HAWAII FIVE-O シーズン4 第10話 父に捧ぐ Ho’onani Makuakane(Honor Thy Father)

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第10話 父に捧ぐ Ho’onani Makuakane(Honor Thy Father)

脚本/Peter M. Lenkov & Ken Solarz
監督/Larry Teng

【ストーリー】

慰霊祭にアメリカの軍人たちが集まる。当時の映像を見る中、
1941年12月7日パールハーバーで起きた映像が流れる。

当時、朝食中に爆発音がする。日本が攻撃してきたのだとして
速く逃げろという叫びが聞こえる。ルーズベルトはこの日を屈辱の日
と呼んだという。70年以上昔平和な日曜の朝アメリカ軍は不幸な攻撃
を受けたという。

●フォード島戦艦ミズーリ記念館
そして人類史上最悪の対立が起きたと。銃が止んだ今もここに集います。
生存者を称え、死者を悼むため。彼らのお陰で今がある。皆さんが
国にしてくれたことを忘れない為に。

スティーブとキャサリンも参加していたが、毎年この日は胸がいっぱい
になるという。一般人も戦いに行き、今では普通の生活に戻っている
こと。
そんな中トリヤマが突然車イスの退役軍人に向けて、父を殺した男を
殺すだけだとして銃口を向ける。それを知ってスティーブはいち早く
未然に防ぐ。

●ファイブオー本部
慰霊祭で退役軍人を撃とうとしたとしてデビッド・トリヤマから話を
聞く。銃はどうしたのかと問うと支給されたものだという。朝鮮戦争
でのものだと。銃弾も昔のものなのかとして確認すると殆ど錆びて
使い物にならないものだった。引き金を引いていたら暴発して顔が
吹き飛んでいたかも知れないというスティーブ。あなたの名前は
マクギャレットなのかと問うと前に遭わなかったかという。何処か
で遭った気がするというデビッド。狙っていたエズラ・クラークに
父親を殺されたとはどういうことなのかと問うキャサリン。私は見た
のだとし、ヤツは人殺しで泥棒だという。しかしクラークは叙勲も
受けている人物だとし、何故起訴した記録がないのかと問う。
あの大戦でそんなマネが出来る訳がないという。日系人が白人を
訴えるなんてとんでもないことだと。戦後警察にも訴えたが捜査する
には証拠がないと言われたという。犯罪が遭ったのはいつなのかと
問うと、1943年5月24日午後3時15分だという。何故クラークはあなたの
父親を殺したのかと問うと日本刀だという。刀欲しさに銃で父親を
撃ったのだという。刀は何世紀も前野古刀で先祖代々の家宝だという。
何で今頃行動を起こそうとしたのかと問うと、妻が死んだのは20年前
だが8月に子供が交通事故で亡くなったこと。家族が居たので無茶は
出来なかったが、今は筋を通したいだけだという。

ダノはスティーブに本当だと思うかと問う。70年も前のことだぞと。
殺人に時効はないとしてスティーブは捜査することを告げる。

島での生活は戦前は夢だったという。私は10歳で兄・ケンジは17歳。
自慢の兄だったという。家はマヌア渓谷にあり近所は顔なじみで
仲良しだったこと。父・ジェームズは100年の歴史を教える教師で
プナホウスクールで教えていたという。オバマの出身校でも有ると。
母・マーサは好奇心旺盛で、PTAにも積極敵で地域素人演劇やハワイ
の議員の父の手伝いをしていたこと。
夕食の時にはいつもテーマを設けて父と討論したという。
「人生楽にするものを破滅にするなら?」と。
ウチの近所は特別なところで人種の坩堝だったこと。それでもトラブル
は無く仲良くしていたという。12月7日に全てが変わったこと。
何週間か経つと日系人をアメリカ軍がタイホしに来たという。
ウチがやられた時のことは忘れないという。
政府の命令でタイホすると。まるで捕虜だったとし私もアメリカ人なの
に暫く監禁され移動させられた先はワイパフの峡谷の外で地獄の暑さ
だったという。

