第6話 アナとベルの出会い Family Business
監督/Mario Van Peebles 脚本/Andrew Chambliss、Kalinda Vazquez
【前回までのあらすじ】
マリオンが凍らされる。ヘンリーはどうすれば魔法が解けるのかと
問うとレジーナは真実の愛のキスが必要だという。しかしロビンが
キスするが氷は消えなかった。消えないのは理由があるというロビン
は他の人を愛しているからだとレジーナに語る。雪の女王はもうすぐ
欲しいものが手に入るとし、愛してくれる家族だと。
【ストーリー】
— 昔 —
城壁が崩れるとしてすぐに逃げないといけないと衛兵がベルとコレット
を呼びに来る。しかし貴重な本を鬼に残していけないとしてトランク
を運ぶ様命じる。すぐにいくとする中、コレットはベルにもう行くわ
よと語る。これを置いてはいけないとして、始めて母が読んでくれた本
だと語る。これで私は本と恋に落ちたのだという。そうしている間にも
ついに鬼が扉にやってきた為に逃げられず二人は机の下に逃げ込む。
隠れてやり過ごそうとするが・・鬼はテーブルの下の二人に気がつく。
ベルは目覚めると母上!と叫ぶ。
父のモーリス卿はベルに対して寝ていなさいと語る。母上はと尋ねる
ベルに覚えていないのかという父。棺が目の前に有り事情を察するが
詳細を覚えては居なかった。
— 現在 —
ゴールドは帽子を金庫に入れる中、ベルが彼を呼びに来る。
エマがすぐに来てくれって連絡が有ったというもの。
みんながエマの元に呼び出されて、エマがかつて持っていたビデオの
再生を行う。するとそこには13歳から14歳の頃のエマと共に、雪の女王
の姿が映っていた。居たのを覚えていないという。消された記憶はこの
町で逢ったことだけじゃないという。この時の私の里親だったみたいだ
が何も覚えていないのだという。彼女はどうこの世界へ来たのか。
ゴールドはずっと世界を渡る方法を探していたし何か知らないかと
エマは尋ねるが、簡単に渡れるならば私も知りたいという。デビッドは
どうやって来たかよりも何故かを突き止めるのが先決だという。レジーナ
も何か目的が有るハズだという。彼女は北の森に隠れているのは分かって
いるとし、店と自宅を調べたが既に荷物は運び出された跡だったという
デビッド。フックは運び出したのは隠したいものを持っているのだろう
と語る。ヘンリーはアイスクリームトラックが有ったことを語る。
それじゃあみんなでそのトラックを手分けして探そうということになり、
フックとレジーナとエマは西へ、ゴールドとオレ(デビッド)は東から
探そうという。ゴールドは私は一人で動くというと、デビッドは
ベルに対して捜索は出来るかと問う。しかしベルは私は図書館に行き
資料から彼女の情報を集めるという。そんなエルサは私も一緒にいって
も良いかとベルに許可を得る。妹の情報があるかも知れないと・・。
— 昔 —
ベルの父・モーリスは彼女にもう眠るよう語る。しかし母親に何が
有ったか分からないウチには眠れないという。何が有ったか知りたい
とするが父は探す答えは本の中にはないという。しかしベルはそれが
見つけたのだとし、この本に寄れば「ある生き物」は失って居る記憶
を取り戻す魔法を使うのだという。逢いに行けば力になってくれる
かも知れないこと。しかしモーリスは決して行ってはならないとし、
「魔法には必ず代償がついて回る」のだという。お前に犠牲を払わせたく
ないとし、鬼との戦争で既にコレットを亡くしたのだという。忘れる
のだとすると、医者の許しが出るまではこの部屋を出てはならぬと
語る父。
しかしベルはこのままでは居られないとし、ここに行かないと答えは
見つからないとして彼女が見て居たのはアレンデール(Arendelle)の
地図だった。
— 現在 —
図書館の時計台は午前10時50分を差していた。
ベルは密かにアレルンデールの地図を見る中、エルサはアレルデールの
資料はここにはないという。他に何処を探せば良いかと問われるが
ベルには答えようもなかった。私はアレルデールのことを良く知らない
のだというベル。そして妹さんのことも・・と。
— 昔 —
アナはエルサの元に戻る。
エルサはもう二度と会えないかと思ったとして再会に安心し感動する。
黙って出かけたことを謝罪するアナ。私を慰めようとして出かけたので
しょとし、父達が何故魔法の森へ出かけたのか分かったのかと尋ねる。
会えた人に調べてもらい答えを待っているところだという。
そんな中、父親の話をすると必ずエルサの感情の高ぶりから周りが
