第2話 ウーサー王の涙 (後編) The Tears of Uther Pendragon (Part 2)
脚本/Julian Jones
監督/Jeremy Webb
【前回までのあらすじ】
ウーサー王の命令で居なくなったモルガーナをキャメロット中で捜索し
ついに森で発見。自分の過ちを悔いているとしてやってくるが、彼女は
モルゴースによって黒魔術の根を使えばウーサーの潜在意識にある恐怖
にもがき苦しむことになるとして手渡される。モルガーナはウーサー王
の涙の入った根を使いそれを王様の寝室のベッドの下に置いておくと
段々と王様は妄想を抱き始め、今までに殺した人たちの霊が見えて
おかしくなっていく。キャメロットは崩壊寸前。侵攻は慎重にしなければ
ならないというセンレッドを説き伏せたモルゴースは協力して侵攻
することに。宮廷内には協力者がいることを語る。しかしマーリンは
すぐにモルガーナを疑い夜な夜な出て行く彼女を尾行するが、気がつか
れてしまい、鎖で縛られて大サソリの居る森に放置される。マーリンの
周りにはサソリがやってきていつでもマーリンを刺そうとするが、
竜がやってきてマーリンを助ける。
【ストーリー】
マーリンは気がつくと竜が自らの安全地帯にマーリンを連れていた。
竜使いの言葉には逆らえないというドラゴン。マーリンはお礼をいう
がジっとしているよう言われる。頭が痛いのは大サソリの強力な毒の
せいだとし治癒の魔法をかけたが完治には時間がかかるという。
アーサーはガイアスの元にいくとマーリンは何処かと尋ねる。
靴下の替えがなくて出かけられないというアーサー。ガイアスは殿下
と一緒かと思ったとし昨晩から戻っていないと語る。ヤツを弓の的の
練習にしてやると語る。
モルガーナは城に戻ると再び黒魔術の根を使って王様を追いつめる。
竜はお前の力を持ってしても大サソリの毒には勝てないとして静かに
しているよう告げるが、キャメロットに戻らないと王国の危機なんだ
という。僕の責任だとすると君よりも姫を信じたからだという。
信じる道に進むには勇気がいっただろうとするが、信用とは諸刃の剣だ
と語る。マーリンは魔法を使える姫と僕は同じ立場だと思ったという
とドラゴンもある意味では同じだという。しかしマーリンはそれを否定
して姫とは違うと語る。ドラゴンは大切なことを学んだようだなと
するが、人に善良さを見出す気持ちがいつか君を破滅させると言われる。
残念だが君たちの運命は永遠に交わり続けるハズ。彼女は君の光を
闇でかざして君の愛を憎しみで冷める存在だという。
マーリンはキャメロットに戻るというが、その体で3日間も歩くのは
無理だというドラゴン。歩く気は無いとしてドラゴンに頼んでキャメロ
ットの近くまで運んでもらう。借りが出来たとしてマーリンは語る。
キャメロットの戦いはまだ始まったばかりだとし強くなれと言われる。
アーサーとアルビオンの運命は君にかかっているのだという。
マーリンは寝ているガイアスの元にいく。
姫とモルゴースが組んで陛下に幻覚を見せているとし証拠もあるとして
二人で王の寝室へと向かう。すると部屋は荒れていて王は部屋に隅で
佇んでいた。取りあえず幻覚を解くとガイアスは王に睡眠薬を飲ませて
体を休ませるよう告げる。
マーリンはガイアスに姫の正体を話すべきだというが、今姫を告発した
ら逆に反逆罪にされるという。わしらの言葉に耳を貸す物かという。
もう黒魔術は解いたとするが、二人は他にも何か計画しているという。
その頃レオン卿たちはキャメロットに向かう大量の兵士の存在を遠くから
目視する。
アーサーはマーリンに対して召使いが消えたから自分で着替えたんだ
と語る。たった一晩ですよというマーリン。王国の未来を背負う気持ち
がお前に分かるのかとし、正直に言わないと幽閉するという。
アーサーはマーリンに次々と物を投げると流石未来を背負う王だと皮肉
る。
グウェンはモルガーナの世話をする中、モルガーナは窓からアーサー
とマーリンの姿を見下ろしていた。モルガーナは王の部屋に行き根っこ
を探すが無くなっていた。ガイアスは捜し物かと問うとイヤリング
を落としただけだというモルガーナ。王の体調不良の原因は黒魔術だっ
たが完治することを語り心配ないと語る。
モルガーナはマーリンを捕まえると、一体どうやって逃げたのかと
問う。全てを暴露すれば苦しみながら死ぬことになるわよとマーリン
を脅す。姫に毒を盛ろうとした召使いを陛下はどうするかとして
口止めさせる。
■感想
マーリンが森に取り残されて四方をサソリに取り囲まれてしまった。
