第5話 友情がこわれるとき Breaking Glass
監督/Alrick Riley 脚本/Scott Nimerfro
Kalinda Vazquez
【前回までのあらすじ】
ロビンはマリアンが凍ったのを知りレジーナに助けを求める。彼にとって
大事な人だから彼女を救わないといけないと考える彼女。エマの元に
雪の女王が尾行していることに気がつき何でつけているのかと問う。
彼女は呪いのせいで来た訳ではないと語る。
【ストーリー】
雪の女王は魔法を使って戦う氷の雪だるまを作る。
エマはエルサの元に資料を持って行くとこの中の彼女の手がかりがある
はずだという。しかしエルサはこんなことをしていても無駄だとし
こうしている間にも妹・アナはどこかで助けを求めているのだという。
雪の女王に立ち向かわないといけないとするが、それよりもまずは見つけ
ないといけないことを語る。雪の女王は一筋縄ではいかないとし、彼女は
こっちのことを知っているのにあっちのことは何も覚えていないのだと
いう。絶対におかしいというエマ。記憶を奪われてしまったのか。
彼女の狙いを突き止めないといけないという。フックが町長室にあった
この町の古い記録を持ってくる。留置場に入っているウィルは俺のディナー
はどこかとしてソーセージとポテトをリクエストしたことを語る。
しかし水とスナックならばあるとしてエマは渡す。誰かがかじっている
じゃないかという彼に病気は持っていないというエマ。何時出してくれる
のかと問う。
フックはこれからヘンリーを船に乗せるのでいくというと、エマはライフ
ジャケットを着せてと語る。そのやりとりを聞いていたウィルは息子を
手なずけてママを落とす訳かとしてうまい手だと語る。思ったことは
口に出さない方が良いと警告するフック。
エルサは写真を見つける。
エマの写真が多数写っていることに疑問を持つエルサ。町の記録の中に
デイリーミラー紙のものがあるという。レジーナは昔、町長の職権を乱用
して私を町から追い出すための理由を探していたのだという。
写真を見ながらエマは初めてヘンリーとココアを飲んだときの写真、
初めて学校に送ったときの写真と説明していく中で、なんとエマは雪の女王
が一緒に写っている写真があった。しかしまるで記憶には残っていなか
った。写真を撮ったヤツに聞けば何かわかるだろうという。
レジーナは霊廟の中で魔法の鏡に対して彼女を見つけたかと問う。
ミラーは彼女とは誰かと問い、白雪かマリアンかエマなのかと問う。
女王には敵が多すぎるのだというと、雪の女王のことだという。
どこに隠れているのか知りたいと語ると、私の力でマリアンの魔法が
解けない場合、雪の女王に溶かせないといけないからだという。
まだ見つかっていないというと、雪の女王を探しなさいとし、探さない
と後悔することになると脅すのだった。
ベルはニールの面倒を見る。
デビッドはメアリーがあまりにニールの傍から離れない為になんとか
ベルにシッターの変わりをしてもらい外に連れ出そうとしていた。
ベルならば頼れるし、もしもの時には緊急連絡先も教えているという。
ニールを置いて行くこと自体が不安だというメアリー。呪いや悪い魔女の
せいで過去に子供を失いかけたとはいえ、離れる時期も必要だとデビ
ッドは語る。二人で夕方に散歩にでも出かけようと語る。
エマはエルサはアナ捜しの中、エマの古い写真を見て思い出していた。
この頃レジーナとは憎み合っていたこと。憎むというよりもウマが
合わなかった。元の関係に戻れると良いが・・。エルサは二人で話し合う
べきことを語ると、エマは「友情は一度失うと取り戻せない」とし
経験からそう思えるという。そんな二人は車でレジーナの霊廟へと
向かう。
1998年、ミネソタ州・ホプキンス。
コンビニでブルベリー味のトースタージャムを万引きしようとしていた
若い頃のエマ。そこに同世代の黒い髪の毛をした女性が姿勢に入る。
マネージャーに見つかりエマは捕まりそうになるが、黒髪の女性の
リリー(リリス)は助けてくれる。服に隠すやり方は絶対に上手くいか
ない。これさえ盗めれば何でも解体放題だとしてクレジットーカード
を見せる。姉妹の振りをしてという彼女から買い物を続けようとし、
袋をもってと頼まれる。そんな二人の前にリリーを狙った男性達が
