戦争と平和 War & Peace 第2話 Episode #1.2

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第2話 Episode #1.2

脚本/Andrew Davies
監督/Tom Harper
原作/Leo Tolstoy

【ストーリー】

19世紀初頭ナポレオンは欧州各地に勢力拡大。ピエールは社交界では
浮いた存在だった。アンドレイはそんなピエールに遊んでいるらしい
ことを指摘。パーティに明け暮れていたピーターの元に父危篤の
知らせが入る。父の残した莫大な遺産を手にするピーター。親友の
アンドレイは貴族社会に嫌気がさしてリーザを実家に残し戦地へと
行こうとしていた。ナポレオンと戦っていた方がマシだとし、身重の
妻を残して戦地に赴く。

【ストーリー】

1805年冬・オーストリア・ブリュン。
アンドレイは役人に対してオーストリア皇帝陛下に遭いたいことを
告げる。皇帝には陸軍大臣を通さないと遭えず、その大臣も多忙だと
いう。今夜は遭えないかも知れないと言われるとアンドレイは必ず
有って頂くとし、直接陛下に伝えろと言われてきたのだという。クトゥ
ーゾフ将軍の使いで来たとすると大臣が会うことにする。来た理由は
何かと問うとシェーングラーベンでの作戦が成功したと伝えたいと
いう。あれが成功なのかという大臣に対してフランスにウィーンを
占領されていたこと。ウルムでオーストリア軍が敗北を聞いた後の
ことなので十分成功だと言えるでしょうと語る。フランス軍を足止めし
立て直す時間を作れたという。しかし我が軍も多くの犠牲を受けて
いるという。今はナポレオンの次の動きを待っているとすると、
戦争だから流れるのは仕方が無いという。将軍に成功を伝えれば
閣下の気が晴れるのではないかと思ったというと、大臣はありがとう
と語る。

1805年冬・サンクトペテルブルク。
ナターシャはソーニャに対してニコライ兄さんのことが心配かと尋ね
る。兄さんは昔はヒザをすりむいただけで泣いていたのに、今では
弾丸の飛び交う戦場なんかにいるという。ソーニャはいつも辞めてと
いうが、ナターシャは改めて兄様のことを思っているのかと問うと
当然だという。ニコライのことは覚えているのにボリスのことはキス
までしたのに全然覚えていないというナターシャ。本当に好きなのは
メガネの人だからでしょというとピエールのことは違うという。しかし
ソーニャは二人がダンスしているのを見て思ったと語る。しかしそれは
勘違いだというナターシャ。

ピエールはいきなりこんなに多くを受け継いで戸惑っていた。国中の
屋敷、領地、脳炎、森林。一人の人間がこんなに多くを所有するのは
間違いだという。ワシーリイ公爵はベズーホフ伯爵(ピエール)に
対してそれについてはこう考えれば良いとして我々はこの世で財産を
所有しているのではなく次世代の為に管理しているんだと。そう考え
れば名誉であり義務だという。ボクは我が子に残すよりみんなと分かち
合いたいとし今の世の中を変えたいという。ボクには何の経験もないが
世の中の役に立つことをしたいというピエール。焦ってやるのは間違い
だとし、財産の管理を私に任せてもらえれば光栄だという公爵。
公爵はそれよりも自分の幸せを捕まえるべきだという。

アナトールはエレーヌの元へ。
俺の妹はなんてだらしないんだとしてベッドで寝ているエレーヌに
近づく。オヤジから聞いたのかとすると俺たちの結婚話のことだという。
オレの相手はアンドレイ・ボルコンスキイの妹でお前の相手はピエー
ル・ベズーホフだという。冗談でしょというとあなたおどけ者なんて
という。しかし今は大金持ちでお前に夢中だという。あいつが夫に扱い
やすいし今までと同じ生活が出来るのだという。覚悟を決めろというと
そんなに悪い話ではないという。ヤツには沢山の土地に屋敷、有り余る
金が有るという。宝石が山ほどだと。考えざるを得ないわねというエレ
ーヌ。

アンナはピエールに近づく。
私のサロンに来て頂けて光栄だという。父親の件では残念だと言われる
が、自分は父とは疎遠だったことを語るピエール。それよりボクのよう
な者が莫大な遺産を受け継いだことへの当惑の方が大きいという。
お父様があなたを選んだのは、あなたが素晴らしい方だからだという。
ワシーリイ公爵から結婚を勧められたという。アンナはそれには私も
同感だとしあなたは地位のある人だという。でも女性はボクには目も
暮れないのだとし、ボクは女性と話すのが下手だという。あなたは
何もせずに若い女の方があなたを喜ばせようとして来るという。
エレーヌとご歓談をと語る。