どうやってこの危機を回避するのかと思ったら、ドラゴンが助けて
くれた。そういえば彼、ドラゴン使いの血が流れているんだっけか。
その調子でキャメロットを救ってもらうというのはダメなのか(笑)
ドラゴンはマーリンを安全な場所に連れて行った。
助けたもののやはりサソリの毒には刺されたみたい。ドラゴンが
治癒の魔法を使ったけど、それでもサソリの毒は強いみたいだ。
ドラゴンは眠ったマーリンを起こさずに回復に努めていた。
目覚めた後にはキャメロットに戻らねばならないとしてドラゴンに
乗って王国の近くまで乗せてもらった。気分はThe NeverEnding Story
by Limahl/Kajagoogooって感じでしょうか。
一方センレッドは兵/軍隊をキャメロットに進めていた。
その光景は、「ロード・オブ・ザ・リング」とか古くは映画
「スパルタカス」の大量の人数が集まる人たちの構図。中国映画
とかこういう量的人間を使った作品って多いよな。数の持つ圧倒さ
が作品の質なり演出的なものを盛り上げるってことはあるんだよね。
ガイアスに改めてモルガーナのことを言おうと言うが、今話せば
反逆罪にされるとして言えることはない。
アーサーはマーリンが時々居なくなることに疑問を持ち始めていたけど
寧ろ姫が時々居なくなることを見守ってくれ(笑)
レオン卿たちはセンレッドたちが兵を固めてキャメロットに攻めて
来ていることを見つけて報告。敵兵は2万以上。
交渉してこの状況を回避すべきなのかどうか。
戦いになれば確実に城下町に住む村人たちは傷つくということで、
みんなを城の中に入れてあげるところはアーサーらししいところ。
包囲戦に持ち込めばこれまでキャメロットを落城させたものは
いないということで、なんとか持ちこたえることにするようだ。
戦いだと知ってマーリンは破壊槌やカタパルトが必要だと語るが
アーサーはお前は黙って居ろとして相変わらずドMさは忘れていない。
お前に協力など無理だとするが、マーリンはあなたと私が居れば
心配は無いと語る。今まで通り私はあなたを守りますというマーリン
の言葉をバカにするけど、本当はイヤされているんだよね。
モルガーナはマーリンが王国に戻りマンドレイクの根にも気がつかれた
ことをモルゴースに報告。
祝福の島で育ったナナカマドの木で作られた杖が必要で使いこなせる
のは高尚な祭司だけ。マーリンがそれを使うことになる。
いよいよ尻込みしていたセンレッドも取りあえず戦いを行う。
マーリンはアーサーに対して
「信じています。あなたは必ず偉大な王になる。歴史的な勝利になり
ますよ。永遠に語り継がれる戦いになる」として剣を渡して送り出した。
戦いは一進一退だった。
古い時代の戦いなのでなんかテコの原理を使った武器とか、力押しで
城にハシゴをかけて登ろうとする光景はなんともシンプルで興味深い。
モルガーナは奥の手として死者・スケルトンを蘇らせていた。
キャメロットに取って有利に働いてて居た戦いは一気に形勢逆転。
倒してもきりがない。
マーリンとモルガーナの対決になり、魔法使いは処刑されるべき存在
なのかとして交わす姿もあるが方法は他にもあるとして説得しようと
する。結局マーリンが杖を切ることでスケルトンが居なくなり、再び
形成は逆転。それに加えて回復したウーサーが戦地の前線で戦い始めた
のを知ったセンレッドが撤退を考える。
モルガーナが内通者とされそうになるが、納骨堂でモルガーナが
魔法の杖を見つけて破壊したことにされてしまった。
マーリンは何故陛下は気がつかないのかとしていたし、また姫は事件を
起こすとしていたけど、まぁドラマだからね。そう簡単には倒せない。
■使用された曲
・
■出演者
マーリン (Colin Morgan) 生まれながらに魔法の力を授かる
アーサー (Bradley James) ウーサー王の息子。武術の能力
ガイアス (Richard Wilson) 思慮深く賢い宮廷医師
ドラゴン (声) (John Hurt)
ウーサー・ペンドラゴン (Anthony Head) キャメロットの王
モルガーナ (Katie McGrath) ウーサー王が後見人となり王女
グウェン (Angel Coulby) モルガーナの世話係。
レオン卿 (Rupert Young) 騎士
モルゴース (Emilia Fox) モルガーナの腹違いの姉
イグレイン (Alice Patten) ウーサーの妻
センレッド (Tom Ellis) センレッド国の王
— (Jake Phillips) Ghost Boy