[N] 戦争と平和 War & Peace 第1話 Episode #1.1

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第1話 Episode #1.1

脚本/Andrew Davies
監督/Tom Harper
原作/Leo Tolstoy

【ストーリー】

1805年、ナポレオン率いるフランス軍はオーストリアに進行し東を目指
す。迎えるロシアはオーストリアと同盟を組み激しい戦いを繰り広げる。

サンプトペテルブルク。
ピエールは社交界のパーティーへとやってくる。社交界慣れしていない
彼。ワシーリイ公爵はアンナ・パーヴロヴァと会話する。アンナは
公爵に対して何故落ち着いていられるのかとして、あの怪物ナポレオン
がオーストリアへと攻め入ったのに・・次はロシアかも知れないと。
公爵は我が国に負ける要素がないからだとし陸軍はナポレオンを食い止
めるし、何と言ってもロシアは100年間戦争に負けたことがないという。

アンナはあの若者は?としてピエールのことを指す。私の親戚だという
公爵はベズーホフ伯爵の血を引き継いでいる子息で、伯爵のお気に入り
だという。この街に戻ってから私の屋敷に居させているという。
もうつれて来ないでというアンナは彼は野生児だと語る。あなたの子供
たちには似ても似つかないという。公爵の息子のエレーヌとアナトール
もパーティーに来ていた。エレーヌはまたパパが何かを企んでいると語
ると、兄のアナトールはお前を修道院に入れる相談だよと語る。
そうなったら助け出してよと。
ボリスは母・アンナ・ミハイロヴナと共にこのパーティーに乗り込んで
くる。ボリスは辞めてくれと母に言うが恥ずかしがっている場合なのか
と語る。ミハイロヴナはワシーリイ公爵の元に来ると、昔父があなたに
便宜を図ったことを覚えているかと問う。息子のボリスのことを皇帝
陛下にお口添えして頂きたいという。何が望みなのかと問うと、近衛隊
へ入れて頂きたいとし将軍に紹介を・・と語る。公爵は自分には影響力
はないが後で陛下に話すという。いずれ遺産を受け継がれたらベズーホフ
伯爵の息子に話しますという。定期的に援助を約束したことをお忘れ
なくというミハイロヴナに対して公爵はそれは初耳だという。しかし
ベズーホフ家かにはもう十分によくしてもらったハズだとして欲を出す
ものではないと言われる。

アンドレイがパーティーにやってくる。
子爵がみんなに今のフランスでは文明人は暮らせないと話していると
アンナも同調する。しかしピエールはそれは見過ごせないとしてナポレ
オンは偉大だと語る。革命の後混乱を防ぎ、全ての良いものを守った
のだという。革命に良いものなどあるのかという子爵に対してピエール
は市民の平等、言論の自由、つまりは自由・平等・博愛だと語る。
こういった思想を我々ロシアも学ぶべきだという。ロシアの上流社会は
人生の真の意味も知らず母国語でさえ忘れているという。食べ過ぎの
貴族で溢れているというと我が国でも革命が起きれば良いというピエール。

持論を言い過ぎたピエールの元にアンドレイがやってきて連れ出す。
お前がこんなところにいるのは珍しいというアンドレイ。上流社会の
実地体験かと言うと、いつもの如く笑いものにされているという。
公爵はこれから大使の屋敷で歓迎会が有るので失礼するとして出て行く。

アナトールはピエールに対して後で一杯やろうと声を掛けてくる。
ピエールはエレーヌが綺麗だと感じていた。アンドレイの奥方は?と
問うとリーザはあそこにいるという。リーザは妊婦だった。そんな彼女
のことをピエールは素敵な人だとし、行く所の先々で幸せを運ぶ人で
羨ましいという。

リーザはアンドレイとピエールの元にやってくる。
アンドレイはリーザに馬車で先に帰るよう告げる。リーザはアンドレイに
対して自分は戦争にいくから田舎に行って一人で子供を産めっていう
夫のことを責める。しかし一人ではないだろうとし父と妹のマリアが
いる事を語る。しかしあんな暗い家で出産なんて嫌だというリーザ。
しかし彼はそれが一番良いんだと語る。あなたは優しくないとし
前はこんなのでは無かったのに・・と語る。もう愛していないのねと
いう彼女にそんな事は無いとして宥める。

アンドレイとピエールは語り合う。
戦争に行くのか?君はナポレオンは神の敵だと思うのかと問う。ナポレ
オンとは関係無いというアンドレイ。こういう暮らしにもう耐えられない
のだとし人の噂話をしたり舞踏会、毎晩見栄の張り合いだという。
ピエールに結婚は辞めた方が良いとし後悔だけだという。リーザを愛して
いるがここにいると息が詰まるという。ナプレオンと戦って死んだ方が
マシだというアンドレイ。君はボクが知る中で一番優秀だとし、軽率な
行動はしないだろうという。ピエールは何をするのか決めたのかと問う
と何かをやろうとは思っていること。とてつもないことだという。革命
の指揮を執るとか?毎晩遊んでいるらしいなとピエールに告げ、もしも
ボクならばアナトール・クラーギンとは距離を置くという。放蕩は君には
合わないと。しかし女と酒には勝てないというピエール。でもアンドレイ
の言う通りだとして辞めるというが・・・

