第22話 赤いメール Red Letter
脚本/Eoghan Mahony
監督/John F. Showalter
【ストーリー】
カリフォルニア州サンデシデーラ。
人身売買反対連合主催で、国際人権会議が開かれる。
クリストファー・リンチはステイシーに対してブラヴァはまだなのか
と尋ねる。会議のスタートまで5分切っているのにまだスピーチする
ハズのヘクター・ブラヴァの姿が無かったのである。
ようやくブラヴァが到着するとマスコミはスピーチ内容は何かと問う。
聞けば分かるというが、ニュース用にネタが欲しいのかとして
ブラヴァは人身売買の業者は暗がりのゴキブリだとし、光の元に
引きづり出すということだという。名前を明らかにするのかと尋ねる。
そんな中ブラヴァにメールが届く。
「従業員通路で カルメン」と書かれていた。
ステイシーに少し待っていてくれというとブラヴァは通路へと行って
しまう。ずっと待つがいつまで待っても来ないために確認に行くと
ブラヴァは血を流して倒れていた。
現場ではバーンサイド保安官が対応しCBIのリズやパトリックが来る
と案内する。被害者は慈善家で人身売買と戦う「守りの光」という
財団を主宰していた人で、今回の会議で演説するところだったという。
バーンサイドはパトリックを見ると「あんたサイキック?」と尋ねる
が彼はそんなのは存在しないと一蹴する。
現場ではチョウが調べていて被害者は後頭部を鈍器で殴られている事。
オレの部下が血の付いた消化器を発見したが指紋は採れなかったという。
演説する人が何故裏の通路に居るのか。被害者の携帯にメールが届いて
いるとし、リズはそれを見ると、「従業員通路で カルメン」という内容
を見る。送信者を調べているというチョウ。カルメンって人は関係者
に居るのかと問うと保安官はホテルの従業員に2人、会議の参加者には
2人いるが4人共アリバイがあるという。財布の中身には何一つ手を付けて
居ないとのこと。パトリックは原稿は見つかったのかと問う。メモでも
良いので何か入っているのではないかとし、演説するハズだったのだから
と語る。リズはチョウに原稿を探すよう頼む。
パトリックは現場を見渡すと矛盾していると語る。
犯行自体は衝動的、凶器は消化器、半ば公共の場でも仕掛けたこと。
メールは計画的で、それで金目のものは盗られていないこと。襲撃も
頭部への打撃だけ。怒りの犯行と言うよりも切迫する事情が有ったので
はないかという。被害者の行動、そして言葉を止めたかったのだろう
というと、ウチのサイキックもそういっていたという保安官。
クリスティーナ・フライという女性だがあんたの知り合いか?と
問う。クリスティーナはステイシーと話をしていた。
彼女のギャラは幾ら?というパトリックは高いの?と尋ね移籍したいと
語る。パトリックはクリスティーナと逢うと保安官をだまくらかした
のかと語る。バーンサイド保安官は先入観のない人だというクリスティ
ーナに対して、パトリックはでも編み物をするママの横で膝の上に
ニャンコを乗っけたままテレビを見るのが好きな人だという。
彼はサイキックよというと、自分で認めていないだけだという。
パトリックは実際ズボンにネコの毛がついていて結婚指輪はないし、
雰囲気がママと住んでいるっぽいという。でも彼の死んだお爺さんが
ボクの耳で囁いたと言ったフリをした方が良いならそうでも良いよと
いうパトリック。
リズはママの件済みませんと保安官に謝罪する。
パトリックはクリスティーナが何で警察に協力をしているのか。
“霊感セラピスト”は?患者に詐欺がバレたのか?と問うと続けている
わよとし、あなたも受けたいのかと問う。霊感セラピーなんてウソ
だというパトリックは君の場合幽霊まで持ち出すという。人をあざける
のは悩みを抱えている証拠だというクリスティーナ。患者は簡単に
だませて退屈なんだろうというパトリック。能力者は人を助ける義務
があるのだという。
チョウはブラヴァのメールを調べたが追跡出来ないという。他の通話
記録を調べているとのこと。原稿も持っていないとすると、リズは
妻のイルサに聞こうという。
イルサに逢うリズとパトリックとクリスティーナ。
何か危険な予想をしていたという。人身売買業者に恨まれていたこと。
脅迫状やメールは何通も届いているが見ないで捨てているという。
