西海岸捜査ファイル ~グレイスランド~ Graceland シーズン2 第10話 裏切りの代償 The Head of the Pig

リンク広告 テスト




第10話 裏切りの代償 The Head of the Pig

監督/ Larysa Kondracki 脚本/Aaron Fullerton
Mike Goldberg

【前回までのあらすじ】

施設に居たマイクはリナを付けていくというが、スラはリナを
刺し殺してしまう。マイクは殺されたことをペイジに話すことが
出来ず、自動車の工具を使って自分で自分を殴り、リナが殴って
逃げたと語る。チャーリーはアンバーに仲間は4人必要だと言って
いたが私たち二人で出来ないかと問う。アンバーは貸金庫破りは
もう少し厄介だとし、間違いで中身が吹っ飛ぶのだという。シドは
カリートに引き返せと告げ、FBIがいるという。マイクはシドに
対してソラノと組んでいるのは分かっていると語る。ブリッグスが
警察官としてシドの元に潜入するがチャーリーは危険だとして止める。
知り合いがいるかも知れないと。
そんな中、フアンがブリッグスの罪を暴こうとして録音したテープ
が警察の手に渡る。メキシコのソラノ・カルテルのボス・カルロスは
ジョニーに対して地下室に銃と薬物がトンの単位で眠っているのだ
という。ジョニーは友達が国際協力機関にいて食料などを木箱に
積んで輸送しているが後部から落とせるという。俺一人でやれると
すると手配できるのかというカルロス。二週間で飛行計画を立てられる
と語るジョニー。

【ストーリー】

ジョニーはカルロスに計画を見せる為に現場へと向かう。
ジェイクスがメキシコ入りしてジョニーに合流する中、カリートの
目はまるで獲物を狙う獣だという。失敗したら終わりだというジョニ
ー。失敗する訳ないと励ますところだぞとDJに告げる。
Dカルロスは毎日6トンに荷物を運びたいとすると、輸送機で出来る
という。航空局と国境警備はレーダーってもんで監視しているので
無理だというカリート。デカイ積み荷を落としてみろ、すぐに連中に
探知されるという。レーダーには抜け道があるというDJ。
航空局と国境警備の管轄の切れ目に積み荷を落とすのだという。
今回はテスト用に木箱の中に小麦粉を入れてあるとし、こいつは本格
的に投下操作するという。小型のセスナ機からマリファナ入りのゴミ袋
を落とすのとは違うとし、本番は現地で確認してみてくださいという。
父は現場には行かないというカリートだが、一度行っても良いという。
しかしいざパラシュートを使って投下すると、小麦粉は見事容器から
散乱してしまう。私の商品をああやってばらまくのかと問うカルロス
にすぐに改良できるというが、時間を無駄にしたなというカルロス。
カリートはクルーズ船は10日あれば手配できるという。それには警察
の助けが必要だとすると、シドに連絡するというカルロス。

マイクはペイジと接触すると昼食にチキンを手渡される。
2週間探したがリナは見つけられなかったというペイジ。何処に行こうと
施設よりはマシだというマイク。マイクにジョニーが失敗したとし、
輸送機は使えないという。あと一歩なのに・・と苦虫をかみしめる
マイク。ペイジは施設を摘発すると言ってくれというが、ダメだという。
輸送機がダメならばソラノの接点は施設しか残っていないとし我慢して
欲しいと頼む。

アーチーはブリッグスに対してマフィア気取りがヌンチャンを持ち出
して襲ってきた時の話をする。ブルース・リーみたいにヌンチャク
を振り回したとして武勇伝を語る。そんな中シドの元にカルロスから
電話が鳴った為にブリッグスにはちょっと席を外してくれという。
必要ならば呼ぶという。
シドはアーチーたちにソラノがクルーズ船を使うと連絡が有ったことを
話す。

