戦争と平和 War & Peace 第3話 Episode #1.3

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第3話 Episode #1.3

脚本/Andrew Davies
監督/Tom Harper
原作/Leo Tolstoy

【これまでのストーリー】

ロシア軍はナポレオンの攻撃により大打撃を受けていた。アンドレイ
は家族を捨てて栄光の為なら死も覚悟して戦場に挑んで傷つき倒れる。
その時自らの生き方を一変させる光景を目にする。
『何処までも続く澄んだ青空に比べれば人間など無だ』。
妻に浮気相手がいたことに落胆のピーター。怒りが爆発しドーロホフ
に対して決闘を申し込むと、彼もそれを受け入れる。

【ストーリー】

デニーゾフ大尉はベズーホフ伯爵(ピエール)に対して銃を渡す。
アイツとの戦いは辞めておいた方が良いとし、今ならばカッとなって
済まないとあやまれば済むという。しかしピエールはそれを拒否。
何処に立てば良いのか教えてくれとし、どうやって撃つのかと尋ねる。
デニーゾフは腕を体の前に真っ直ぐ伸ばして引き金を引くというよりも
絞ること。体は斜めにして肩を見せて胸を見せないようにする。
狙われにくくなるのだという。幸運をと語る。
立会人のネスウィツキイは、双方が和解を拒否したので決闘を始める
とし、3つ数えたら相手の方に歩くこと。しかし剣よりも前に行っては
いけないとし、3つ数えたらいつでも撃って構わないという。
いよいよ決闘が始まりピエールとドーロホフは少しずつ近づいていく。
先に発砲したのはピエール。しかしドーロホフは前に歩いてきたので
ピエールが撃たれるかと思ったが彼の弾をドーロホフに当たっていた。
雪の積もる中顔を一度は雪の中に突っ込むドーロホフだが再び立ち上
がりピエールを撃とうとする。ニコライが心配して駆けつけるが
ドーロホフはまだ終わっていないので近づくなと語る。デニーソフ
はピエールに身を隠せというが、彼は寧ろ弾の的になるべくして
両手を広げる。しかしその時ドーロホフは力尽きる。
愚かだ・・死も嘘も・・

ドーロホフはニコライの手の中でオレが居なくなったら死んでしまう
とし最愛の母と妹だという。オレの人生で良きものはそれだけ。大切な
二人だとし二人の為にもオレは死ねないという。ニコライは急いで馬車
で病院に彼を連れて行く。

エレーヌは兄・アナトールにいちゃついている中、ピエールがやって
くる。エレーヌはやってくれたわねというと人前で恥をさらして良い
迷惑だという。ドーロホフが私の愛人なんて噂を信じてモスクワ中
の笑う者だという。君は潔白だというのかと問うと、愛人が居ても
納得してくれるとし、夫は酔っぱらってばかりのマヌケで世間から見れ
ば馬鹿なあなたにと。僕にそんな口を利くなというピエールに対して
被害者は私だというエレーヌ。もう社交界には顔も出せないという。
ピエールはもう別れようとしペテルブルクに向けて発つという。
好きにすれば良いとしもっと恥をさらすだけだという。別れるなら財産
をくれないと・・というと、ピエールは殺してやるとして、出て行け
とテーブルをひっくり返す。

ピエールは馬を走らせ宿場主の元で休憩する。
宿場主はあいにく相席になるというと仕方が無いという。
待合室にいるとバズジェーエフという男性がピエールにこんばんはと
挨拶する。あなたはピエールではないかとし、サイナンが降りかかった
そうでお気の毒だという。力になりたいが話すのが深いならば行ってくれ
というバズジェーエフ。そうではないというと、それなら兄弟としての
握手をとして握手するとピエールは彼の指にメーソンの会員の指輪を
見る。私はフリーメーソンの一員だという。僕の考え方はあなたに
合わないとし、神を信じていない事を語る。信じないのは神を知らない
からだとし、だから不幸なのだという。どうすれば良いというのかと
尋ね、どうしたら神を知ることが出来るのかと問う。僕の理論的思考は
「神などいない」と行っているのに・・。するとバズジェーエフは
「神を理解する術は論理ではなく生きる事」だという。あなたは若く、
富も有り教養もある。それを手にしたものを使って何をしたかと問う。
自分を浄め、良心の声に耳を傾けること。自分自身を見開いて見ると
いう。自分の生き方に満足かどうか。ピエールは自分の生き方も自分
自身も嫌いだという。一歩踏み出しましたねというバズジェーエフ。

