第18話 危険な駆け引き Soon
脚本/Cherien Dabis
監督/P.J. Pesce
【これまでのあらすじ】
クレイトンはアイツは自分の身の危険をさらす可能性があるとシェル
ビーに語る。ケイレブはウィルに対してカルト教団システミックスから
抜け出せずにいるロス・エドワーズを助けたいことを語る。クレアは
息子の居場所は私以外は知らないと語る。ドリューはアレックスに対し
て君がソバに居ると頭から離れないと語る。レイナはサイモンに会えない
と断る。ニノは潜入中のレイナがハムザと親しくなり上層部に報告した
とミランダに語る。ミランダは最後に来た日それぞれ離婚を決意したと
語る。サイモンを寄越せとボイスはアレックスに要求し、その際運転手
に電話を渡せと命じられる。サイモンを連れていく運転手とはシェルビ
ーだった。
【ストーリー】
— 現在 —
●FBIニューヨーク支局
アレックスはシェルビーの電話に伝言を残す。
「これを聞いたら連絡して」「ウィルとサイモンは無事なんでしょう?」
「シェルビーも脅されているの?」「どうしてあなたがアンテンしてい
たのか?」と。
アレックスはシェルビーの会社の方にも連絡を入れるが秘書からは
シェルビーは今日も不在だと言われる。
アレックスのオフィスにニマがやってくると大丈夫かと問う。
そんな中FBI TECHの男性がアレックスに依頼されていた該当していた
エリアの交通カメラの映像を集めたとしレンタカーが写っていると
語る。借りた人はマーク・レイモンドだという。FBIのデータベース
でマークについて調べるが該当者は無かった。
ニマはブースの元に戻ると上手くいった事を告げる。
アレックスのみて居るモニタの映像がブースのオフィスからでも見られる
ようにしていたのだった。マーク・レイモンドについて調べていた
アレックスの画面にはケイレブの画像が映し出されていた。なんで
ケイレブがマーク・レイモンドとなっているのか。アレックスの目的とは
何なのかというニマに対して公聴会でアレックスの陰謀に激しく反発
していたハース上院議員を恨んでいるのだろうというブースは仕返しかも
知れないので忠告の連絡を入れておくという。
— FBIアカデミー・クワンティコ —
●AM 6:45総合健康診断。
リアムはアカデミー生に対して、卒業を控え今後は最高のコンディショ
ンが要求されることを語る。成功か失敗か、生きるか死ぬか、その要因
の一つは体の状態だと。実際に任務に堪えられる体であることが絶対
条件だとし、健康診断に合格しないといけないと語る。
ドリューとアレックスはランニングマシンで汗をかく。
シェルビーはアレックスから随分とご機嫌ねというと、ケイレブは採尿
が楽しみらしいよと語る。シェルビーはそれを否定し2人から手紙が
届いた事を語る。両親からの手紙・・そこには「自慢の娘」「愛してる」
「ママとパパより」と書かれていた。
そんな中健康診断の為に医者にシェルビーたちは呼ばれる。
アイリスはウィルを呼ぶ。
ケイレブはウィルに対して今夜が大勝負だと語る。別人に成りすまして
カルト集団システミックスの内部に潜入するのだとすると、ただ普通に
突っ込むだけだとしこれは救出作戦だという。
ニマとレイナはリアムから直々に走り方が違うとバレるとして一致させ
るのだと語る。
リアムはアカデミーの生徒たちに、アメリカの敵に対抗する最高の武器
だと語る。
業務査察室(OPR)では室長からミランダに対する責任を認めて処分を
決めたという。職務上の違反行為、職権乱用、以上のことからクワンテ
ィコの職務から永久に解任するとし、いずれ支局に再配属されると
いう。ミランダは国を守る為にやったことだとし息子を守るためでも
有ったと語る。息子は今も病院で意識不明だというが室長は君の善意
は検証の対象ではないと一蹴される。賛成と反対は僅差だったとして
難しい判断だったことを説明する。
ブランドンにレイナに対して教室に行かないかと声を掛けるが、
レイナではなくニマだった。区別が着かないようにしているとする
ニマは普段は被っていないヒジャブ姿。ブランドンは喋らなければ
成功だと皮肉る。
ニマとレイナ。どうしていつもレイナに合わせるのかと言い争う。
先週空港ではニマに合わせたでしょというと、たったの二分だけだと
語る。ヒジャブを脱いで居心地が悪かったというレイナはこれが無いと
裸にされた気分だという。こっちは窒息されたみたいだというニマ。
ケイレブは、入団テストの為にウィルに質疑応答の練習をさせる。
バスキン(ウィル)に対して一番辛かった体験はと尋ねる。自分の無力さ
悟ったときはと尋ねると、妹が死んだ時だとして目の前で交通事故で