ブリッグスはグレイスランドに居ると、ペイジが戻ってくる。
少女の捜索について尋ねると、パコイマからミッションヒルズまで
シルマー周辺の4都市を探したこと、バス停、ドライブイン、大学の
相乗り場にポスターを貼ってピコキャニオンの国立公園も犬やヘリ
コプターで捜索したが見つからない事を語る。食べるものも金も
持っていない怯えた不法入国者が身を隠せる場所は全て何処にも居な
かったというペイジ。そんな彼女に少女が深夜に困っていたのだから
誰かが助けるだろうと語る。しかしペイジはそうじゃないと語り、
その根拠として、マイクはリナに殴られて逃げられたとしていたが、
当時の彼の傷は額に一つ、コメカミに一つ、手のひらに一つ殴られた
のは一回だけなのに・・と語る。しかしブレッグスはマイクが幾ら
任務に厳しくても人を殺せるヤツと思えないという。スラの罪を隠した
のかも知れないというペイジ。それならば戦略部隊を送れという
ブリッグス。彼らはFBIチームであり、DEA捜査官の私の指示では動か
ないと語る。ブリッグスに摘発を手伝ってと語るが、オレには無理だと
語る。オレから命令は出せないとし、他の人間を使おうと語る。
シドに近づいたが懐に入れていないこと。これがチャンスかも知れない
と語る。

ジョニーはルシアと二週間ぶりに密会する。今すぐにメキシコから
逃げてという彼女。急にどうしたのかと問うと、あなたは父からの信用
を無くしたのだという。弟の仕事が始まったら消されるという。
しかしジョニーはダメだとしてもう一度だけ仕事をさせてくれとし、
そうすればやり直せるのだという。全ては金の為なのかというルシア
は命よりも金が大事なのかと問われる。「やるしかないんだ」とジョニ
ー。

ジョニーはDJに遭うと彼女はどうした?と問われる。速く逃げろと
言われたこと。いつか彼女も家族から離れて自由になれると思うかと
問うと、連中は変わらないというDJ。ルシアは父を捨てる気で、当然
あの弟とも縁を切る気だったが、彼女はオレを選んだのだという。それ
なのにオレはウソをついてしまったという。どう計算しても輸送機で
は重すぎて安全に着地出来ないと語る。

■感想

ドラマとしては各々のエピソードが複雑に絡み合い、一方で不利益
な流れが有っても、同時に一方では利益となるような流れがある
ことも有り、何とも一概には言えないところが有った。
しかしまぁ連携が取れているのか取れていないのか分からない所も
有り、それぞれの任務に忠実に遂行する度に、別の同期している
ハズのチームの仲間に対しては秘密事となってしまう部分が有り、
歯がゆさを感じるところ。

特に今回はやはりペイジが個人的感情移入が突出した形で現れた
もので捜査全体を危うい者にさせた。
これはまぁそのウチピンチを迎えるであろうジョニーとルシア、
チャーリーとブリッグスの流れにも言えるのでこの先は一人ずつ
ペイジと同様のことが起きていくのかも知れない。

冒頭ではメキシコの独特の乾いた感じの・・それでいて美しい爽やか
な光景が有って、色がもの凄く黄色だったけど、その時の光景を
ジョニーはドラマの中で「メキシコの好きなものの一つ」として
カルロスに語ったのかな。

■各捜査官たちの動き

■ブリッグス

マイクが施設内に閉じこもっているので、実質的に現在は捜査全体
の流れをブレッグスが指揮しているような形になっている。
バランサー的な役割で、ジョニーやDJに連絡してソラノの状況を
聞いたり、情報を与えたりしている状況だった。

シドに近づいて情報を得るのが現在のブリッグスに与えられた任務。
近づけそうで居て、もう一歩のところで接近できずにいる状況という
のはマイクなんかにも言えることだけど、
ペイジから頼まれた、FBI捜査官として人身売買施設に強制突入する
指示を出して欲しいと頼まれ、ペイジをFBI捜査官ケイトとして扱い、
シドの前でブリッグスが見せつける様にして、彼の心を揺さぶった。

その成果も有ってか今回はメキシコ側でも影響が及び、マイクに
とっては最悪な事態だったけど、ジョニーは助かることになったし、
またブリッグス自体はシドからの信頼を得るに至るようになった。

ただ幾つかの問題があるがその辺はペイジのところで言及しよう。

そして彼自身、フアンと対峙して殺してしまった殺人テープが
何処をどう巡ってのことなのか、非通知の電話と称してブリグッス
の耳に入ったというのが不気味なものとして存在している。

またチャーリーの妊娠を知り、DJにアドバイスを求める姿が有った。

「子供が出来た」
「コンドームを知らないのか?」
「経験者に相談したかった。」
「言える事は一つ。母親が取った接近禁止命令の為に今は会えないが
息子は命よりも大事だ。」

■チャーリー

今回のチャーリーは役所としては大して大きくなかった。
アンバーの元に行き、貸金庫の爆弾のテストをしていた。
あの場所でアンバーが制作していた箱って銀行の貸金庫を再現する
ものだったのね。DJと同じく実験的な練習装置で、爆薬の量を調べる
為のものだった様だ。

