第2話 ハリウッド的殺人事件 Hollywood Homicide
脚本/Andrew Dettmann
監督/Alex Zakrzewski
【ストーリー】
「無名の役者9万8千人、水89.6リットル、友達3人、1秒30フレーム」
ブレッドは幼なじみのピートが自宅の撮影にやってきたことを歓迎
するが、カメラ無しで楽しもうという。ブレットに対して大豪邸を
見ながら大物になったなとし成功するとは思ったがまさかここまで
とは思わなかったという。幼なじみのジョシュがやってくると、ここ
には美女が集まるが全てブレットのファンだという。しかし遭う
にはまずオレに気に入られないと行けないという。ローガンは
ブレットに対してそろそろ時間だから行くぞと声を掛ける。約束が
あるとし、仕事だという。ピートは一人で部屋を撮影して回る。
寝室、クローゼット、そしてバスルームへ・・すると誰か女性が
浴槽内に浮かんでいるのを見つけて悲鳴を上げる。2007年10月1日撮影
デビッドは匿名で届いたビデオだとし、2時間前だという。ドンは
本物なのかと問う。メーガンは俳優だから友達がからかったのでは
ないかという。彼の家から通報は無いとのこと。リズは映像データは
6日前のものだとし、証拠隠滅までの時間には十分だという。ブレット
は大スターなので確かな証拠がないと捜査は難しいという。女性の
身元はと尋ねると、チャーリーがVTRから顔を拾ってくれるとしている
という。顔が見えないのに出来るものなのかというリズ。
するとチャーリーがやってきて、これはただ屈折しているだけだと
いう。重力、速度、運動量、質量など力を全て性格に数値化すれば
理論敵には可能だという。顔は歪んでいるが、スネルの法則やグース
ヘンシェンシフトを利用して解析し、運動追跡アルゴリズムにかける
という。そして顔認識ソフトにかければ良いという。
そんな中コルビーがやってくると、デビッドはお戻りだとして不機嫌
そうに語る。
ドンはコルビーに荷物は全てアカデミーに送れてと言われて運んだ
ことを告げる。体調はどうなのかというメーガン。後遺症はないようだ
とし、今後の配属が決まるまではここにいろと言われたという。
リズはデビッドに声を掛けてあげないのかと言うが・・
チャーリーが顔認識が一致したとし、被害者はアンドレア・バートン
だという。しかしもう一件一致しているとし、身元不明の遺体の写真
だという。
アンドレアの自宅を調べに行くデビッドとメーガン。
管理人は暫く姿を見かけなかったという。アンドレアに親族はいる
のかと尋ねると、契約書を見てみるという管理人。メーガンは室内
に誰かいるとするとデビッドは裏口から逃げるのを見て追いかける。
しかし女性は車に乗って出て行く。その際顔を確認するデビッドは
死んだハズのアンドレアに見える。
車を運転していたのは本当にこの子なのか。デビッドは間違いない
という。ここに北野は3日前でラニオンキャニオンに遺体は捨てられて
いたのだという。メーガンはトゥーソンの母に連絡を入れたらアンド
レアは一人っ子だという。
検視官は解剖はしていないが、死因は溺死であり事故ではないこと。
首と肩にアザがあり、押しつけられて暴れた跡だという。女優は
夢を見てロスに出てきたが、彼女は整形をしているという検死官。
豊胸手術にアゴ、脂肪吸引など・・・
一方コルビーはリズと臨時のペアを組む。
コルビーはその事に助かったと語る。デビッドはオレと口も聞きたく
ないようだという。リズは仕方がないとし国の為とはいえ二年もウソを
ついてダマしていたのだからと。私は半年だけなので恨みも少ないと
いうリズ。組めと言ったのはドンだと語る。あなたの事を報告する
為に組んだ訳ではないと語る。
二人はブレットの自宅を訪ねると、そこに来ていた俳優の卵はICM?