今日は原稿を持って出たかと問うと持って出たが内容は秘密にしていた
という。私に仕事の話はしないのだとし私を守る為だろうという。
仕事の話は彼の助手のビグローに聞いてと語る。
クリスティーナは私のことを聞いていますかと問うと霊界の対話は
雑音が多く長距離電話のようなものだという。私が聞けば意味不明
な言葉でも遺族が聞けば意味が分かるかも知れないという。
イルサは私はそういうのは信じないというと、パトリックも同調する。
ご主人はあなたにある物を思い出して笑ってと言っているという。
何かの花・・桜かしら・・桜の下で結婚式をしたことだという。
何故知っているのかというイルサ。ヘクターは結婚式のイメージを
送っても犯人が誰かは言ってくれないのかとパトリックは皮肉る。
死んだ直後は意識が混濁しているとし魂が渡って落ち着くのに時間が
かかるのだという。カルメンと言って思いつくのはと尋ねると
オペラ?という。
今度はボクの番だとしてパトリックは質問する。イルサに夫は浮気
していたか?または貴方が浮気していたかと問う。ご主人が死んでも
あなたは毅然としてストイック、まるでケネディの妻みたいで、
喜んでいるのかと・・と。激怒するイルサはもう帰ってと追い出す。
パトリックは何かを隠しているので知りたくて言った事を語る。
■概要
・国際人権会議で人身売買に関してスピーチする予定だった人身売買
と戦う「守りの光」という財団で主宰者のヘクター・ブラヴァが
殺害される。残されていた携帯にはメールが届いていて
「従業員通路で カルメン」と書かれていた。
・CBIが捜査に乗り出す中、地元保安官もスピリチュアルカウンセラーの
クリスティーナ・フライを雇っていた。互いに心理を読み探り合い
をする中で、パトリックが捜査で回るところ、行く所に彼女がいる
事を知る。
・被害者の関係者である妻・イルサ、スポンサーのリンチ、助手の
ビグローなどから話を聞いていく。
・パトリックは妻のイルサと逢った際に何か隠していると感じていた
が、怒らせるだけで聞けなかった。
■感想
s1-7に出演したスピリチュアルカウンセラーのクリスティーナ・フライ
と再共演。
互いに牽制している(というよりもパトリックが一方的に敵視
している感じ)ところは興味深い。
相変わらずリズがパトリックの失礼な発言を謝って回るという役柄で
冒頭ではバーンサイド保安官にマザコン呼ばわりしたパトリックの
フォローに回っていたし、被害者の夫妻が実は浮気を容認している
関係なのではないかとして、またまた怒らせてしまい謝罪していく。
パトリックは
「結婚式のイメージを送っても誰が犯人かは言ってくれないんだろ?」
とずばり核心を付いていたけど、クリスティーナ側も雑音がどうとか、
死後は混乱しているとかでちょっと都合が良すぎないかという感じに
も見える。
■被害者の関係者
・ラッセル・ビグロー
ヘクターの助手をしている人物。
演じているEugene Byrdは「BONES」でも博士号を持つエディソン役
を演じている彼。
彼は人身売買の組織は合法企業を使って資金洗浄するがそのルートが
会計監査をして分かったということでそれを発表しようとしていた
ことを語る。その為にそのルートの誰かが殺したものかと思われた。
・クリストファー・リンチ
人身売買反対連合の代表をしているのがリンチ。
冒頭ではヘクターがなかなか来ないのでヤキモキしていた人物。
演じているのは「SUITS / スーツ」のリットさん役のRick Hoffman。
人身売買反対連合が隠れ蓑となり人身売買をしていること。
しかしリンチ自身は疚しいことはないとして幾らでも調べてくれと
語っていた。
しかし通話記録から人里離れている基地局を使って電話している
のを見つけてチョウとリグズビーで調べに行くと、そこには女性が
多数コンテナの中に閉じ込められていた。
・タリク・シャリフ
リンチからの情報で被害者はタリクとケンカしていたようだとし、
それが政治問題ではなく女性問題ではないかとされていた。
タリクはバーのプールに居た。
話を聞くと彼はイルサと逢っていたこと。
ヘクターは偽善者のクセに私を殴ったとして語っていた。
ヘクターの部屋から女性が出て来たとし、服が安っぽい人物だと語る。
■その他
・ハイタワーは人を見る目が有る?
