第13話 許しがたい真実 Look Back in Anger
脚本/Matt Berry
監督/David Grossman
【前回までのあらすじ】
ロージーはスペンスにアルコール依存の治療をするよう頼む。
パブロとゾイラはヴァレンティナが警察に連行された夜、一晩だけ
の関係を持つ。ヴァレンティナはパパに聞いたがよりを戻すのかと
母・ゾイラに尋ねる。ハビエルを取るのか度分でも分からないとの
こと。ジャンヴィエーヴは腎臓をくれる人がいたとして、その天使は
メイドのご主人パブロだという。後見人はボクだというレジーに
ケネスは委任状を撤回したことを語る。レジーは逆恨みして、
君ら親子を必ずメキシコに送り返すと語る。タイはヴァレンティナ
にタイして警察に余計なことは言うなというが、既に警察には全て
を話したと語る。そのタイは仲間達にヴァレンティナを消すしかないと
語る。エヴリンは息子のバレットが死んで15年、私を許してくれた?
とエイドリアンに尋ねるが、君が目を離したので車に轢かれたのだ
と責める。マリソルは誰かを殺したのではないかとニコラスを
問い詰めるが、君は誤解しているとして誤魔化そうとする。
何か物的証拠があるハズだとしてオーパルの金庫を調べると、
「ビバリーヒルズの悲劇」として新聞の切り抜きと布の切れ端が
入っていた。
【ストーリー】
カルメンはマリソルに貸金庫には何が入っていたのかと問う。
二時間前からずっと泣きっぱなしだという。しかしマリソルは今日
の主役はロージーだという。みんなはロージーにランチを奢ろうと
していた。ロージーは3人の仲間たちにお礼を告げる。シャレた
レストランで美味しいものを食べさせたかったというと、ロージー
はアメリカでの最後の食事になるかも知れないと語る。マリソルは
永住権のことなら何とかなると励ます。しかし審問会は来週なのに
レジーは書類を全て捨ててしまったのだという。奇蹟を待とうと
言われる。
レストランに入ると人気は無かったが、なんとそこには治療が終わった
とするスペンスがいた。ロージーに話が有るみたいよという3人。
私たち二人でランチをするのかと問うともう一人いるよとして
ミゲルがやってくる。するとスペンスはロージーにプロポーズを
始める。強制送還を避ける為ではないわよねと問うと、二度と君の
ことを離したくないのだという。スペンスが跪いて指輪をロージー
にハメる中、3人の友達は店の外からその光景を観察していた。
結婚ってワクワクするわねという中、マリソルはそろそろ行くとし、
夫を警察に突き出すという。
エヴリンを呼ぶエイドリアン。
幸せなのは何年ぶりなのか・・明日の夜で結婚25年だというエイドリ
アンは、不思議だとし、我々が余所の多くの夫婦より長続きしている
こと。ユーモアのお陰だろうという彼に、不倫や変態行為を許す
忍耐力のお陰だという彼女。
そんな中、ヴァレンティナがやってくると、ブルーノ・デ・ルカから
電話が有り、勉強しに来いと言ってくれたとして、エイドリアンに
感謝する。ブルーノってファッションデザイナーの?と問うと、彼が
私のデッサンを送ってくれたのだという。この夏マンハッタンで見習い
をすることになったとすると、エイドリアンは彼女に私の1千万ドルの
ペントハウスで暮らせば良いと語る。感謝しているとしてハグする
中、エイドリアンはヴァレンティナのお尻を触る。それを目にする
エヴリン。
刑事のハガティとディーツの元に行くマリソルは、ニコラスのした事
を話、新聞の切り抜きと切れ端を見つけたことを語る。事件は1999年。
ディーツは犯人ならばなんで取ってあったのかと問うと、彼のメイド
の貸金庫に保管してあったのだという。切れ端はフロントグリルに
引っかかっていたものだろうとするが、彼女に確認が出来ないとして
自殺してしまったのだから・・と。ご主人は事実を認めたのかと問わ
れると、裏付けは布の切れ端と古井新聞の切り抜きとあなたが抱いて
いる疑問だけだという。疑念を抱かすことをしてきたのだとし彼を
逮捕すべきだと語る。そんな彼女に夫婦関係は良好なのかと問う。
ジャズカフェでカルメンは一人でカウンターで飲んでいるとセバスチ
ャンという男性が声を掛けてくる。ナンパするのかと言うカルメン
に店で一番のいい男だぞと。この店はレベルが低いんだという。
