第8話 秘密を知る男 A Hollow Man
脚本/Daniel C. Connolly
監督/Kenneth Fink
【前回までのあらすじ】
レナはドリルに対してもう娘(ミンクス)には関わらないでと語り
変わりに私が何でもするという。ミンクスはドリルがママに頼みを
聞いて欲しいと言っているとし交換条件ねと語る。ショーンは
この三ヶ月敵と共に有ったと主張。ウィンターズ大統領は敵の目的
は何だと尋ねると人類の滅亡だと語る。
クレアはドリルだとしてウェスにこのまま見逃してくれとし、
ドリルをやっつけるのだという。フルグライトの破壊をするクレア
とショーン。ウェスは二人に対してオレの車で遠くに逃げろと語る。
フロマーはジェセップに対して、ベニガンの息子(ヘンリー)を拘束
しろと命じる。
【ストーリー】
ヘンリーのことをママの元に連れて行くとして連れ出したジェセップ。
もうすぐ到着すると語る中、クレアたちの車の元に連れて行く。
これには訳が有るとして語るが、ショーンはジェセップを殴り飛ばす。
フロマーはどうしてこんなことになったのかとしてウェスに説明を求め
ると我が国を守る為にやったと語る。君は犯罪者を逃がしたとし、
彼らは国家への反逆だとして必ず見つけ出し然るべき罰を受けさせる
という。しかしそれは無理だとしてウェスはあなたは連邦捜査官に
ベニガンの息子を誘拐しろと命じたという。もしそんなやり方を国民が
知ったらどうなるか分かるのかとし、更に全てのことを公表したら
どうなるかと告げる。「メルトダウン」「謎の岩」「子供たちを操る
地球外生命体」。国の安全保障を理由にして隠し事を増やす度に
危険を起こしているというウェス。長官に予定していた状況と違うが
結果を見て欲しいとし、差し迫った危機を回避したのだと語る。
姿が見えない相手をどう倒したと証明するのかと問うと、ドリルは
電機を帯びた存在であり我々が電磁パルスを放出してからこの中で電力
は一切検出されていないのだという。この件でどう対応するかで
大統領にも近づけるのではないかとフロマーに語る。フロマーは何も
言えずしっかり片付けておけとして去っていく。クレアとショーン
は処罰無しですよねと語ると、決めたら連絡するという。
クレアはジェサップに何で誘拐なのかと尋ねると、長官は状況の報告
を望んでいたのだという。どうしたら相棒をスパイしろから誘拐に
繋がるのかという。オレはただ国防長官の命令に従っただけだという。
でも背いたのは人として出来ないことも有るからだという。
車で移動して暫く大人しくしているというショーン。ドリルは?と
ヘンリーが尋ねるドリルはもう居ないのよと語るクレア。しかしそんな
ことはないとし、ジェサップが迎えにくる少し前にドリルが話が
あるとして来たという。パパとママのこと、様子が変だと言って
凄く怒っていたのだという。ママたちがしたこと、二人が何処かを
聞かれたという。
クレアはこのままヘンリーを連れて行くのは危険だとするが、ショーン
はオレが守るという。どうやってと尋ねると、それならFBIとか君の
母に預けるのかと問われる。何処に居ても関係がないのだとし電気が
有ればドリルはやってくるのだという。だから一緒にいた方が良い
と語る。
レナはウェスからもう心配ないとしドリルはもう死んだと語る。
それは何時のことなのかというレナに対して大体3、4時間前のこと
だという。レナは一時間前にドリルが来ていたという。しかし勘違い
だろうとすると、私もドリルと会話していたのだという。ミンクス
が私とドリルの間に入って会話し、私が質問をしてドリルの答えを
ミンクスが話してくれたとのこと。言わずにゴメンというと、
一時間というのは確かかと問う。
ミンクスが私を起こしに来たのだとしドリルは私とゲームをしたい
と言ったのだという。内容は頼む時に教えると言ったと。
ウェスはミンクスのベッドに行き娘を起こすと、ドリルがママと話す
のを手伝ったのかと問う。するみミンクスは謝罪してあれはウソだった
という。ホントのことを言ってというレナはドリルとさっきどうやって
遊んだのか。ミンクスはママをがっかりさせたくなかったとし、
ママは凄く話したさそうにしていたので何となく話を合わせただけだ
という。
■感想
ドラマとしてはドリルを倒すことが出来たのかと思わせつつ、
残念ながらそれは空振りとして終わっていたこと。
形があるものではないのでなかなかドリルの動きが分かりづらい
けど、電力ある中でしか生きられないようであれば、上手く隔離
された電力地帯にドリルを誘い込んで、そこに閉じ込めるなり、
封鎖させるしかなさそうだ。
それにしてもだんだんと「X-FILE」みたいになってきたな(笑)
冒頭でジェサップのことをショーンは殴っていたけど、ショーンに
殴る権利は有るのかって感じもするし、彼は長官の命令に背いて
誘拐せずに二人の元に連れてきた訳だし、何故殴られなければいけ
ないのかって感じ、盗撮していたことに怒ったのか?
