第21話 ベルリン(前編)“Berlin (No.8) ”
脚本/John Eisendrath
Jon Bokenkamp
監督/Michael Zinberg
【ストーリー】
現金輸送係のポールは妻のアマンダと電話する。ポールは体調が悪そうに
咳き込む中、娘のステラの発表会は7時からだ
と言われるが、彼は余所の子の出し物まで見るのは苦痛だと語る。
ポールはウエストランド銀行に出勤する中、注射を打つべきか悩んでいた。
しかしそれを打たずに出勤すると咳き込む中血の痰が流れる。
緊急通報センターに電話するポールはこの通信は録音されているかと
尋ねるとアマンダに事情が有ってオレは病気だが、愛している事を語ると
倒れてしまう。この男性の症状から見て伝染病かも知れないとして
銀行では建物に留まるよう客に告げ、隔離することを語る。
リズはレスラーの家に昨夜から尋ねていた。
トムとの事情を全て話すと、何が有ってもトムを捕まえるというリズに
レスラーは手伝うことを約束。
FBIの上層部にもリズはこれまでの事を話す。
リズはトムと始めて逢ったのは2010年7月9日のジョージタウン。
全てはレッドの居場所を探るのが彼の目的だったとし、レッドが私に接触
することを彼は知っていたのだという。トムの目的は2つあり、データ
の収集と情報のかく乱だったこと。レッドのことを夫に話したのかと問う
と、それを否定。あの男を夫なんて言わないで欲しいと頼む。
居場所に心当たりはないとし、私が仕事の話をしなくなると知って彼は
自分を逮捕させたのだという。この施設でデータを得るための行動で、
施設無いに入る為とのこと。その為偽造パスポートを発見させたという
訳か・・と。彼に仲間はいたのかと問うと、兄だと偽っていたクリスト
ファー・マリーとジョリーン・パーカー(別名:ルーシー・ブルックス)。
マリーは自殺で、ジョリーンは恐らくトムが殺害したのだという。3人目
のジーナ・ザネタコスは?服役中だとし、今なら取り調べも可能だという
リズだが、実は2週間、刑務所外での作業中に脱走して行方不明なのだ
という。
彼の企みをすぐに報告しなかった理由はと尋ねられると、私が調べよう
としたとし、その方がよく深みが分かると思ったという。
そんな中、レッドの元には追っ手がトムを見失ったとの報告が入る。
デンベはレッドに尾行が失敗だとすると、難しい状況かと尋ねられ、
予想以上であることを語るレッド。
トムは尾行していた男を捕まえると、「ある男は腕にクモの巣のタトゥー
を入れて一人殺す度に網の目を書き足していた」ことを語る。君の
名前は?ジェシーだとすると、尾行は下手だから殺し屋だろうという。
ジェシーはオレを殺すと損するぞというが、トムはヤツからは仕事のこと
など何も聞かされていないのだろうとし、写真と金を渡されてオレが誰か
を知らされずに尾行していただけだという。お前のボスは慎重だが、
自制心が有り残酷だという。オレは何年も追っていたのだから知って
いるとし、オレのボスはもっと慎重だと語る。ジェシーは自分も
あんたのボスに付くというが、ベルリンを選ぶというのか?と問い、
選ぶのは彼だという。ジェシーの首元のタトゥーが”クモ”なのを目にして
いかれたタトゥーだと語る中、トムはなんと鼻血を出す。
リズはクーパーの元にいくと転属願を出す。
そこにはレッドの姿も有ったがリズは至急私を他の部署に移して欲しい
と語る。レッドは事件があるんだぞというが私は聞かないという彼女。
クーパーはリズの潔白を信じるが上は懐疑的である事を語る。だが
同時に君の価値も認めているのだという。もうレッドとは会話しないとし
彼は私の父・サムを殺したのだという。レッドはこの事件は君の夫と
直接関係が有ることで攻撃が始まることを語るが、話は本部長が聞いて
欲しいというリズ。君の倉庫に”ベルリン”と書いた紙が有ったとし
ベルリンの地に何かあるのかというクーパー。レッドは事件を解決しない
と人々が死ぬぞと語り、罪のない人々の命より私ら怒りをぶつけるのが
大事なのかと問われ、今回だけだとし最後だと語る。
レッドはFBIのみんなにウエストランド銀行で人が死んだとし死因は
恐らくカレン・ウイルスだという。志望した男性は現金輸送車の運転手
