ワンス・アポン・ア・タイム Once Upon A Time シーズン4 第2話 孤独なエルサ White Out

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第2話 孤独なエルサ White Out

監督/Ron Underwood 脚本/Jane Espenson

【前回までのあらすじ】

アナは「エルサが見せる力はとても恐ろしい」という母の手紙を
見つける。リロイは悪い雪だるまがストーリーブルックに出現した
ことを騒ぐ。
エルサはパビーにアナが何処に行ったのか知っているという。
クリストフはアナが船の切符を取ったのはエルサの為だという。
ミストヘイヴンがどんな所か分からないが住民は「魔法の森」だと
言っている場所だという。追いかけるのは手遅れ。一人で行かなくて
も良かったのに・・というエルサ。

【ストーリー】

ストーリーブルックの世界に来たエルサは、ゴールドの店で
アナのネックレスを見つけて必ずあなたを見つけると呟くと、彼女
と会えるまでは誰も街から出さないとして氷の魔法を使うエルサ。

— 魔法の森(The Enchanted Forest)、ずっと昔・・ —
アナはデビッドの元を尋ねる。友達からあなたの名前を聞いたとし、
アレンデールから来たことを語ると、クリストフの知り合いなのか
と尋ねる。なんで知っているのかというアナに対してアレンデール
で知っているのは彼だけだという。秘密の任務で来たが情報が足り
ないとやりにくいという。どんな任務で来たのかと問うが、秘密
なのでこれ以上言えないという。あなたは信頼出来ると聞いて来た
という。名前はジョーンだというが、デビッドはウソだろうと語る。
私が偽名を使うのはアナタの安全の為だと語る。もしかしてお尋ね者
なのかと問うが、これ以上言えないという。納屋に泊まっても
良いかと問われ、クリストフの婚約者ならば歓迎だという。何故そんな
ことまで知っているのかと問うと指輪をしているからだと語る。
本当の名前は結婚式で聞くよと語る。

そんな中こんな時に厄介な相手が来た事を語る。君が関わらない
方が良い相手だという。相手はこの一帯の豪族で、護衛を引き連れて
来たボー・ピープだった。

— 現在 —
メアリーは赤ちゃんのニールに母乳を与え次は3時間後だとして眠ら
せる。ヘンリーは赤ちゃんって何の夢を見るのかなというと、
デビッドは闘牛だとし、エマはサバゲーよと語る。ニールが三歳
くらいになったら笑えるかも知れないジョークだという。
エマはヘンリーがチョコ、DVD、アイス、赤ワインを詰め込んでいる
ことに気がつき尋ねると、ボクではなくママの為だという。
エマはこれから仕事だというが、もう一人のママのことだという。
ヘンリーはネットで「彼氏と別れた女性に」という内容を読んで参考
したとのこと。元カノがタイムトラベルで戻って来たケースまでは
書かれていなかったという。
そんな中カラスが窓ガラスにぶつかってくる。
窓を開けるとレジーナからヘンリー宛の伝書カラスで、ヘンリーは
そのメッセージを読むと「ボクに遭いたくない」と言っているという。

エマはグラニーに店で落ち込むヘンリーに対して、遭いたくないとは
書いていないとし、「今は色々やる事がある」って書いてあるだけ
だという。ヘンリーは僕に会いたくないんだよというが、ロビンと
別れて辛いだけで、彼女は何百年も色々と有ったのだから・・と理解
させようとする。またあんたと住めるように頑張るって事だよと
エマ。何で遭いたくないと言うのかという問いかけに、今はその方が
良いと思っているからだという。
そんな中、店は突然停電する。

無線機でデビッドから連絡が入るエマ。
街の人から通報が殺到しているので原因を調べようと語る。
エマはヘンリーも一緒に来ないかとして、作戦名は「夜の闇」「黒い棘」
とか・・ボクは良いという素っ気ないヘンリー。