失ったという。相手は教団のトップだとし話に信憑性を持たせるのだ
と語る。マークとの出会いは?と問うとマンハッタンのロウワーイース
トサイドの書店で立ち読みしていた時、自己啓発本を見ていたら
マークに話しかけられたという。本のタイトルは?「私は怖くない」だ
と。
そこにアイリスがウィルを呼びに部屋にやってくる。2人に遅刻するよ
という中、アイリスは二人が何かしていることに気がつく。
ミランダがアカデミーに来るのを見てクレイトンが声をかける。
あなた審議に加わっていたんでしょというと、自分は解任に反対だった
と語る。賛成したのは誰なのかと問うと、査察室を動かしたのは私に
近い人物のハズだという。ミランダはもう諦めたとし、オフィスに
私物を取りに来ただけだと語る。
●ミシガン州ディアボーン
●AM 11時 機密情報アクセス権申請
●ワシントンD.Cジョージタウン /クレアの自宅
●メリーランド州ベセスダ・システミック本部
■概要
・業務査察室(OPR)はミランダの責任を認めて処分を決めたという事
で後に支局に送られることになるという。ミランダは女性だけが
そんな処分を受けてリアムなど一切処分を受けていない現状に憤り
を感じる。
・クアンティコでは健康診断後、機密情報にアクセス出来るかどうか
の審査を行う。取りあえず質問に答えてそれを精査することになる。
みんな軽い気持ちで答えを書いていたが、審査に通過しなかったのは
ドリュー、シェルビー、アイリス、レイナ、ブランドンだった。
・一方現在の世界ではアレックスのことをブースとニマは監視する中
で、アレックスはシェルビーによってサイモンが連れ去られた為に
レイナに助けを求める。
■感想
なんだか目の前に起きている事実が必ず覆されるような展開になる
ことが多いので、先のことを想像して言及するのが難しい。
大抵は思わせぶりなんだろうけど、それでも今回の一件を通して
見ると、「カルト集団の存在」とか「組織を内部から破壊する」
などのキーワードは目立つモノが有ったし、信用している肉親でさえ
も自己の利益の為に子供たちを助けようとはしていないところ
を見ると、そんな所で憎しみの心が芽生えるところがあるのかな。
FBIだけを狙っているのであれば最も恨みに感じているのは女性だけ
が処分の対象とされたと感じているミランダっぽい流れが有ったし、
不当に辞めさせられたと感じているアカデミー生候補はみんなそう
思うだろうし・・カルト教団の件ではケイレブ、アイリス、
ウィルが深く関係していそう。そして両親の件で恨みを持っているのは
シェルビーとケイレブだけど、殺すほどに恨んでいるのかは謎だしね。
双子の存在とブースがどういう立場で居るのかイマイチ心情が読みづ
らいんだよね。
このドラマ弱っている人物に見せかけて実はなんちゃって何てことも
多いし、シェルビーがケイレブに関連し、関わっているように見えたけど、
シェルビーって元々はアレックスに協力していたよな。
ケイレブとその後登場してこないアイリス、ウィル辺りが何をしている
のかが今の所一番怪しい。
そもそもリアムなんてミランダが語る様にシカゴ、オマハ、研修生との
情事の件で処分されても良いのにそれがない。ただこのシカゴとオマハ
というとアレックスの父が同様のところで何かおこしているような
感じなので、関連しているところがあるのかな。
それと何と言っても、今回ミランダは最後にアレックスに語るセリフは
テロリストがアレックスたちに忠告してきた言葉を含んでいて、
最初の忠告はミランダから始まって居るのではないかなという気がする。
■今回の課題
今回はFBIの中でも機密レベルの高いアクセス権利を得るために審査を
行う。人事管理局OPMの調査票(SF-86)に回答して家庭環境、私生活、
思想、信念、財政状況は性生活などについて調べられることになる。
しかし全て自己回答の形で大した裏付けもない。
それに加えてリアムとイライアスが結託している流れが有って、審査
なんて形だけのものとされ、この人たちのそんな生ぬるい対応がその後
の爆破テロにも繋がっているのではないかと思わせるところがあるな。
そもそも審査の裏付けをアカデミー生に任せるというのも危険なもの
で、最終的な決定権はOPRではなく人事管理局のOPMが握っている
のかも知れないけど、ここで不審者の洗い出しが出来なかったことが
FBIとしての落ち度なのではないのか。なんか偉そうなことを言って
いる割りに権威がなく尊敬にも値しない奴ら。そもそもブースも
アカデミー生の上司になってしまえば基本的にリアムと同じの立場な
訳で、アレックスと関係を持っていくことは色んな面で抵触するんじゃ
ないのか?
