第13話 3人の魔女 Darkness on the Edge of Town
監督/Jon Amiel 脚本/Edward Kitsis
Adam Horowitz
【前回までのあらすじ】
ベルはゴールドに対して短剣をかざして命じる。ストーリーブルック
を出てと。エマはヘンリーに対してお話の本なのかと問うと、書く前の
本がこんなにあるという。レジーナはここが作者の家かも知れないと
語る。私はハッピーエンドを書いて欲しいという。
ゴールドはルールを逃れられなかったがルールを変えられるものがいる
として作者だとして水族館で勤務するアースラの元を尋ねる。
【ストーリー】
— 魔の山(The Forbidden Fortress)、何年も前 —
アースラはマレフィセントの城にやってくる。
お前は何者だというとアースラだとし、でも女王陛下と呼び名という。
魚ごときが偉そうだというマレフィセント。卵を産み付けようと
しに来たのかと問うと、この気味の悪い触手を使ってと。私は呼ばれて
来たのだとするが、マレフィセントは呼んでいないとしここは私の
城だと語る。更に犬が二匹やってくる中、クルエラが現れる。
この子たちは魚も竜も食べないわというと私が命じない限りはと語る
クルエラ。彼女もまた何故こんなに気味の悪い場所に私を呼びつけた
のかと問うと、マレフィセントは誰も呼んだ覚えはないという。
お前達は侵入者だとして戦いが発生しようとしていると、そこに
ルンペルが現れる。お嬢さんたちケンカは良くないという。
呼びつけたのはあんたなのかというと、呼んだ理由は君たちとオレの
この4人は共通点があるという。全員が悪役であり、今こそ悪役に
ハッピーエンドをというルンペル。
— 現在 —
時計台はAM8:15を指していた。
グラニーの店にレジーナとヘンリー。彼女はヘンリーをスクールバス
に乗せる。メアリーは再び教師に戻ると生徒達に指導する。
鳥についての学問は何というのか・・鳥類学ですというヘンリー。
レジーナは町長に戻り、市庁舎に住む。そして今までメアリーが飾って
いた鳥の絵の額を焼いてしまう。
グラニーの店にエマがやってくると彼女はフックとコーヒーを飲む。
ゴールドの店の前を通ると「閉店」と書かれていた。
ベルは図書館の司書としての仕事をする。
そんな中、捜索願として、修道院長(ファーストネーム:Reul)の紙が
書かれていた。フックは帽子と屋敷について調べるが、何も見つからず
短気な姿になる。ベルはあれから6週間、まだ帽子に閉じ込められた
妖精を助ける方法は見つからないが諦めずにつづけないといけないと
いう。必ず助ける呪文は見つかると。呪文の翻訳は難しいので世界有数の
専門家に助けを求めたので一人くらいは返事をくれるハズだという。
ゴールドはパソコンに対して魔法の箱しか頼れないなら希望も持てない
だろうというと、これはインターネットだと語る。
妖精たちを帽子から出せばその力でみんな助けられるという。吸い込ま
れたお爺ちゃんも・・と。フックはワニ野郎にダマされていたと語ると
ベルは私もそうだという。お互いゴールドに利用されたのだという。
私もダメだったとし、彼のウソを見抜くべきだったという。フックは
それが出来なかったのは愛のせいだろうとし、しかしオレは何故なんだ
と語る。同じだとし愛のせいだという。アイツは正しかったという
フックは愛は武器で魔法と同じくらい危険だといっていたという。
彼に二人とも心が奪われたからだと。アイツはクソ野郎だが君を
愛していた。だけどこれでもう永遠と逢う事は出来ないというベル。
あの人が探しているものを見つけたなら良いが・・と。
— ニューヨーク —
闇の王/ゴールドはアースラのアパートに居た。電子レンジを使う。
闇の王時代、相当料理もやったものねというアースラ。私の力を
持ってすればラーメンなど軽い。アースラはそれを聞いてあんたき口だけ
って気がしてきたという。どうせ空約束だろうとし、ただここで私の
ものを勝手に食べてソファーで寝るだけだという。君がそう文句ばかり
言っているのは君の人生がクソだからだと語る。私は君の問題を解決
出来るという。私のことなんてどうでも良いクセに・・勿論自分の
為だが私と同じ問題を抱えていて良かったなという。そんなゴールド
の元にメールが届く。
「始まりだ。抜け出す時が来た。古い友達を訪ねよう」
というゴールド。
ロングアイランド・グレート・ネック。