ドーロホフとアナトールはパーティーをしてハメを外す中ピエールが
やってくる。駆けつけに一杯だとして飲まされるピエール。

翌朝は二日酔いのピエール。
そんな彼の元にワシーリイ公爵は君も息子も家名を傷つけることばかり
していると非難する。モスクワの君の父が危篤だそうだという。父が
来てくれと言ったのかと問うピエール。エレーヌは大変ねとし、こんな
に素行の悪いことしているなんてと。モスクワの皆さんによろしく言って
と言われる。

公爵はピエールは馬車でモスクワに向かう。
父のことが心配だろうとし、最悪に備えるよう言われる。大きな発作が
2回有ったそうだとしもう間に合わないかも知れないと。君は正妻の子
ではないので遺産相続は・・という公爵に対してピエールは金など望んで
いないと語る。君の従姉妹の可哀想なカチーシが今まで払った犠牲を
思うと・・君は今まで全く父に尽くして来なかったとはいえ貧乏で
行き詰まることがないようにしてやるという公爵。
しかしそんな最中、ピエールは馬車を止めてくれという。ロストフ家に
いくとし、今日はナターシャの名前の日(名前の由来となった聖人を祝う
日)だから、皆さんに挨拶してくるという。すぐに戻るというが・・。

■感想

文学には詳しくないけど、トルストイ原作の「戦争と平和」のドラマ化。

そんなに見る気も無かったのだけど、僅か8話だし、
「ダウントン・アビー」のローズ役のLily Jamesが出ているし、
オマケに「Xファイル」のスカリー捜査官のGillian Andersonも
出ているし・・と半分はそれだけで視聴を決めたようなものかも。

Lily Jamesさんの役柄はダウントンのローズとそっくりで天真爛漫で
無鉄砲な子って感じだね。

トルストイの原作に限らないけど、上流社会を題材にしたドラマは
登場人物が多くて複雑なものが有るので、8話で上手くまとめあげられる
のかは謎だし、何よりも舞台はロシアでも有るので人物名が
英語表記でも読み方が多少変わってくるので、チェックするのが面倒
臭いという。だから間違って書いてしまっている部分も有るかも。
ロシア人の場合、男性と女性の姓が多少語尾が変わり、ロストフ家も
男性はRostovだけど、女性はRostovaとaが付いたりもするし・・。
何と言ってもアンナとニコライは二人も居るし、その辺はアレンジ
して名前を棲み分けて欲しかった。特にアンナの場合二人とも
メインの流れに乗っかりそうだし、何処かで両者を勘違いしそうだる

アンナと言えば、トルストイ原作ではアンナ・カレーニナなんかも有名
だけど、大昔スターチャンネルで見たものをアップしてあるので良かっ
たらどうぞ。スタチャンの昔のプログラムを見ると1999年8月に放送され
たものの様だ。
まだ学生の時にホームページ形式でアップしていたので、フォーマット
が多少変わっていて見づらかったらすみません。(昔は著作権無視して
画面キャプとか貼っていたので・・)

映画「アンナ・カレーニナ」
http://itawind.web.fc2.com/movie2/annakarenina.htm

庶民の生活が垣間見られないので当時のロシアがどういう状況だった
のかが見えづらく、上流社会はフランスかぶれしていて、フランス語を
話せることがステータスの一つとして見られていたという時代だ
そうなので、ナポレオンの進軍によってロシアが脅威にさらされる
とした際には、フランスに対する幻滅などは無かったのでしょうかね。

■思想

庶子であるピエールがナポレオンを崇拝しているのは、言論の自由や
市民の平等・博愛など、民主主義的側面が存在している。
ピエールが上流社会での生活に固執していないように、その友人のアン
ドレイも辟易しているところが有り、戦争に志願してしまうところも
有る。ニコライはどちらかというと嫌々って感じもしたし、戦場での
それぞれの態度や運命が色々とこの先を左右していきそうだ。

■戦場

アンドレイはまるで死を恐れず、寧ろ死にたがっているようなクール
な表情をして、戦場からは撤退しないことを口にして白馬を進めて
いたし、ニコライはパヴログラード軽騎兵連隊のデニーソフ大尉の下
で働いていたけど、いざ突っ込む段階で馬が先に撃たれて落馬し、
それで助かりそうな感じもする。

アンドレイに対して出兵前に妹・マリアが祖父が身につけていたとされる
ネックレスを渡していたけど、こういうアイテムが後に効力を発揮
したりするんだよね。
父は息子に対してクトゥーゾフの傍で学べとして、自らは散歩と
旋盤、幾何学の勉強に熱心な様子。でもこの父親もなんだかんだ
言って女性を好きそうな発言をしているな。ブリエンヌとかリーザに
対してカワイイ・カワイイと語っていたし(笑)