車で囲い込もうとする。二人は路地裏に逃げる。
エマはレジーナの元にいくと、彼女からありがたくないサプライズだ
と嫌み。今は大事な人の妻を救うのに忙しいのだという。
エマは写真を見せるとどういうことなのかと尋ねる。あなた雪の女王
と知り合いなのねとシラっと語るレジーナ。何か言い争っている
けど覚えていないのだとし、このを撮影したシドニーから何かきいて
いないのかと尋ねる。何も聞いていないとし、あなたがチップをケチっ
て争っているだけでしょと嫌み。シドニーと話したいが居場所を誰も
知らないのだという。私はマリアンの件で忙しいのだというレジーナ
に溶かせそうなのかと問うが、あなたには関係ないと一蹴される。
あるかも知れないというエマ。私は魔法使いとしてイマイチだけど
もし何か手伝えることがあればいつでも言ってくれという。あんたには
何度も助けられたとし、私もお返しに力になりたいと語る。すると
レジーナはあんたのことを味方だと思ったことはないとしこれからもそうだ
という。
車の中で待っていたエルサは、アナの声を耳にする。
「助けてエルサ~」。エルサはアナの声のする霧深い森の中
(Storybrooke Wilderness Park)へと歩いていく。
■感想
今回のエピソードも2本立て。
雪の女王が何者なのかを探る為のエピソードとメアリーとデビッドの
子離れに対する見解の違いを見せる二人の探り合いの構図。
どちらの流れも正直これまでのドラマと違って恐怖心を感じないので
安心して見て居られるところも有るのだけど、最後に雪の女王が
シドニーに語っていたようにこの町をより凍らせてしまうのかな。
どのドラマの流れも子供や家族を取り戻す為に奔走する物語が展開
されていますね。
また雪の女王とエマとの関係のルーツに迫る為に1998年の映像が
見られて、その中の何処に雪の女王が出てくるのかなと思っていた
けれど、なかなか出てこないと思いきや最後になってVTRの中に
ヒントが隠されていた。
■アナを探すエルサ探しのエピソード
エルサが作った氷の橋は如何にも壊れますとばかりのシチュエー
ションだったけど、「銀河鉄道999」の機械の体をタダでくれるという星
のシーンを思い出すな(笑)
まさかシドニーが仕掛けた罠。
エマが必死になってレジーナとの和解に手をさしのべているのに、
レジーナは決してマリアンを連れて戻って来たエマのことを許そうと
しないレジーナの姿。
「秘密」を持っていることにはなかなか関係が結ばれることがない。
レジーナはシドニーを使った調査の件でも多くを語らず、そもそも
シドニーの居場所に関して自ら病院から鏡の中に閉じ込めたことを
語ることもしなかった。しなかったというよりも出来なかったという
のが正しいのだろうけど。
最終的にはエマがレジーナにリリーとの過去のエピソードに於ける
後悔している気持ちを語り、二度と後悔したくないことを語ることで
取りあえず一歩関係が前進した様子。
■興味深い描写
・鏡の欠片に拘る雪の女王
雪の女王が二人も居るので何だか紛らわしいな。
アイスの女王で良いんじゃないのか。
雪の女王が求めているのは、レジーナがかけた闇の魔法のかかった
コンパクトの鏡。
闇の魔法を集めているのはルンペルさんも同じだけど、闇の魔法に
よって不可能だとされている時間を戻すという時間旅行を実現させる
という野望があるのかな。
ただ雪の女王は元々は”この世界の人”であり、何故魔法の存在に
気がついたのか気になる。バラバラだった欠片のピースが揃っていく
描写というのは家族を集める象徴のようで興味深い。
雪の女王が元々はおとぎの世界の人だとしたら、果たして誰に該当
するのか。現在の世界では里親っぽかったけどね。
・エマさんの過去
3-21を覚えている人は居るかどうか分からないが、18年前に
エマがボストン・グループ・ホームで過ごしていた際に、一人の少女が
夫婦によって連れて行かれた。あの時始めて若かりし頃のエマの姿が
登場したけど、それが今回エマがリリーに語っていたセシリアと
いう少女なのだろう。そしてこのエピソードを機会に現在のエマは
過去の世界に吸い込まれることになった。
https://dramatimez.sakura.ne.jp/blog/?p=3772