話し相手になってくれないかという彼。しかしカルメンは今日は
機嫌が悪いのよとすると、どうしたのかと話を聞く。親友が婚約して
望んだものを手に入れたこと。私の夢はいつ叶うのかと。夢は有名な
歌手になることでデモCDも作っているとして彼に渡す。
タイはジェイソンを呼び出すが、遅刻してようやくやってきたことに
憤る。カーターは何度電話しても電話に出ないという。タイは彼に
銃は捨てたのかと問うと、ジェイソンはあまり時間が無いという。
サヨナラを言いに来たのだという。親に強盗団のことを話したら
二人ともボクを守りきれないとしてペルー行きのチケットを買って
くれたのだという。母親の従兄弟がいるのでそこに逃げるという。
ボクとカーターがけが貧乏くじを引くのかと問うと、カーターは既に
欧州に飛んだという。彼も親に話したのだと。ボクのことを見捨てる
なんて信じられないという。ヴァレンティナのことを消すとか言って
いるお前に手を貸すわけがないという。有罪に出来る唯一の人物だと
すると、アレハンドロを死なせたのは手違いだが、今度の話は一切関わる
つもりはないという。だったら行けというタイにタイして、ジェイソン
はお前はマジでどうかしているのでクスリを飲んだ方が良いと語る。
■感想
シーズン2の最終話。各々のエピソードに問題があるので全てが
解決するとは思わないけれど、これまで不幸で歪な生活を続けて来た
パウエル家が真実を知ったことで、地に足を付けて歩いて行ける
のではないかな。
とにかくシーズンが終わるのが早かった。
なんだかんだ言って一番楽しく気軽に見られているドラマという感じ
で、シーズン2になっても面白さは健在。
ただ毎回死亡者がこれだけ出ていくとちょっとヤバいかも(笑)
■パウエル家
夫・エイドリアン
妻・エヴリン
子・バレット ((死亡)・生きていれば21歳)
ボディガード・トニー・ビシャラ
メイド・ヴァレンティナ
プール係・イーサン
今回はなんとパウエル家結婚25周年。
真っ先に離婚しそうな夫婦なのに、彼らが言うように変態行為
を許す忍耐力が夫婦関係を長続きさせるコツなのか。
息子のバレットの死というものが逆に結びつきを強めたのか。
二人は牽制し合っているけれど、二人の間には互いに必要な存在と
いう前提があっての様々な奇っ怪な行動なのではないかという
感じがする。
今シーズンはエヴリンの浮気でガス抜きした感じ。
今まではエイドリアンが娼婦相手に数々の性交渉を行ったみたい
だけど、浮気は浮気だけど、娼婦相手にするのと本気の不倫となると
また別の問題な感じもするし、結局エヴリンも相手は金目当てだった
ことも有り、そういう問題もクリアにされた。
今までバレットのことに言及されたのも彼の誕生日の時だけだった
けど、ラストに来てニコラスの隠していた秘密の流れとリンクして
興味深い結末が用意された。
エヴリンが結婚記念日にプレゼントした古代マヤ文明の短剣は
如何にもその後のニコラスへの復讐に使われそうだなと思っていた
だけに、ちょっと怖い思いがしたけれど、斬りつけただけで済んで
良かったね。ただ古代マヤの呪いじゃないけど変な菌でも付着して
悪化したりして・・まぁ今の彼は抗生物質を飲んでいるので大丈夫
か。
ヴァレンティナに対してエイドリアンがデザイナーを紹介した
というのも良かった。マンハッタンに滞在する間に1千万ドルの
ペントハウスまで貸すという。エヴリンは彼がヴァレンティナの
お尻に触れているのを見てフローラの時と同じ繰り返しだとしていた
けれど、ニコラスの件で解決したのでもう大丈夫なのか。
■ウェストモア家
夫・スペンス (男優)
妻・ペリ (女優)
関係者・ロージー
新メイド・カルメン
関係者・タイ (スペンスの兄の息子・17歳)
1) スペンスとロージーの流れ
スペンスがアルコール依存症のリハビリ施設から戻ってきた。
ロージーがアメリカ市民権の問題で困っていた所に奇蹟が起きた
って感じかと思ったけど、スペンスはスペンスでまた問題がある
ことが分かる。
この家系ってタイもそうなんだけど、大人になりきれていない人
が多いのかな。ただタイは病気っぽいし、スペンスは環境要因が高く、
ハリウッドという土地に長いこと浸かっていたのが問題なのかも。
これまで金の苦労をせず長いこと俳優としてのキャリアを積んできた
ので、金の使い方に関しては一般市民とはかけ離れている。
