コールドケース 迷宮事件簿 Cold Case シーズン7 第20話 ウッドストック Free Love

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第20話 ウッドストック Free Love

脚本/Denise The 監督/Jeffrey G. Hunt

【ストーリー】

ニューヨーク1968年。
デヴィッド・クインはバスに乗り込むとアナベル・ベネットの隣の席
に座る。これから兵役につくデヴィッド。
デヴィッドは彼女に何処までいくのか尋ねるとイサカだとしコートラ
ンドで乗り換えだという。コーネル大学だというと新入生なのかと
問う。父は軍隊の大佐だという彼女。何を読んでいるのかと問うと
“キャッチ22″だという。面白い本かと問うと最後まで読んでから
考えるという。ヒッピーが通りかかると殺し合わずに愛し合おうと
語るとデイジーの花をプレゼントする。大学にはああいうヤツばかり
だというデヴィッド。君ならきっと大丈夫だよとするとデヴィッドに
もガンバってねと語る。もしも良かったら手紙を頂戴とし、無事に帰っ
たら感想を聞かせてと語り本を渡す。

1969年8月17日。ウッドストック。
デヴィッドは集会の片隅で腹部を撃たれて死亡する。

現在。FBI・ニューヨーク支局。
キーリーとハートら内部調査官は、イェーツに対して先日の事件の件で
の聞き取り調査を行う。応援を呼ばずに地下室に入った理由は何か。
イェーツは一人打たれた上にシェパードが妻を人質に取っていたのだ
という。ハートは何故人質交渉人を待たなかったのかと問う。
一方リリーも聞き取り調査を行われていた。同様の質問で彼女はクレア
が危険な状態で交渉人を待てない状態だと判断したという。容疑者は
顔に傷を負っていることの理由を尋ね、容疑者は殴られたと言っている
という。イェーツはポール・シェパードは9人も人を殺した殺人犯だと
して嘘くらい平気でつくと語る。

聞き取り調査が終わるとイェーツとリリーは語り遭う。
30年やってきて分かったのは誰かが頭を撫でると誰かがナイフを突きつ
けるのだという。何処でも同じよというリリー。キャヴァノーを見かけた
イェーツは彼にあなたが表彰で何で私が譴責なのかと問う。私は暫く
休むとし母親がフィラデルフィアの病院に入院したからだという。
リリーに対して気をつけてと語る。キャヴァノーはリリーに対して知恵を
借りたいとしウッドストックのことで何か知っているかと問う。
“音楽、絞り染め、LSD”だというと何かのテストかというリリー。
キャヴァノーは開催時の死者は3人、麻薬の過剰摂取、交通事故死、もう
一件は殺人だという。リリーは聴取され疲れたので帰りたいと言うと、
月曜日までに頼むというFBIへの臨時捜査官に任命するとしもう少し手伝
ってくれという。君を見込んでのことだと。新しい情報はあるのかと問う
が無いという。今になって見直す理由でもあるのかと問うと長官からの
勅命だとし結果を出せば本部に行けるという。私の見返りは何なのかと
問うと新天地・FBIが待っているという。

ベル検事はミラーとスコッティが乗っているエレベーターに乗り込む。
しかしミラーがベルのコーヒーネタを冷たくあしらうのを見て
スコッティは二人は付き合っていなかったかと問う。そんなの過去だと
いうと捨てるのは勿体ない男だよというスコッティ。それならあなたに
あげるという。
デスクワークのヴェラは、スティルマンに対してフランス語でフェンシ
ングの剣のことは何というのかと問うと、エペだという。ヴェラは自分
にはやはりクロスワードは向かないという。「こころのチキンスープ」
かというと警邏課のマイクが人生が変わるとして渡してくれた本だとい
うが、その本を捨てる。
そんな中ミーガンがヴェラの元にやってくる。5年ぶりだとすると
どうしたのか尋ねる。するとウチに泥棒が入ったとし近所の警察には
知らせたが何もしてくれないのだという。ディナーから戻ったら家の
中に誰かがいてロイが追い払ったとのこと。ヴェラは結婚していたのか
とすると7月で10周年だという。母親からもらったイヤリングとネック
レス、嫁入り道具を盗られたというと、ヴェラはオレが調べておくと
語る。