ボルコンスキイ公爵が出かける中、リーザは食事中に突然腹痛を訴える。
マリアはどうしたのかと問うと食べたものが当たったのかも知れないと
いう。ブリエンヌは酷く顔色が悪いという。カーチャは助産師に来て
もらった方が良いのではないかとすると、マリアは私が呼んでくるとい
う。リーザは気が早いわとするが、ブリエンヌは備えあればだという。

マリアは祈りを捧げる中、リーザはうめき声をあげていた。
カーチャは馬車が来ることを語るときっと医者だとして外に出て行く。
しかしそこに居たのはボルコンスキイ公爵が連れて帰ってきたアンドレイ
だった。マリアは兄に対して戦死したとばかり思ったという。リーザ
は現在お産中だが、リーザ本人は無理だと語る。アンドレイがそんな
リーザの元にやってくると、額にキスする。医者は部屋の外でお待ちを
と語る。
アンドレイはリーザのうめき声に何度も部屋に入ろうとするがその都度
看護師に追い出される。
そしてリーザの悲鳴にも近いうめき声が消えた後、暫くして産声が
上がる。中から落ち込んだようにして医者が血だらけで出てくる。
リーザはベッドの上で激しく格闘した跡が有り出産と引き替えに亡くな
る。アンドレイはそんなリーザにキスすると共に看護師からは取り出した
赤ちゃんについて男の子だと聞かされる。マリアは涙する。
アンドレイは父とハグする。

司祭から赤ちゃんの洗礼を受ける。
アンドレイは父と共に雪道を歩いていた。相変わらず父の歩き方が
早いことに言及すると、仕事、運動、後は夜にぐっすり寝るだけだと
いう父。これからどうするのかと聞かれ軍に戻るのかと問われるが、
アンドレイはそれを否定し、栄光を追いかけるのはもう飽きたこと。
ナポレオンの戦いは僕たちとは関係無いとし、世に役立つ仕事をしたい
という。父は嬉しそうにまずはボグチャーロゲオに自分の家を建てろ
とし、男には自分の場所が必要だと言われる。

モスクワ・1806年秋。
バクシンはロストフ伯爵に節約すべきだと言われる。ロストフは
倹約ばかりはしていられないとし客はもてなさないといけないの
だという。事態は深刻であること。これからは緊縮財政を目指すので
心配するなという父。しかしそんな中息子のニコライが帰宅すると
金が足りないという。ドーロホフの治療に使ったからだとすると、
具合はどうかと尋ねる父。随分と良くなったが母と娘と貧しい暮らしで
部屋を暖める金も無いのだという。お前が援助しているのかとする
と父は優しい子だとして沢山は渡せないという。倹約しろと言われた
ばかりだとして2千ルーブルで足りるかと問うと春まではそれでやって
くれと語る。暫くドーロホフをウチに泊めたいというと父は歓迎する。

■概要

ロシア軍はアウステルリッツでの戦いでナポレオン率いるフランス軍
に敗れる中、兵士達は一時の休暇のために実家に戻る機会を得る。
ピエールはその間にエレーヌと結婚するが、彼女が社交界で派手な
遊びを繰り返し男性との浮き名も流していたことや、それを見かねた
何者かがピエールに対してエレーヌの浮気をメモに残して伝えた為に
ディナーの席でピエールはドーロホフへ決闘を申し込む。それを受けて
立つドーロホフだが、ピエールは銃もろくに持ったことがなくデニーソフ
大尉は辞めるよう進言するが、ピエールは意地とばかりにドーロホフ
との戦いに於いて勝利を収める。亡くなったかに思われたドーロホフ
だが友人のニコライが私費を投じて彼を治療する。

