第7話 犠牲の精神 Go
脚本/Logan Slakter
監督/Patrick R. Norris
【ストーリー】
ナタリーはリアムに対してブースはアレックスと連絡を取り助けて
いることを語る。サイモンとアレックスはケイレブが調べている
グランドセントラル駅の防犯カメラ映像の中に双子の一人が写って
いるのを知る。
サイモンは毎日駅には75万人が行き来するとしてこんなのは偶然だ
ろうというが、アレックスはそれを固定する。ニマかレイナが駅に
居たのは爆破される2日前。どっちか分かっていないし両方かも
知れないこと。サイモンは双子のことは調べないという。双子とは
この数ヶ月音信不通だという。調べても私をはめた同期は見つから
ないし、ケイレブも同じ映像を追っていて先を越されてしまうという。
大きな手がかりだとして、今までサイモンがどれだけ危険を冒して
くれたのか分かるし彼女たちと色々有ったのか分かるがあなたが
居ないと双子を捜せないというアレックス。サイモンは仕方なく
協力するが、あくまで見つけられる”かも”だと語る。
二人のことを知るミランダは現在指令センター留置場にいたが、
彼女から話を聞くと、双子が最後に潜入捜査していた時の電話番号
だという。まだ使っていたらこれで追跡出来るかも知れないという
が既に私の作戦ではないと語る。かなり前からそうだとブースに語る。
あの双子は変わったのかも知れないとし気をつけるよう語り、
アレックスを守ってねという。
一方確かにブースはアレックスを助けていることを確信する。
ナタリーはリアムに到着次第逮捕しようとし見せしめだと語るが、
リアムはダメだとして、寧ろ尾行してアレックスの元に案内させろ
と語る。
— クアンティコ、FBIアカデミー —
●7週目 AM9:00 体育試験
・ミランダとリアムは研修の1/3が過ぎて最終の試験だと語る。
今週はみんなの限界を超えてもらうことになるとし、研修で教えたこ
とがどれ程身についたのかを見せてもらうという。
まずは「尋問」の技術を駆使してと。
シェルビーはケイレブが約束したボイラー室でのデートに来なかった
ことで激怒して彼の部屋に押し入り、今後あなたがやりたくても・・
と語るとケイレブは父が居る事を告げ、父にこちらはシェルビーだと
語る。クレイトン部長が居る事を知りシェルビーは気まずくなる。
ブースはFBIの資料を手にしていた。
ナタリーは部屋をアレックスと交換しブランドンの隣になる。
ナタリーは傷を鏡で付着させる中ブランドンにシャワーは終わったか
と尋ねる。
・ミランダは試験のことを説明する中、最後は「監視」だと語る。
アレックスは先週の監視の訓練から延長して、リアムの部屋を盗撮して
いるとクレイトンと会話している姿が有った。「アレックスは?」
「彼女は父の事を調べ尽くしたので大丈夫だが気になるのはブースの方
だ」「シカゴでは命令通りに動く信頼出来る捜査官だったのに・・」
と会話しているのを聞いてしまう。
・ミランダはクワンティコでの訓練が厳しいのは強いもののみが生き残
れるようにする為だとし、耐えられないと捜査官にはなれないこと
を語る。体力テストで入学時よりもよく無ければ退学させるという。
●AM9:15 分析官実技試験
捜査官と違って分析官は5分で課題の対象物を調べろと言われる。
ケイレブはハマスは動画配信好きだとして10分で発見という。
イライアスもそこに参加していた。
シェルビーはアレックスに対してブースとたった一日でここまで
余所余所しい関係になった理由は何なのかと尋ねる。
「アイツは病的なウソ付き」だというアレックス。ここでは理由が
有って恋愛は禁止だとし自分を見失うからだという。私なんて相手の
父にボイラー室で息子といちゃついているのがバレたと語る。
でもケイレブの父は怒っていなかったという。ホントに怒っているなら
審査されているとし、シェルビーは折角部長に会えたのにあんな大恥
をかいて自己紹介するハメになるなんて・・と語る。
ブランドンはギリギリ通過したと語るとブースは次はフォローすると
語る。サイモンはどうしたのか?と問う。
その頃サイモンはミランダからゴメンなさいと謝罪されていた。
サイモンはハプグッドって知っているかと問うと冷戦時代のKGBの題材
で双子を利用する戯曲だという。双子の一人を多量の機密情報が集ま
っている組織に潜入させる報告と潜入を交代させれば”テロ計画を
打ち明けた女は何処に行った”なんて疑われずに情報が耐えることなく
入ってくるという。サイモンは僕は賢いとし、あなたが選んだ双子は
鍵も閉め忘れるような人間で僕を監禁しあなたの立場を危うくする
ような人間だという。僕には考えがあるというサイモン。あなたは
きっと私を追い込んだと思っているが誰にも双子のことは邪魔させない
というミランダ。あなたは良い捜査官だとし国のことを一番に考え、