クルエラは、自宅がFBIの捜査対象になり差し押さえになる。
ゴールドはクルエラに声を掛ける。
クルエラ・ファインバーグはしっくりとこないとして、クルエラ・ド・
ビルと呼ぶ。2人して何をしに来たのかと問うと、栄光を取り戻しに来た
のだという。君が一緒に来ればすぐに取り戻せるという。
この前は悪かったとし、あの時の私の態度は良くなかったという
ゴールド。今は我々の利害は一致しているという。全てを失っただろう
とすると、全てではないというクルエラ。ささやかなクラシックカー
だけで何処に行くのかというゴールド。一文無しに戻るぞというと、
一緒に来れば失ったもの以上のものを取り返す事が出来るという。
出来るのかというクルエラは魔法の無い世界では足も不自由なあなたに
と語る。でもこの世界にも魔法があるという。その場所に案内すると
いう。信用しなくてもいけば分かるという。普通の暮らしにはウンザリ
だろうというゴールド。風変わりな町・ストーリーブルックだと。
■感想
いよいよシーズン4の後半戦。
前半がアナとエルサの物語だったけど、後半はレジーナがかなてから
願っていた、悪役にはハッピーエンドが訪れないという通説を破る為に
その元凶を生み出しているのは自分たちではなく、寧ろ本を書く”作者”
の責任とばかりに、物語を訂正させようとする。しかしそれに目を付けた
のはレジーナだけでなく、ゴールドも同様であり、我先にと
情報・争奪戦のような形で真実にたどり着こうとするものだった。
そもそも町の外に追い出されたゴールドがどのようにしてストーリー
ブルックの中に入るのかが気になるし、過去には三人組だった
アースラ、クルエラ、そしてマレフィセントだったけど、現代の世界
にマレフィセントの姿がないというところもちょっと気になる。
しかしこのドラマ、有名なおとぎ話を扱っているので仕方が無いのだ
ろうけど、みんながみんな、女王だとか国王だとかそんな地位の高い
ものたちばかりが出てくるのがうんざりするな(笑)
大抵そんな地位にいれば良い面も悪い面も有りそうだけど。
アナとエルサのエピソードが好きだっただけに、またイチから始まる
陰謀説と解せないゴールドの裏切りの構図を見ていくことになるであ
ろう流れは少々慣れるまでには時間がかかりそうだ。
ただベルが持っていた短剣をレジーナが使って帽子から妖精を助ける
為に使っていたよね。レジーナがルンペルの短剣を持っているので
有れば、彼をさっさとストーリーブルックから追い出せば良いという
ことなる。ただ今のレジーナはやり直し時期ということも有り、
悪い事をするのに抵抗感を覚えているところでゴールドによって
やられてしまいそうだ。
あれだけゴールドによって操られていたフックとしては彼に憤りを
感じていないハズはないのに、その仕返しをしないというのも違和感
があるよな。エマが居るから感情にフタをしているのかな。
■魔法のない世界
元々ニューヨークに行きたがっていたのはエマとかヘンリーだ。
魔法の無い世界を切望していたし、良い思い出が沢山有る。
しかしガーゴイルが彼女を襲ってきたようにして、ストーリーブルック
の世界の中にも過去の魔の山から連れ出してきたチェルノボクという
コウモリのオバケが居る。
魔法の世界でのゴールドは無気力だ。
かつてみんなでニューヨークに来た時のことを思い出してしまうけど、
魔法の力がない時のゴールドは杖をついて歩くしかない。
「LOST」の世界の車椅子のロックみたい。
■過去の世界
みんな魔法の森に住んでいたという設定なのかな。
結局アースラもクリエルもマレフィセントも・・。
マレフィセントとは悪い女王時代のシーズン1に、レジーナと白雪が
対立している際に、眠りの呪文を手に入れる為に訪れたことが有った
よね。それ以外の人物は何処に居たのか。
みんな悪い魔女の呪いによってストーリーブルックの世界、または
現代の世界へとやってきてしまったのだろうか。
過去の世界から現代に来た人の多くは記憶を失っていたということが
有るけど、この三人は覚えているのかな。
エマなんて二度ストーリーブルックから離れているけど、二度とも
過去の事なんて忘れているのにね。
ゴールドは流石に闇の王らしく、境界線を越えても忘れることはなかっ
た。そして忘れないようにネクタイを木に括り付けて置くところは
偉いかな。
クリエラが所持していたクラシックカー「Zimmer Golden Spirit」。