■感想

今回はドーロホフ、ナターシャ、ニコライの歌声が聞かれた。
ナターシャに至ってはデニーソフとマズルカで踊る姿が有り、
状況に応じてその歌が哀しくもあり楽しくもあり、励ましの声にも
聞こえてくる。
ナターシャとニコライがデュエットしたシーンではその後の流れを
考えると涙が出そうなところだったね。

亡くなったと思っていたものは生き残り、大丈夫だと思われたものは
亡くなっていくという寂しい展開。
やはりピエールに感情移入するのが難しいけれど、それぞれがある
出来事を経験することで、ターニングポイントを迎え今までの生きて
きた価値観を変えてセカンドチャンスに生きていく様が描かれて行く。

何と言っても寂しいのはロストフ伯爵家の事情か。
元々金も底を尽きていたのに対して、ニコライは父親からの寵愛を
受けて甘やかされて育った結果、この家族は優しさに満ちあふれている
けどその分社会の厳しさや人の怖さを知らない人物として育ってしまっ
ている。
ニコライはこれまで調子よく人生が回ってきたのだろう。
戦場に於いても大した功績を挙げたわけでもないのに、昇進する流れ
が有るし、自らも嘘をついて大層なことを言い触れ回っていた。

恩人であるハズのニコライは負傷したドーロホフは母と妹を育てる
優しい人物だとしか見て居らず、決してその裏にある顔を見ていない。
ナターシャはその真実に気がついていたけれど、みんな相手の心を
見通せているのは女性陣だけって感じだね。

■決闘

まさかピエールがドーロホフとの決闘に際して勝利するとは思っても
居なかっただろう。
まるでピエールはニコライのそれと似ていて、ビギナーズラックがある
のだろうか。逆にドーロホフは戦場で刺されたアンドレイと似ていて
死の床から回復してきた人物とも言える。

ピエールが思想的には何かをやろうとしていることは明らかだけど、
この人は今も尚何の行動も起こしていない。それでも今回は
フリーメーソンとの出会いによってちょっとした価値観の変遷が
見られたのかなという感じ。
ただそれでも大したことをしておらず、自分の相続した土地に住む
村人達の様子を見に行っただけ。

■恋愛

ピエールが社交界のことばかり気にしているエレーヌとの関係に決別
宣言したのは良かった。エレーヌは相変わらず兄・アナトールとの
性的スキンシップも忘れずに、久しぶりに出た社交界の場では、ボリス
の姿を見つけて誘惑する姿が有る。
ピエールは結局別れると言った流れを通して財産分与などはしたのだ
ろうか?法律的にどういう事情になっているのかよく分からない。

ただ決闘の件でもきちんとした流れに乗っ取っての戦いならば人を殺して
も許されるというのは西部劇などに見るそれと同じ。「マスケティアー
ズ」でも決闘のシーンは有ったね。

ピエールが捨て鉢になれたのはエレーヌとの関係での怒りが作用して
いたのだろうし、人生への虚無感もまた作用しているのだろう。
助けてもらったドーロホフがニコライに対して無情にも全てを奪い取っ
たのも元々性根の悪い人物なのか、それともソーニャがニコライのこと
を一生独身を貫いても好きなままでいることを語ったことで嫉妬心に火
が付いたのか。
賭博で全ての金を奪われたけれど、ドーロホフの仲間も流石にニコライ
を気の毒そうにしてみて居た。ロストフ伯爵は息子に対してこの状況
でも怒ることがなく優しく包み込むのだから凄いね。屋敷を撃って
オトラードノエに移ろう。それを聞いたニコライは何を思ったのか。
そしてナターシャと歌を歌う彼の中にはどんな感情が芽生えたのか。

