第11話 取り戻した絆 You Can’t Take It with You
脚本/Carol Leifer
監督/John Scott
【前回までのあらすじ】
ヴァレンティナは車で走行中に警察官に止められ後部座席が血で
汚れている理由を尋ねられ警察署に連れて行かれる。マリソルは
ニコラスに対して一体誰を殺したのかと問うが、ボクは人殺しでは
ないと否定。その答えを聞いて退院してもウチには居ないと思って
としてマリソルは指輪を置いて行く。ケネスはレジーに対して
お前のしていることは分かっているとして問い詰めると、レジーは
説明くらいはさせてくれという。杖を取り上げたレジーに返せと
近づくが・・ロージーが帰宅するとレジーは叔父が階段から転んだ
と報告する。スペンサーは子供をペリに取られたことをカルメンに
告げ酒で気を紛らわせる。トニーと寝ているのは知っているとして
エイドリアンはエヴリンとトニーに告げる。エヴリンは彼と居る
と幸せなんだという。トニーは電話するとダンナに浮気しているのが
バレたと報告。モリーはトニーの顔を見て怪訝そうな顔をしたために
エイドリアンは尋ねると彼はトニーという名前ではないと語る。
【ストーリー】
エイドリアンはリック・ドレスデンにトニーの事を調べてもらう。
オタクのボディガードの本名はアミール・ハッサン。幾つかの
偽名があり犯罪歴が多数有るという。ペテン師・詐欺・偽造・暴行
行為、一番のターゲットは既婚者で金持ちの中年マダケ。肉体関係に
持ち込んで夫にバラスとして金を巻き上げているとのこと。
私は妻の不倫を知っているとし、トニーも承知していること。それで
どうやって金を脅すのか。他の手段で採るんでしょうと。
そんなトニーは部屋にカメラを設置していた。
ゾイラはハビエルと一緒に朝を迎える。オムレツを作るゾイラに
ハビエルは語りかける。そんな中パブロがやってくる。パブロは
どうしても話さないと行けない事があるとすると、そんなの電話で
話せばいいというゾイラ。夕べ10回も電話したのだとすると、
ゾイラは20年の結婚生活を捨て私の自信とプライドを粉々にした
のはあなただとして絶対に話など聞かないという。ヴァレンティナ
が警察に居るのだとすると、車に血の跡が有ったのだという。
すぐに行こうというゾイラ。
ロージーはカルメンとマリソルとお茶する中、彼女はレジーから
もらったネックレスを見せる。4カラットはする高価なネックレス
だとしてカルメンは興味を持つ。私はあんなウジ虫とは寝ないという
ロージーは、ケネス様をけしかけて娘と妻を追い出したのだという。
今度はケネス様を階段から落とした事を語る。ケネスの金を使い込
んでいること。証拠を掴んだら警察に知らせたいが、証拠が見つから
ないという。銀行取引明細とか送金の明細書は何か見つかれば良い
とするが・・マリソルは探っていることを決して見つからないように
してと語る。彼は私をお馬鹿な外国人と思っているので大丈夫だと
いう。カルメンは用事があるとして出て行こうとすると、ロージー
はネックレスを置いて行ってと告げる。
イーサンはジェイソンを呼び出すと金を貸してくれと語る。
暫く町を出るというイーサン。何か有ったのかと問われると、俺たち
捕まるかもしれないという。オレは刺されたんだとして暫く消えて
いると語る。
レミは警察署にいたがゾイラとパブロが合流する。
何が有ったのかと問うと、彼女に聞いてくれというレミ。
ムニスから説明を受けると、ゾイラはあんたの車の血って何なのか
と問う。誰の血で何故ついたのかを言ってくれというムニス。ゾイラ
は話しなさいというと、事件ならば幇助になるという。協力した方が
良いというが、逮捕されている訳ではないのであれば帰らせてもらう
という。
ロージーはレジーに荷物を調べる。
すると高齢者施設についてのパンフレットが出てくる。
そこにレジーがやってくるとロージーに良いニュースだと語る。
裁判官に要求されていた書類申請が全部揃ったとし、君とミゲルは
数日で在留資格を得られるという。私たちのためにありがとうと
いうが、これは何ですかとしてパンフレットを渡す。
床に落ちていたとすると、何故調べていたのかと問う。今後介護が
必要だと言うと、サクラメントは遠すぎるとして面会にも行けない
という。契約は既に済んでいるとし2週間後だという。叔父は手厚い
世話を受けられるのだとし君はグリーンカードが手に入る。みんな
幸せになるという。
スペンサーは激怒しているのをカルメンは見かけて声を掛ける。
ボクの持ち役が昏睡状態にされていること。Dr.ランスが?という
カルメンは看護師のジェニーが悲しむよという。スペンスは何で