■全てはゴールドによって仕組まれていた
ベルが古代語の翻訳を頼んだという際に、明らかにその流れは
ゴールドに繋がるのだろうなと思って見て居た。
ゴールドが妖精を助ける為の方法論を提示したけど、同時に黒い霧
であるチェルノボグまで呼び出してしまった。果てしない闇を
潜めた心を探しているとしそれをむさぼり食うのだという。
過去の世界に於いてもゴールドは3人を利用してチェルノボグが守って
いる水晶?のようなものを奪っていった。
それぞれの特性を利用して、入口に扉に群がる血をコガネムシはクル
エラが追い払い、炎は竜の吐息のマレフィセントが処理する。
そして台座に置かれた水晶?を奪ったのはタコ足のアースラ。
ゴールドは例の如く、用が済んだら見捨てて行ってしまったけど、
その後出て来たチェルノボグは三人のウチ、マレフィセントを選んで
襲ってくる。闇の心が深い人を狙ったかに思われた。
「ハートルーレット?」と。
現代の世界でもベルにメールを送ったのはルンペルだった。
視聴者の誰もがそう思っていたのではないかと思わせるものが有った
けどね。
ゴールドがストーリーブルックに入った途端に、また気をよくして
強気になるところを見るとこんなヤツは助けるなと小一時間な感じ
だった。
■チェルノボグ
現実の世界に於いてストーリーブルックに出て来たこの怪物
は、4時10分の時計台の上に上り、悪い女王(悪いと言わないで!(レジー
ナ談))と救世主の魔法で退治しようとした。一応追い払うが、
結局ただ追いだしただけで木っ端ミジンコにはならず。
二人で魔法のない境界線の外に追い出そうと言うことになる。
過去の世界では上には書いたけど、三人のウチマレフィセントを狙って
いた。
そして現在の世界に於いて、この怪物が狙っていたのはレジーナ
ではなくエマだったというところが衝撃的だね。
そもそもレジーナが先に境界線に行ったのに、この怪物はエマの
ビートルにくっついていたからね。
この怪物が外の世界にいくと何に変わってしまうのかな。普通のコウ
モリなのか?
レジーナがエマの車が黄色なことに不満を述べていたところがなんか
笑えた。
■本を書いている作者は?
「作者」と「魔法使い」は別物のようだ。
ブルーフェアリーは見た事がないけど別人だということは分かると
いう、一休さんのトンチばりの言葉を投げかけてきた。
誰も見た事がないのに何故分かる?
■白雪とチャーミングの闇は?
3人を呼び出して、魔法の森でのことを誰にも喋らないでと語る。
誰かに少しでも話したら(特にエマ)、悪い女王じゃなく私があなた
たちの心臓を掴み出すという白雪。
■その他
・ルンペルは人に見つからず何をする?
ルンペルさんはトランクの中に入って密入国する犯罪者の構図(笑)
税関をあっさりとすり抜けました。
・本の中に作者のヒントがある
ヘンリーが探していたけど、何が隠されているのか
・ロビンの絵
ロビンの絵は結局何処から抜き取られたものなんだろうか。
あの絵はハッピーエンドを示唆するものだったけど、結局実現はしなか
った。誰か別の人に絵を描いてもらったものなのか。
・本日
町長に本日を妖精解放の日としましょう。
■出演者
メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ヘンリー母、メアリーの娘
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、コーラの娘
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、質屋
キリアン・ジョーンズ (Colin O’Donoghue) フック船長
ベル・フレンチ (Emilie de Ravin) レイシー
ウィル・スカーレット (Michael Socha) ロビンの甥
— (Kristin Bauer van Straten) マレフィセント
アースラ (Merrin Dungey) 海の魔女
クルエラ・デ・ヴィル (Victoria Smurfit) 悪役、ダルメシアン
Mr.ファインバーグ (Michael Querin) クルエラの夫、ロングアイランド
グラニー (Beverley Elliott) 狼族
修道院長 (Keegan Connor Tracy)
— (Panou) FBI捜査官
— (Daniel Dae Kim) Fast Food Worker (voice)