アンドレイとリーザの流れも切なかった。
昔は出産は命がけだとされていた時代の事なのだろうけど、予定よりも
早く産気づいたということでちょっと怪しい雰囲気が有った。
アンドレイの帰郷と入れ替わるようにして妻は死に息子が生まれるのだ
から何とも言えない。

■ロシアとしての戦いは終わる

ニコライとしてはもしかするとフランス人を殺害することで、休暇中で
の散々な出来事を精算しようと考えていたのかも知れない。
彼と同行しているデニーゾフはナターシャにプロポーズしたけど、
それは言わないで欲しかったとして、告白されることで気まずい思い
になることに。
しかしいざ戦場にいくと、少佐からアレクサンドル皇帝陛下の命令で
フランス皇帝との間で平和条約が結ばれたと語る。
「立場が変わったんだ。昨日の敵は今日の友」
これはドーロホフとニコライの関係を見るとまさにそんな理不尽さ
を感じるところがあるね。

■使用された曲

・I am Banished to the Desert by Mariya Voinovna Zubova
(ニコライとナターシャがデュエット)

■出演者

ピエール・ベズーホフ (Paul Dano) 名門貴族ベズーホフ伯爵の息子
アンナ・ミハイロヴァ・ドルベツカヤ (Rebecca Front) ボリスの母
ボリス・ドルベツロイ (Aneurin Barnard) ニコライ兄妹の幼馴染
アンナ・パーヴロヴァ・シュレーラ (Gillian Anderson) 公爵と仲良し
ワシーリィ・クラーギン (Stephen Rea) 伯爵、ピエールの面倒を見るが・・
アナトール・クラーギン (Callum Turner) ピエールの友人。クラーギン公爵の息子
エレーヌ・クラーギン (Tuppence Middleton) ピエールの妻・クラーギン公爵の娘
アンドレイ・ボルコンスキイ (James Norton) ピエールの親友、公爵家の息子

ネスウィツキイ (Matthew Raymond) ドーロホフの仲間の兵士
フェージャ・ドーロホフ (Tom Burke) ピエールの友人。エレーヌと・・
— (Dan Tetsell) Postmaster
アレクセヴィチ・バズジェーエフ (Ken Stott) フリーメイソン
ブリエンヌ (Olivia Ross) ボルコンスキイ公爵家で預かる娘?独身
マリア・ボルコンスカヤ (Jessie Buckley) アンドレイの妹。ボルコンスキイ公爵の娘
ニコライ・ボルコンスキイ (Jim Broadbent) 公爵
バクシン (David Sibley) ロストフ伯爵の会計士
イルヤ・ロストフ (Adrian Edmondson) 伯爵
ソーニャ・ロストワ (Aisling Loftus) ナターシャのいとこ、ニコライ好き
ペーチャ・ロストフ (Kit Connor) ニコライの末の弟
ナターシャ・ロストワ (Lily James) ニコライの妹
ナタルヤ・ロストフ (Greta Scacchi) 伯爵夫人、ニコライを見送る
— (Tim Bentinck) なぞに包まれたフリーメイソン
ビリービン (Rory Keenan) エレーヌがボリスを紹介してと迫る
グリゴーリ (Milo Twomey) ピエールと共に村を見に行く。
— (Nicholas McGaughey) Self Important Major
ピョートル (Vidmantas Fijalkauskas) Pyotr
ニコラシュカ (Matthew Stagg)
カーチャ (Emily Taaffe) ボルコンスキイ家の使用人
アレクサンドル1世 (Ben Lloyd-Hughes) ロシア皇帝
ジュリイ・カラーギナ (Chloe Pirrie) ニコライが仲良くしている夫人
ドモ (Vladimir Chernyshov) ベズーホフ家の執事

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