Major Crimes ~重大犯罪課 シーズン3 第9話 リベンジ・ポルノ Sweet Revenge

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第9話 リベンジ・ポルノ Sweet Revenge

脚本/Adam Belanoff
監督/David McWhirter

【ストーリー】

事件現場で検証を行う重犯課の捜査官たち。プロペンザは窓硝子の
銃弾が通り抜けた跡をタオと共に調べていた。フリンは被害者はパー
ティー好きだったみたいだなとしてドラッグの袋を見せる。
サンチェスは被害者が最後に開いていたホームページはAM2:37だと
いう。銃弾は2.26度の下降軌道を描き40cm降下していること。プロ
ペンザは何処から来た弾なのかと問うと、サンチェスは真向かいの
高層ビルの屋上からだと障害物が無いので狙えるという。タオは
そうかも知れないとして断定はしなかったが・・
“スイートリベンジ”とはどういう意味なのかというフリン。
サイクスは被害者のトラビス・ホールは振られた男が元カノの裸の
写真をサラして嫌がらせするサイトを運営していたという。いわゆる
リベンジポルノサイトだという。フリンはそれを聞いてトイレの落書き
に女の名前を書くだけじゃダメなのかと語る。バズはそれだと金に
からないのではないかという。サイクスはアシスタントが今朝ボスの
遺体を発見、そのアシスタントにはアリバイがあるという。フリンは
真夜中にパソコンを立ち上げて何をしていたのかというと、男性が
真夜中にパソコンを見る目的は?というサイクス。隣人によると女性が
何人も昼夜問わずに入るのをみて居るという。鍵は暗証番号式だという
バズ。何人がその暗号を知っていたのか。女が何人もゲス野郎に群が
っていたのかというプロペンザ。あんたも希望は捨てるなというフリン。
バズはボードに張って有る手紙が酷いという。
どれも写真を削除して欲しいとする被害者からの手紙だった。中には
写真を削除してくれるならば何でもすると書かれていた。何でもする?
遅いんだよクソ女、苦しめと書かれていた。手紙の送り主が全員容疑者
だというプロペンザ。FBIの令状が一ヶ月半前のものだというフリン。
FBIは仕事が遅いなという。
タオは弾を発見したとしロングライフル弾だという。やはり向かいから
撃ってきたものなのか。プロペンザはフリッツに電話する。

フリッツはシャロンと共に署に来ていた。首と肩と腕が痛いとし腰を
曲げっぱなしだったという。FBIを退職するまで資料整理の日々だとし、
私物は特殊作戦部に運ばないといけないし大忙しだし、ボスの立場も
プレッシャーだという。ハワード本部長補佐・・良い響きよという
シャロン。ブレンダはやっぱりワシントンD.Cで働くことになったという。

ラスティがシャロンの元にやってくる。
一人で空港にリッキーを迎えには行けないよという。オレはリッキーに
嫌われているという。シャロンがジャックと離婚すると言ってから
電話の声がずっと余所余所しいのだという。シャロンはあなたたちは
兄弟になるのよとし、空港へ迎えに行ったり来たりするのは家族の務め
だという。

トラビス・ホールはテレビでインタビューを受けていたことが有った
為にその時のVTRを見る。インタビュワーに今の仕事の事を問われて
裸になったのも写真を撮ったのは本人たちであり、オレが金を取って
撮らせた訳では無いとし何で責められるのかと告げる。

スイート・リベンジオンラインは年間1000万の収益だと推察されると
いうフリッツ。テイラーは何故FBIはサイトを閉鎖しないのかと問うと
言論の自由があるという。しかし女性たちは身体的脅迫を受けている
という。フリッツはそれなら州法違反で逮捕すれば良いというが、
FBIが情報提供をしていたらそうしていたというテイラー。この
殺人で存在を知ったのだという。ID詐欺や強請の事実が無いと閉鎖は
出来ないというフリッツ。この写真が違法に入手されてたら?という
シャロン。物証がするという。窃盗かハッキングだということ。
殺人ならロス市警が捜査令状が取れるという。トラビスは収益の5%未満
しか入手していないとし単なる飾りだという。首謀者はスコット・ウォ
ードだとしマフィアとつながりが有るという。ウォードのことは本部に
呼んだとしアラン・バーク弁護士も一緒に来るという。今回の事件で
ウォードは身の危険を感じているハズで警察への協力もするのではないか
という。フリッツは聴取には協力するとしFBIに居るウチに利用してくれ
と語る。