互いに痴情のもつれが不信感を持ったり審査や捜査に影響するからこそ
同僚とも身内とも関係を持ってはいけないハズなのに、なんだか
セックスモンスターな奴らばかりで困る(笑)
審査に引っかかったのはドリュー、シェルビー、アイリス、レイナ。
その他今まで聞いたこともないアカデミー生の名前が出て来たが
その辺は仕方が無い(笑)
そんな彼らのことをみんなで何が原因なのかを調べていくことになる。
■各キャラクター
・アレックスとドリュー
ドリューを落としたことはブースの仕業だとしてアレックスは前回に
続いて彼に疑いの目を向ける。
「政府がNFLに対して反トラスト法除去を求め続けることは殺人や
傷害を容認するのと同じだ。アメリカ人でいることが恥ずかしい。」
と証言していた過去の裁判の件で愛国心が疑われるのではないかと
されていたけど、最後の展開を見た限りではドリューは本当にNFLで
ダメージを受けている感じで、手の震えが顕著にあらわれていた。
・ニマとレイナ
一応この二人はリアムの指揮の下でFBI捜査に於ける実験的なことが
行われているけれど、二人は普段から互いに入れ替わることを行う
ようになった。ヒジャブを常用しているレイナは外でヒジャブをして
いないと裸にされた気分だとしていたし、ニマは逆に息苦しいことを
唱えていた。
ただこの二人は潜入に於いてイスラム戦線に勧誘されることを目標
にしていて、完璧なムスリムに見えてはダメで無神論者に見えてもダメ
だとして、第三者を作らないといけないと語り遭う。
レイナだけは今回検査に引っかかる。彼女は潜入中にハムザと親しく
なっていたし、ディアボーンに居る時に署名活動に参加していたこと
が問題とされた。指導者はイラク戦争を非難していた人物。ニマは自分
だって非難していた事を告げる。
ブランドンは色んな薬物を試したのにレイナは一度もハイになった
こともないとして不満。
・ケイレブとシェルビー
シェルビーは両親からの手紙をもらってルンルン気分(死語?)。
しかしその彼女は一時的に審査から落とされる。
シェルビーは両親が生きて居るのに死んだとしたことが原因だと
思っていたが、実際には姉妹が居るか居ないかの件で例の偽物の姉
のサマルの件で引っかかった様だ。
ケイレブはカルトに所属していたことがあるのに、あっさりとスルー。
この辺はイライアスとリアムの間で何かメールしている光景が有った。
ミランダの件で取引でも有ったのだろうね。
・アイリスとウィル
アイリスは6つの国で投資し、11名の外国籍の人間をやとっていたこと
でOPMは要注意にした。
アイリスはウィルはとても良い人だということで守ろうとしている姿
がある。
人の良いウィルはケイレブによって操られているのだろうとして
その証拠を突き止めようと躍起になる。そしてその証拠であるシステミ
ックスの啓発プログラム(by WB WATTERSTON)を見つけ出してシェルビー
に語る。シェルビーはケイレブは元カルト信者だが今は改心している
ことを告げるが証拠を見せられてケイレブは混乱している状況であると
告げる。
ただこの件でアイリスは色んなところにケイレブがカルトに居て
ウィルが潜入しようとしていることを話してしまった。
先日のチャーリーの件で、ニマがレイナのことを尾行してチャーリー
の件で誤爆した流れと似ているかな。
アイリスは自分のことを教団で監視委員をしているジェニー・コナー
だとしていたけど、それが本当なのか咄嗟に出た偽名なのか。
ケイレブは信用される為にウィルのことを教団の幹部達の前で殴って
いたけど、ウィルってまだ生きて居るのかな。
・ミランダ
彼女はリアムを誘って飲みに行き”女”と”酒”を使ってリアムが行った
アカデミー生との不祥事の件を録音。それをイライアスに聞かせて
彼女は自分が処分されるなら彼も処分すべきだと主張するが残念
ながら却下された。
■テロ後の世界
アレックスは連れて行かれたサイモンの件と彼を連れて行ったシェル
ビーとの因果関係に悩む中で、解決法を求めて現在はミシガン州ディア
ボーンで母親と穏やかな生活をしているレイナに助けを求めていた。
ウィルとシェルビーとサイモンが居なくなりもしかするとシェルビー
も自分のように脅迫され操られているのではないかとしていたし、
テロリストを見つける鍵はケイレブにあると睨んでいた。
アレックスの行動を不審に思い監視していたのはニマとブース。
アレックスが調べていたものを監視する。
シェルビーが乗っていた車はマーク・レイモンドが借りたもの。
