第6話 その名はフラッシュ The Flash is Born
脚本/Jaime Paglia
Chris Rafferty
監督/Millicent Shelton
【これまでのストーリー】
バリー(フラッシュ)はアイリスに対して僕の記事を書いているそうだ
なと目の前に現れる。アイリスは父のジョーに赤い閃光についての
ブログを書いている事を告げる。ジョーはそんなものは存在しない
というがこの目で見たのだというアイリス。バリーはジョーにアイリス
がどうしてブログを書いているのか分かったとし、僕のためだった
と語るバリー。ジョーは刑務所に行くとバリーの父・ヘンリーに対して
ノラを殺した真犯人を見つけて必ず君をここから出すと語る。
アイリスは赤い閃光が誰であっても私はブログを辞めないと語る。
彼の存在を世間が信じるまで・・と。バリーはそんなアイリスと
暫く逢わない方が良いと語る。
【ストーリー】
『私たちは奇跡がどんなものか忘れてしまっている。奇跡を見る機会を
失い普通に暮らしている。普通じゃない超人がこの世には存在する。
この町の為あり得ないことをしてくれている人がいるのを私は見た。
あなたの存在を信じているものを代表して一言言いたい。”ありがとう”』
と。
アイリスは自分のブログ”The STREAK LIVES”にそのように書き込みする。
するとバリー(フラッシュ)がアイリスの元にやってきて彼女を屋上に
連れて行く。今アップしたばかりなのに・・と驚くアイリス。
どう声を変えているのかと質問すると、フラッシュはブログを書くのは
辞めるんだと語る。世界は知るべきだとするが、これはインタビュー
なんかではないと語る。何て呼べばいいのかと問うと、赤い閃光だけ
は断るという。君が僕の記事を書くことによって友達を救うつもりに
なっているが、そのせいで君が危険な目に逢ったらその友達はどう思う
のかと問う。しかしアイリスはそんな忠告はまるで耳に入っておらず、
あなたは大勢の人に希望を与えていること。彼らのためにも書くのだ
と告げる。
そんな中、フラッシュは警察のサイレンを聞くと現場へと向かう。
盗んだ車を走り回している男をセントラル・シティ警察の捜査官たち
はカーチェイスして追いかける。
現場で先回りしていたジョーとエディは黄色いSUVなんて何処のバカか
が盗むのかと語る中、目の前からSUVがやってくる。しかし子供が横切
るのを目にしてジョーは早く立ち退けと叫ぶが子供の耳には聞こえない。
バリーが一瞬にして子供を助ける。
エディたちは突っ込んでくる車の運転手に向けて発砲する。
確かに顔に銃弾が当たるが当たった瞬間に男の顔は変色して、まるで
当たった意味も無かったかのようにして車に突っ込んでくる。
バリーがその男の前に現れると、もの凄い怪力の持ち主だった。
バリーは殴るもあまりの堅さで手が折れる。それどころか相手よって
激しく腹部を殴られ、「生まれながらの負け犬か」と言って出て行く。
スターラボ。
シスコとケイトリンは語り合う。これって計算が合っているのか?
分数モデルと一致しないというケイトリン。季節変動と繁殖周期を
考慮すれば一致すると語る。ウェルズ博士は何を話し合っているのか
と尋ねると、バリーが一回の失踪で飲み込んでしまう虫の平均値
だという博士も呆れる。
そんな中バリーがラボの中で瀕死の状態で倒れていたのを見つける。
ケイトリンはすぐに処置する。
腕だけで13カ所の骨折、脳しんとう、肋骨は3カ所の骨折。脾臓にも
損傷だとしてあなたの治癒力でも数時間はかかるという。一体何を
殴ったのかというウェルズに対して人だと語る。凄くガタイの良い
ヤツを殴ったら皮膚変化が起きて金属のようになったのだという。
「鋼鉄の男」か・・と呟く博士。シスコたちはメタヒューマンを
追っていたのに何で俺たちに言わないのかと文句を言う。バリーは
偶然出くわしたのだとし、そもそも今日はオフだったという。妙な
事だけどその男のことを知っている気がするという。アイツの言葉
に聞き覚えがあるのだという。どう戦えば良いかと問うと、策を考える
のでまずは怪我を治せという博士。
セントラル・シティ警察。
ジョーは2000年3月18日の映像を見ていた。それはジョーがバリー
から事情聴取をした時の映像で、少年は家の中に光が走ったとし、
黄色と赤色の光で、黄色の中に男が居たのだという。気がついたら僕だ
けが通りにいたという。
ジョーはバリーに夕べは何をしていたのかと問うと、鋼鉄の男にボコ
ボコにされたことを語る。メタヒューマンなのか。加速器のお陰で
愉快な仲間だらけだなと。
ジョーはバリーにちょっと行く所が有るので戻ってくるまでエディ
と組むよう告げる。夕べ見たものに疑問を感じているようだとし
オレでは質問に答えられないという。科学的理屈で話を誤魔化せと
いうんでしょと。
シン警部は犯人はSUVを盗み3つのATMを強奪。カメラに写っている
姿から身元から特定したという。トニー・ウッドワード。過去には
暴行とこそ泥で少年院にも入っているという。10ヶ月前から行方不明
だというと、町に戻ったようだと語る。
■感想
相変わらずフラッシュの人体実験のエピになっていますね。
前回は時速どの程度の早さで走ればビルを上れるのか、どの早さ
ならば水の上を走れるのかということを実験していたけど、
今回は鋼鉄の男を倒す為にはどの程度のスピードが必要なのかという
こと。スピードだけの問題なのかって感じもするし、シスコによると
彼の身体の密度と分子構造からして、然るべき角度と速度でマトモに
ぶつかれば致命的ダメージを与えられるとしているけど、そもそも
マッハ1.1(時速1347km)という音速より早いスピードで走る事なんて
可能なのか?