●1943年・ワイパフホノウリウリ抑留キャンプ

●ハワイ地方裁判所
●カイムキ・トリヤマ邸宅
●ホノルル警察鑑識

●ワイアラエ・リグビー邸
●パールハーバー USSアリゾナ記念館

■感想

アメリカの凄い所はアメリカの暗部もきちんとドラマの中で描く
ところだよな。しかもこんな連ドラの中でもその内容の本質が
伝わってくるような描かれ方をしているので、「HAWAII FIVE-O」
って「NCIS:LA」と同様に軽快で見やすいドラマに分類されるけど
きちんとしていることが分かる。

シベリア抑留ほど酷い待遇ではなかったけど、アメリカ国籍の日系人
がアメリカでの差別によって全てを奪われたということは、日本の
ドラマでは取り上げられることが有るけど、寧ろアメリカ側から
すれば日本は敵だった訳で、今なお日本でアメリカ人を毛嫌い
している人がいるのと同時にアメリカにも日本を毛嫌いしている
人は多くいる。そんな中でもアメリカの非を認めてそれらを描いて
いく姿。そもそもシベリア抑留と違うところは、同じ国籍のものを
国内で差別していたというところに有るのだろうけど。

ただドラマでは70年も前のことで、どの関係者を見ても孫の世代
になっており、スティーブ、当時の捜査供述書を取ったリグビー家、
容疑者家族のアーチャー家など、どの人物も孫が対応に出て来た。

唯一残っているのは当時10歳だった被害者で目撃者のデビッドと、
現場にいたというエズラだけ。
子供の時の記憶というのは得てして都合良くねじ曲げられることも
有るけれど、デビッドの中の記憶は色あせることがなく、覚えていた
ところはやはり恨みの意識というのはどの感情よりも強く残るもの
なのかな。

皮肉にも日系人がアメリカの歴史を教えている(デビッドの父)という
のだから何とも言えないよね。

■当時の関係者

デビッドはエズラが犯人だとしていたけど、キャサリンによると彼が
処方されている薬はアルツハイマーと認知症の薬であり、叔母がその
薬を飲んでいるので知っているとしていた。

記憶が曖昧だし、期待されるのはちゃんとした当時の証拠が残って
いるのかどうかということ。

当時の憲兵の供述書を作成した人物はジョージPという人物。ただ意図的に
破かれていて見ることが出来ず。ネズミのマンションになっていると
しているように、当時の書類が岸壁の緊張設備もないような山の中
に保管されているところを見ると、紙の資料が残っていたこと自体
が奇跡かも。
ジョージPではなく、ジョージRリグビーだと判明し、彼は1992年に
死亡しているが当時ホノルル警察署に30年勤務する中で、資料を大切
に保管していて事件の詳細が詳しく残されていた。
それを見れば彼が不正をしたハズはないということは想像に難くない。

エズラの供述書が見つかり、ジョセフ・アーチャーが容疑者。
看守長だったアルバートは弟の為に偽証している。
結局ジョセフも1952年には亡くなっていた。

■遺体に証拠が・・

ジョセフの家に有った38口径の銃。デビッドの父の遺体を掘り出す中、
日本の坊さんが祈りを捧げ、マックスが弾丸を摘出していた。
銃の線条痕は一致。

ジョセフの孫のトーマスの家の棚に日本刀が無造作に置かれていた。

その瞬間、デビッドはエズラが犯人だということをこの70年間近く
間違って恨んできたことになる。
それだけでも不幸なことだな。

■この手のドラマでは定番?

デビッドの兄のケンジは第442連隊戦闘団に所属していたことを語る。

橋田壽賀子さんの作品、「99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜」の中でも
不当に扱われた日系人のことを取り上げる中で、第442連隊戦闘団の
ことも同時に扱っている。

日本人の勤勉さや忠誠心を表すような存在にも思えるけど、世界大戦
に於ける日本の恥部の中でもこういう方達の活躍によって、ある意味
では救われるところが有るんだよね。

■その他

・チン

チンは日本の血も流れているという設定なのか。デビッドと会話する
中で韓国系だが日本の血も流れていることを語っていた。
チンにしてみれば、日本が被害者として振る舞っていることや、朝鮮戦争
に参加したということを快く思っていないかと思ったけど、日本の血が
流れているとなるとまた違った側面が出てくるね。