だと思うかと問うとブレイク役の若造の出演時間を増やすためだという。
カルメンは楽しみだという。カルメンは考えようでは寝ていれば
ギャラがもらえると。演劇学校出のエリートぶっているアイツが
ボクの意中の相手と絆を結ぶのだというと、スコッチを探すスペンス。
一緒に禁酒したでしょというと、酒に頼ること自体緊急だと語る。
■感想
もやもやしていた流れを少しずつ解決の方向に導いて行っている
話ですね。一番懸念しているレジーとロージーの流れは、いつ優位に
立てるのかな。
それにしても一度は横恋慕の形で別の人と付き合い、改めてやっぱり
この人が良いとして元の鞘に戻るパターンに終始していた感じだね。
ロージー -> スペンス
エヴリン -> エイドリアン
ゾイラ -> パブロ
ヴァレンティナ -> レミ
全員女性から男性の流れだ。
■パウエル家
夫・エイドリアン
妻・エヴリン
子・バレット ((死亡)・生きていれば21歳)
ボディガード・トニー・ビシャラ
メイド・ヴァレンティナ
プール係・イーサン
トニーが金持ちマダムから金を脅し取っていることを知ったエイドリ
アン。駆け引き好きのエイドリアンだけ有って、タダでは転ばない
ところが流石だったかな。エヴリンをトニーに奪われた事で傷心の
彼だったけど、これまでと違って彼女を傷つけまいとしてトニーに
金を握らせエヴリンを傷つけないように別れさせた挙げ句、あっさり
と手渡した10万ドルの小切手も取り戻していた。
カメラが設置してあることを見抜いたところは流石。
そして既にメモリーカード自体も取り上げている。
エヴリンの性欲があまりに凄すぎるのだけど、それだけこれまで
不満だったのかな。
パウエル家がちょっと変な家庭だったというところもトニーの計画
を狂わせた訳だけど、電話していた相手が誰なのかも気になるな。
元々トニーってエイドリアンが連れてきたんじゃなかったっけか。
何処から見つけてきたんでしょうか。
最後は二人でタンゴを踊る。ハネムーンの時に踊ったもので、意外にも
その事を覚えていたのはエイドリアンの方だった。
詐欺の件で話を聞いたヴィヴィアン役のCarolyn Hennesy。
「リベンジ」の中で、長男の選挙に精力を注いで娘のルイーズの病院
に追い込んだ母のペネロペ役を演じていた。
■ウェストモア家
夫・スペンス (男優)
妻・ペリ (女優)
関係者・ロージー
新メイド・カルメン
関係者・タイ (スペンスの兄の息子・17歳)
タイは何処かに消えてしまった様だ。スペンスのお姉さんの元に
戻ったのか。
今回はスペンスの飲酒問題と俳優としての失業が議題に上がった。
彼の主演するドラマは20年続いている訳だけど、彼の役Dr.ランス
は新しい俳優に押されて思わずはじき出された格好だった。
先日20周年のパーティーを開いたばかりじゃないかってことで
なんだかスタッフたちも非情な感じ。ハリウッド俳優がキャリアを
維持することの難しさというのは分かるけどね。
色々な心労が重なりスペンスは酒浸りになる。
それを自分のエゴの為に利用したカルメンにも責任の一端は有りそう
だけど・・・。
酔っぱらったスペンスが車を運転するということでそれを阻止しよう
として鍵を持ってトイレに逃げたカルメンに対して迫る姿は
本当に怖い。あの優しいスペンスが・・ね。
一番の良薬としてロージーを連れてきた。
ロージーはカルメンにスペンスの面倒を見るよう頼んでいたとし、
レジーと付き合いながらも気に掛けていた。
レジーが怪しいからといってまた戻るというのもアレだけど(笑)
スペンスが演じているドラマはなんだかこのドラマを象徴するような
ことを演じている感じだね。
■デラトゥア家
母・ジャンヴィエーヴ
息子・レミ (大学生)
メイド・ゾイラ
メイドの娘・ヴァレンティナ
メイドの夫・パブロ
ジャンヴィエーヴは出演せず。
今回はヴァレンティナを巡り、ゾイラとパブロとレミが間違った方向
に行かないように彼女を説得して修正させるというものだった。
ここでは「約束」とか「信用」ということが一つの鍵になった。
またゾイラとパブロの間では「プライド」とか「自信」が鍵となり、
ゾイラが崩されたというそれらを今度は娘の前でパブロが恥を
さらけ出すことで上手く説得する姿が有った。
パブロは17歳の時に友達に誘われて車泥棒をしたことがあるという。
1年2ヶ月の服役があること。悪い連中と付き合い一年の時間を
無駄にしたこと。
しかしヴァレンティナもイーサンと別れたかと思えばあっさりレミ
に乗り換えって言うのもちょっと肩入れしづらい。
■ダーリング家
主人・ニコラス
妻・ダリア(1999年・自殺扱い)
メイド・オーパル