パトリックとクリスティーナが互いに気が有る事を語っていた。
この二人が最後にエレベーターに一緒に乗ったので、アメリカンドラマ
によくあるエレベーターで欲情する男女の構図が起きるのかと思った
けど流石にパトリックはそんなに恋愛に関しては冒険する人ではない
よね。
でも最後に色々と細かい駆け引きがあり、結局連絡を取り合う
ことになった様だ。
・霊感は信じない
冒頭でクリスティーナはヘクターからの言葉と称してイルサとヘクター
の結婚式のことを語ったけど、パトリックは部屋に飾って有った写真
から3月のワシントンには桜の季節だから勘で話したのだろうと語る。
あくまで信じないのねとする二人。
こんな探り合いで上手く行くんでしょうかね。
というかパトリックと付き合うと何でも見透かされそうで怖い(笑)
・捜査の為に・・
パトリックはリズに対して急いでホテルのバーに来てくれと呼び出した。
夫婦役を演じてもらいノヴェラという娼婦と三人で部屋で関係を
持とうとする。もちろんバーテンのハウィーがピン引きだということを
認めさせてその上で写真を見せて人が来ていないかを聞きだそうとした
作戦だけど、リズが”待ちきれな~~い”とちょっとバカっぽいところ
を見せるところが有ったけど、説明もしないでよくリズはパトリック
のやることに付き合ったね。いつもなら「何よ!」って感じで凄い
視線でパトリックを睨むのに(笑)
・捜査の為に・・PART2
降霊会を開いて犯人をあぶり出す。その為にはどうしてもクリスティ
ーナに嘘をついてもらう必要が有るが彼女は直前まで嘘をつくのは
嫌だと拒んでいた。しかし結果的にウソをつくことになった。
・2人のカルメン
一人は娼婦、一人はなんとヘクターの娘だった。
人権がどうとか言っているけど浮気はしているのね。
カルメンは20年前にヘクターが関係を持った女性との間の子。
イルサは哀しいことに子供が出来ない体なので容認していたということ
なのか。
娘のカルメン役のMelissa Fumeroはとても可愛らしい人でした。
■使用された曲
・
■出演者
パトリック・ジェーン (Simon Baker) 犯罪コンサルタント、CBI
テレサ・リズボン (Robin Tunney) CBIの捜査チーム・上級捜査官
キンブル・チョウ (Tim Kang) CBI捜査官・元軍人
ウェイン・リグズビー (Owain Yeoman) 放火事件のエキスパート
グレース・ヴァンペルト (Amanda Righetti) CBIの新人捜査官
マデレイン・ハイタワー (Aunjanue Ellis) CBI局長
ラッセル・ビグロー (Eugene Byrd) ブラヴァの秘書
イルサ・イーグルス (Alice Evans) ブラヴァの妻
カルメン・レイエス (Melissa Fumero) ブラヴァの娘
クリストファー・リンチ (Rick Hoffman) 人身売買反対連合代表
タリク・シャリフ (Shaun Duke) ブラヴァの友人
アンディ・バーンサイド (Nick Searcy) 保安官
ハウイー (Rob Evors) バーテンダー、ポン引き
ヘクター・ブラヴァ (Marco Rodriguez) 世界人権活動家
クリスティーナ・フライ (Leslie Hope) 霊感・サイキック
クラレ (Joleigh Fioravanti) フランス系の娼婦
— (Dominic Flores) Journalist
— (Paul Hayes) Building Super
ノヴェラ (Amelia Jackson-Gray) バーの娼婦、リズとパトリックで・・
ステイシー (Meg Wolf) リンチの助手
— (Mustafa Haidari) Dubai Prince