エレーヌはピエールの元にやってくると、こういう席は退屈でしょと
語る。ボクは聞くのも話すのも好きだという。政治・思想・戦争・人生
の真の意味とは何かetc..。いつも失言して嫌がられるというピエール。
それはあなたが本音を口にするから人に怖がられるのだという。
あなたも怖いかと問うとエレーヌはそれを否定し大好きだという。

ロストフ伯爵はニコライからの手紙を見て涙する。
ナターシャはどうしたのかと問うとニコライからの手紙だという。
負傷したが良くなったとし、昇進して士官になったと言ってきたの
だという。母さんにはどういうか?怪我は?もう治っていると書いて有る
とし金がなくなったともあるという。
ナターシャはみんなにニコライが負傷したが治って昇進したことを
語る。みんな喜ぶ中ペーチャはやったぁと告げ、フランス兵を殺した
のかという。ボクなら何百人も殺すという。ソーニャは知っていたのか
というナターシャ。手紙が来たことをいうとあなたを愛している証拠ね
とナターシャ。

戦場から少し離れた所に居たニコライとデニーソフ大尉は鐘の音で
目覚める。二人は生き延びて娼婦を引き連れてその身を隠していた。
大尉は今何時なのかとし集会は正午からだろうと。ニコライは約束が
あるとし従兄弟で近衛隊にいるボリス・ドルベツコイに遭うという。
勘定を頼めるかとすると、気にするなという大尉。

ニコライはボリスに遭いに行く。ボリスはニコライを見ると随分と
騎兵隊らしくなったなと語る。近衛隊の方は特別待遇なんだろうと
いうと確かに連日歓迎会、晩餐会、舞踏会だという。君は戦場に出た
んだとし、その時の話を聞きたいという。ボリスは仲間であるベルグ
大尉をニコライに紹介する。ベルグはニコライに対してシェーングラー
ベンの戦いに出たのかとし、激戦だったのだろうと。あの時退路を
断たれて我々は剣を抜いて突撃しかなかったのだという。銃弾が耳を
かすめてきたが何の恐れも感じない不思議な感覚だったとし、喜びと
怒りが入り交じった不思議な気持ちだけだったという。そこにアンドレイ
がやってくると話を続けてと語る。シェーングラーベンの戦いに出た
騎兵隊所属なのかと問うと、あの戦闘については色々と話を聞くと
いう。カチンと来たニコライは何もしないで勲章をもらうようなお偉い
さんが語るような話とは別物だとすると、アンドレイはオレのことを
言っているのかと語る。一般的な指揮官のことだというが、侮辱する
なら喜んで決闘を受けて立つという。だが今ここで決闘する必要は
ないと。我々はもうすぐシェーングラーベンの戦いよりもずっと
大規模で過酷な戦いにかり出されるのだという。勇猛さはそれまで取
っておく様告げる。

■概要

1805年、ナポレオン率いるフランス軍が欧州への進軍を進めて
いた為に、ロシア軍は、オーストリア軍と協力して彼らの進撃を
止めようとする。しかしナポレオンの進撃は早くてマック将軍たちでは
ウルムでそれを止めることが出来なかった。しかしバグラチオン将軍
らは自ら犠牲になり、退路を用意するという。アンドレイはクトゥーゾフ
将軍に頼み、バグラチオン将軍らと共にその作戦に参加する。
その間にクトゥーゾフ将軍も含め、パブログラード騎兵隊は退路を
得ることに・・騎兵隊に属していたデニーソフ大尉とニコライ大尉らも
逃走する中、ニコライは敵の進行に馬が撃たれたお陰で助かり
銃を捨てて戦場から逃亡するが、援軍のお陰で助かる。
無事に戻ったニコライは自分の武勲のようにして勇敢に戦ったと吹聴
して回るがアンドレイは鼻で笑う。
一方その頃サンプトベルクではピエールが先代の伯爵の死によって
莫大な遺産を相続。ワシーリイ公爵はピエールの金を狙ってアンナと
共に自分の子供のエレーヌをピエールと結ばせようとする。

■感想

一話の時には気がつかなかったけど、クトゥーゾフ将軍の傍にいた
ピエールの友人のドーロフホは、「マスケティアーズ」でアトス役
のTom Burkeだった。ヒゲ面だったので気がつかなかった。

ピエールが突然財産を相続して今まで無視してきたものたちがすり寄
って来るというのも分かるけど、ワシーリイ公爵があからさまに
金目当てで近づいているし、ピエール本人は金のことには無頓着っぽい
ので奪われるのも時間の問題って感じ。でも本人は金は別に不要だ
みたいに思っている(実際には分かち合いたい)ので、奪われても問題
は無いのか。

どうもこのドラマ、好きなキャラクターを探すのが難しい。
唯一戦地に赴くものたちを心配して見守っているものたちは共感出来る
ところが多いけど、それ以外の貴族にしても戦地で戦うものにしても
いけ好かない人たちばかり。

