CSI:科学捜査班 シーズン14 第5話 14年間の十字架 Frame by Frame

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第5話 14年間の十字架 Frame by Frame

脚本/Gavin Harris
監督/Alec Smight

【ストーリー】

プレミアカジノ。
グレッグはデビッドにどうかと問うと、後頭部に鈍器損傷、死後2時間
が経過しているという。ID、サイフ、携帯など身分を知るものはな
かった。精巧な模型が置いて有る。ここの主のジャック・ウィッテンの
夢だったもので実現していないカジノだというグレッグ。ベガスで
破れた夢で一冊の本が書けるよというグレッグ。多くの過去に計画が
露と消えたという。伝説的なのがこのプレミアカジノだという。
ウィッテンがハリウッドに有った父の古い映画スタジオに似せて
作ろうとしたもの。スキャンダルが起きて夢は潰えたこと。若い女性の
殺人で彼は被疑者になり投資家が離れていったのだという。そして
また殺しが起きたと。

ラッセルとブラスはその豪邸さに驚く。
ジャック・ウィッテンはイカレた野郎で現代のハワード・ヒューズ。
遊び人で今じゃ世捨て人だというブラス。自分の家の試写室で眠り、
居間に戻ったら死体が有ったという。押し入った形跡はなく、ワイン
と薬物は有ったという。14年前にもヤツは殺人の被疑者だったが
十分な証拠がなかったという。権力とコネなのか?というラッセルに
居間は落ちぶれているというブラス。
グレッグはサラは何処に居るのかとして探す。

サラは現場を見て14年前のことを思い出していた。
「これでヤツを挙げられるとしてウィッテンのものであり家宅捜索
令状が取れる」というが、キャサリンは「そう簡単じゃない。ここは
ベガスだ」と語っていた。

過去の繊維の欠片を見て居た。14年前の方で現場はきっとここだと語る。
被害者はダーシー・ブレイン(18歳)。ウィッテンがクラブで引っかけた
ところを店の防犯カメラに写っていてて一緒に出て行ったという。その
後姿を消して遺体は出ていないという。注目を浴びる事件で、サラは
ベガスで初めてだったという。グレッソムが留守でキャサリンが
代理をしていたこと。ウィッテンは逃げおおせたという。私はダーシー
の遺族の対応をしたとし、彼女は不良娘だったが未来は有ったのだと
いう。それを聞いたフィンは今夜は目の前の被害者の娘に集中しよう
という。ずっと長いこと待ってやっとここに入れた。14年前に捕まえて
いたら、少女を死なせることはなかったとフィンに語る。

フィンはジャックは映画オタクらしいわねとグレッグに語る。
夕べのあらすじはどう見るかとグレッグに語る。するとグレッグが
ウィッテンの振りをして再現VTRのようにして現場検証を行う。
女性と共にワインを飲んでロマンチック。ウィッテンの方はムラムラ
になり女性が拒んでグラスが割れたのではないかという。しかしグレ
ッグはコルクを見つける。このコルクは何なのか。それでデートが
終わり女性は帰ろうとしたが、ウィッテンは返さず二人はもみ合いに
なり殺されたのではないかと。ランプには結婚が付着。被害者の鈍器
損傷とランプは符合するという。だけど飛沫はなく殴ったのも一度
だという。少女を殺して通報したのかというグレッグ。居眠りしている
間に賊がやったと彼は証言しているという。下手すぎるウソだが
前にも少女を殺した時に死体は隠しているのにまだ見つかって居ない
こと。今度は何故死体を隠さないのかというフィン。自分は捕まらない
と思ったのかというグレッグ。

ウィッテンは昔と同じだというエクリー。
ラッセルは地下の試写室で彼は映画を見ていたこと。ジェーン・ラッ
セルで居眠りして起きたらホラーが待ち受けていたこと。上の物音
は聞こえなかったのかと問うが試写室は防音。被害者とは逢ったこと
がないという。しかし今回はクラブのカメラに写っているのだという。
その手に被害者の血がついていること。ウィッテンはそれは助ける
為に蘇生措置をして血がついたのだという。
「道化役はゴメンだぜ」というウィッテンに対して、それはハンフリ
ー・ボガートの映画「マルタの鷹」でのセリフだというラッセル。探偵
スペードに誰もが嘘をついた話だろうとすると、私もあんたに14年嘘を
つかれているとし、ダーシーを連れ込んだのだろうと問う。もう
分かっている・・いや分かっていたのだと。笑っていれば良いとし、
前に逃がしたが今度こそぶち込むという。