寒くなるハズなのに今はまるで寒くないことに驚く。エルサは最近力を
制御する方法を教わったのだとし、教えてくれたのは彼女だと紹介する。
私達の伯母だとし、名前はインギリッド。母・ゲルダの姉だという。
あなたはお母さんにそっくりねと語るとアナは母に姉は居ないとし、
居るって聞いたこともないと語る。私の話をするのが辛かったのでしょう
とし、私は何年も昔に魔法の壺の中に閉じ込められていたのだという。
私を理解しない人たちに・・この才能は遺伝だとしてエルサと同じ
能力を見せる。
アナはクリストフに伯母のことを相談する。
あの人は何かを企んでいること。妙な感じがするとし私の人を見る目
は確かだという。クリストフはハンスに逢ってたった10分で結婚を
決めた女性が言うセリフかと問うと、あの頃は若かったのだという。
その翌日にはオレと出会ったのだとするとやっぱり若かったのだと語る。
私はダマされないように色々と調べるとし、ホントに伯母なのか。
他人が伯母の振りして私達に家族に近づいたのかも知れないこと。
クリストフはあの人はエルサにソックリじゃないかと語ると、氷の
能力を持っているところもそうだと。ホントの家族ならば何故、家族の
肖像画が描かれていないのか。家系図にも記録がないという。存在の
記録が何処にもないのだとし、証拠が無ければ信じられないというアナ。
証拠とは何処で手にするのかと問われると、あなたの家族に聞くという。
パビーはまだ俺たちの結婚が延期したことを怒っているという。
逢いに行く間お城に待機してエルサを見守ってというアナ。エルサには
何を言うか気をつけて話してとし、魔法の森で私が知ったことについて
詳しくは言っていないのだという。決して嘘をついている訳ではなく
全部を話していないだけだという。両親がアナの力を取り上げようと
していたなんて・・。伝える時を選びたいというアナ。
オーケンの店に寄って準備を整えるというアナ。そんな会話を影から
イングリッドによって聞かれていた。
— 現在 —
デビッドはトラックを発見したとみんなに報告する。ロビンの仲間の
キャンプの近くだという。
ロビンはレジーナがやってくるとずっと話したかったという。
エマとフックが近くに居る中、レジーナはあんたと船長の熱視線に
挟まれるのはウンザリだと語る。
トラックの中を調べるが全て持ち出されていた。「次は?」というレジー
ナは、彼女がミルクを絞っている牛にでも会うか、それとも
ワッフルコーン工場を捜索するかと嫌みをいう。するとフリーザーに
鍵がかかっているというエマ。フックは俺に任せろとして南京錠を
フックで壊す。中には記事が入っていた。
「7歳の少年、赤ちゃんを発見」。雪の女王は私を昔から狙っていた
のだとし、この世界に来た時からだと語るエマ。
■感想
ここに来てまた違う角度から物語が広がりましたね。
どの世界のどの人物も「記憶」がないが為に、疑心暗鬼になっている
けど、誰がその記憶を奪っているのか。
ドラマとして凄いのは後付けのような形になってしまっているのだけど
やはり主導権争いが入れ替わり立ち替わりするところに有り、知らない
事実が次々と現れてくるところだろうか。
ベルは完全にルンペルによって都合の良い女性として過去の世界で
身を捧げてしまったのかと思ったけど、崖っぷちに立たされた彼女は
既にこの時点で運命を決めている部分が有ったのですね。
アナとの流れを通して事実を話すことの出来ないベルは「臆病者」の
烙印を押されていたけど、ルンペルもまた力を手に入れるまでは
臆病者としての姿が有り、誰にでも強さばかりを持っている訳ではない。
過去のベルは「必要なのは力ではなく真実を語る勇気だ」(S2-4より)
と語っているだけに、今回の展開を見ると「お前モナー」って感じ
の状況では有った。
■いよいよイングリッドの正体が明らかに・・
始めて彼女がイングリッドだという名前が披露されましたね。
昔からこのドラマに於いては、「名前」の持つ効力たるや本当に
大事なものとして扱われていたけど・・・
雪の女王の王国の家系図は・・
長女 = イングリッド (Elizabeth Mitchell)
次女 = ヘルガ (Sally Pressman)
三女 = ゲルダ (Pascale Hutton)
アナとエルサはゲルダの子供みたいだけど、エルサの力を考えると
イングリッドの子供のように見える。
ヘルガさんは来週の7話に登場するようだけど、果たしてどんな人物
なのか。
そもそもこの家族が壊れてしまった原因が何なのか。