ピエール本人も顔は童顔だけど、意外と肩幅が広くて恰幅が良さそう
な感じなのでそのアンバランスさがどうにも微妙。
ピエール本人は色々と大きな事を口にしているのだけど、結局この
人は遊んでばかりいた訳だし、突然金を得てから何かをしたいとして
いるけどそんな生活をしている故か、どうも言葉に説得力も感じない。

ピエールを陥れるものが多くて、みんなが邪魔くさい。
その中で唯一天使のような笑顔を振りかざしているナターシャ。
もっと彼女を出せって感じだけど・・ね。
しかし今回は彼女のちょっとしたサービスショット有り。
お風呂に入るシーンでバスタオルをまくシーンでは、なんか見えそう
と思って目を細めたけど見えなかった(笑)<-馬鹿 お風呂シーンからのバスタオル姿ってなんか映画「クレオパトラ」
於けるエリザベス・テイラーを思い出すな。

■近親相姦

先日はいとこ同士のニコライとソーニャのことで頭を抱えている
両親の姿が有ったけど、今回は冒頭からアナトールとエレーヌの
ガチ近親だった(笑)
昔の権力者が身内で結婚するというのはよく有ったことだろうけど、
文学の世界でもこの時代のロシア文学でも禁断の関係っぽいのは
多かったのかな。
アナトールがベッドに近づいてエレーヌにチョメチョメしている(c)山城
新伍って感じだけど、当時の結婚が社交界の階級のある者同士で結ばれ
るにしても、ピエールは自己主張する気概を持っていそうなのに、結婚の
流れに於いてはなし崩し的なものが有り、どうにも止められなかった。

この時代、田舎で暮らしたいとする人も居れば、華やかな社交界で
暮らしていきたいとするものたちで二分しているな。
ただ社交界に於いてスキャンダルってどうなんだろう。
命取りだとされることも有れば、このエレーヌは別に関係無いみたいな
感じも受ける。

■戦争は会議室で起きているんじゃない現場で起きているんだ

戦争に於いても当然市民階級によって区別されている。
皇帝や大将に口利き出来る程の爵位あるものたちならば、戦地に赴かず
とも後方で戦況をみて居るだけの人も居る。それだけ命を落とす確率
は減っていく。

初回ではニコライとアンドレイの二人は共に戦わざるを得ない状況に
追い込まれて、敵との交戦の場面に出くわした。

ニコライは一度は馬が撃たれた為に落馬して命が助かった。
アンドレイはまるでロシアのナポレオンの様にして敵の間を馬で駆け抜
けて時間を稼ぐシーンが有った。ニコライは完全に腰が引けて逃げて
味方に助けを求める中、今回の流れの中では、生き戻ったことで
事実を曲解してシェーングラーベンの戦いの現場にいたことだけで、
まるで武勲のようにして語る。肩を負傷したのは銃弾で撃たれたのでは
なく、単に落馬したときの痛みだ。
アンドレイはあの時後方でニコライを助けた兵に属していたのだろうか。
近衛隊のボリスやベルグと遭いに行く際には、その辺の微妙なやりとり
が有った本当の戦いはこれからだとばかりに、アンドレイとしては
その時にこそ彼の言う勇敢さを見せて欲しいとする皮肉も有ったのだろう。

■手紙

戦地から家族に届く手紙は、戦場での無事を祈る家族のそれぞれの
リアクションを引き出していた。

ニコライは昇進して士官になったという報告を受けた。
ロイトフ伯爵が哀しそうな顔をして今にも泣きそうなので死んだのか
と思われたが、実際には上述したものだった。
ナターシャとソーニャのリアクションも興味深かったけど、ソーニャ
は思った程喜んでいなかったような感じも受ける。

一方アンドレイが書いた手紙は
「愛するリーザ、今まで手紙も出さず済まない。愛しさと自責の念だ。
妹マリア、いつももらったお守りをつけてお前のことを思っている。
父さん・・・家族を捨てても良い栄光のためなら・・」

この手紙は届いたのかどうか分からないけど、ボルコフスキイ公爵は
届いた手紙には訃報の可能性を臭わすもので、クトゥーゾフ将軍から
は「名誉の戦死を遂げたそうだ。アンドレイは馬から下りて旗を
拾って攻撃の先頭に立った。しかし戦死者の中にアンドレイの名前
はなかった。」クトゥーゾフ将軍はまだ望みはあるとしていたけど、
まぁ当然主人公の一人が死ぬハズもない。