キャヴァノーは殺されたのはデヴィッド・クイン(20歳)。1968年に
志願して従軍したという。スポッターねというとスナイパーの相棒
だという。1969年に二度目の派兵の為に訓練地に呼ばれていたこと。
しかし38口径を腹部に被弾して亡くなったという。死亡推定日時は
8月17日。ウッドストックのコンサートの最終日だという。
会場へはどう言ったのか?写真と登録書に彼はフォードのギャラクシー
が有るが車は見つかって居ないというキャヴァノー。捜査手順は?
ルーベン・ハリスはPRSこと進歩革新協会の創始者だとし徴兵事務所に
爆弾を仕掛けていたという。ウッドストックの初日にデヴィッドと
口論しているのを目撃されているとのこと。今は作家で大学教授、
カウンターカルチャーの教祖として食べているという。当時の写真を
見るとエリート兵士がヒッピーの中で何をしているのかというリリー。
そんな中彼女は首飾りをズームしてというと彼女もPRSなのか?と
問うとデイジーとだけしか分からないとのとだった。

■感想

その人となりの転換点を描いた感じのエピソード。
時代を象徴するようにして3人の女性捜査官(アナベル、リリー、イェ
ーツ)のそれぞれの事情が描かれたし、それぞれの捜査官の恋愛的
顛末の形を見せられたというところ。

みんな収まるべきところに収まるようにして物語が組み立てられている
という感じで、今後はリリーとイェーツがFBIと市警として
入れ替わるようにして活躍し、リリーはフィラデルフィアを去って
イェーツがフィラデルフィアに根を下ろしていくのかなと思わせる
けど、スティルマンとかジェフリーズ辺りはもう定年が近いんだっけか?
ヴェラの高校の恋人が40歳といっていたのでヴェラはまだやり直す
には十分な年齢と時間がある。(でも彼、健康不安だけど・・)

最終話に向けて地ならし的なエピソードに思えたけれど、一つ不透明
になってしまったのがスコッティの母を襲ったというジミー・モータ
が司法取引で模範囚なら1年半程度で出てくるということを聞いて
どういうオチか想像するのが難しくなった。
このドラマの中(このシーズン)で一年が経過するかは分からないけど、
スコッティだけは不幸なオチで終わってしまわないかちょっと不安な
流れがある。

ミラーにしてもヴェラにしてもスティルマンにしてもここに来て
良い感じの相手に恵まれたのではないかな。

このドラマの良いところは決して事件そのものに連続性が有る訳では
ないけど意外と繋がり感を意識して制作しているところがある点か。
今回のアナベルとデヴィッドの物語は、10年の違いはあるのだけど、
イェーツと彼の目の前で亡くなったバリーのエピソードと比較して
見ても楽しい感じだ。
二人の第一線で活躍するものたち女性たちの辛い時代を乗り越えて
のし上がってきた感じだけど、アナベルは目の前で亡くなっていない
分だけまだイェーツよりはマシなのかな。

■ウッドストック

ドラマとしてのテーマは運命なのだろうか。
デヴィッドとアナベルの出会いも運命ならば、ヴェラとミーガンの
再会もまた出会うべくして出会った感じにも思える。

ウッドストックと言われても私はまるでピンとこないのだけど、
ドラマや映画では時々出てくるワード。
65年辺りから激化したベトナム戦争の影響を受ける人たちが実に多く
収拾の付かなくなった戦争への反戦を訴えた人が多かったことは
想像に難くない。
またしても戦地では亡くならずにアメリカ国内で亡くなるという兵士
の物語だったけれど、逃避行の先に有るのは大抵は死とか破滅に繋がる
ことが多く幸せとはほど遠いものがある。
戦地に行くことを拒んで運命の相手だと感じるアナベルとカナダに
逃亡しようと画策していたけど、当然ながら派兵を拒否すれば重罪に
なる。
アナベル自身もちょっとしたことがきっかけで素人なのに潜入捜査
の形でFBIに利用された格好だけど、彼女は何処まで激情的行動を
取れたのだろうか。

アナベルが読んでいたJoseph Hellerの「CATCH-22」の書籍の中には
「人生を賭ける価値のあるものは命に代えても良い、命に代える
価値のあるものには人生を賭けても良い」
とされている。

亡くなった場所にはその人にしか分からない強い意味合いがある事も有る。
彼があの場所に戻って来ていたということを知ったアナベルは当時の
選択に対してどう思ったのだろうか?
個人的には二人の間には一瞬の運命的な繋がりは有ったのだろうけど、
そこまで全ての命運を賭けるほどの相手には見えない。
結果として彼女としては彼と逃げなかったのが正解だったようにも感じ
る。