これまでにもハリウッドの俳優が薬物依存、アルコール依存、そして
あれだけ稼いでも破産している人がいるくらいだからね。
一番切ないのはオスカー像が質に出されたとかいう話を聞いたり
する時があることかな。現在では売れないみたいだけどね。
ロージーはカードが使えない状況に加えて、浪費癖を止めようとも
しないスペンスに性格の違いを覚えていく。
グラミー賞5度のノミネートをしたという本物のMichael Feinstein
が登場し、彼に結婚式では歌ってもらうことにしたり、高いウェディ
ングドレスを用意したり・・・
結婚式を行うことになる。
取りあえずみんなに説得されたロージーはスペンスとの結婚を
決意するが、そこで参列していたヴァレンティナを狙って
タイが目出し帽を被って銃弾で襲撃。アメリカでよく銃の襲撃事件
があるけれど、こういう事がきっかけで起きているのが殆どだったり
するんだろうな。
更に不穏な動きとして最後にメキシコのフアレスでは麻薬抗争が始ま
ろうとしている中で、エルネスト・ファルタが生きて居ることが
判明。5年前に殺されたとしていたが、捕まっていたのだろうか?
それとも麻薬に何か関係しているのか。
何よりもタイによって誰が撃たれたのか気になる。
ブーケか花束かが銃声後に落ちていたので、女性が撃たれたのかな。
またカルメンの流れで色々と動きが有った。
スペンスの金が無いために家政婦を解雇されたこと。
ロージーとカルメンのジュースを巡る微妙なやりとりが面白かった。
ただカルメンにはロージーは相当お世話になっていたところも
有ったのではないか。
2) カルメンの流れ
カルメンはバーで飲んでいると、セバスチャンという人物と出会う。
彼はディセルナレコードのスカウト担当と知り合いなのでデモCDを
聞かせたら遭ってみたいと言われたという。
私と寝る為のウソなのではないかという疑問を持っていたけど、
酒を奢っていたのは君と寝る為だけどこれは違うと語る。
寝た翌朝に、「実は・・」という下りがあったのでやはり寝る為の
ウソかと思われたが、なんとスカウト担当は自分の妻であることを
聞かされる。
■デラトゥア家
母・ジャンヴィエーヴ
息子・レミ (大学生)
メイド・ゾイラ
メイドの娘・ヴァレンティナ
メイドの夫・パブロ
ゾイラはパブロとの関係を取るのかそれともハビエルとの関係を取る
のか。ジャンヴィエーヴとしては臓器をパブロから受け取るものと
して二人のこれまでの歴史を尊重すべきことを語る。結婚して20年
以上の生活、そして愛の結晶である娘・ヴァレンティナの存在。
ゾイラも一度はパブロを選択して、そのことをハビエルに伝えにいく
と、彼は激怒する処か、もの凄い大人の対応を見せてきた。
「ボクの願いは君の幸せだ。出来ればボクが幸せにしたかった」
しかしその後ヘレンがやってきて、パブロが口から出任せばかり
言うので、一ヶ月以上前に追いだしていたことを知り、パブロは
行く所がないというだけで戻って来た事を知る。
再びハビエルは迎えてくれるところが凄いね。
臓器をもらえなくなったジャンヴィエーヴは容体が悪化。
ヴァレンティナはレミに一緒にニューヨークに行かないか~!と
誘うも母の容体が悪いので今ロスを離れる訳にはいかないことを
語り、どうも二人の関係がチグハグなことにレミも言及する。
更に最後にサプライズがあり、なんとゾイラは妊娠していることが
判明。その相手は一晩だけの過ちのパブロとの子供なのか、それとも
ハビエルなのか。
■ダーリング家
主人・ニコラス
妻・ダリア(1999年・自殺扱い)
メイド・オーパル
メイドの息子・イーサン
フィアンセ・マリソル
いよいよニコラスの謎の全てが明らかになる。
15年間世間から離れて暮らしてきたというイーサン。
マリソルは警察に自首すべきであり、そしてその前にパウエル家にも
全てを言うべき事を示唆する。
パウエル夫妻の元にいくニコラスとマリソル。
タイミング悪く結婚記念日中の二人の元へ。
しかもかつてはダリアとニコラスとはパウエル家は親交が有ったこと
もあり疎遠になったのは、パウエル家にあると感じて、今回の
エイドアリンもエヴリンもいつもの調子と違って凄い下手に出たので
余計に言い出しづらそうだった。
ニコラスは当時仕事で忙しく、妻のダリアの話し相手はオーパルだけ