自尊心は後回しにする。大事な計画とそれによってもたらされる成果
を台無しにはしないだろうと。秘密を守れば懲戒処分を取り消すと
いうミランダ。サイモンは今は二人に逢いたくないと語る。
■概要
・ナタリーは恋人のブースが不審な行動を取っていると気がつき恐らく
アレックスと連絡を取っていることをリアムに報告。
・アレックスはグランドセントラル駅の2日前の防犯カメラに双子の
片方が写っている事を知り、彼女が犯人・または何か知っているであろう
事を掴む。双子のことにもっとも精通していたのはサイモンだとして
アレックスは捜索に手を貸して欲しいと頼む。
ブースが指令センターの留置所に拘置されているミランダと会話して
双子の居場所を尋ねるが、現在は自分の任務からは解かれて何処に
いるか分からないと言われる。しかし最後に連絡を取っていた電話番号
を教えてもらう。
・一方アカデミーでは7週目に入り、益々生徒たちが篩に掛けられていた。
試験と称してテストを受ける。そんな中、シェルビーは初めてそこで
ケイレブの父・クレイトンと出会うが出会いは最悪のものだった。
■感想
人間関係のやりとりとか当初からこのドラマが持っていたアドバンテージ
とも言えるそれぞれのキャラクターの謎めいた一面が徐々に剥がれて
きて、だいぶ状況が掴めるようになってきたのかなという感じ。それでも
重要な部分は見せていないところが多く、例えその人となりの人物像を
見せられたからと言っても見たものが全て事実なのかどうかは分からない。
現在と過去を同時進行して描いている形なので、時間を行き来する中で
アカデミー時代とのずれとか歪みが何処で発生しているのかを見ていく
のは楽しいし、何よりもこのドラマはどの人物がどの人物と繋がっている
のかを探るのが楽しいところも有るので、現在はそれだけを頼りに
ドラマをみて居る状態だ。例えば先日クレイトンとシェルビー
が関係を持っていたという事実が明らかになったが、時代を逆行し逆算
していくと、どの時点でそういう関係に陥っていくのかを観察していく
のが楽しいし、人間関係に於いても、当時は親友の関係に有ったアレッ
クスとシェルビーは現在の時代に於いてはまるで憎しみ合う間柄のように
しての再会から始まって居る。今の所一番のキーマンとなり得るレイナ
とニマのその後の流れなどを追っていくのも楽しい見方。
■7週目の課題
今回も”また”試験。
今回は限界を超えてもらうぞ~なんて言いながら結局いつもと
そんなに変わらない試験。ただ今回は一気に篩に掛けて生徒を落とした
感じで、その他大勢のキャストをそぎ落としてスリム化する必要が
有ったのかな。訓練も1/3まで来たとしているけど、全22話で構成されて
いるシーズン1の7話の状況なので、結局シーズン1は最後までアカデミー
内でのやりとりは続いていくのかな。
冒頭でミランダが試験について説明する。
普通の体力テスト以外にも、ミランダが語っていた「尋問の技術」や
「監視」「プロファイル」など色々とこれまでに教わったことを
使って謎解きをしていく感じだった。
一休さんのトンチばりの白い答案用紙を配られて、どうしろと?って
感じだったけど、誰か大歩危して白紙の紙を火であぶって文字が
浮かぶのか試すかと思った。
生徒は全員で61人なのに60枚しかない白紙の紙。やっぱり火であぶった
生徒が・・って感じだけど、ニマが教室には防犯カメラ映像が設置して
あるので誰が提出していないのか調べる事になる。
元々はナタリーの彼氏(体だけの関係?)だったブランドンがその犯人。
彼は爆弾を設置していた上にドアを閉めて生徒たちを閉じ込めて
逃げてしまった。これがガチならブランドンがまずは現在の爆弾犯
として疑われそうだけど。
「試験と言うよりホラー映画のラスト10分だな」とはケイレブ談。
ブランドンとナタリーが寝ている為に彼女を尋問。
ブランドンはパニックで逃げたが夕べ何時間も一人三歩していたという。
FBIの運営について改善しなければ・・と語っていたり、クスリを沢山
飲んでいるとされていた。
二つの爆弾が設置してあり、一つを解除したところでドアは開いたけど
そこで逃げた人物は当然落第。
ただアカデミーで爆破させるような馬鹿なことはさせないと思うんだ
けどね。一応エリックが初回で自殺したということが生徒たちの中にも
何処かで死を意識させるようなトラウマとして脳裏をよぎったのかな。
■アカデミーでの各キャラクター
・アレックスとブース
アレックスは先日ブースとの任務の中でブースがリアムに命じられて
アレックスを監視していた事を知り完全に不信感を持っていた。
何処まで二人がケンカしている状況を作るのかと思ったし、何よりも
度々出てくる「シカゴの事件」が何なのかということになる。
アレックスは前回からの続きでリアムのオフィスに盗撮装置を付けて