チャーリーとしては寧ろ妊娠した流れの方が精神的に重くのしかかった
のではないか。

ブリッグスがグレイスランドにいる機会が多く、誰かが戻ってくる
度にチャーリーなのかとして見に行っていた印象が有るけれど、

シャワーを浴びるチャーリーが妊娠検査薬を使っていたのを目にした
ブリッグスは優しく後ろから抱きしめていた。

チャーリーはかつてはグレイスランドはくつろげる場所だったのに
みんなが出払い寂しい状況になっていることにナーバスになっている。
その為かみんなが集まる際によく作っていたソース作りをしていた。

ブリッグスからの告白で
「オレはこの先家庭を持つなら君が良い。子供を産んでくれ」
と言われた。

しかしチャーリーってかつて麻薬捜査でドラッグ吸引していたことも
有ったし、今回の件で計画に関わると安定期でもない限りちょっと
怖い感じだね。

■ジョニー

カリートを差し置いて、ジョニーはアメリカへの密輸方法をカルロス
に提言する。先週はクルーズ船の話をしただけでカリートが
あれだけの怒りと殺意を表明していたので、今回の輸送機での密輸
方法をジョニーが提言したことで、相当ヤバイ状況に追い込まれて
いる気がする。

一度は輸送機の件で失敗したことでジョニーはカルロスの信用を
失いカリートの案が採用されることになり、いよいよジョニーも
この家から追い出されるところにまで追い込まれた。
輸送機の件は必ず改良して輸送できるようにすると訴えてはいた
のだけどね。

ただ幸か不幸か、ペイジとブリッグスが人身売買施設を潰そうとして
いること。そしてその施設がカルロスが禁止にしている人身売買で
あり主導しているのがカリートだと知って、彼に対して凄い勢いで
父親は裏切り者扱いしていた。その流れによってカルロスが抱えている
汚職警官のシドの存在も危うくなり、そこからカルテル逮捕に
繋がってしまう可能性はある。

カリートは家族が集まる食事の席で凄い勢いでながられていた。
その後自宅の裏庭の懺悔室にいたけれど、乾いたトウモロコシの上に
座らされていた。
ジョニーはそんなつもりはなかったとして謝罪に行くが、結局
この二人はどうなってしまうのかな。

父親の気を引きたいカリートの行動は、よく分かるところもある
んだけど、なんにせよ猟奇的過ぎるんだよね。
出来ればこのパパさんがカリートを処分してくれたらまたジョニー
は安心出来るところなんだが・・

再びカルロスはカリートではなくジョニーにチャンスを与えることに。
今度は上手いことDJが落下方法を改良して、一週間後に輸送する
のでアメリカに戻る様言われた。
ジョニーはルシアと一緒に逃げる約束をしているだけに、このまま
残りたい意図が有ったが、流石に難しそうだ。

カルロスの妻の写真を見ていたジョニー。
そんなジョニーにカルロスは妻は膵臓がんで2年半の闘病の末に亡く
なったことを語り、その妻からの教えとして

「人生は短い。無駄には出来ない」

と語っていた。

■DJ

今回はジョニーの手助けの為にメキシコ入り。
税関の捜査官はアメリカ=メキシコなんて容易に往復できるのだろうか。

DJは完全にサポート役。
何とかして出来合いのもので輸送機を密輸の計画を成功させる為に
奔走する。ゴムボートに連結したことで結果的に上手く成功する
ことになった。

小便を入れたバケツは如何にもDJ。トイレがないとしていたけれど
少し外に出れば良いだけのことじゃないのか。

色々と電話で計画の中継役をさせられたり人生相談に乗った感じ。

■ペイジ

今回はリナが逃走したというマイクの話に乗って辺りを捜索した
けれど、何処をどう探しても見つからない。
相当大規模に捜索していた感じだけど、彼女もそうバカではなく、
マイクがスラの犯罪を隠す為に意図した流れを察している感じ
だった。
それを受けてか、ペイジもマイクに内緒で施設に戦略部隊を送り
潰そうとする。しかし当然DEAの彼女ではFBI捜査官は動かせない
為にブリッグスを頼ることになった。