まぁ想像に難くないけど、やはり特殊な能力を持っていることで
イングリッドだけが邪険に扱われたりして、彼女が語るように
壺の中に閉じ込められてしまったところが有るのだろう。
このドラマ、人が何処かに閉じ込められる描写が本当に多いことに
気がつく。
またこの家系に男性の影がない。みんな凍らされたのか(笑)
※余談だけど
このドラマでクリストフがアナと結婚して新しく家族になりそう
で、始めて男性の影が出てくる。
今GYAOで無料放送している「マイ・ライフ ~私をステキに
生きた方法~」にクリストフを演じているScott Michael Fosterが
出て来るのだけど、このドラマのシーズン2の1話の中で、彼が
結婚する家系はやはり女性しかなく、次女のブレナからはクリストフ
に対して、ウチの女性しかいないのだから便座は下げて置いて
と言われるシーンが有ったのをちょっと思い出した。
■集めていた鏡
彼女が集めていた鏡の欠片というのは、今回北の森の中に有る
雪の女王の持つ真実を映し出す鏡に有ったのかと。その鏡には
「割り鏡の呪文」という恐ろしい魔法がかかっているようで、
魔法をかけるとストーリーブルックに居る人たちがお互いを攻撃し合い
町が自滅されるのだという。
エマを欲しがっているのは次女のヘルガに似ているということも
有りそうだけど、図書館に有った謎の巻物「ルーン語の予言の書」
には、「救世主の名前はエマ」「この救世主がやがてイグリッドの妹に」
だということ。
しかしこの「予言者」は一体誰なのか。
「予言者」(ルンペルが過去に出会ったS2-18)にしても「鏡」(シドニー
が閉じ込められていた)流れにしても、どれも似たようなワードが
過去にも出ているので、何か繋がりを考えてしまうな。
未来を見通すことが出来るという人物を見ると、「おとぎの国の本」
を描いている作者なのではないかと思ってしまう。
常に誰が描いているのか目を見張らせているのだけど、ベルは昔は
相当本の虫だったようで、彼女は冒険好きの一面も持っていることが
語られたことが有るよね。
レジーナの自分の過去の書き換えの話なんか見ると、今回は逆に
自分の存在をこの世から抹殺したとするイングリッドの主張がまた
本にも繋がってこないと思い、その家族のネタの中でおとぎの本の
作者の流れに繋がっていくのかどうか。
■過去の世界
おとぎの世界も繋がっていますね。
おとぎの世界でも同じ時代に存在しているその世界を行き来すること
自体にはそれ程の障壁はないのだろうか。
「The FLASH / フラッシュ」の世界観と「ARROWS / アローズ」の世界
観に繋がりがあるのでその世界を行き来するシーンが1話の中に描かれ
ていたけど(笑)
魔法の森とアレンデールがどれ程までに離れた距離に有るのか分から
ないけど、ベルはアレンデールに向かい、アナは魔法の森に向かった
とする流れがこれまでに描かれた。
ベルとアナがアレルデールで始めて遭っていたことが提示され、
目的は違えど、似たように過去を知り記憶を蘇らせることが出来る
トロールのパピーに逢いにいくことになる。
ベルがアナと過去の世界で逢っていた真実を語れずにいた流れと、
過去の世界でアナがエルサに対して親が能力を無効にしようとして
いた流れを隠している流れで二人には同じ悩みが存在している。
■興味深い描写
・エマのことを狙っていたイングリッド
エマがこの世界に来た時から狙っていたという。
そもそもイングリッドはどのタイミングでこの世界に来たのかな。
レジーナの呪いの時に来たよりも早くから来ていたことは明らか
みたいだけど・・・
「記録を見ると半年間私の里親をしている。最長記録だ。それなのに
記憶が無い」(エマ)
「若い頃の心の傷は治りづらい。」(フック)
「オレだって昔は子供だった」(フック)
「100万年前?」(エマ)
「たかが200年だよ」(フック)
・信用問題
今回はベルとルンペルの間で「闇の王の短剣」が使われるシーンが
描かれた。偽物の短剣なのか、偽物とすり替えて本物の短剣を預けて
いるのかよく状況が分からなかったけど、今回の展開を見る限りでは
偽物を渡したままでいるのかな。
ルンペルとフックの間でもかつてこの短剣についての持ち主の件で
色々と駆け引きがあったよね。
・ベルの過去
父親が隠したかった母親の死の真相って、あの冒頭で鬼に見つかった
シーンの後の記憶を取り去っただけなのかな。ベルって実は何処か
病気なり疾患を持っていて、感情が高ぶると何かとんでもないこと
をしでかすようなことをするのではないのか?