■恋愛

アンドレイはリーザと結婚して妊娠している様だ。
彼女のことを愛しているが、都会での上流社会・貴族生活に嫌気が
さしているようで、リーザには実家で出産して欲しいと考えている。
アンドレイは家族が多いみたいだし、リーザは退屈しなさそうだけど
ね。

ニコライはソーニャの方が彼の事を好きみたいだけど、彼がジュリィ
とばかり会話しているので落ち込んでいた。ソーニャを慰める
ナターシャは天真爛漫な感じで、ボリスにキスして誘惑したりして
いるが、そこに愛があるのかは謎。キスしたことで彼には婚約成立ね
としていたけど、果たしてどうなのかな。
ニコライとソーニャは従姉妹同士ということも有り、両親は恋愛して
いる二人を見て頭を痛そうにしていた。

■親子関係・親戚関係

これが意外と面倒臭い(笑)

冒頭ではワシーリイ公爵に対して、ミハイロヴァ親子が接近していた
けど、アンナはワシーリイ公爵だけでなくベズーホフ伯爵にも接近して
いる。ベズーホフ伯爵はボリスの名付け親だからという理由だけの
繋がりみたいだけど・・。
ワシーリイ公爵は一見するとピエールの面倒を見ているが、
ベズーホフ伯爵が死の床にあり、その称号を庶子のピエールが受け継ぐ
かどうかを心配している感じ。ワシーリイ公爵はカチーシに
遺言書のことを口にして、ピエールを実子として認めていることを
無かったことにしたいようで・・
アンナはピエールの味方をして遺言書を守る姿が有ったけど、ピエール
本人は庶子故にアイデンティティを失っているのか、父親からの寵愛を
受けていないと感じている感じで何処かで劣等感に苛まれている。
父親の死に目からも逃げている感じだし、何か大きな事をするみたいな
ことを言ってるけど、実際には酒と女にばかり溺れて、まともな生活を
送っていない。

■使用された曲

■出演者

ナポレオン・ボナパルト (Mathieu Kassovitz) フランス皇帝
ピエール・ベズーホフ (Paul Dano) 名門貴族ベズーホフ伯爵の息子
アンナ・ミハイロヴァ・ドルベツカヤ (Rebecca Front) ボリスの母
ボリス・ドルベツロイ (Aneurin Barnard) ニコライ兄妹の幼馴染
アンナ・パーヴロヴァ・シュレーラ (Gillian Anderson) 公爵と仲良し
ワシーリィ・クラーギン (Stephen Rea) 伯爵、ピエールの面倒を見るが・・
アナトール・クラーギン (Callum Turner) ピエールの友人。クラーギン公爵の息子
エレーヌ・クラーギン (Tuppence Middleton) ピエールの妻・クラーギン公爵の娘
アンドレイ・ボルコンスキイ (James Norton) ピエールの親友、公爵家の息子
— (Laurent Maurel) French Viscount
リーザ・ボルコンスカヤ (Kate Phillips) アンドレイの妻。第一子を妊娠中
フェージャ・ドーロホフ (Tom Burke) ピエールの友人。エレーヌと・・
ジュリイ・カラーギナ (Chloe Pirrie) ニコライが仲良くしている夫人
ナタルヤ・ロストフ (Greta Scacchi) 伯爵夫人、ニコライを見送る
ペーチャ・ロストフ (Kit Connor) ニコライの末の弟
ナターシャ・ロストワ (Lily James) ニコライの妹
イルヤ・ロストフ (Adrian Edmondson) 伯爵
ニコライ・ロストフ (Jack Lowden) ピエールの友、伯爵の息子でナターシャ兄
ソーニャ・ロストワ (Aisling Loftus) ナターシャのいとこ、ニコライ好き
チボン (Vesta Grabtaite) ロストフのメイド
カチーシ・カラーギナ (Fenella Woolgar) 伯爵の親戚、公爵の関係者
ベズーホフ (Ferdinandas Jaksys) 伯爵、死の床に居る。
ソフィ・ベズーホフ (Julia Rayner) 一人の時に伯爵が亡くなる
グリーシュカ (David Quilter) ボルコンスキイの執事
ブリエンヌ (Olivia Ross) ボルコンスキイ公爵家で預かる娘?独身
マリア・ボルコンスカヤ (Jessie Buckley) アンドレイの妹。ボルコンスキイ公爵の娘
ニコライ・ボルコンスキイ (Jim Broadbent) 公爵
ミハイル・クトゥーゾフ (Brian Cox) ロシア軍の元帥
カイソロフ (Jolyon Coy)
マック (Ludger Pistor) 将軍、あっという間にナポレオンにやられ退却
ワシーリィ・デニーソフ (Thomas Arnold) ロシア軍の士官・大尉
バグラチオン (Pip Torrens) 将軍、フランス軍を足止めする
— (Oscar Pearce) Lieutenant Colonel
— (Michael Shelford) Russian Infantry Soldier

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