[E] 魔術師マーリン Merlin シーズン3 第13話 新たなる時代へ The Coming of Arthur (Part 2)

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第13話 新たなる時代へ The Coming of Arthur (Part 2)

脚本/Julian Jones
監督/Jeremy Webb

【ストーリー】

杯に唇が触れた瞬間に生き返ったというレオン。センレッドの手に杯
が渡るのを防げというウーサー。何故杯を恐れるのかと問うと悪用される
ことがあるからだというガイアス。キュメロットは私たちのものだとし
永遠の命を手にするというモルゴース。グウェンはモルガーナから
貴方は誰の味方かと問われ、私は姫君に忠実だとと語る。
モルゴースはウーサーを捕らえて王座の間に連れて行くと彼から王冠
を奪い取る。そんな権利はないとするウーサーの前にはモルガーナが
現れ、私には権利があるとし、実の娘なんだからと語る。

【ストーリー】

レオン卿がモルガーナの前に連れてこられる。私の統治を楽しめている
のかと問うと答えて欲しいことがあるという。騎士は私に仕えるのか。
レオンはあなたに仕えるなら死んだ方がマシだとし、陛下と王子に
忠誠を誓ったのだという。お前には絶対に仕えないと語るレオン。

マーリンは様子を見にキャメロットの城に見に行くが兵士に追いかけ
られる。命からがら逃げてくると、みんなが待つ洞窟へ。
洞窟にはキャメロットがモルガーナたちによって奪取され命からがら
逃げてきたガウェイン、エリアン、ガイアス、そしてアーサーが居た。
姫の手下が大勢居ることを報告する中、アーサーは王が捕まりモルガーナ
が裏切ったことにショックを受けて何も出来ずにいた。

モルガーナは私に忠誠を誓う最後の機会を与えるとして騎士達を処刑台
の近くに並ばせ兵士たちはいつでも弓矢で射る準備をする。騎士に
忠誠について改めて問うがレオンは「国王陛下万歳」と語る。
それを聞いたモルガーナは考えを改めてやるとして民に向けて矢を射る
のだった。

ウーサー王は地下牢の小窓からその様子を見ていた。
モルガーナがウーサーの元にやってくると、一体何故なんだと語る。
前国王のあなたなら分かるだろうとし、寂しさも必要だという。
彼らは無実の民だぞと語ると、あなたも大勢殺した癖に・・という
モルガーナ。殺すならば余を殺せというとお望み通り殺すが、まだ
今は殺さないという。私の苦しみを味わいなさいとし孤独に怯えながら
自分を嫌悪する苦しみだという。本気で余が憎いのかと問うと、
モルガーナはあなたが想像する以上にねと語り去っていく。

マーリンはアーサーにネズミ料理を持って行く。
もっと酷いものを出した事だってあるというマーリンに対してアーサー
は少し黙って居てくれという。今は陛下のウソに落ち込む時ではないと
いうマーリン。陛下と王国はあなたを必要としているのだという。
あのモルガーナがこんな裏切りをするなんて・・と語る。それでも
民を救うのが定めだとし逃げてはダメだという。不死身の軍隊は倒せない
というと、戦ってみないと分からないというマーリン。

モルガーナはグウェンに対して私の力量が試されていると語り女王は
楽ではないという。あなたは努力しているというグウェン。しかし
騎士が反抗しているのだというと、時機に従いますよと語る。
騎士の忠誠無しに民の信頼は得られないというと、グウェンはレオン卿
は私の幼なじみなので私から説得して見ますと語る。モルガーナは
それは私の為なのかと問うと、ウーサーは父の敵だという。あなたも
被害者だったわねというモルガーナ。

マーリンはガイアスに急がないと姫が強大になると語る。
ランスロットはどうしたのかと問うとマーリンは数日前に手紙を出した
ので向かっているかも知れないという。それならランスロットを待とう
というガイアスだが、すぐに動きべくというマーリン。どうやって
行動するのかと問うガイアス。前回倒した方法はと問うと、ガイアスは
倒す方法は無い事はないという。「命の杯」を空にすれば良いのだと
いう。魔法が解けて兵は不死身ではなくなるというガイアス。
マーリンはやりますというが、お前に軍隊を倒す力は無いだろうとし
杯の周りには兵士が囲んでいることを語る。

グウェンはレオンの牢屋へとやってくる。
モルガーナがあなたを説得しろとして寄越したのだとし、あなたの脱出
を手伝うというグウェン。王子を探してという彼女に対して、居場所
に心当たりはあるという。
そんな二人の会話をモルガーナとモルゴースは聞いていた。やっぱり
思った通り裏切り者だというモルガーナ。夜明けに処刑するという
モルガーナに対してモルゴースは寧ろ好都合だとして逃がして王子の
居場所を見つけ出そうと語る。

マーリンは聖水を取り出す。漁夫王にもらったものだという。
「王国が闇に包まれる時、道を示す」と言っていたとマーリンは語る
が、ガイアスは使い方は分かるのかと問う。今から調べますと。