いた会話を聞いていたらリアムとクレイトンがなにやらアレックスに
ついて会話している事を知る。
ブースによるとシカゴでの事件は、リアムとクレイトンがブースを
使って隠蔽工作していた。
「オレの上司がしくじって何人も傷ついた。で責任を取った。オレは
良い部下で上司に頼まれたことをした。何度も断ったがオレの将来が
かかっていると言われ仕方なかった」と語るブース。
・シェルビーとケイレブ
シェルビーはケイレブがボイラー室のHの待ち合わせ場所に来なかった
ことに激怒。しかし激怒して部屋に行ったがそこにはケイレブの父の
クレイトンが来ていた。クレイトンは息子のことを認めているかどうか
はともかく死んで欲しくはないということで、FBIを辞めれば信託財産
として月に一万ドル与えるとしていた。
会話している中で、ケイレブは暗にシェルビーのことを親が死んで
ラッキーだと言わんばかりで会話していたので、彼女もそれに気がつい
てきかなかった事にすると語っていた。
ケイレブは卒業することになるが分析官ではなく、また元通りのポジシ
ョンに戻って来そうね。
・サイモンとレイナ/ニマ
サイモンは鍵のかかっていないアミン姉妹の部屋を尋ねてしまい。
思わず突き飛ばされて後頭部から随分頭に血を流していたようにも
思うけど、ニマがトイレにサイモンを閉じ込めて、レイナがミランダ
に報告に行く。
サイモンはミランダがやろうとしているのは、ハプグッドという冷戦
時代のKGBが題材で双子を利用する戯曲だとしていたけど、それを
本当にやろうとしているのかな。サイモンには懲戒処分を解くのと
引き替えにこの件はこのままで納めて欲しいとしていたけど、ニマが
これ以上は任務を秘密に出来ない事を語る。
ミランダからは計画を全うするための小さなウソだとするが、仲間
と信頼し命を預け合うためには秘密を持つのは得策ではないと感じた
様だ。みんなの前に双子の事実を明らかにさせた。
レイナはサイモンと握手したけど、ニマには意地悪ニマと語っていた。
■テロ直後の世界
アレックスとサイモンとシェルビーとブースはニマとレイナ探し。
ニューヨークのクイーンズでアラビア語を語るレイナの姿が有った。
防犯カメラに写っていた方はニマ。本来ならニマとは先週金曜に交代
する予定だったが5日間普通だという。その間に爆破事件が発生した
こと。
因みによく知らなかったけど、双子とはいえ姉がニマで、妹がレイナ
のようだ。
ニマは潜入して次のテロを起こそうとしていることをカムランやリーダー
と思われるハムザを監視している。アメリカの象徴を爆破する為に計画
を立てているとのこと。ランドマークを探す為にハムザに近づいている
事を告げその為には体の関係にもなっているようだ。ただそういう役割
をニマはレイナにはさせたくないと考えているようで自分が変わりに
潜入したいことを語る。
■その他
・爆弾のスイッチ
相変わらずどの線を切るかの選択を迫る。時限爆弾解除の王道だな。
・ブースは撃たれる
これはもはやギャグとしか思えないけど、一体何度彼は撃たれるんだ
ろうか(笑)。今回は相当ヤバかったけど、ナタリーは取りあえず
二人の前に立ちつつも見逃すことになった。
■使用された曲
・Change (feat. Wale) by Daniel Merriweather
・Sky High by Ben Folds Five
・For Your Money by Daniel Merriweather
■出演者
アレックス・パリッシュ (Priyanka Chopra) FBI研修生、父が捜査官
リアム・オコナー (Josh Hopkins) FBI特別捜査官・指導、シカゴで問題?
ライアン・ブース (Jake McLaughlin) リアムの部下、潜入
ミランダ・ショウ (Aunjanue Ellis) FBIアカデミー研修部次長
シェルビー・ワイアット (Johanna Braddy) FBI研修生、911で両親を亡くす
ニマ・アミン/レイナ (Yasmine Al Massri) FBI研修生、双子
ケイレブ・ハース (Graham Rogers) FBI研修生、父がFBIの偉い人
ナタリー・ヴァスケス (Anabelle Acosta) FBI研修生、元刑事
サイモン・アッシャー (Tate Ellington) FBI研修生、ゲイ?
イライアス・ハーパー (Rick Cosnett) FBI研修生、分析官
クレイトン・ハース (Mark Pellegrino) FBI長官
ブランドン・フレッチャー (Jacob Artist) FBIアカデミー
ハムザ・コウリ (Michael Aronov) テロリストのリーダー
カムラン・タハン (Emmanuel Kabongo) テロリスト
— (Ashley North) Passerby