CAAのエージェントなのかと問う。FBIだと言うと芝居をやっている
ので明日見に来てとリズにチラシを渡す。ブレットは中に居ると。
ブレットの元にいくと、彼は次の映画で麻薬捜査官をやるので
役作りに協力してくれという。ブレッドはローガンはボディガード
でジョシュはトレブルメーカーだとし、みんな同居中だという。
女性の写真を見せると、これはウチのバスルームなのかという。遺体が
見つかって居るのだとし本物だという。生前の顔写真を見せるが
見覚えはないというブレッド。色んなヤツが出入りしてくるというと
不用心ではないかというコルビー。兄のブライアンならばこうした
だろうなと思ってしていることで、ボルティモアから家族で移って
来たのだという。その兄はカージャックで既に殺されたというが・・
ピートは何処かと尋ねる。ビデオ撮影をした人物だと。ピートは俺たち
の幼なじみで一週間前に遊びに来ていたというジョシュ。いきなり
出て行ったとのこと。しかしウチで死人なんて・・好きなだけ調べて
くれという。
■今回の事件の概要
・FBIに匿名で届いたVTRには女性が浴槽で死亡している映像が映って
いた。スネルの法則、ゲースヘンシェンシフトを利用し、写っていない
部分の被害者女性の顔を復元して人物を特定していく。
・被害者を顔認証にかけると、アンドレア・バートンだとされるが、
更に身元不明の遺体とも一致する。
・アンドレアの両親に尋ねるが娘は双子ではないとのこと。
・監察医によると被害者は整形していることが判明。
・殺された現場は俳優・大スターのブレット家のバスルームだと判明
する。
■感想
2年間、潜入捜査の為にFBIのチームのことをダマしていたコルビーが
その後どうなっていくのかが最も気になる。
許すものも居れば許せないものも居る。
相棒であり親友だったデビッドが一番憤り感が強かったみたいだけど、
デビッドの中でも複雑な思いが交錯している様だ。
コルビーから事情を聞かされなかったことだけでなく、逆にコルビー
がスパイだということを疑ってしまったデビッド自身も罪悪感に
苛まれていることが分かるものだった。
コルビーは取りあえず次の配属先が決まるまで、このチームに居る
ことになったけれど、感情有ってのことなので、コルビーのしていた
ことに理解しても、なかなか受け入れていくことに割り切れない
ところも多いのだろう。
しかし久しぶりにリズが登場した。コルビーとコンビを組んでいたけど、
ドンがリズを監視のために付けたのではないかとして、疑いの目を向け
られてしまう。
■恐るべし整形技術
エスコートサービスという名の売春業界でも双子を求める需要が
あるのか。元々似ているとは言え、その顔を同じようにしてしまう
というのがある意味凄い。
アメリカでも好みは白人、青い眼、ブロンド、豊胸なので、
それに近づける人は多いだろうけどね。
整形大国と言えば韓国であり、確かに韓国美人と呼ばれる人は
何処か共通するパーツが有って、ちょっとしたところをいじるだけで
感じも似ているように見えてしまうところが有り、日本人には同じ
ように見える。昔は美容室でXXの芸能人の様な髪型にしてくださいと
頼んでいたところを今時は、XXの芸能人の様な顔型にしてくださいと
いうウソみたいな話が現実化しているのだろうね。
整形大国は韓国だとされているけど、アメリカのハリウッドは最も
整形が進んでいる場所の一つ。それは当然俳優を目指す人が多いから
ね。
■アミタとチャーリー
シーズン4になって気になっているのはやはりアミタとチャーリー
の関係かな。
アミタはチャーリーの為に教授待遇の引き抜きの話を断っていたけれど、
肝心のチャーリーは12歳の時に書いた「友人関係ダイナミクスの数理
解析」の論文が学会誌に掲載されることが決まるも、修正を加えなけ
ればならないのに、またしてもFBIの仕事に熱中し始めてしまった。
アミタとしてはチャーリーがFBIの仕事をしている時の彼が好きなのか
それとも大学で教鞭を振るっている時の彼が好きなのかよく
分からない。でもアミタはチャーリーの実家の鍵も手に入れているし、
そこで思わず、パパ・アランとバッティングして気まずさが有った
けど、尻を叩いてもなかなか進まなかった流れも今回の事件と関わる
ウチにインスピレーションを受けて論文を書き出す流れが有った。
ただみんなで出かけようという時になってやる気になるという
タイミングの悪さは如何にもチャーリーだな。
まぁ寺の精進料理に舌を包むのはチャーリーには興味なさそうだけど。