ショーンがキーマンになっていたのでヘンリーをマークしていたという
のは分かるけど、何でミンクスに盗撮しないのか訳が分からない。
この人が一番ドリルがドリルが・・と言っている訳だしね。
■ドリルは30年前(1982年)から存在していた
存在していたのであれば、これまでの30年間は一体何をしていたのか
ってことになる。
「クリミナル・マインド」などに見る連続殺人鬼も、殺人が一時期
修まっていた流れが有ったりするが、何かが引き金となった再び
シリアルキラーとして活動を開始するかの如く、このドリルという
人物もまた何をきっかけとしてこの世に解き放たれたのか。
■30年前(1982年)に起きたこと
最初にドリルと接触したであろう人物は、ハートコート家の様だ。
父親のロンはNASAで天文学者をしていた。82年の夏に信号を受け取っ
たという。狭帯域で、場所は射手座カイ星の辺りからだという。
息子のトーマスはエイリアンに逢いたいと帰る度に話している中で、
その何週間か後に「エイリアンが居るのは宇宙ではなく僕の頭の中に
居る」と語ったという。そして兄のエリオットを殺害したとのこと。
・ロン役のJohn Billingsley
Dlifeで放送していた「サイバー諜報員 ~インテリジェンス~」では
チップの開発者・シェナンドア・キャシディ博士役で出演。
「ニキータ / NIKITA」では細胞再生の科学者のハイデッカー役。
一番最近見たのは「マイ・ライフ ~私をステキに生きた方法~」
のS2-4で、エイプリルの父親の友達(だった)小説家・エドウィン・
ショウ役で登場していた。
■エリオットとトーマスの間には何が有ったのか
8mmフィルムが残されていた。
8mmといってもDVテープではなく、フィルム版。
その中に二人の最後の時が写されているということだけど、また都合
よく撮影していた感じだね。まるで意味のないところでフィルムを
回している意味がよく分からないけど(笑)
「立ち入り禁止」と書かれた場所に入っていったことは確かな様だ。
あの中に何か有ったんですかね。
もうこの時にトーマスは操られていたのでフィルムを回していたのかな。
昔の8mmフィルムって高かったんですよ。だからみんなつぎはぎして
フィルムのリールを長くして使っていたんですよね。
■トーマスは生きて居る
ロックウッド療養所に入院し、10年過ごして退院。
その後の消息はロンにも分からないという。
クレアはジェサップに頼んでエリオット・ハートコートという名前で
人が居ないか探してもらうと、ウィルモントン・スプルース通り217
で生存していることが分かる。
クレアは分析官らしく、心理学の転移だとして、罪悪感と向き合う
為に行動の一つでエリオットの名前を名乗って生き続けているみたい
だ。
■トーマスと再会
レナがドリルからの指示でトーマスを殺しに向かうという状況がある。
トーマスは電気の使用しない生活をしていたけど、森の中で暮らす
訳でもなく自分の家に電化製品がないだけって感じ。
「彼を呼んだのは人類だ」
「これで我は死神となり世界の破壊者となった」
オッペンハイマーが引用したヒンドゥー教の聖典の一節で、原爆を
完成させた時に頭に浮かんだらしいこと。
1942年~1982年まで世界で1703回以上核実験が行われて、それぞれの
爆破が宇宙に向けてエネルギーを放出させたことが、地球が発信器
のようになったのだという。ドリルはそれをたどって来たもので、
故郷の星が滅びそうになっていて、生きるのに必要なエネルギーが
枯渇しているという。ドリルも地球に来ると子供とだけは話せる
ことに気がついたとし、ドリルの仲間に信号を送る必要が有った為
にそれらに利用されていたことが分かる。
レナさんはとてもキレイな人だけど残念な人だった(笑)
ドリルに言われて結局トーマスに発砲した。果たしてドリルを倒す
方法を知っている彼を助けられるのか。
っていうかドリルの倒し方を知っているのであればとっくにやって
いないのか?
■使用された曲
■出演者
クレア・ベニガン (Lily Rabe) FBI捜査官
ウェス・ローレンス (Barry Sloane) レナの夫、国防総省の特別プロジェクト
ショーン・ベニガン (Milo Ventimiglia) John Doe
ジェサップ・ロリンズ (Derek Webster) FBI捜査官
ミンクス・ローレンス (Kylie Rogers) レナとウェスの子
ヘンリー・ベニング (Kyle Harrison Breitkopf) クレアの子、病気で手話
レナ・ローレンス (Kristen Connolly) ミンクスの母
フロマー (David Andrews) 国防長官
ロン・ハートコート (John Billingsley) 元NASAの天文学者
トーマス・ハートコート (Jay Paulson) 一人で電機のない所で生活
キャリー (Alison Araya) レナのママ友
若い頃のロン・ハートコート (Graem Beddoes)
若い頃のトーマス (Callum Seagram Airlie)
— (Macie Juiles) 少女 / ガソリンスタンドでレナに話しかける。
— (Dave Thompson) FBI Clerk / 資料を届ける
若い頃のエリオット (Logan Williams) トーマスの2歳上の兄
クレッグ・ハートコート () 現在のロンの息子