だったこと。オーパルがダリアに好意を寄せていることを利用して
ダリアはオーパルと浮気して、ニコラスに嫉妬させようとしたのが
原因だった様子。そのことをタイミング悪く、運転中のニコラスの
前で話した為に前方不注意でパウエル家の息子・バレットを轢いてしま
ったようだ。
血のシャツが有ったけど、あれは単に血痕が付着した車でも拭いた
跡なのかな。ひき逃げしたみたいなので、子供を助けようとした
跡も無かったことを語っていたしね。
マリソルはニコラスに対してかつて許すのは、罪を償った跡だとして
いたけれど、このまんま離婚しないのかな。
■ミラー家
主人・ケネス (脳梗塞)
妻・ディディ (元ストリッパー、アンブロージア)
娘・ルシンダ (元彫刻家)
メイド・ロージー
甥・レジー
ミラー家の人々は登場せず。
次シーズンにもクレジットされていないので、シーズン2だけの
キャラクターかな。ロージーはあれだけミラー家に尽くしたのに、
その後音沙汰無しなんてちょっと恩知らずって感じもするんだけどね。
ロージーはスペンスと結婚したが、その件はウェストモア家の所で
言及したので省略。
■使用された曲
・
■出演者
マリソル・スワレス (Ana Ortiz) スタッポード家のメイド
ロージー・ファルタ (Dania Ramirez) ウェストモア家のメイド、子供が
カルメン・ルナ (Roselyn Sanchez) 歌手志望、アレハンドロのメイド
ゾイラ・ディアズ (Judy Reyes) ゾイラのメイド、ヴァレンティナの母
エヴリン・パウエル (Rebecca Wisocky) 意地の悪い妻
エイドリアン・パウエル (Tom Irwin) 浮気性の夫
ジャンヴィエーブ・デラトゥア (Susan Lucci) 母、精神不安
ヴァレンティナ・ディアズ (Edy Ganem) 娘、レミにアプローチ
レミ・デラトゥア (Drew Van Acker) 大学生、ジャンヴィエーブの息子
ペリ・ウエストモア (Mariana Klaveno) スペンスの妻。女優
スペンス・ウエストモア (Grant Show) 夫、ソープオペラ賞の男優
ニコラス・ダーリング (Mark Deklin) 元ダリアの恋人、現マリソルの彼
オーパル・シンクレア (Joanna P. Adler) ダーリング家のメイド
イーサン・シンクレア (Colin Woodell) オーパルの息子、プール係
トニー・ビシャラ (Dominic Adams) パウエル家のボディガード
パブロ・ディアズ (Alex Fernandez) ゾイラの別居中の夫
レジー・ミラー (Reggie Austin) 弁護士
ディディ・ミラー (Tiffany Hines) ケネスの妻
ケネス・ミラー (Willie C. Carpenter) 主人、脳梗塞でリハビリ中
ルシンダ・ミラー (Kimberly Hebert Gregory) ケネスの娘
タイ・マッケイ (Gideon Glick) スペイスの甥(姉の息子)
セバスチャン・デュソルト (Gilles Marini) カルメンに近づく
ハビエル・メンドーザ (Ivan Hernandez) ゾイラの彼、シェフ
本人出演 (Michael Feinstein) グラミー賞5回ノミネート
ダリア・ノバ (Susie Abromeit) 元ニコラスの妻
ヘレン (Andrea Conte) パブロと不倫、彼女が彼を見捨てた
リック・ハガーティ (Kevin Sizemore) 捜査官
ディエツ (Jennifer Gatti) 捜査官
— (Preston Baker) Piano Man
— (Bradley Bowen) 金持ち
ジェイソン (Sean Flynn) タイの同級生、強盗
— (Eduardo Gonzalez) Federale
— (Fernando Martinez) Federale
— (Juan Pablo Veiza) Federale
— (Eric Maldonado) Cocktail Party Guest
— (Fred Galle) Silver Fox
— (Carlee James) Wedding Guest
— (R.W. Park) Girl on Date with Rose