感情が高ぶりルンペルにナイフで傷つけてしまったシーンが有ったけど、
それと同様のことを母親にもしていたってことはないのかな。
またベルとアナの件で、崖から落ちそうになるアナを助けようとする
が、その前にベルはトロールがくれた記憶を取り戻す石を拾おうとして
優先する流れが有った。結局石は割れて砕けてしまい、そしてアナ
もまた落下してしまう。
・イングリッドの上からのショット
上からの角度でカメラでイングリッドをクローズアップするシーンって
明らかに意図的だよな。
胸が大きいのでホント嫌らしい(笑)
しかしイングリッドにしてもエルサにしても裾が非常に長いドレス
を着ているので森の中を歩くと服が引っかかって大変そう。
アナはスイスの民族衣装みたいな服着て、もの凄く可愛い。
・母親と子供
ヘンリーを巡ってレジーナとエマが争っていたけど、今度はエマを
巡ってイングリッドが親権を求めるのか。それとも姉妹となって
欲しいのか分からないけど・・エマの描いた絵や作文などが取って
有り、上手いことエマの心を惹きつけた。
・帽子を巡る争い
正直ルンペルとイングリッドって何を巡って争っているのか分からない
ところが有る。互いに欲しいものって何なのか?
ただ帽子を求め合っているのかも知れないけど、これって魔力を吸い取る
以外にどんなことに使えるのだろうか。
■使用された曲
・
■出演者
メアリー・マーガレット・ブランチャード (Ginnifer Goodwin) 白雪姫
エマ・スワン (Jennifer Morrison) ヘンリー母、メアリーの娘
レジーナ・ミルズ (Lana Parrilla) 悪い女王、コーラの娘
デビッド・ノーラン (Josh Dallas) チャーミング王子、メアリーの彼
ヘンリー・ミルズ (Jared Gilmore) エマの息子。レジーナの養子
Mr.ゴールド (Robert Carlyle) ルンペルシュティルツキン、質屋
キリアン・ジョーンズ (Colin O’Donoghue) フック船長
ベル・フレンチ (Emilie de Ravin) レイシー
ウィル・スカーレット (Michael Socha) ロビンの甥
エルサ (Georgina Haig) ゲルダの娘、姉、雪の女王
アナ (Elizabeth Lail) ゲルダの娘、妹
イングリッド (Elizabeth Mitchell) 雪の女王、3姉妹の長女
クリストフ (Scott Michael Foster) アナの婚約者
ロビン・フッド (Sean Maguire) 強盗
コレット・フレンチ (Frances O’Connor) ベルの母
モー・フレンチ卿 (Eric Keenleyside) ベルの父
グランド・パビー (John Rhys-Davies) 声
オーケン (Darcey Johnson) アレンデールの雑貨店
— (Garfield Wilson) 宮殿のガード
スヴェン (Mark Goldman) トナカイ、声のみ
ハンス () アナが知り合った
ゲルダ () 3女
ヘルガ () 次女