のポール。感染経路を調査中だというレスリーだが、ウイルスはそもそ
も存在しないというレッド。この感染は「計画の一部」で私と君らも
含まれている計画のものだと語る。
■概要
サムのことを殺した人物がレッドだと分かったリズは、トムだけで
なくレッドの事も信用出来なくなり、FBIとレッドの橋渡し役から
降りる為に異動願を出す。そうなればレッドは当然取引が無くなり
収監されることになる。
しかしレッドは今そんなことを言うべき時ではなく、既に敵が計画を
実行していることを告げ、その計画の一部に我々も入っていることを
告げる。
銀行で発生した死亡事件はカレンウイルスが使用されたもの
で、生化学兵器戦争の駒として利用されたことを語る。空気感染
すれば1ヶ月に5千万人の死亡者を出していたが、幸いこのウイルスは
人の手が加わり目的の物以外に感染することはなかった。
いよいよレッドとレッドを狙うものたちの対決が始まる。
■感想
なんだか分からない人物や単語とか出てきたけれど、結局なんだかんだ
言って行っていることはベルリンをアメリカに入国させる作戦とか
脱獄させる作戦みたいなことを複雑な流れを通して描いただけって
感じ。
さも意味ありげな流れが有ったけど、正直各々の流れに於いては
その情報の資料は何処から集めたのかよく分からない部分も有ったし、
これまで何でも知っていたレッドでさえも知らない動きがあるという
ことが終盤に来て色々と緊迫感を持たせようとしているのだろうけど、
そもそも相手を知らないのに何で自分が狙われていると思うんだろう
か。これまでの闇社会で活動していたレッドならばもう少し賢くても
良いのではないかと。
リズが始めて捜査官らしくレッドの分からない情報に気がついた感じ。
病院に入れられているサンダーズ博士は常に「スペース・レンジャー」
とか「UD4126」の存在を唱えているけど、それが現実のことで
何か重要なことを指しているのか、妄想の世界で生きて居る博士の
戯言なのかまるで分からない。
ただリズはUDという文字、そしてモニークという名前から見て、
それが何かにいち早く気がついた。
しかし今回銀行を狙った流れって何だったの?
輸送車の運転手を抱き込む為に利用しただけだったのかな。
これだけ計画がずれれば真相にたどり着くのも難しくなさそうっていう
のがあるな。
■スペース・エージェント、UD4126
UD=銀行の事件で出動した各組織のバッジ。
今回関わっていた人物の中にUDで始まるバッジをしていたものたち。
4126が意味することは分からないけどね。
捜査に関わっていたのは、
・国土安全保障省
・FBI
・FEMA Christine Bean、Virginia LABELLA
・DC警察 Jared Sturner
・疾病対策センター(CDC) Linda Glammarese、Gonzalez Anthony、
Nikolai Vogel
スペース・エージェント=Nikolai Vogel
とはニコライの事だと判明する。
■レッドの流れ
レッドはウージンから番号を経て凶悪犯を検索。
そのためにラッドを阻止
そしてルーシー・ブルックス/ジョリーンを調べた。
錬金術師のリストから彼女を見つけた。
彼がこれまでしてきたことはリズが語っていた。
「彼の目的は勢力拡大ではなく生き延びることです。」
リズが調べていた資料の中には、以下のものが含まれていた。
ジーナ・ザネタコス
ウージン
サム・ミルホーン
キーン捜査官の父
それらが意味するものとは一体何なのか。
■5人の騎士
ウイルスを使って脅迫されているのは以下の5人。
電気技師 -> 設備点検
メンテナンス係 -> 清掃 (黒人の女性)
元管制官(引退)
現金輸送車の運転手 -> 空港の出入り業者
アフロフロートの元パイロット
この5人を使ってベルリンを密入国させようとしていたのかな。
「Agents of S.H.I.E.L.D.」でも脅迫されて動いているものたちが
多かったよね。
なんだかよく分からないけど、レッドは自分を守る為にFBIを味方に
つけていたってことなのだろうか。
気に入らないのはやはりトムが生きて居ること。