■アウステルリッツの戦い

本来見晴らしのよい場所なんだろうけど、雲海のように霧だった状況の
中で行われた。ロシア皇帝はクトゥーゾフ将軍らの話など聞く耳
持たないとばかりに、貴族の旧態様式の構図が戦場でも現れて、
結局ナポレオンの戦略を見抜くことは出来なかった。それでも軍勢は
勢力的に優位に立っていると思ったのだろうか。
無策にただ竹槍を持ったような騎兵隊が大砲や銃で待ち伏せしている
フランス軍によって次々と倒れていった。

亡くなる直前によく空を眺めて、こんなに綺麗な景色が有ったなんて・・
と気がつく事が多い。
アンドレイも撤退しようとするロシア軍を鼓舞する形で旗を持って
戦いに再度赴いたが横から槍で激しく刺されていた。
どう考えても死んでいるって感じだけど、それでも生きているので
ドラマだね。

日本の戦国時代の武将たちも名を挙げた人たちは、策士ぶりを発揮
して敵兵を攻略していったよね。火縄銃の発砲のタイムラグを補う
為に列を編成するだけで勝利出来る時代の事だったけどね。

■戦闘から帰宅して・・

ピエールは相変わらずエレーヌとスケートなどに行っている姿も有った
けど、ベッドではナチュラルに拒否され、自分が遺産として受け継いだ
所有する土地を見て回るとした際には、エリーヌは行かないと言い出した。
しかもピエールに対して私は嫉妬深くないので浮気はしていいとか、
ホントとんでもない女。
「楽しみよりも義務よ」なんてピエールの心を擽る言葉を言われた
だけでなんだか彼も骨抜き。
ちゃんとした夫婦になりたいというピエールの言葉も全く相手にされず。

後に謎の女性からピエールに対して手紙(メモ)が届いた。
「新しいメガネに帰られた方がよろしいかと。そうすれば誰にも
見えていることが見えてくるでしょうから。奥さんはドーロホフと寝て
います。」

■使用された曲

■出演者

ピエール・ベズーホフ (Paul Dano) 名門貴族ベズーホフ伯爵の息子
アンナ・ミハイロヴァ・ドルベツカヤ (Rebecca Front) ボリスの母
ボリス・ドルベツロイ (Aneurin Barnard) ニコライ兄妹の幼馴染
アンナ・パーヴロヴァ・シュレーラ (Gillian Anderson) 公爵と仲良し
ワシーリィ・クラーギン (Stephen Rea) 伯爵、ピエールの面倒を見るが・・
アナトール・クラーギン (Callum Turner) ピエールの友人。クラーギン公爵の息子
エレーヌ・クラーギン (Tuppence Middleton) ピエールの妻・クラーギン公爵の娘
アンドレイ・ボルコンスキイ (James Norton) ピエールの親友、公爵家の息子

— (Michael Epp) Austrian Official
— (William Brand) オーストリア陸軍大臣
ペーチャ・ロストフ (Kit Connor) ニコライの末の弟
ナターシャ・ロストワ (Lily James) ニコライの妹
イルヤ・ロストフ (Adrian Edmondson) 伯爵
ソーニャ・ロストワ (Aisling Loftus) ナターシャのいとこ、ニコライ好き
ワシーリィ・デニーソフ (Thomas Arnold) ロシア軍の士官・大尉
ニコライ・ロストフ (Jack Lowden) ピエールの友、伯爵の息子でナターシャ兄
ベルグ (Benjamin Wainwright) 大尉、ボリスと仲間、近衛隊
ニコライ・ボルコンスキイ (Jim Broadbent) 公爵
チボン (Vesta Grabtaite) ロストフのメイド
マリア・ボルコンスカヤ (Jessie Buckley) アンドレイの妹。ボルコンスキイ公爵の娘
リーザ・ボルコンスカヤ (Kate Phillips) アンドレイの妻。第一子を妊娠中
ブリエンヌ (Olivia Ross) ボルコンスキイ公爵家で預かる娘?独身
カチャ (Emily Taaffe)
ミハイル・クトゥーゾフ (Brian Cox) ロシア軍の元帥
アレクサンドル1世 (Ben Lloyd-Hughes) ロシア皇帝
— (Guillaume Faure) ナポレオンの副官、この丘が要
ナポレオン・ボナパルト (Mathieu Kassovitz) フランス皇帝
カイソロフ (Jolyon Coy)
バグラチオン (Pip Torrens) 将軍、フランス軍を足止めする
フェージャ・ドーロホフ (Tom Burke) ピエールの友人。エレーヌと・・
— (Vilius Tumalavicius) Retreating Soldier
— (Vygandas Vadeisa) Retreating Soldier
ナタルヤ・ロストフ (Greta Scacchi) 伯爵夫人、ニコライを見送る
ドモ (Vladimir Chernyshov) ピエールに手紙を運ぶ
— (Vincent Brimble) Bald Hills Doctor
マリア・ボクダノバ (Mary Roscoe) ピエールのアシスト

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