・スティーブとデビッドの意外な関係

祖母スティーブだけど、デビッドの父に対して勉強を教わりに来て
いたという。奥さんが妊娠し妻子のために頑張りたいとして、将校の
適性検査を受けるとしていたようだ。3ヶ月のことだけど夕食の後に来て
デビッドともキャッチボールをした仲だという。最後に彼を見たのは
1941年12月6日で野球のミットをくれたとしていた。

■使用された曲

・Hawaii Five-0 Main Title Theme by Brian Tyler
・Ko-Ko by Duke Ellington
・Hawaiian War Chant by Tommy Dorsey & His Orchestra

■出演者

スティーヴ・マクギャレット (Alex O’Loughlin) 元シールズ部隊
ダニー・”ダノ”・ウィリアムズ (Scott Caan) 刑事
チン・ホー・ケリー (Daniel Dae Kim) ホノルル警察の元刑事
コノ・カラカウア (Grace Park) チン・ホー・ケリーの従姉妹

Dr.マックス・バーグマン (Masi Oka) 検死官
カマコナ (Taylor Wily) 友達、エビ店
sgt.デューク・ルケラ (Dennis Chun) 警察官
キャサリン・ロリンズ (Michelle Borth) 海軍情報局・大尉
グレイス・ウィリアムズ (Teilor Grubbs) ダノの娘

デビッド・トリヤマ (James Saito) エズラに銃を向ける
ケンジ・トリヤマ (Conrad K. Pratt) デビッドの息子、当時17歳
ジェームズ・トリヤマ (Arnold Chun) デビッドの父、歴史の教師
マーサ・トリヤマ (Hira Ambrosino) デビッドの母、好奇心旺盛
エズラ・クラーク (Jack Axelrod) 退役軍人
— (Chuck McCollum) 海軍大将 / 慰霊祭でスピーチ
チャーリー・フォン (Brian Yang) 鑑識
若い頃のエズラ・クラーク (Jarod Einsohn)
若い頃のデビッド・トリヤマ (Luke Hagi)
ドーン・リグビー・バーネット (Mary Gutzi) ジョージ・R・リグビーの孫
リンダ (Miki Asahi) エズラの娘
トーマス・アーチャー (Eric Manke) ジョセフの孫
— (Sumitoshi Sakamoto) Buddhist Monk
— (Joshua Macy) 兵士
— (Donovan Smith) 兵士
— (Jared Broxterman) 兵士
— (Marshall Magnan) 兵士
— (Gaelen Lowers) Fed
— (Jason New) Fed
(Joseph E. Agudo) Neighbor / Detainee
— (Sharon M. Bell) Pedestrian
ジョージ・R・リグビー () 当時の警察官、報告書を書いた
ジョセフ・アーチャー () アルバートの弟
アルバート・アーチャー () 看守長

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コメント

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  2. アバター サワ より:

    突然すみません。
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    シーズン4の《父に捧ぐ》を見てその思いを共有したくて検索した結果貴方に辿り着きました(笑)

    なんだろう凄く繊細なテーマできっと批判もあっただろうにこの重いテーマを取り扱ってしかも
    日系人の気持ちに沿った話で、本当に貴方の言う通りアメリカの喑の部分もきちんと描かれてて凄いなと、きっと日本の事を好きでいてくれてるんだろなと当事者達の思いなんか計り知れないのに色々思いが溢れてめちゃくちゃ泣いてしまいました!

    この話を作ってくれた方達を尊敬します。

    • イタ イタ より:

      サワさん書き込みありがとう御座います。
      このエピソードって私のホームページでも英語圏から攻撃されることが多いページ
      なので基本的には書き込みは止めてしまっています。私は逆にアメリカの脚本家の造詣の深さ
      見たいなものを感じたのですが、それが伝わらない人にはどうしても感情的にならざるを得ない人も
      多いようです。これは仕方が無いことですが・・。また暫くしたらハワイの続きは書いていきたい
      と思って居るので暫くお待ち下さい。