トムのこの扱いは「Agents of S.H.I.E.L.D.」のウォードみたい
な扱いだった。
■唯一リズが上手かったところ
ウイルスを使って操っている男を取調室で薬を飲ませて逆に”脅迫”
するのに使った流れかな。
このシーンだけはリズの能力を認めるところだった。
■敵機を撃墜
しかし何だかこの流れもフェイクっぽいところがありそう。
本命の人物の入国の為の派手なカモフラージュとか・・
現状どうなっているのか分からない。
またちょっぴりミーラの発言が鋭すぎたところに違和感が有り、
誘導しているところがあるのではないかと思ってしまうな。
■使用された曲
・The Blacklist Opening Theme
Written by Dave Porter
・Anonymity Is The New Flame by Frankel
・Soothe My Soul (Joris Delacroix Remix) by Depeche Mode
■出演者
レンモンド・レディントン (James Spader) “レッド”
エリザベス・キーン (Megan Boone) FBI新人プロファイラー”リズ”
ドナルド・レスラー (Diego Klattenhoff) FBI捜査官
トム・キーン (Ryan Eggold) リズの夫、教師
ミーラ・マリク (Parminder Nagra) CIA捜査官
ハロルド・クーパー (Harry Lennix) テロ対策本部長
デンベ・ズマ (Hisham Tawfiq) 南スーダン解放軍元兵士
アラム・モジタバイ (Amir Arison) FBIのコンピューター専門家
Dr.ブルース・サンダース (John Glover) ソーンウッド病院に入院?
Dr.ニコラス・ヴォーゲル (Brennan Brown) CDC、犯人
Dr.ニナ・バックナー (Geraldine Hughes) CDC、ウィルスは空気感染しないと
ウォルター・ゲイリー・マーティン (Jason Butler Harner) FBIの上層部
ポール・ブランケンシップ (Victor Cruz) コロンバス警備保障、現金輸送
モニーク (Elizabeth Ward Land) ソーンウッド病院の看護師
— (Otoja Abit) Lead Commando
— (Roman Blat) Serbian
— (Lolita Brinkley) Maintenance Woman
— (Bill Cwikowski) Retiree
— (Toni D’Antonio) Female EMT
— (Yevgeniy Dekhtyar) 操縦士
— (Gerard Ender) Electrician
— (Erik Frandsen) Chechen
— (Isaac Galizio) 公園の少年
— (Juliana Guggino) Girl on Carousel
— (Colton Kraese) Boy on Carousel
シーサー・ビコ (Juan Carlos Hernandez)
デビッド・クレイン (Fenton Lawless) コロンバス警備保障
— (Moti Margolin) 副操縦士
— (Wayne Maugans) Man in the Ballcap
アマンダ・ブランケンシップ (Trish McCall) ポールの妻、娘はステラ
— (Danae Nason) 銀行にいる母親
— (Erica Newhouse) 女性銀行員
— (Janice Picconi) モデル
— (Karen Pittman) Interrogator
— (Tom Titone) Interrogator
ディミトリ (John Sharian) コロンバス警備保障
— (Brett G. Smith) Security Guard
モロス・”ベルリン”・カーチョフ (Peter Stormare) 敵のボス
— (Robert Arthur Wilson) ビジネスマン
— (Eyas Younis) シリア人
— (Joseph Daniel Murphy) Park Goer
— (Rich Petrillo) NYPD