エマはデビッドと車で出かける中、ヘンリーはハグもさせてくれなかっ
たと愚痴る。誰かさんみたいだというデビッドは、エマだけでなく
レジーナも心に壁を作るので両方の母親にヘンリーは似たんだと語る。
あの子が作戦に乗らないなんて心配だとするが、すぐに乗り越える場合
もあるし、諦めるなと語る。
そんな中二人の目の前には雪の化け物の次は氷の壁が出来ていること
に気がつく。犯人は同じヤツだというエマ。

メアリーの元にリロイ、ハッピー、グラニーが集まってくる。
停電しているとしどうするつもりなんだというリロイに対して町長の
レジーナに言うのが筋ではないかという彼女。しかしレジーナは町長
は辞めたいと言っていること。今回はあんたの呪いで戻って来たのだ
とし、みんなあんたの国を取り戻す為に手伝ってきたのだから、ここは
あんたが国を統治すべきだと言われる。

フックもまたエマたちに合流すると町中グルっと氷の壁でふさがれて
いることを語る。好きな女が遭難信号を出しているので来たという
フックだが、エマは遭難なんてしていないという。本当に町中グルッと
壁に阻まれているのかと問うと、また閉じ込められたのかという。
壁の弊害は他にもあるとし、停電になったという。それを聞いたエマ
はフックもすっかり現代人ねと語る。でも停電は偶然の結果で壁を
作ったヤツの目的ではないという。閉じ込めて何をするつもりなのか。
フックはオレなら端から一人ずつ殺すという。
フックは二度目のデート記念にシャンパンでも持ってくれば良かったな
と語る中、エマは何かが見えたので確認してくるという。
エマが立ち去った後、デビッドはフックに娘にどういうつもりで
近づいているのか今度じっくり聞かせてもらおうという。君は今まで
評判が悪かったからエマを略奪するのではないかというデビッド。
略奪するものの為に命はかけないとすると、これからどうなるかは
彼女次第だと語る。

エマは目の前に青いドレスの女性が隠れているのに気がつく。
あなたは誰なのか、ここで何をしているのかと尋ねる。
人を捜しているのだとし妹が見つからないという。これは妹のペンダント
で古いものが沢山有る店に有ったという。妹は何処なのかというエルサ。
それは分からないけど探したいならば色々と教えて欲しいと頼むエマ。
私の名前はエルサ、そして妹はアナだという。

■感想

ようやくエルサの存在がストーリーブルックの人たちに認知された
ということで、ここから「アナを探して」的ドラマが始まるのかな。

気になる事は山ほどあるのだけど、一番の問題はヘンリーが大きく
なりすぎたことかも(笑)無邪気な子供から青年に成長しつつ
有り、かつての面影が少しずつ無くなって来た。
あと前から気づいていたけど白雪役のGinnifer Goodwinさんも随分と
恰幅が良くなっている。
彼女がチャーミング役のJosh Dallasと現実でも夫婦関係であること
は以前にも言及したけど、シーズン3の20話前後に赤ちゃんを出産して
いる。
「3時間沖におっぱいをあげなければならない」としていたけど、
実際に疲れているんだろうね。

また白雪を助けるドワーフたちがハッピーとリロイしか出ないこと
も気になるけど、それぞれの現代的世界に定着してそれぞれの仕事
や生活があるというところなのかな。

停電した際フックがエマに電気が通っていないことを指摘した際に、
「すっかり現代人ね」と語っていて面白かったけど、よく考えると
フックだけは現代のストーリーブルックに来るのは随分皆と違って
タイムラグがあるんだよね。

■狙いすぎ?