サラはエクリーの元にいく。
ダーシーの資料を取りに二人とも資料室にいた。やはり気になったのか
というエクリー。あの頃の立場は違っていたけどねとサラはエクリー
に対して嫌みを言う。当時は悪かったとして、君らから事件を取り上げ
てしまったこと。グリッソムは居ず、君らに権限は無かったのだという。
そこで早番の私たちが担当するとしたのだという。令状は取れないとし
それでも無駄な時間は取らせないという。彼の家族はベガスに貢献して
きたごますり野郎という。ダージーは金持ちの不良娘で薬物の常習者
だったこと。怪しい界隈に出入りしてたこと。しかしそれは的外れだ
としてあとはプロに任せろとして捜査は当時奪われていた。

当時、私は事件の本質を見てなかった。
防犯カメラ映像はクラブから出るウィッテンとダーシーの映像。
駐車場に行く映像も映っていた。2000年10月12日午前1時56分のもの
だった。彼女の車に乗ったが車は翌朝町外れに置いて有ったという。
付着物を調べたらチャールストーン山へ行っていたこと。死体遺棄に
最適な場所だった。大量の血痕がトランクに有り、父親のと比べて
彼女だと判明したのだという。コカインとGHBが陽性だった。
ダーシーは常習者だった。ウィッテンはコカインで彼女を誘い、2階の
寝室にダーシーを運んだが抵抗されて殺した。そして遺体を山に運び
捨てたが、一つヘマしたのは絨毯の繊維だという。今も血が付いていること。
寝室の絨毯の繊維は夕べホッジスに分析を頼んでいるという。

一方今回の被害者は指紋からヒットし、グウェン・オネッタ(18歳)だ
と判明する。高校中退で昨年3回ドラッグで逮捕されていること。

■感想

2000年10月6日に始まったCSI:科学捜査班もいよいよ300エピソード目
を迎えた。

100エピソード目はシーズン5の8話(2004年11月25日)。
200エピソード目はシーズン9の18話(2009年4月2日)。
300エピソード目はシーズン14の5話(2013年10月23日)。

となった。

今回発生した事件をきっかけにして、14年前に発生した事件の真相
を探り当てていくというもの。

残念ながら当時のメンバーとはチームの形も変わり、メインの二人
グレッソムとキャサリン、そしてウォリックは居ないけれど、
彼らの教えが、今の捜査官たちの中にも深く息づいていることが
捜査の中でも見て取れた

■14年の経過

何よりも14年も経過すれば状況は変わる。
日本でも今時の卒業式シーズンにもなると、卒業式に歌う曲と言えば
何か?というアンケートを取るだけで世代の違いが分かるという嫌な
時代だ(笑)

サラとエクリー、立場が違っていたという会話をしていたけれど、
当時のエクリーは本当に嫌なヤツだった。しかし今ではCSIを率いる
ものとして同じ事件と向き合っている姿が有る。

人は変わるのか変わらないのか。
外的要因によって状況は変わるが、人間の本質的な部分に於いては
変わることがあるのかどうかが気になるものとして今回はそんな意図
も示唆する流れが有った。

■とんでもないえん罪事件

誰がどう見ても怪しかった今回の容疑者のウィッテン。

ただ前回の事件と違うのは、前回の件はあくまで事件の可能性が
ある失踪事件であるのに対して、今回は明確に人が殺され、その
遺体がウィッテン家に存在している事。
その違いは、「クリミナル・マインド」で言うところの、犯罪性の
加速なのか進化なのか。
ただ14年の間にウィッテンが何か悪さをしたという証拠は一つもない
ので、連続殺人犯と見るのは難しいものがあった。

■想像と現実は違う

CSIの当時の捜査官にとって念願だったのはウィッテン家の家宅捜査
令状をとる事。いよいよ今回は現場に入ることが出来るという意味
では、堂々と捜査はできるけれど、あくまで事件は今回発生した
グウェン殺しの証拠を探ること。