取調室でバーク弁護士は依頼人を脅しているのかとして早速クレーム。
合法ビジネスだという。ロス市警はそのビジネスが殺人の動機になっ
たと考えている事を語りあなたの相棒を殺したスナイパーはあなたに
照準を合わせているかもと語るフリン。トラビスはおかざりでスイート
リベンジはオレが始めたというウォード。オレが出資者を募りオレの
サーバーで行ったのだという。
取り調べを窓越しにみて居たシャロンは手紙の送り主はどうかと尋ねる
と全員が怪しいという。サーバー捜索の令状はまだだという。
ウォードは何世紀も前から女は男をポイ捨てするその習慣に一矢報いた
のだという。何故トラビス一人にイポットが当たっていたのかと問うと
ビジネスの成功に苦情はつきものだという。
そんな中タオは令状が降りたと報告。ウォードは女性のスナイパーなんて
居るのかと問うと、プロペンザはわんさと居るよと語る。
ウォードには麻薬の売人や娼婦とは手を切れとトラビスには忠告させて
いたという弁護士。問題はビジネスじゃないという。
そんな中FBIとロス市警でサーバーを調べさせてもらうと告知する。資金
洗浄や強請の証拠がない限りサーバーには近づかせないという弁護士。
人が殺されているんだぞとし、判事からは捜索許可が出ている事を語る。
フリンはウォードに対して一つ忠告しておくと窓から離れておけと
いう。念のためにウォードを警護した方が良いというフリッツに同調
するシャロンはサイクスに付かせるとし、特殊捜査班にも頼むという。

サンチェスは手紙の中で怪しい人物が一人いたと報告。
キース・プライス中尉、元レンジャーで妻の写真がアップされて直後に
妻が自殺しているという。彼はレンジャーで狙撃の訓練も受けている
とのこと。タオは本当に犯人がスナイパーなのか解剖質で測定結果を照合
すると語る。

■感想

目には目を歯には歯を・・ってことで、タイトル通りのリベンジがネタ
だった。

振られた男性は女性に対して怒りの拠り所をネットの画像投稿サイトに
ぶつける。付き合っていた頃の裸の写真を掲載。スイートリベンジサイト
のからくりが分かっていく毎に阿漕なことをしている事を知り、そんな
ものたちにプロペンザが語る様に、警察官たちが無念を晴らすという
意味での「スイートリベンジ」していくというものだった。

当然ながら意図せずその写真が掲載されたものは、投稿サイトに対して
怒りをぶつけるワケで、サイトに削除するよう手紙・メールを出して
いたものの中から一人元レンジャーのキース・プライスが容疑者として
浮上する。
殺され方が遠隔からライフル銃を使ったのではないかとする形跡が見つ
かった為に、それなりに訓練されたものの仕業だと思ったからだった。

・殺人犯・キース役のDylan Bruno

彼の代表作はスピルバーグ監督の映画「プライベート・ライアン」
トインビー役ではあるけど、ドラマblog的には現在レビューを書いて
いる「ナンバーズ 天才数学者の事件ファイル」で元軍人でFBI捜査官
コルビー役の方が代表作って感じかな。

■目には目を歯には歯を・・

サイト運営者は手の混んだことをしていて、削除サイトと掲載サイト
が協力して利益を上げていた。

シナリオとしては実によく考えられていて、よくみて居ないと見落とし
ガチだがトラビスを殺したプライス親子も実は手を変え品を変えては、
サイト運営者たちがやったような犯罪を隠すような構図を再現している
ことが分かる。

息子のコナーがどれだけキースの計画を知っていたのかは分からない
が少なくともキースが9mm弾の至近距離が殺害した現場でライフル銃を
発砲しているところを見るとキースの計画を理解していたハズ。
キースは映像を見て彼が9mm弾を所持していることを知り、その罪を
ウォードに着せようとして行動を取っている。

■対照的に写る取調室

今回もまた同時に二組の容疑者たちが別の意図で警察署で取り調べを
受けることになった。サイトの関係者と、中間に位置していたトラビス
を殺害したプライス親子の取り調べだ。

一方は責任の擦り付け合いの構図のようになり、自分の命を守るために
自供する形になり、一方は親子関係から当然親が子供を守るようにして、
子供も親を守るようにして互いに別の意味で自供持ち込む。