色んなところに「ありのままの自分」というキーワードをすり込もう
としている演出意図が見え隠れしすぎて、不自然になっているという。
この脚本こそありのままの姿を見せて欲しいと小一時間だけど、
「ありのまま」というのは本来の自分の事であり、努力の先にある
希望的・観測的な人生・自分の姿もそれに該当するものなのかなと
いうところでドラマが動いている感じがする。

過去の世界に於いてデビッドとアナの間で、「生き延びる」のと
「生きる」とは違うとは語っていたけど、この「ありのまま」という
表現の意味自体も議論となりそうだ。

そもそもチャーミング自身、ありのままの姿だと王子ではなく、
牧童ということになってしまう。

メアリー役のGinnifer Goodwinさんは、元々の名前はJenniferであり
ありのままの姿ではない。

■影を潜める二大巨匠

ルンペル&レジーナがこれまでになく存在感がない。
この二人が活躍しすぎることで、二人が居なくても解決
出来ることを示唆していくところに繋がっていくのか。

ルンペルはベルとの関係で幸せいっぱい。
レジーナはロビンと別れて傷心し、ヘンリーに遭いたくないという
ことばかりでなく、なんと町長を辞めたいと語っているのだから
衝撃だ。

ただレジーナには「おとぎの国の本」の作者を捜すという前回の展開
の中でシドニーに語っていたので、それを見つけられるのかという
ことだよね。

メアリーが子育てしながら国を統治できるのか。
リロイたちがまるで子育てには無関心で、停電した際には協力する
気もなくただ要求するという辺りがまた不自然だったな。

■ボーピープ

この女性が一体誰なのかって感じで、登場したときにはレジーナママ
のコーラかと思ってしまった(笑)
地主のようなもので、金を払えとしてやってくる。
あの杖を使って人を羊の焼き印を付けるのかの如く、魔法の印を
付けていったのかな。

彼女と対峙する為にアナがデビッドに剣術を教えていた。
一日で習得することなど出来ないと思うんだけどね。
そういう意味ではもう少し時間的スパンを持ってボーピープを登場させ
ても良かったのではないかという気がする。

■意外な繋がり

デビッドとアナが過去の世界で繋がっていたというのは意外だった。
ただ現在のストーリーブルックの世界に置き換えると、アナはどう
いう状況にいるのか気になる。過去の世界に於いて偽名とはいえ
ジェーンという名前をつけていたので、何らかの関係があるのかも
知れない。

ルースは魔法の件でアナからの相談を受けてルンペルの名前を渡して
いたので、彼に会いに行っているのだろうけど、そんなルンペルとは
何か代償をもって交換したものがあるのかな。

興味深いのは、ボーピープは現代の世界ではChop SHOPで働いている。
そんな彼女から羊飼いの杖を奪っていった。

■孤独な人たち

エルサが孤独とされた時に、能力を使いたいときに使うことの出来ない
エマは共感を持っていた。
能力を使えても孤独になってしまうのはレジーナさんだ。
そして悪の権化のルンペルさんは幸せを甘受している。

■その他

・ルースの登場

S1-6、S2-3での登場に続いて三度目の登場。

・氷を扱える第二の女性

クレジットではイングリッドという名前なのかな。
演じているのはElizabeth Mitchell。
「LOST」でのジュリエット・バーク博士、現在フジテレビで放送中
「クロッシング・ライン ~ヨーロッパ特別捜査チーム~」のS3
の新キャラクターとして登場するようだ。

クリエーターが「LOST」と関係が深いだけに、LOSTのメンバーも
多く出演しているのかな。

・氷だけにクールね

エマがエルサに対して氷の壁を見てそう告げたもの。
「Back to the Future」に於いて、ジェネレーションの差を感じさせ
るという意味でクールという言葉が使われたことがある。

■使用された曲

■出演者

メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ヘンリー母、メアリーの娘
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、コーラの娘
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、質屋
キリアン・ジョーンズ (Colin O’Donoghue) フック船長

ベル・フレンチ (Emilie de Ravin) レイシー
ウィル・スカーレット (Michael Socha) ロビンの甥
リロイ (Lee Arenberg) グランピー、何でも屋
グラニー (Beverley Elliott)
エルサ (Georgina Haig) 姉、王
アナ (Elizabeth Lail) 妹
イングリッド (Elizabeth Mitchell) 雪の魔法
ルース (Gabrielle Rose) デビッドの母
ボー・ピープ (Robin Weigert) 豪族・地主
— (Michael Coleman) ハッピー
— (Sean Owen Roberts) 無法者

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