メイドの息子・イーサン
フィアンセ・マリソル
ニコラスが誰かを殺し、それを知っているであろうオーパルが彼を
脅していつまでも家に居座っていたのではないかということで、
その辺の事情をマリソルは調べようとする。
オーパルから直接聞こうとするが、当然ながらもオーパルがマリソル
に対する様々な恨みを抱いていることは明らかなので、そんな彼女
と第三者の立ち会いの居ない場で二人きりで逢っても大丈夫なのか
って感じだった。
銃で脅された時はやっぱりねって事だけど、意外にもそこには
イーサンが戻って来た。イーサンは置き土産とばかりにオーパルが
ダリアを突き落として殺した事を話してから立ち去っていった。
結局ニコラスが誰を殺したのかっていうのは分からずじまい。
最後に911に電話するマリソルが安易に銃から目を離した隙に
再びオーパルに奪われ・・・
銃弾は鳴り響いたが、自殺してしまったのか、それとも銃弾を撃った
瞬間に上手いことマリソルがその手を払いのけて銃弾は反れたのか
が気になる。
■ミラー家
主人・ケネス (脳梗塞)
妻・ディディ (元ストリッパー、アンブロージア)
娘・ルシンダ (元彫刻家)
メイド・ロージー
甥・レジー
レジーが金を使い込んでいる流れをロージーが止めようとする。
ケネスはもっと重症かと思ったけど、もう随分と元気に会話出来る
まで回復していた。
ケネスは弱気になり、今まで自分が他人を言いなりにしようしよう
としてきたせいで愛するものたちに嫌われていることを語る。
この先どんな目に遭おうと受け入れるというケネス。
レジーがケネスを施設に入れるということで、それを止めようとして
ロージーが駆け引きに出る。もしも施設に入れれば警察にレジーの
していることを話すという。しかしタイミング悪く、ロージーにとって
はグリーンカードが目の前に有り、もしもそのような事をすれば
メキシコに送還させるという。
“頭の良い”ロージーならば、そういうのは録音して置けば良いのに。
■使用された曲
・
■出演者
マリソル・スワレス (Ana Ortiz) スタッポード家のメイド
ロージー・ファルタ (Dania Ramirez) ウェストモア家のメイド、子供が
カルメン・ルナ (Roselyn Sanchez) 歌手志望、アレハンドロのメイド
ゾイラ・ディアズ (Judy Reyes) ゾイラのメイド、ヴァレンティナの母
エヴリン・パウエル (Rebecca Wisocky) 意地の悪い妻
エイドリアン・パウエル (Tom Irwin) 浮気性の夫
ジャンヴィエーブ・デラトゥア (Susan Lucci) 母、精神不安
ヴァレンティナ・ディアズ (Edy Ganem) 娘、レミにアプローチ
レミ・デラトゥア (Drew Van Acker) 大学生、ジャンヴィエーブの息子
ペリ・ウエストモア (Mariana Klaveno) スペンスの妻。女優
スペンス・ウエストモア (Grant Show) 夫、ソープオペラ賞の男優
ニコラス・ダーリング (Mark Deklin) 元ダリアの恋人、現マリソルの彼
オーパル・シンクレア (Joanna P. Adler) ダーリング家のメイド
イーサン・シンクレア (Colin Woodell) オーパルの息子、プール係
トニー・ビシャラ (Dominic Adams) パウエル家のボディガード
パブロ・ディアズ (Alex Fernandez) ゾイラの別居中の夫
レジー・ミラー (Reggie Austin) 弁護士
ディディ・ミラー (Tiffany Hines) ケネスの妻
ケネス・ミラー (Willie C. Carpenter) 主人、脳梗塞でリハビリ中
ハビエル・メンドーザ (Ivan Hernandez) ゾイラの彼、シェフ
ヴィヴィアン・パーカー (Carolyn Hennesy) トニーにダマされた夫人
リック・ドレスデン (Deke Anderson) 探偵、トニーを調べてもらう
— (Brett Zimmerman) 俳優”Dr.ブレイク・マクダイ”
— (R. Keith Harris) 監督
— (Rheagan Wallace) 女優”ジェニー”
フィゲロア (E. Roger Mitchell) 警察官
ウルフ (Dean Cudworth) 捜査官
ジェイソン (Sean Flynn) イーサンの仲間
ムニス (Al Vicente) ヴァレンティナを捕まえた警察官
ティム (Eric R. Moore) 台本を届けに来るスタッフ
ネイト (Nate Panning) ドーヒニー病院の警備員
— (Dawlish Carmauta) パトロン