天才ハッカーをスカウトして働かせているのだという。
ザックから情報目的なのか。まるでゴーストなので何処に居るか分から
ないとすると、ダニーは自分にも天才ハッカーのよき友がいるという。
ダニーはトーストに逢いに行く。
■今回の事件の概要
・少年院から出所したばかりの17歳のザックが誘拐し拷問された上で
死亡して発見される。
・ザックはホワイトハウスのセキュリティを突破した天才ハッカー
・スティーブに呼び出されてハワイに来た妹のメアリーは、客室乗務員を
辞めて介護の仕事をしていた。
・ドイルは娘のメアリーに会えると思い期待していたが、メアリーは10歳
の時に自分たちの前から居なくなった母を許せなかった。
・容疑者はザックのハッカーとしてのスキルなのか、それとも彼が
盗み取った情報なのか・・・
■感想
メアリーにいよいよ母親が生きて居るということを知らせるエピソード。
折角客室乗務員になれたのにもう辞めているところがなんとも言えない
けれど、介護人と共にホノルルにやってきて、その老人が一人娘のアン
と娘の結婚相手の件で決別した挙げ句死別してしていることを後悔して
いるということで、再会までの後押しをする感じの流れが有った。
正直この老人のこのエピソードの為ばかりに客室乗務員を辞めたみたい
な設定になっていないか?みたいな突っ込み処も存在しているけれど、
まぁ先人の失敗から学べたところは良かったのだろう。
事件
17歳の少年ザックは天才ハッカー。
そんな彼が何故狙われてしまったのか。
ある意味今回のエピソードを見て居ると、ファイブオーの功績がズバ
抜けすぎて怖いところがある。
1) 国際的なサイバー犯罪者でFBIも消息を終えずにいるゴースト的な
コン・リチャンを検挙したこと。
2) 元南アフリカ特殊部隊でホワイトファイヤーという極秘任務・暗殺
・諜報を行っている軍事会社をして制圧したこと。
3) ホワイトファイヤーに関連して彼らが匿っていたマフィアのドン
のリチャード・デサルヴォを逮捕したこと。
これだけの犯罪者を一日に捕まえたのだからどんだけ凄い精鋭部隊なんだ
って感じ。
事件解決の過程
コノが立てこもり事件の人質の一人になってしまった。
ジェームズって自閉症だったのかな。
コノがそんなジェームズの心を掴んでいくところが良かったね。
周期表がパスワードだというエピソード、同じ日に見た「NCIS」S5-3
でも同様だったので驚いた(笑)
スティーブが装甲車の下に潜り込んでいて、這い上がってバックドアに
爆弾設置。天井を通って運転手倒して・・・って感じだけど、その後
人質のコノとショーンの対決もまたあまりに凄かった。元特殊部隊を
倒すなんて男性勝り。あの細い体の何処にそんなパワーがっ・・。
■使用された曲
・Hawaii Five-0 Main Title Theme by Brian Tyler
・I Cry by Flo Rida
・Criminal by Ringside
■出演者
スティーヴ・マクギャレット (Alex O’Loughlin) 元シールズ部隊
ダニー・”ダノ”・ウィリアムズ (Scott Caan) 刑事
チン・ホー・ケリー (Daniel Dae Kim) ホノルル警察の元刑事
コノ・カラカウア (Grace Park) チン・ホー・ケリーの従姉妹
Dr.マックス・バーグマン (Masi Oka) 検死官
カマコナ (Taylor Wily) 友達、エビ店
sgt.デューク・ルケラ (Dennis Chun) 警察官
キャサリン・ロリンズ (Michelle Borth) 海軍情報局・大尉
チャーリー・フォン (Brian Yang) 科学捜査、指紋照合
ドリス・マクギャレット (Christine Lahti) スティーブの母
メアリー・アン・マクギャレット (Taryn Manning) スティーブの妹
モーティ・サッパースティン (Shelley Berman) 車椅子の老人、娘はゾーイ
ライアン・スレーター (Alan Ruck) 父親
パトリシア・スレーター (Melinda McGraw) 母親
ザック・スレーター (Matt Bush) 長男、ハッカー、少年院
ジェームズ・スレーター (Gregory Kasyan) 次男
ショーン・ウィンストン (Carlo Rota) 犯人
コン・リチャン (Russell Wong) 中国籍のサイバー犯罪者
アダム・チャールズ (Martin Starr) “トースト”、天才ハッカー、ダノ友
アオナニ (Shannon Williams) 守衛
ヒーリー (Chris Moss) 犯人の一人
マヌワイ (Rick Agan) 巡査
ベケット (Eric Holt) 犯人
— (Mark Ganialongo) HPD Impound Officer
— (Wil Kahele) Discharge Officer
— (Joseph E. Agudo) Organ Donor
リチャード・デサルヴォ () 拘束中に逃げたマフィアの大物
ゾーイ・アン・サパースティン () モーティの娘、飲酒の車と事故死