今回は色んな名称が飛び出したけど、そのスピード攻撃は
ガイル少佐よろしくとばかりにソニックブームという名前がついた。
そのスピードに達する為には8.5km離れた場所から助走をつけないと
スピードが出ないとしているけど、必ずしも直線距離がじゃないし
数々の障害物がある。
科学者ならば寧ろ塩酸のように鋼鉄の身体を溶かす物質を開発した
方が遙かに建設的だ。
■ケンカの極意
今回のバリーの敵はトラー・ウッドワードという小学時代の同級生
だった。その後少年院に入っているところを見るとろくな人生を
送っていないのだろう。
小学時代にいじめられたこと。
ジョーはバリーに戦い方を伝授する中で、逃げるが勝ちということも
あるとしていた。
シスコはケンカの仕方を訓練するとして「ベストキッド」方式でと
語り、ケンカは物理であり腕力やガタイじゃないとして、エネルギー
とパワー、スピードを正しい方に向けることで倒せるとしていた。
“ガーター”と呼ばれる鋼鉄の人形と戦うマシーンを作っていたけど、
まるで「少林寺木人拳」の鉄バージョンのような相手だな。
■捜査
トニーが隠れた場所を探すことになる。盗まれたSUVがフリーモント
の路地で発見され、そこにはラスティ・アイアンという地ビール工場
のビール樽が入っていた。また彼は車の中からある物質を見つけて
いた。
トニーは10ヶ月前にキーストンのアイアン・ワークス工場を首になった
際に上司を殴りそれほ引き離すと同時に、あの加速器の事件が発生
したようで、トニーは鉄くずの中に落ちていたことが分かる。
車の中で見つけた砂礫は78%ヘマタイトが含まれていて、10ヶ月前に
閉鎖された工場と一致している為にそこが隠れ家になっていることを
掴む。
カーマイケル小学で火災報知器が作動。
バリーたちが通っていた小学だった。
バリーの利点はスピードなのだから、そのスピードにトニーは絶対に
ついて行けない訳で、体当たりしなくても寧ろ物理の法則・重力の法則
に則って高いところから落下させたりすれば良かったのではないか。
水に入れたら沈むとかないのかな。
■ジョーの捜査
ジョーはバリーの父親に真相を突き止めるということを約束。
2000年の事件でもう14年前のこと。
ただ14年前ということは、ハリソン・ウェルズ博士が開発した
粒子加速器がない時代であり、私が待ちに来る前にダークマターの嵐
が起きた記憶はないと語っていた。
「答えを知りたければテス・モーガンを調べろ」
ハリソンと飲みながら、彼がこの町にきた経緯を語っていた。
元々はメリーランドでテスと共に研究していたこと。公私ともにパー
トナーだったが交通事故で亡くして私は仕事に復帰できず、ラボにも
戻れなくなったので知り合いの居ない無くした物を思い出さずに
済む場所へ一から総てをやり直す為に来て14年かかったという。
テスが居たら4年で完成したとしていたけど、そんなに凄い人だった
のかな。
しかし最後になって今度はジョーが閃光によって襲われかけた。
幸いにして警告だけだったけど、「辞めないと娘を殺す」として
いった。
■その他
ジッターズの店員
ステイシーはアイリスに対して、あなたの陰は?と問い、最近来ない
ことを指摘。他のカフェに行っているとすると、彼はキュートなのに
残念だとして逢えないと寂しいと語っていた。
アイリスの150倍可愛い(当社比(死後))ところが皮肉だ(笑)
アイリスはバリーからも今回の犯人のトニーからもそしてエディから
も好かれている。そんなに美人ですかね?
アイリスとバリーの仲直り
アイリスのウザさはどうすれば良いんでしょうか。
フラッシュもアイリスとわざわざ会話しなければ良いのに・・
しかもフラッシュとか自分で名前を付けているし(笑)
アイリスのせいで危険だったという事実が今回抜け落ちているぞ。
最後にケンカしていた二人は互いに寂しかった事を告げ仲直りした
ようだけど、「私には守護天使が付いている」ということで完全に
自分の命はフラッシュ任せの他力本願。完全にアイリスは左団扇の
状態。
■使用された曲
・The Flash Theme Song
by Blake Neely
・Generation Blues by Terraplane Sun
・Skeletons by Of Monsters and Men
・Do You by Spoon
■出演者
バリー・アレン / フラッシュ (Grant Gustin) 警察の科学捜査官助手
アイリス・ウェスト (Candice Patton) ジョーの娘
ケイトリン・スノー (Danielle Panabaker) 生物工学の専門家
エディ・ソーン (Rick Cosnett) セントラル・シティ警察、アイリスの彼
シスコ・ラモン (Carlos Valdes) S.T.A.R.ラボ、機械工学
Dr.ハリソン・ウェルズ (Tom Cavanagh) S.T.A.R.ラボ、創設者
ジョー・ウェスト (Jesse L. Martin) アイリスの父、刑事
デビッド・シン (Patrick Sabongui) 警部
トニー・ウッドワード (Greg Finley) “鋼鉄の男”、
ステイシー・コンウェル (Lauren Kimelton) ジッターズのスタッフ
若い頃のトニー・ウッドワード (Austin Dunn)
若い頃のアイリス・ウェスト (Amina Elkatib)
ドイル (Daniel Mallinson) 捜査官
— (Travis MacDonald) Tat Man
若い頃のバリー (Logan Williams)
— (Matthew Enright) Hipster on Bike