モルガーナはグウェンに対して彼と話したかと問うと彼の反応はどう
だったかと尋ねる。絶対に味方になりますよと語ると、それなら祝杯
を挙げましょうというモルガーナ。友情と忠誠に・・としてワインの
中に薬を混ぜるモルガーナ。それを飲み干すグウェン。

マーリンは聖水に色々と魔法をかけるが何の反応も示さなかった。

■感想

いよいよシーズン3の最終話。
命の杯を使ったモルガーナとモルゴースは、不死身の兵士を使って
キャメロットを占領。
ウーサー王から王冠を奪い取ってモルガーナが被ることになり、
Geoffrey of Monmouthからも正式に神の名の下でキャメロットの統治者
として認められることになる。まぁ正式かどうかはともかく手順は
踏んで認められたこと。

モルガーナが問題としているのは、キャメロットの民が果たして
自分を受け入れるのかどうかということ。
その為に必要なのは、キャメロットの騎士たちが自分に忠誠を誓うのか
どうかに関わっている。騎士はやはり市民に一目置かれる存在なんだ
ね。グウェンは前回のエピソードの中で姫に忠誠を誓うとしていたけ
ど、騎士たちの中でもリーダー格のレオンは自分が使えるのは国王と
王子だけだということで、きっぱりと否定。
更に処刑前にもう一度確認するが、レオンら騎士達の忠誠心に揺らぎは
なかった。

しかしシーズン3を通して見ると、ワンパターンな演出ばかりで、
かつて見た要素を組み替えて構成したようなエピソードが実に多い。
このエピソードだって、命の杯を使った不死身の兵士の話だったけれど、
かつて黒騎士のようなものが城に押し入ってきたときのことを思い出さ
せるしね。

国王が初めてモルガーナがこれまで裏切っていたことや、国王を憎んで
いたこと。そして何よりも非情なことを平気で行っていることにショック
を受けていた様だ。
牢屋に入れられた国王が目にする民たちの処刑の姿は、今まで国王自身
が罪のないものを殺してきたものと変わりないのに・・・

■取りあえず脱出

生き延びたものたちはキャメロットの城から抜け出して洞窟の中で
静観していた。
アーサーもモルガーナがこんな仕打ちをしたことにショックを受けて
いたけど、マーリンが励ます姿が有る。

しかしモルガーナは日に日に力を強大化させているのでマーリンとして
も早く倒したかったが、不死身の兵士たちを何とかしなければならない。
ガイアスによると命の杯の中身を空にすれば兵士は不死身ではなくなる
というもの。しかしそこに行くまでには不死身の兵士がいるという
難関がある。
まるで状況は「少林寺木人拳」だ。木のロボットが手足を動かしてきて
ジャッキー・チェンの行方を遮って来ているみたいで、一番奥の部屋に
行くまでが難しいんだよね。行ったら行ったで熱そうな釜を腕で
持ち上げて焼き印のようにしていたし・・(って何の話だ。)

■グウェンの功罪

グウェンは幼なじみだというレオンを助けることに。
牢屋に投獄されている中、モルガーナがレオンからの信頼を得られない
と知って幼なじみの私から話しかければ聞いてくれるかも知れないと
して牢獄で会う。実にベタな流れで明らかにバレてますよって感じ
だけど、グウェンは鍛冶屋の娘らしく、鍵の型を取ってその中に鉄を
流し込んで牢屋の鍵の合鍵を作っていた。

それを渡して牢屋から逃がすが、モルガーナに飲まされたワインの中に
入った薬が、蛍光ペンのようにしてモルガーナの歩く道筋をそのまんま
指しており、アーサーの元に案内するようになっていた。

この流れもかつてセンレッドによって捕らわれたグウェンの弟を
救出に行く際の流れに似ている。

マーリンたちが剣を取りに言った後にレオンたちは逃げる。
逃げる方法はレオンに女装させて逃走させていた。
しかし当然モルガーナたちは追いかけてきており、魔法は蛍光灯のよう
に彼らが歩く道を煌々と照らしていた。

マーリンたちが戻って来たところでアーサーも立ち直り再度始動を
始める。レオンやグウェンと接触する中、ガイアスは年寄りなので
いけないというがマーリンは連れて行く。
先に逃走したアーサーたちは崖でランスロットたちによって助けられた。
ランスロットと共に来たのはパーシヴァルという怪力の持ち主。
彼が岩を落として不死身の兵とアーサーたちを分け隔てて逃げさせる事
になった。