アカデミー時代からケイレブが利用していた偽名で、システミックス
の潜り込もうとしていた時に使っていたもの。
マーク・レイモンドについてFBIのデータベースにはなくて、SNSで調べ
るとケイレブの写真が出てくるところが皮肉だな。
今日日FBIのデータベースよりもネットの威力の方があるということか。
アレックスはニマ&レイナの入れ替わり作戦を使って、ブースたちを
混乱させ、ハース議員が何処に居るのかを突き止める。結局いつもの
ようにアレックスのオフィスにいるハズのニマからのメール、オフィス
にいるレイナの構図がブースに知られてしまう。
アレックスはクレアの元に行こうとするが、逆に彼女の方からアレックス
に接触があり、実家に連れて行かれるとケイレブは鍵のかかった部屋
に閉じ込められていた。ドラッグ漬けになっていてそれを断とうと取り
あげるし自殺未遂をおこしてしまうのだという。今病院に連れて行けば
治せるのではないかとするが、クレアは選挙が近いことを理由に
それを拒否して自宅で治せると考えている。
アレックスが戻ろうとした際にケイレブはマドから逃げ出してきて
彼女に接触。アレックスがみて居ないところで「彼女は信じた」
ようなことを口にしていたけど、やっぱりケイレブは関係している
のかな。グラントセントラル駅近くのTNF銀行の貸金庫を4つ借りて
いたのがマーク・レイモンド。ただ先日のエピではケイレブは金が
無くなり、ウィルが自腹で払うとしていたんだよね。
上にも書いたんだけど、アカデミーの中でミランダがアレックスに
伝えておきたいとして立ち去る前に「あなたは特別。みてすぐに分かっ
た」と語るセリフは、冒頭で密告してきた人のセリフに似ている様な
感じがするね。
■使用された曲
・Who I Thought You Were by Santigold
・Music Takes Me by School of Seven Bells
・Easy by Sarah Elizabeth Charles
・Before the Fire by Santigold
■出演者
アレックス・パリッシュ (Priyanka Chopra) FBI研修生、父が捜査官
リアム・オコナー (Josh Hopkins) FBI特別捜査官・指導、シカゴで問題?
ライアン・ブース (Jake McLaughlin) リアムの部下、潜入
ミランダ・ショウ (Aunjanue Ellis) FBIアカデミー研修部次長
シェルビー・ワイアット (Johanna Braddy) FBI研修生、911で両親を亡くす
ニマ・アミン/レイナ (Yasmine Al Massri) FBI研修生、双子
ケイレブ・ハース (Graham Rogers) FBI研修生、父がFBIの偉い人
サイモン・アッシャー (Tate Ellington) FBI研修生、ゲイ?
ドリュー・ペラレス (Lenny Platt) 上級生、元NFL
アイリス・チャン (Li Jun Li) 上級生、上海生まれビバヒル育ち
ウィル・オルセン (Jay Armstrong Johnson) 上級生、元航空宇宙局局
クレイトン・ハース (Mark Pellegrino) FBI長官
クレア・ハース (Marcia Cross) 上院議員、副大統領候補
ブランドン・フレッチャー (Jacob Artist) アカデミー生徒
— (Lorne Brass) OPR Director
— (Rick Burchill) シークレットサービス
ポラード (Victor Cornfoot) Field Counselor
— (Hamza Haq) テック
— (Christopher Hayes) Smiling Man
— (Cecilia Jalaidan) 双子の母
— (Mike Joseph) Red Shirt NAT
アマンダ (Janaya Stephens) クレアの秘書
— (Melissa Toussaint) 医者
— (Carlos Clemenz) CIAの学生
— (Jeremy Lacombe) NAT (New Agent in Training)
ジャッキー・ハリントン () アカデミー生、許可
ジェームズ・ミラー () アカデミー生、却下
ビル・ジョルダーノ () アカデミー生、許可
アンジェリータ・バティスタ () アカデミー生、却下
デビッド・フェルトン () アカデミー生、許可
テッド・クルーズ () 過激自由主義者