ドラマの中の現在が何年なのか分からないので難しいのだけど、
エマさんの過去を見ると、生まれたのはマサチューセッツ州ボストン。
これは28年前の事。エマがニールと知り合ったのが11年前のオレゴン州
ポートランド。そして彼女はアリゾナ州のフェニックス軽犯罪刑務所
に収監されたことも有る。この後エマさんは保釈保証人のような探偵
のようなことをしていたよね。
今回のエマさんは1998年ミネソタ州ホプキンスで施設から逃げ
出した時の描写であり、ニールと出会う前の人物。
記憶を失っていた時にはニューヨーク州で暮らしていたことも有る。
そして現在ドラマの舞台が進行しているのはメイン州のストーリーブ
ルックだ。
意外とエマさんは色んな州を行き来しているところがあるんだね。
さて今回出てきた1998年ミネソタ州ホプキンスで知り合ったのが
リリー(リリス)という女性だった。彼女も今の親とは血のつながりは
無いとされていたけど、その真意は分からない。そして彼女との
再会があるのかどうかも謎だけど、何故探しに行くようなエピソード
も見て見たいね。ネタばれにはならないと思うけどS4-20のサブタイトル
は「Lily」だ。この話の続きがありそう。
リリーと「ずっと友達でいるって約束」した事と、リリーの手首に
星印のシンボルが有ったことが気になるね。
■雪の化け物の創造物
これで登場するのは2体目。
前回その化け物を作ったのはエルサだったけど、今回は雪の女王だ
った。
魔法を使用する姿を見られて、エルサだけでなくレジーナやエマの
魔法を使うシーンがある。しかし最初に雪の女王を吹き飛ばしたの
はエルサ。
■自由を奪われる
エルサは氷の鎖に繋がれてしまい自由を奪われた。
雪の女王によると「不安」と「恐怖」がよりその鎖を強くすることを
語る。
また不安に支配されたメアリーは赤ちゃんから離れられずにいた。
監獄に入れられて自由を奪われているウィル。
そして親の監視によってなかなか自由を得られずにいるリリー。
金がなく親が居ないので自由の選択肢を選ぶ事の出来ないエマ。
反対に「不安」と「恐怖」から強くするものと言えば、鎖ではなく絆
でもある。
今回は対照的にレジーナとエマとの関係の絆をつなぎ止めるものと
しての暗喩としても使われた。
共通の敵が出来れば結束することがあるというのはこれまでの展開を
見ても明らかだけどね。
■エマのVTRに写っていたもの
結局雪の女王は、里親なのかな。
ケヴィンという少年が写っていたし他にも沢山いた感じ。
ゲームをしていたエマは、私の里親の元ではゲームなんて買えない
ようなことを語っていたけどね。
それにしてもやはり雪の女王の衣装が凄かった。
胸の大きい人を上の角度から撮影するともの凄くエロイ(笑)
エマさんの白いセーターもちょっと斬新だったかな。
■使用された曲
・
■出演者
メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ヘンリー母、メアリーの娘
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、コーラの娘
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、質屋
キリアン・ジョーンズ (Colin O’Donoghue) フック船長
ベル・フレンチ (Emilie de Ravin) レイシー
ウィル・スカーレット (Michael Socha) ロビンの甥
シドニー・グラス (Giancarlo Esposito) マジックミラー
エルサ (Georgina Haig) 姉、雪の女王
アナ (Elizabeth Lail) 妹
イングリッド (Elizabeth Mitchell) 悪い雪の女王、ゲルダの姉
若い頃のリリー (Nicole Munoz) 1998年ミネソタ州でエマと約束する
若い頃のエマ (Abby Ross) 1998年ミネソタ州の施設の頃
— (Anson Hibbert) Policeman
Mr.ペイジ (Barclay Hope) リリーの父親
— (Kelly-Ruth Mercier) Store Manager
ケビン (Ilias Webb) エマのビデオを取る里子
セシリア