■金が絡むと友人関係は変わる
チャーリーの友情分析論文の完成の為に、今回事件に関わることは
興味深かったのかも知れない。
ピート、ジョシュ、ブレットは幼なじみであり親友の関係だった。
表面的には仲良くしているけれど、結果として見ると、その繋がり
は友情とはほど遠いところで存在している、弱みを握って居ての
行動だったことが最終的には分かる。
ブレットの兄・ブライアンはかつてカージャックで殺されたとされて
いたけれど、現実にはブレットが初めて役をもらった際によって
小道具の銃をふざけて使い射殺してしまった様だ。
ブレットは彼らに自由に金を使わせていないとその事をタブロイド誌
に話して金儲けに使うかも知れない。そういう思いから、辛い事情を
背負わされていたところが有った様だ。
■チャーリーの数学が活躍
・スネルの法則、ゲースヘンシェンシフト
動画からキャプチャーした写真は水に浮かんでいる女性の遺体。
その女性の顔を再現する為に使用した理論だった。
・液没体積
女性が沈んでいた時の水位と元々有った水位を調べて、二本の線を
浴槽に付けて、その線の間に入る水の量を量ることで犯人の体積を
割り出していた。その結果押しのけた水の量は89.6リットル。
大型男性で、ローガンは190cm・100kg近くあるので該当することが
分かる。
・ゲーム理論ではリスクと応答を分析する
強請だけならばローリスクだが、何かが状況を変えたと考えたチャー
リー。強請に応じるより殺した方が得になるということが起きたの
だという。
理論を計算していたけれど、トレイシーの方で計算していたが、
アンドレアの方を対象にして計算してくれと語っていたけど、
一体なにが変わるんだか(笑)
■それぞれの思惑
ブレットがスターになったことでハイエナのように群がるものたち。
マネージャーは新作映画の利益を守る為にスキャンダルのもみ消し。
ある程度のスキャンダルは寧ろ利益に繋がってしまうところが
ショービズの世界だけど。
また公開していない海賊版DVDを作って収益を得る人物たちの姿も
有った。映画タイトル「ブレイカーズ・エッジ」はリリース前のもの。
エスコートサービスのレスリーは事情を知っていた。
■その他
・双子殺人事件
アランは今回の事件はチャンドラーの小説みたいだと語っていた。
「殺し」「強請」「映画スター」「怪しい双子」
・誠実になれ、芝居は辞めて事実を言え
これをコルビーに言わせますかってことで、まぁ一番芝居をして
辛い思いをしてきたコルビーならではのセリフにも聞こえる
けれどね。
・時代は変わったな
メールで映画がlove-2-love@melrose-madam.comに送られていた。
昔は映画館に行ったり、ビデオを借りに行ったのに・・というアラン。
まぁその時の方が趣はあるよね。今の時代便利すぎ(笑)
■使用された曲
・
■出演者
ドン・エップス (Rob Morrow) FBI捜査官
チャーリー・エプッス (David Krumholtz) 数学者
アラン・エップス (Judd Hirsch) 父
デビッド・シンクレア (Alimi Ballard) FBI捜査官
ラリー・フラインハート (Peter MacNicol) 物理学者
アミタ・ラマヌジャン (Navi Rawat) 学生
メーガン・リーブス (Diane Farr) FBI捜査官
コルビー・グレンジャー (Dylan Bruno) FBI捜査官
リズ・ワーナー (Aya Sumika) FBI捜査官
ブレット・チャンドラー (Aaron Stanford) 映画スター
アンドレア・バートン / トレイシー・ミード (Kelly Overton) エスコート
サービス
ピート・シーアス (Kevin Wheatley) 撮影者、ブレットの幼なじみ
Dr.ジェーコブソン (Jack Merrill) 整形医
レスリー・デニス (Leigh Zimmerman) エスコートサービスの仕切り
マーク・グリーン (Steve Kazee) ブレットのマネージャー
ローガン・オリバー (Peter Cambor) ブレットのボディガード
ジョシュ・ライアン (David Weidoff) ブレットの幼なじみ
— (Eva Kaminsky) Manager
— (Ronobir Lahiri) Coroner
— (Michael Tauzin) Wannabe Actor
ブライス・リー (Anthony Cistaro) 海賊版DVD
モデル (Erika Seifred)