この親子の構図は、レイダー家の親子の問題と似ていて意図したところ
があるのだろうね。

一瞬目を離した隙にパソコンが盗まれ、そのパソコンから投稿されて
しまった不幸なヌード写真。プライス中尉も戦場なら緊迫感をもって
居るのだろうけど、まさか空港で盗まれるとは思わなかったのだろう
ね。軍人から盗むとはけしからん。

■FBIとロス市警

レビューが書けずにたまっているのだけど、「LAW & ORDER : クリミナ
ルインテント」
のS7-14なんかでもNY市警とFBIの捜査構図になる。
ニューヨークはオレの街だからオレが守るなんてローガンの格好良い
セリフがある回だけど、今回も同じ対象者に対して市警とFBIが
捜査する構図になった。その性格の違いというのが色濃く表れた話で、
ドラマによってはFBIの優秀さを示すものもあれば、このドラマのように
ロス市警の精鋭部隊・重犯課の鋭くて素早い捜査というのが抽出される
事が有る。
まぁFBIの場合は話を聞くとマフィアとの流れを調べていたり、資金洗浄
の流れなんかも税収とか脱税の流れから捜査していたので時間がかかる
所もあるんだろうけどね。

ただ今回はタオが弾道検査の結果を最後まで狙撃による犯行だと決めつ
けずに捜査したところが大きかった様に思う。
使われたライフルは7.62mm口径のPSG1ライフル。実際の殺害に使われた
のは9mm口径のルガーLC9。

発射残渣というか、銃創周辺に傷が有ったというところからも犯人は
分かりそうだけどね。

■その他

■フリッツが異動

異動してくるのは良かったけど、まだ正式な着任前に突然の心臓発作
を起こした。ストレスが原因だとして「クローザー」の頃も結構
心臓は気にしていたよな。プロペンザよりも先にフリッツの方が心臓を
やられるとはね。

■レイダー家の長男・リッキー登場

本名はリチャード・ウィリアム・レイダー。
どうやらフィラデルフィアに住んで、大学卒業後にコンピュータ関係
(ネットワーク関係?)の事をして、その会社を大企業に売却して金を
得てのんびりしようかと考えていた。

リッキーは父のジャックかせ色々と吹き込まれていた様だ。
ラスティとは関係がぎくしゃくしていたけれど、シャノンはこれまでの
ラスティとの苦労してきた歴史があるので、それを知らないリッキーと
しては突然養子になると言われてもピンと来ないのではないか。
ジャックは母親が寂しがっている為に養子を取ると言い出したんだと
か、ラスティは街で客相手に売春していたということを吹き込んだ様だ
反対していた。
色々と会話と称して説明不足の部分が有った事は否めないが、そういう
説明部分の部分もリッキーは母親の説得によって信じられる相手と考えた
のかも知れない。

気になるのはもう一人の娘のエミリーがいつ登場するのか。

■使用された曲

■出演者

シャロン・レイダー (Mary McDonnell) FIDから重犯課へ
ルイス・プロペンザ (G.W. Bailey) ベテラン
アンディ・フリン (Tony Denison) プロペンザの相棒
マイク・タオ (Michael Paul Chan) 分析力
フリオ・サンチェス (Raymond Cruz) ギャング捜査に強い
バズ・ワトソン (Phillip P. Keene) カメラ
エイミー・サイクス (Kearran Giovanni) 特捜班から異動
ラスティ・ベック (Graham Patrick Martin) 母親が失踪中
モラレス (Jonathan Del Arco) 鑑識
ラッセル・テイラー (Robert Gossett) 新本部長

ケンダル (Ransford Doherty) 検視官
フリッツ・ハワード (Jon Tenney) FBI
チャック・クーパー (Malcolm-Jamal Warner) 潜入捜査

リッキー・レイダー (Ryan Kennedy) シャロンの息子、サンフランシスコ在
スコット・ウォード (Adam Busch) “スイートリベンジオンライン”責任者
キース・プライス (Dylan Bruno) 父親、元レンジャー部隊、中尉
コナー・プライス (Noah Crawford) 15歳、息子
アラン・バーク (Dameon Clarke) スコットの弁護士
ライアン・ブルックス (Mark Gantt) FBIの監視対象、サイバービジネス投資
トラビス・ホール (John-Paul Lavoisier) “スイートリベンジオンライン”
— (Aries Sanders) インタビュワー
ロビン (Katie Peterson) 受付
ジャック・レイダー () 弁護士、ダメ夫
エミリー・レイダー () バレエダンサー
ケリー・プライス () 中学の教師、キースの元妻、コロラドストリート橋

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