ブリッグスも自分が指示を出すことは出来ない為に、それが出たよう
に見せかける為に、ペイジをFBI捜査官に見立ててマイアミ署に
やってこさせる。そしてシドはブリッグスとペイジが会話している
内容が気になりブリッグスに尋ねると、ソラノカルテルが関わる
件の捜査をしていることを臭わす。

シドからは
「ベテラン刑事ならどう対処すべきか分かるだろう」と抽象的表現
で言われ、ミスFBIに近づいて、彼がマイアミ署から借りていった
通信機を使って何をするのか探るよう頼む。
そしてその結果、カリートの経営するシルマーにある人身売買の
施設を摘発しようとしていることを語り、また通信の中では
警察と組んでいることを示唆する。

シドはFBIよりも先に全ての証拠を消すために、組織のもの全てを
殺していた。
ペイジも後追いの形で入っていくことになるけれど、彼女防弾チョ
ッキには思いっきりDEAの文字が書かれているのよね。
シドがこれに気がついていないハズもなさそうだけど、その件で
ブリッグスを疑うことが無いのかな。

■マイク

リナが目の前で殺されてしまったことを受け、更に報告ではジョニー
の輸送機の流れが失敗に終わりそうだと知って、更に施設の重要性
をペイジに語る。ペイジとしては一刻も早く施設を封鎖させる為の
行動を取り、その際銃撃戦になればマイクの命が危険だということで
彼女は私のことで責任を感じて施設内に留まっているのであれば
それは辞めてグレイスランドに戻るべき事を告げる。
「全てを許す」とのこと。

一度はグレイスランドに戻ってベッドで寝るけど、彼はジョニーから
の情報でスラの施設が処分されることを知り、警告する。
それを受けて連中はスラを処分するはずでそうなるとマイクの証人
が居なくなるということで、再び施設に戻ることになる。

ペイジとしては本当のことが言えずに止めることも出来ず、危険な
地にマイクを飛び込ませる格好だったけど、結果からすると誰も
傷つかず、マイクが傷心と激怒に心を振るわせるだけの状態となった。

マイクやシド、ブリッグスは内務捜査官に色々と証言していたみたい
だけど、シドが計画的に殺した大量殺人だということを何処まで
信用して受け取るのか。そもそもマイクは内務捜査官に対して身分を
証しての発言なのかな・・

■使用された曲

・Shower of Tears by Ann Hodge
・Drifter (feat. Psychic Twin) by Beat Culture

■出演者

マイク・ウォーレン (Aaron Tveit) “リーバイ”、FBI特別捜査官
ジョー・タトゥーロ (Manny Montana) “ジョニー” FBI特別捜査官
ポール・ブリッグス (Daniel Sunjata) FBI特別捜査官
デイル・ジェイクス (Brandon Jay McLaren) “DJ”、税関
ペイジ・アルキン (Serinda Swan) DEA捜査官
キャサリン・デマルコ (Vanessa Ferlito) “チャーリー”DEA捜査官

シド・マーカム (Carmine Giovinazzo) マイアミ警察
カルロス・ソラーノSr.(Nestor Serrano) カリートの父
スラ・フリッツ (Jon Sklaroff) 人身売買
ルシア・ソラーノ (Jamie Gray Hyder) カリートの姉
アーチー (Coby Ryan McLaughlin) シドの仲間、マイアミ警察
カリート・ソラーノ (Erik Valdez) カルロスの息子、麻薬
アンバー (Brit Morgan) 技術班、ビリーの仲間、爆薬のプロ
レイシル (Christy Antonio) 人身売買の少女
— (Patrick Michael Buckley) Investigator
マイルズ (Matthew Chizever) 麻薬の運び屋
— (Cyndi Crotts) Bullpen Assistant
グリコ (Jimmy Dempster) GTF Agent
— (Dave Jia) FBI Agent
— (Michelle Vegh Martin) Aunt – Solano Family
マルティネス (Lynn Moore) 警察署員?
— (Heather L. Porter) Receptionist
イアン・マクギンティ (Derek Roberts) 刑事、テープを受け取る
— (Joey Stevens) Gang Task Force / 組織犯罪対策部
— (Robert Schlegel) Gang Task Force / 組織犯罪対策部
— (Mike Calloway) Gang Task Force / 組織犯罪対策部
— (Sydney Rose Walker) European Sex Slave Hostage
— (Tom Dodson) Coroner
— (Loren Ferguson) LAPD
— (Robert J. Fox) Undercover FBI

スポンサーリンク
レンタグル大336

シェアする

フォローする

スポンサーリンク
レンタグル大336