しかしアルが語るように
「アスリートが言う、どれだけ勝とうと一つの敗北に苦しむ」
ということがサラの頭には残っていて、14年前の事件の真相を突き止め
ない限りは前に進めなかったところもあったのではないか。

■とんでもない14年前の事件の顛末

本当に胸くそが悪くなるような事件の顛末だった。
ダーシーは逮捕された。現実には死亡して居らず、父親からの虐待から
逃げる為にウィッテンを利用して逃走を図ったというもの。
その間にダーシーは家庭を持つ身となっており、ウィッテンは逮捕
こそされなかったものの、不遇な人生を送ってしまった。
投資話であるプリミアカジノの夢もついえて、家庭すら持っていない。

ウォルターという父親が毎年命日になるとサラの元に捜査状況を
聞きに来るというが、ダーシーによると虐待が有ったとされるが果た
してそれすら本当のことか分からない。

・ダーシー役のBethany Joy Lenz

「One Tree Hill」では純粋な子・ヘイリー役に出演していた。

■14年経過した科学捜査の技術

CSI自身が行ったものではなかったけど、フィルムが今回はポイント
となった。ニトロセルロースベースのプリントフィルムが300フレーム
分、死亡したエミリーの胃の中から見つかったのだ。
製造されたのは1952年。
ヴィンテージフィルム故に撮影されたカメラも限定される。

ヘンリーを使って撮影テストするシーンは面白かったけどちょっと
ウケを狙いすぎていたかなと。

写された場所はボルダーシティでミレニアムの頃。
写されたフィルムはウィッテン家に有ったものだが、目つきを見ると
恋人関係の様。

フォトケム社に送ってウェットプリントしてスキャンし直してもらう。
その際にグレッグは「オズの魔法使い」のブリキ男のことを引き合いに
出していた。リマスター版として新しく修復するまで、ブリキ男の
目の間に鋲があることを知らず、50年経過して初めて分かったものたど
いうこと。

写真を再現すると、死んだハズの二ヶ月後に撮影されているもので、
1月6日、ブッシュ勝利の電光掲示板が書かれていることが判明する。

ダーシーはヴィヴィアン・シンクレアとして生きて居たことが分かる。

■みんな謝れ

この14年間警察の捜査のせいで人生をダメにされた男の話となった。
もちろん悪いのはダーシー。
ただ彼の人生を狂わせた一端はCSIにあることもまた事実で、今回の
捜査の中でもみんな酷いことを口にしていた。

■使用された曲

・Who Are You by The Who

■出演者

D.B.ラッセル (Ted Danson) CSI主任・S12より
ジュリー・フィンレイ (Elisabeth Shue) CSI・S12 #14より
ニック・ストークス (George Eads) CSI ・ S12・昆虫学
サラ・サイドル (Jorja Fox) s10で復帰
グレッグ・サンダース (Eric Szmanda) CSI研究員
アル・ロビンス (Robert David Hall) CSI検死官
デビッド・ホッジス (Wallace Langham) CSI
デビッド・フィリップス (David Berman) CSI (眼鏡の方) 検死
モーガン・ブロディ (Elisabeth Harnois) L.A市警、SID、エクリー 娘
ヘンリー・アンドリュース (Jon Wellner) DNA
ジム・ブラス (Paul Guilfoyle) 刑事、警部
ミッチェル (Larry Mitchell) 捜査官
コンラッド・エクリー (Marc Vann) CSI部長

キャサリン・ウィローズ (Marg Helgenberger) 当時CSIの責任者
ダーシー・ブレイン (Bethany Joy Lenz) 失踪者
エミリー・ブリッドウェル (Lindsay Bushman) ダーシー
ウォルター・ブレイン (J. Downing) ダーシーの父
ジャック・ウィッテン (Jason Priestley) プレミアカジノ建設を夢見た
グウェン・オネッタ (Kiersey Clemons) エミリーの友達
ボブ・ギア (Adam Johnson) カメラマン
ウォリック・ブラウン (Gary Dourdan) 当時のCSI
ギル・グリッソム (William Petersen) 当時のCSI

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