■ヴェラ活躍のエピソード

今回は何といっても2つのパートに分けて描かれる内容だった。
フィラデルフィアでは、ちょっとしたヴェラの武勇伝的エピソード。
近所の警察官はまるで取り合ってくれないとしていたけれど、
精鋭の殺人課が捜査すればあっという間に解決。まぁ指紋のことも
そうだけど、侵入した手口に置いて、ガラス戸が外側から内側に
割られていたものではなく外側に向かって割れていたというのは
如何にも後から作られた証拠って感じ。

■リリー活躍のエピソード

ニューヨークでは何とリリーが二週に渡ってFBI捜査官とのコンビを
組んだ捜査シナリオだった。(正確には三週だが・・)
あれほど嫌っていた女性の敵のような扱いのギャヴァノーだったけど、
リリーとは一瞬で気が有ってしまった。
酒を飲んだ後の行動とはいえ、男女の駆け引きがなんか面白かったな。

「昔ブラインドデートの相手がわざとキーを車の中に忘れたの。私を
帰したくなくて・・」

リリーが大胆にもガラスのマドを割ったところが凄かった。
セキュリティのブザーは鳴らないのか?

■その他

・二人で居る時に雨が降る

恋愛ドラマにありがち。特に刹那の時の恋愛を味わうときには、古今
東西雨が降って二人だけで雨宿りして一夜の時を過ごす。
当時のそんな光景のデヴィッドとアナベルの姿は、現在のリリーと
ギャヴァノーに引き継がれる形で描かれた。

・アナベル役のChrista B. Allen

「リベンジ」で、女帝ヴィクトリアの娘シャーロット・クラーク
役。とても可愛い人なのでデヴィッドが惚れるのも分かるな(笑)

■使用された曲

・Darling Be Home Soon by Joe Cocker
・Something in the Air by Thunderclap Newman
・Colours by Donovan
・Piece of My Heart by Big Brother & The Holding Company
・Get Together by The Youngbloods
・The Weight by The Band

■出演者

リリー・ラッシュ (Kathryn Morris) 殺人課の刑事
スコッティ・ヴァレンズ (Danny Pino) 殺人課
ジョン・スティルマン (John Finn) リリーの上司
ニック・ヴェラ (Jeremy Ratchford) リリーの同僚刑事
ウィル・ジェフリーズ (Thom Barry) リリーの同僚刑事
キャット・ミラー (Tracie Thoms) 麻薬課刑事 s3#8から

ミーガン・イーストン (Sarah Aldrich) ヴェラの高校時代の彼女、歴史教師
ピアソン (James Hanlon) 捜査官、スコッティの母の事件
ドリアン・メイヤーズ (Shaun B’Laurent)
カーティス・ベル (Jonathan LaPaglia) 検事補
ライアン・キャヴァノー (Johnny Messner) FBI捜査官
ダイアン・イェーツ (Susanna Thompson) FBI捜査官
ブルース・ハート (Dwight Hicks) Opr Super. / 内部調査
マイク・キーリー (Michael Keeley) Opr Super. / 内部調査
— (Godfrey Moye) Aide
— (Rose Pendleton) PRS Member

2010年
アル・ヴァッサーラウフ (Dale Dye) 牧場主
シェリー・ヒューイット (Ginifer King) ミーガンの同僚、ジェファーソン高校数学教師
アナベル・ベネット (Mimi Kuzyk) NY州選出の下院議員
ロイ・イーストン (Karl Makinen) ミーガンの夫
ルーベン・ハリス (James Sutorius) 作家で大学教授

1968年と69年
アナベル・ベネット (Christa B. Allen) コーネル大、”デイジー”
デヴィッド・クイン (Richard Blake) 兵役
ルーベン・ハリス (Darren Criss) PRS(進歩革新協会創始者)
アル・ヴァッサーラウフ (Brian Guest) 元軍人
ライアン・キャヴァノー (Aidan Bristow)
— (Nick Josephs) ヒッピー
— (Zack Kennedy) ヒッピー
— (Lisa Moore-Marquez) ヒッピー
— (Eric Shackelford) Woodstock Hippie
— (Vinnie Varone) Perp
— (Alexander Wenger) ヒッピー
ジョーン・バエズ
レニー・ザヴィエル・フランクリン

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