マーリンは例の剣を使って敵と交戦すると相手はまるで爆発したように
不死身のボディも倒す事が出来た。

■マーリンは聖水に頼る

漁夫王にもらった聖水。逃げる際にバッグの中にちゃんと持って来て
いた。漁夫王によれば「王国が闇に包まれる時に道を示す」としていた
が、その聖水の使い方は誰にも分からない。
ただ寝ている際に思わず聖水を入れていた瓶を割ってしまい流れてしま
ったかに思われたが、その水たまりにはかつて助けたフレイアが
マーリンにメッセージを送ってきていた。いつか恩を返すと言ったで
しょということでS2-9でのことを実行してくれた格好だった。
彼女によると死者を倒す武器があるという。
ドラゴンが鍛えた剣で「アヴァロンの湖」に沈んでいるということ。
命の杯を使う者は代償を払うとして契約した時から生きる屍のように
なっているという。湖にいくあなたが剣を使えばアルビオン(グレート
・ブリテン)を救えることを語る。

マーリンは110km先にある敵の領土の中の湖に行く為に利用したのは
ドラゴンだった。
「私は馬ではないぞ」としていたし、ドラゴンも一筋縄ではいかない
とは思っていたけど、竜使いのマーリンに結局は従うしかないのでは
ないかと。

湖の中心までカヌーを漕いでいくと、湖の中からマッドハンド的
フレイアの手がさしのべられ、そしてその手に持っていたのは剣だ
った。
ドラゴンによると「剣が悪の手に渡れば災いの元になるので、ここで
誓え」とマーリンに要求。「剣を使い終えたら誰の手にも届かない所に
封印する」こと。

■アーサーたちは太古の王の城へ

取りあえず隠れ家としてここを選んだけど、これって漁夫王の城だっけ?
モルゴースたちはアーサーを逃がしたことに悔しがっていた。
どうせ仲間は数名だとしてモルガーナだったけど・・
モルガーナは力で服従させる方法に変えたようだ。

アーサーたちの入った城にはなんと円卓が・・・
そこにいたものたちの分のイスがちょうど用意されている(笑)
円卓に座れば誰もが上下関係のない間柄になれる。そんな意味合いが
込められているのだろう。

アーサーは明日救出に向かうとして、共に行く者を募る。
勿論強制ではないとするが、どうみても断れない。
マーリンは遠慮しますって断ったのにアーサーからはやっぱりダメだと
言われて強制出撃(笑)

出陣前にはアーサーはそこに居たランスロットやエリアン、
パーシヴァル、ガウェインたちを改めて騎士としての称号を与えた。

クヴェンは残ることになりアーサーとキスしていた。
それを横目で見ていたランスロットとしては切ないな。

■いざ城の奪還へ

マーリンは自分が魔法使いだと知っているランスロットと行って侵入者
を鳴らす警鐘を止めるとしていたけど、真っ先に向かったのは王座の間。
そして何とかドッカンドッカンマーリンの剣で倒していくけど、
マーリンって剣術もいつの間にか習ったのか。

ランスロットは傷つくがマーリンが助ける。そして杯を壊そうとする時に
警鐘がなりモルガーナたちも王座の間に来てしまう。

アーサーは死ぬ定めに遭ったとしてもキャメロットの為に戦って死ぬと
語る。もう回りは兵士だらけ。やっぱり「少林寺木人拳」だよ。
角に回った時に時間がなくて、凄い数の木人が手足を動かしていたんだ
よね。

マーリンはモルゴースの魔法で吹き飛ばされる。
しかしガイアスがやってきてガイアスが魔法を使いモルゴースを
吹き飛ばした。そしてマーリンが目覚めて杯を剣でたたき落とした。

■マーリンに残されたミッション

ドラゴンに約束した通りに、剣を封印する。
その封印する場所はなんと岩に剣を刺すというものだった。
もちろん魔法を使って誰にも抜けないようにしたのかも知れないけど・・

このエピソード、何処かで見る光景だな。
アーサーが王として認められる時に剣を抜くのか・・って昔アーサーは
剣を抜きに来なかったっけ?他のドラマだったか

■使用された曲

■出演者

マーリン (Colin Morgan) 生まれながらに魔法の力を授かる
アーサー (Bradley James) ウーサー王の息子。武術の能力
ガイアス (Richard Wilson) 思慮深く賢い宮廷医師
ドラゴン (声) (John Hurt)
ウーサー・ペンドラゴン (Anthony Head) キャメロットの王
モルガーナ (Katie McGrath) ウーサー王が後見人となり王女
グウェン (Angel Coulby) モルガーナの世話係。

レオン卿 (Rupert Young) 騎士
イセルダー (Trevor Sellers) Iseldir / ドルイド
センレッド (Tom Ellis) 国王、モルゴースに殺される
ライダー (Grahame Fox)
モルゴース (Emilia Fox) モルガーナの義理の姉
ガウェイン (Eoin Macken) 剣士から騎士へ
フレイア (Laura Donnelly) 魔法使い、アヴァロンの湖
ランスロット (Santiago Cabrera) マーリンが助けを求める
パーシバル卿 (Tom Hopper) ランスロットの部下、騎士になる
エリアン (Tomiwa Edun) 騎士になる

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